JP3030766U - スイッチ内蔵型照明装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スイッチ内蔵型照明装置に関し、簡単にスイ
ッチの取付位置を変更できると共にコストダウンを図れ
るようにしたスイッチ内蔵型照明装置の提供を目的とす
る。 【解決手段】 壁面1 に固定される取付具2 の背面左右
両側部に、スイッチ取付用凹部7 と、スイッチ取付用凹
部7 に挿入されたスイッチ6 の操作具16が挿通される切
欠17,18 とが形成される。スイッチ6 を左右いずれかの
スイッチ取付用凹部7 に入れることにより任意に選択さ
れた取付部2 の左右いずれか一側部に組み込むことがで
きる。又、取付具2 はスイッチ6 の取付位置が左右異な
る２種類に共通するので、量産化によるコストダウンを
図ることができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案が属する技術分野】

本考案は、取付面に取り付けられるスイッチ内蔵型照明装置に関し、特に簡単 にスイッチの取付位置を変更できると共にコストダウンを図れるようにしたスイ ッチ内蔵型照明装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

スイッチ内蔵型照明装置は、取付面に固定される取付具と、この取付具に内蔵 されたスイッチとを備え、この取付具の前部にソケット本体を介してランプを支 持させると共に、これらソケット本体及びランプを覆うカバーを取付具に支持さ せている。上記ランプに電力を供給するためのコードは取付具の上下左右のうち のいずれか一面から引き出され、スイッチはその一面と直角な片面から操作でき るように取付具に組み込まれる。

【０００３】 このスイッチ内蔵型照明装置を例えばベッドの枕元に立ち上げられた壁面に取 り付ける場合、ベッドに寝ている人が操作し易い位置にスイッチが配置される。 即ち、上記壁面の右上に取り付ける場合には、左下側から操作し易いように、取 付具の下部又は左部にスイッチが配置され、左上に取り付ける場合には、右下側 から操作し易いように、取付具の下部又は右部にスイッチが配置される。

【０００４】 又、上記壁面の右上に取り付ける場合にはコードを壁面の右端ないし上端に引 き回され、壁面の左上に取り付ける場合にはコードを壁面の左端ないし上面に引 き回される。

【０００５】 つまり、従来は、コードが取付具の左側又は上側に引き出され、スイッチが取 付具の下部又は左部に内蔵された右上取付用のスイッチ内蔵型照明装置と、コー ドが取付具の左側又は上側に引き出され、スイッチが取付具の下部又は右部に内 蔵された右上取付用のスイッチ内蔵型照明装置との２種類のスイッチ内蔵型照明 装置が製造されている。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

このように、スイッチを操作できる方向が異なる２種類のスイッチ内蔵型照明 装置を製造することは、量産によるコストダウンを図る上で不利になるという問 題がある。

【０００７】 本考案は、上記の事情を考慮してなされたものであり、簡単にスイッチの取付 位置を変更できると共にコストダウンを図れるようにしたスイッチ内蔵型照明装 置を提供することを目的とするものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

本考案に係るスイッチ内蔵型照明装置は、上記の目的を達成するため、取付面 １に固定される取付具２の背面左右両側部に、スイッチ取付用凹部７と、スイッ チ取付用凹部７に挿入されたスイッチ６の操作具１６が挿通される切欠が形成さ れたことを特徴とする。

【０００９】 本考案によれば、スイッチを任意に選択された左右いずれかのスイッチ取付用 凹部に入れることによりスイッチを任意に選択された取付部の左右いずれか一側 部に組み込むことができる。

【００１０】 又、取付具はスイッチの取付位置が左右異なる２種類に共通するので、量産し てコストダウンを図ることができる。

【００１１】

【考案の実施の形態】

本考案の一実施例に係るスイッチ内蔵型照明装置を図面に基づいて具体的に説 明すれば、以下の通りである。

【００１２】 図２の側面図に示すように、このスイッチ内蔵型照明装置は、取付面１に固定 される合成樹脂製の取付具２と、この取付具２にソケット本体３を介して支持さ れるランプ４と、これらソケット本体３、ランプ４及び取付具２の前面を覆うよ うに上記取付具２に支持させた合成樹脂製のカバー５とを備える。

【００１３】 図１の背面図及び図２に示すように、取付具２の背面の左右両側部には、スイ ッチ６がはめ込まれるスイッチ取付用凹部７と、このスイッチ取付用凹部７を背 面から覆う蓋体８が挿入される蓋用凹部９とが形成される。なお、この蓋用凹部 ９の深さは、取付具２の背面から蓋体８が突出してこのスイッチ内蔵型照明装置 の取付面１への取付が不安定になることを防止するために、蓋体８の板厚と同等 またはそれよりも深く形成される。

【００１４】 又、図１及び図２に示すように、上記取付具２の左右両側壁１３，１４には、 各スイッチ取付用凹部７に挿入されたスイッチ６の操作具１６を挿通させるため の切欠１７，１８が形成される。

【００１５】 以上の構成によれば、任意に選択された左右いずれか一方のスイッチ取付用凹 部７にスイッチ６を挿入し、更に、蓋体８を被せて取付具２に固定することによ り、簡単に取付具２の左右いずれか任意に選択された一側内にスイッチ６を組み 込むことができる。

