JP3030806B2 - 消波構造物 - Google Patents

消波構造物

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JP3030806B2
JP3030806B2 JP8241454A JP24145496A JP3030806B2 JP 3030806 B2 JP3030806 B2 JP 3030806B2 JP 8241454 A JP8241454 A JP 8241454A JP 24145496 A JP24145496 A JP 24145496A JP 3030806 B2 JP3030806 B2 JP 3030806B2
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常雄 戸田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、岸壁、堤防、突
堤等として用いられる消波構造物、特に消波ブロックを
構成要素とする消波構造物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の消波ブロックは、従来一般に
は、図8に示すように、直方体状の鉄筋コンクリート製
中空ブロック本体1の四面乃至六面に開口部2を設けた
ラーメン構造となっており、開口部2を通じてブロック
本体1の内外に海水が流出入することにより、波動エネ
ルギーが吸収されるようになっている。なお、同様の消
波ブロックが、特開平8−3965号公報に示されてい
る。また、消波ブロックとしては、前記中空ブロック本
体1の複数を連設した多連型のものもあり、図9は、そ
の内の3連型の消波ブロックを示している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の消波ブロックによれば、そのブロック本体1
は、多くの開口部2を設けたラーメン構造となっている
ため、所望の強度を確保するには、その柱部3(図8)
をかなり厚肉に形成せざるを得ず、使用するセメント量
および鉄筋量が増えてコスト負担が増大するという問題
があった。また、製造に際して中抜きをしなければなら
ないため、型枠構造が複雑になり、製造が面倒になっ
て、この面からもコスト負担が増大するという問題があ
った。
【0004】 本発明は、上記従来の問題点に鑑みてな
されたもので、その課題とするところは、ラーメン構造
に代わる安価な消波ブロックの採用によりコスト低減を
達成し、しかも、消波効果を犠牲することがない消波構
造物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】 上記課題を解決するた
め、本発明は、平行に配列した複数のI形ブロック部の
相互間を、それらのウエブに沿って起立させた板状ブロ
ック部にて連接し、かつ前記板状ブロック部の上端部ま
たは下端部に、厚さ方向に貫通する切欠溝を設けると共
に、前記I形ブロック部の上面および下面に、段積みに
際しての位置決めに用いる凹凸嵌合部を設けた消波ブロ
ックを構成要素として、該消波ブロックの複数を、前記
I形ブロック部のフランジを突合せて横方向に配列する
と共に、前記凹凸嵌合部を嵌合させて段積みしたことを
特徴とする。
【0006】 このように構成した消波構造物は、消波
ブロックのI形ブロック部のフランジを突合せて並べる
ことで、隣接する消波ブロックの相互間に、中空部とこ
の中空部を外部に開通する開口部とが形成され、かつこ
の中空部は板状ブロック部に設けた切欠溝を通じて相互
に連通されて、所望の消波効果を奏するものとなる。し
かも、消波ブロックの単体は、I形を基本としているの
で、ラーメン構造に比べて強度的に有利となるばかり
か、製造に際しての中抜きが不要になる。
【0007】本発明は、配列方向の一端側に位置するI
形ブロック部の外側に、該I形ブロック部のI形内側の
吹抜けを塞ぐ閉塞ブロック部を配置した一端閉塞型消波
ブロックをさらに構成要素として用いるようにしてもよ
いものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基いて説明する。
【0009】図1及び図2は、本発明に係る消波ブロッ
クの基本型を示したものである。この基本型の消波ブロ
ック10は、平行に配列した一対のI形ブロック部11
A、11Bと、この一対のI形ブロック部11A、11
Bの相互間を連接する板状ブロック部12とを備えると
共に、前記板状ブロック12の下端部に、その厚さ方向
に貫通する切欠溝13を設けている。
【0010】各I形ブロック部11A、11Bは、ウエ
ブ14と両端フランジ15とから成っており、そのウエ
ブ14は、必要な強度を確保できる十分なる厚さを有
し、かつ、その両端フランジ15は、強度的に有利なよ
うに基端に向かうほど厚肉に形成されている。一方、板
状ブロック部12は、前記ウエブ14に沿って起立する
ように一対のI形ブロック部11A、11Bの間に配置
されている。板状ブロック部12は、各I形ブロック部
11A、11Bのウエブ14と対応する部分では、該ウ
エブ14とほぼ同じ厚さを有する平板部12aとされる
と共に、上側フランジ15に対応する部位では、上端に
向かって次第に厚さを減じるテーパ部12bとされてい
る。また切欠溝13は、消波ブロック10の全体高さの
1/3 強の深さHと一対のI形ブロック部11A、11B
間の距離に近似する最大幅Wとを有しており(図2)、
これにより、十分なる流路面積が確保されるようになっ
ている。
【0011】なお、消波ブロック10の上面にはフラン
ジ15に沿って一対の位置決め用突起16が設けられ、
一方、その下面には前記突起16を嵌合可能な一対の位
置決め用凹部17が設けられている。消波ブロック10
は、これら突起16を凹部17に嵌合させることによ
り、横ずれを起こすことなく安定的に段積みできるよう
になっている。
【0012】上記した消波ブロック10は、図1に示す
