JP3030753U - Pcmciaカード - Google Patents

Pcmciaカード

Info

Publication number
JP3030753U
JP3030753U JP1996001099U JP109996U JP3030753U JP 3030753 U JP3030753 U JP 3030753U JP 1996001099 U JP1996001099 U JP 1996001099U JP 109996 U JP109996 U JP 109996U JP 3030753 U JP3030753 U JP 3030753U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bus
buffer
connector
address
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1996001099U
Other languages
English (en)
Inventor
廣 遠藤
Original Assignee
株式会社キャラベルデータシステム
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社キャラベルデータシステム filed Critical 株式会社キャラベルデータシステム
Priority to JP1996001099U priority Critical patent/JP3030753U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3030753U publication Critical patent/JP3030753U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Bus Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 外部IDE機器をPCMCIAカードを用い
て可搬型コンピュータに接続できるようにする。PCM
CIAカードをIBM互換機およびNEC互換機の両方
に使えるようにする。 【構成】 PCMCIAコントローラ16および動作判定
制御回路17は可搬型コンピュータ1から与えられるコン
トロール信号に基づいてIBM互換機かNEC互換機か
を判定する。この判定結果に応じてバス・バッファ11,
12,13のうちのいずれか1つまたは2つをイネーブルと
する。バス・バッファ12は上位8ビット・データ・バス
と下位8ビット・データ・バスとをつないでいる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】
この考案は,可搬型コンピュータ,いわゆるラップトップ型,ノート型等のパ ーソナル・コンピュータで使用されるPCMCIAカードに関する。
【0002】
【背景技術】
可搬型コンピュータには,少なくとも1枚のPCMCIAカードを収納するた めのスロットが形成されており,このスロットにPCMCIAカードを装着する ことができる(PCMCIA=Personal Computer Memory Card International Association )。装着されたPCMCIAカードは可搬型コンピュータの内部の 回路に接続される。
【0003】 このPCMCIAカードには種々のタイプのものがある。その一つはモデム内 蔵PCMCIAカードであり,これは可搬型コンピュータを電話回線に接続する ためのものである。その二はLAN(Local Area Network)接続用のものである 。その三はSCSI(Small Computer System Interface )機器接続用である。
【0004】 しかしながら,IDE(Inteligent Drive Electronics)機器を接続するため のPCMCIAカードは存在しない。IDE機器とはIDE規格にしたがう装置 であり,たとえば固定ディスク(ハードディスク)装置,CD−ROM読取装置 ,光磁気ディスク装置,PD読取書込装置等がある。これらのIDE機器のうち 固定ディスク装置やCD−ROM読取装置は,一般に可搬型コンピュータに内蔵 されているので,外部に設けて可搬型コンピュータに接続する必要性は殆どなか った。
【0005】 近年,可搬型コンピュータが益々普及し,その利用が高まっている。格納すべ き各種のOSソフト,アプリケーション・ソフトが増加し,また,保存したいデ ータ量も増大している。可搬型コンピュータに外部固定ディスク装置等を追加し て接続する要求が高まりつつある。
【0006】 可搬型コンピュータには,拡張装置(固定ディスク装置,CD−ROM装置, 光磁気ディスク装置等)を接続できるようにするための拡張バス・コネクタが設 けられている。しかしながら,これらの拡張装置を接続するには,拡張バス・コ ネクタに専用アダプター装置を接続し,このアダプター装置に拡張装置を接続し なければならない。したがって,専用アダプター装置が必要となる。
【0007】 SCSIインターフェイスにしたがう固定ディスク装置も存在し,これはSC SI機器接続用PCMCIAカードを用いて可搬型コンピュータに接続すること ができる。しかしながらSCSI用機器は一般にIDE機器よりも高価であると ともに,IDE機器よりも遅れて市場に出廻るのが常である。
【0008】 そこでIDE機器が接続可能なPCMCIAカードの実現が望まれてる。
【0009】 一方,昨今のコンピュータは主に入出力制御方法の違いの観点からIBM互換 機とIBM非互換機とに分類される。IBM非互換機はさらに,NEC互換機と マッキントッシュ互換機とに分けられることがある。
【0010】
【考案の開示】
この考案は,可搬型コンピュータにおいて,IDE機器を外部に接続できるよ うにするためのPCMCIAカードを提供することを目的とする。