【００１６】 又、取付具２はスイッチ６の取付位置が左右異なる２種類に共通するので、量 産してコストダウンを図ることができる。 図３の断面図に示すように、上記蓋体８はその上下両端部から前方に突出する １対のフック１０を有し、取付具２の蓋用凹部９にはこれらフック１０が挿通さ れる１対の孔１１が形成される。そして、各フック１０を対応する孔１１に突入 させ、上記蓋体８を蓋用凹部９に挿入すると、各フック１０の先端の鉤部が孔１ １を通り抜けて各孔１１の周囲部に係合し、これにより、蓋体８が取付具２に固 定されると共に、後述するように、スイッチ６が取付具２に固定される。

【００１７】 もっとも、蓋体８を取付具２に固定する手段は、この構成に限定されるもので はなく、例えば取付具２に蓋体８の上下両端縁又は左右両端縁が嵌脱されるほぞ 或いはあり溝を形成し、蓋体８の上下両端縁又は左右両端縁をこのほぞ或いはあ り溝にはめ込んで蓋体８を取付具２に固定したり、子ネジを用いて蓋体８を取付 具２に固定したり、接着剤で接着することにより蓋体８を取付具２に固定したり してもよい。

【００１８】 図１に示すように、上記スイッチ取付用凹部７に挿入された上記スイッチ６は 、この凹部７内に形成したリブ１２によって上下方向に固定され、又、このリブ １２と取付具２の左側壁１３とによって左右方向に固定される。更に、図３に示 すように、上記蓋用凹部９に挿入されて取付具２に固定された蓋体８と取付具２ の前側壁１５とによって前後方向に固定される。

【００１９】 なお、上記蓋体８、フック９及び孔１１を省略し、スイッチ６を直接に取付具 ２に固定するようにしてもよい。この場合のスイッチ６を直接に取付具２に固定 する構成としては、上述した蓋体８を取付具２に固定する構成と同様の手段を用 いればよい。

【００２０】 このように、スイッチ６をスイッチ取付用凹部７内に固定する手段を設けた場 合には、組上がった状態で市場に流通させることができ、蓋体８が流通過程で紛 失することを防止できる。

【００２１】 又、この実施例では、フック１０で蓋体８を取付具２に固定する構成を採用し ているので、例えば取付現場での取付工事に際して、フック１０と取付具２との 係合を例えばドライバ等の工具を用いて解除し、蓋体８を取付具２から分解する ことにより、簡単にスイッチ６を反対側に付け替えることができる。

【００２２】 なお、図１及び図４の平面図に示すように、取付具２の上側壁１９にはコード 引出し溝２０が形成され、図１に示すように、取付具２の背面にはこのコード引 出し溝２０からスイッチ６及びソケット本体３への配線をするための配線用凹部 ２１が形成されている。

【００２３】 更に、上記取付具２は取付面１に沿わせる基部２ａとこれの上寄り部中央から 前方に突出させたソケット支持部２ｂとを備え、このソケット支持部２ｂに上記 ソケット本体３が後方から挿抜可能に取付具２に支持させてある。そして、スイ ッチ６の組み込み位置を変更する場合には、作業を容易にするために、配線ラン プ４を外した後にソケット本体３を後方に押し出すことにより取付具２から分解 する。又、スイッチ６を取付具２に組み込む時には、このスイッチ６の組み込み と前後して、取付具２の後方からソケット支持部２ｂに押し込むことにより支持 部２ｂに組付ける。

【００２４】 ここで、ソケット支持部２ｂの断面形状は下方が開放されたＣ溝形に形成され 、図３及び図５の断面図に示すように、この溝２ｃの前端を閉じる前端壁２ｄに 当たるまで溝２ｃ内に挿入されたソケット本体３の基部３ａを左右及び前端部の 下壁２ｅと上壁２ｆの左右両側部に形成した凸条２ｇとの間に挟持し、これによ り、ソケット本体３がソケット支持部２ｂに対して位置決めされる。

【００２５】 又更に、この実施例ではスイッチ６としてスライドスイッチを用いているが、 スライドスイッチに代えて、レバースイッチ、プッシュスイッチ、ロータリスイ ッチなどを用いてもよい。

【００２６】

【考案の効果】

以上に説明したように、本考案は、取付面に固定される取付具の背面左右両側 部に、スイッチ取付用凹部と、スイッチ取付用凹部に挿入されたスイッチの操作 具が挿通される切欠とが形成されているので、任意に選択された左右いずれか一 方のスイッチ取付用凹部にスイッチを挿入することにより、簡単に取付具の左右 いずれか任意に選択された一側部内にスイッチを組み込むことができる。

【００２７】 又、取付具はスイッチの取付位置が左右異なる２種類に共通するので、量産し てコストダウンを図ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の背面図である。

【図２】本考案の側面図である。

【図３】図１のＡ−Ａ線断面図である。

【図４】本考案の平面図である。

【図５】図１のＢ−Ｂ線断面図である。

【符号の説明】

１ 取付面 ２ 取付具 ５ スイッチ ７ スイッチ取付用凹部 １６ 操作具 １７，１８ 切欠

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 取付面に固定される取付具の背面左右両
   側部に、スイッチ取付用凹部と、スイッチ取付用凹部に
   挿入されたスイッチの操作具が挿通される切欠とが形成
   されたことを特徴とするスイッチ内蔵型照明装置。