ように、そのI形ブロック部11A、11Bのフランジ
15を突合わせて横方向に配列すると、隣接する消波ブ
ロック10の相互間には、I形ブロック部11A、11
Bおよび板状ブロック12により囲まれた中空部18が
形成されると共に、前記中空部18を外部に開通する4
つの六角形状の開口部19が形成される。したがって、
図3に示すように、この消波ブロック10を前記したよ
うに横方向に配列しかつその突起16と凹部17とを嵌
合させて縦方向に積上げると、前記中空部18は、前記
板状ブロック12下の切欠溝13を通じて横方向で相互
に連通されると共に、前記開口部19および切欠溝13
を通じて縦方向で相互に連通されるようになる。
【0013】 すなわち、図3に示すように横列および
縦列に消波ブロック10を並べた構造物(消波構造物)
Aを岸壁、堤防、突堤等として用いれば、矢印にて示す
ように、海水が開口部19および切欠溝13を通じて多
数の中空部18に流出入し、従来の消波ブロック(図
8、9)と同様に波動エネルギーが吸収される。なお、
図3に示す構造物Aでは、板状ブロック12下の切欠溝
13が下側を向くように消波ブロック10を段積みして
いるが、これは、切欠溝13の左右のI形ブロック部1
1A、11Bを二又の脚部として機能させて、最下段の
消波ブロック10の据付けの安定性を向上させるためで
ある。また、同図に示す構造物Aでは、消波ブロック1
0を横方向へ1/2 幅ピッチずつ変位させて千鳥状に段積
みしているが、これは、積上げに際しての安定性を確保
するためである。
【0014】本発明は、上記消波ブロック10を基本型
として、これを発展させて種々の形状または構造の消波
ブロックとすることができる。例えば図4に示す消波ブ
ロック20は、上記基本型の消波ブロックにおける一方
のI形ブロック部11Bの外側に、該I形ブロック部1
1BのI形内側の吹抜けを塞ぐ閉塞ブロック部21を配
置して閉塞型としてものである。また図5に示す消波ブ
ロック22は、上記基本型の消波ブロックにおける一方
のI形ブロック部11Bにさらに第3のI形ブロック部
11Cを対向させると共に、両I形ブロック部11Bと
11Cとを第2の板状ブロック部12′にて連接して、
2連型としたものである。
【0015】そして、岸壁、堤防、突堤等の構築に際し
ては、上記した種々の型式の中から、構築しようとする
構造物に応じて適当な種類の消波ブロックを選択する。
例えば、透過式の防波堤を構築しようとする場合は、上
記2連型の消波ブロック22(図5)を選択し、図6に
示すように、この消波ブロック22を海底の捨石マウン
ド30上に多段に積上げる。この際、据付けの安定化を
図るため、捨石マウンド30上に基台31を載置し、こ
の基台31上に消波ブロック22を積上げ、さらに上部
に蓋体32を被せるようにすることができる。なお、同
図中、33は捨石マウンド30ののり面を補強するため
の被覆ブロックである。
【0016】 一方、岸壁を構築しようとする場合は、
図7に示すように、例えば上記2連型の消波ブロックの
一端に、図4に示した閉塞ブロック部21を配置した2
連閉塞型の消波ブロック23を選択し、これを、その閉
塞ブロック部21が陸地34側を向くように積上げるよ
うにする。なお、同図中、35は裏込め材を表してい
る。
【0017】
【発明の効果】 以上、詳細に説明したように、本発明
に係る消波構造物によれば、構成要素としての消波ブロ
ックが強度的に有利で、かつ製造に際して中抜き不要の
構造となっているので、従来のラーメン構造の消波ブロ
ックに比して大幅にコストが低減し、しかも、消波ブロ
ックの規則的な配列により消波効果が犠牲になることも
ないので、岸壁、堤防、突堤等の構築に向けて好適とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る消波ブロックの構造を示す斜視図
である。
【図2】図1に示した消波ブロックの側面図である。
【図3】本消波ブロックを縦横に配列してなる構造物の
正面図である。
【図4】本発明に係る消波ブロックの、他の構造を示す
斜視図である。
【図5】本発明に係る消波ブロックの、さらに他の構造
を示す斜視図である。
【図6】本発明に係る消波ブロックを用いて構築した防
波堤の構造を示す模式的である。
【図7】本発明に係る消波ブロックを用いて構築した岸
壁の構造を示す模式的である。
【図8】従来の消波ブロックの基本構造を示す斜視図で
ある。
【図9】従来の3連型の消波ブロックの構造を示す斜視
図である。
【符号の説明】
10,20,22,23 消波ブロック 11A,11B,11C I形ブロック部 12,12′ 板状ブロック部 13 切欠溝 14 I形ブロック部のウエブ 15 I形ブロック部のフランジ 18 中空部 19 開口部 21 閉塞ブロック部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平行に配列した複数のI形ブロック部の
    相互間を、それらのウエブに沿って起立させた板状ブロ
    ック部にて連接し、かつ前記板状ブロック部の上端部ま
    たは下端部に、厚さ方向に貫通する切欠溝を設けると共
    に、前記I形ブロック部の上面および下面に、段積みに
    際しての位置決めに用いる凹凸嵌合部を設けた消波ブロ
    ックを構成要素として、該消波ブロックの複数を、前記
    I形ブロック部のフランジを突合せて横方向に配列する
    と共に、前記凹凸嵌合部を嵌合させて段積みしたことを
    特徴とする消波構造物
  2. 【請求項2】 配列方向の一端側に位置するI形ブロッ
    ク部の外側に、該I形ブロック部のI形内側の吹抜けを
    塞ぐ閉塞ブロック部を配置した一端閉塞型消波ブロック
    さらに構成要素として用いることを特徴とする請求項1
    に記載の消波構造物
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