【0011】 この考案はまた,一つのPCMCIAカードでIBM互換機およびNEC互換 機に使用できるようにすることを目的とする。
【0012】 この考案によるIDE機器(装置)接続用のPCMCIAカードは,可搬型コ ンピュータに形成されたスロット内に設けられたコネクタに着脱自在である第1 のコネクタ,IDE拡張装置に着脱自在に接続される第2のコネクタ,上記第1 のコネクタに接続されたデータ・バスと上記第2のコネクタに接続されたデータ ・バスとの間に接続された第1のバス・バッファ,ならびに上記第1のコネクタ に接続されたコントロール・バスおよびアドレス・バスに接続され,可搬型コン ピュータから与えられるコントロール信号に基づいて,上記第1のバス・バッフ ァの状態を制御するバッファ制御信号を生成して出力するとともに,上記IDE 拡張装置を制御するための,上記第2のコネクタに与えられるコントロール信号 を生成して出力する制御回路を備えている。
【0013】 必要に応じて,上記制御回路から出力されるコントロール信号のためのコント ロール・バスと上記第2のコネクタに接続されたコントロール・バスとの間に接 続された第2のバッファ,および上記第1のコネクタに接続されたアドレス・バ スと上記第2のコネクタに接続されたアドレス・バスとの間に接続された第3の バッファが設けられる。
【0014】 この考案によるIDE装置接続用PCMCIAカードは次のような表現によっ ても規定される。すなわち,このPCMCIAカードは,PCMCIA用データ ・バスと,IDE用データ・バスとの間に接続された第1のバス・バッファ,な らびにPCMCIA用コントロール・バスおよびアドレス・バスに接続され,コ ンピュータから与えられるコントロール信号に基づいて,上記第1のバス・バッ ファの状態を制御するバッファ制御信号を生成して出力するとともに,IDE拡 張装置を制御するための,IDE用コントロール・バスに送出されるコントロー ル信号を生成して出力するPCMCIAコントローラを備えている。
【0015】 この考案のPCMCIAカードはその第1のコネクタ(PCMCIAバス)に よって可搬型コンピュータのPCMCIAカード接続用コネクタに接続される。 また,このPCMCIAカードの第2のコネクタ(IDEバス)にはIDE拡張 装置(機器)が接続される。
【0016】 可搬型コンピュータがIDE拡張装置にデータを書込むとき,またはIDE拡 張装置からデータを読出すときに,可搬型コンピュータは書込信号または読出信 号などのコントロール信号,アドレス信号等を出力する。このコントロール信号 が制御回路(PCMCIAコントローラ)によって解読され,その解読結果に応 じてバス・バッファが制御される。これにより,可搬型コンピュータとIDE拡 張装置との間でデータの入,出力が行なわれる。また,IDE拡張装置にその制 御のためのコントロール信号,および必要なアドレス信号が与えられる。
【0017】 このようにして,この考案によると,PCMCIAカードを用いてIDE拡張 装置を可搬型コンピュータに接続し,これを活用することが可能となる。
【0018】 この考案はまた,IBM互換機およびNEC互換機の両方に使用することので きるPCMCIAカードを提供している。
【0019】 この考案によるPCMCIAカードは,可搬型コンピュータに形成されたスロ ット内に設けられたコネクタに着脱自在である第1のコネクタ,IDE拡張装置 に着脱自在に接続される第2のコネクタ,上記第1のコネクタに接続された下位 8ビット・データ・バスと上記第2のコネクタに接続された下位8ビット・デー タ・バスとの間に接続された第1のバス・バッファ,上記第1のコネクタに接続 された上位8ビット・データ・バスと上記第2のコネクタに接続された下位8ビ ット・データ・バスとの間に接続された第2のバス・バッファ,上記第1のコネ クタに接続された上位8ビット・データ・バスと上記第2のコネクタに接続され た上位8ビット・データ・バスとの間に接続された第3のバス・バッファ,なら びに上記第1のコネクタに接続されたコントロール・バスおよびアドレス・バス に接続され,可搬型コンピュータから与えられるコントロール信号およびアドレ ス信号に基づいて,上記第1,第2および第3のバス・バッファを制御するため のバッファ制御信号を生成して出力するとともに,上記IDE拡張装置を制御す るために,上記第2のコネクタに与えるコントロール信号を生成して出力する制 御回路を備えている。
【0020】 上記制御回路は,IBM互換入出力をもつ上記可搬型コンピュータからのコン トロール信号およびアドレス信号にしたがって,バイト単位のデータ入出力の場 合には,アドレスの偶奇にかかわらず上記第1のバス・バッファをイネーブル状 態としかつ上記第2および第3のバス・バッファをディスエーブル状態とする上 記バッファ制御信号を生成し,NEC互換入出力をもつ上記可搬型コンピュータ からのコントロール信号およびアドレス信号にしたがって,バイト単位のデータ 入出力の場合には,アドレスが偶数であれば上記第1のバス・バッファをイネー ブル状態としかつ上記第2および第3のバス・バッファをディスエーブル状態と し,アドレスが奇数であれば上記第2のバス・バッファをイネーブル状態としか つ上記第1および第3のバス・バッファをディスエーブル状態とするバッファ制 御信号を生成する。
【0021】 上記制御回路はまた,ワード単位のデータ入出力の場合には,上記第1および 第3のバス・バッファをイネーブル状態としかつ上記第2のバス・バッファをデ ィスエーブル状態とする上記バッファ制御信号を生成する。
【0022】 上記PCMCIAカードにはさらに,上記制御回路から出力されるコントロー ル信号のためのコントロール・バスと上記第2のコネクタに接続されたコントロ ール・バスとの間に接続された第4のバッファ,および上記第1のコネクタに接 続されたアドレス・バスと上記第2のコネクタに接続されたアドレス・バスとの 間に接続された第5のバッファが必要に応じて設けられる。
【0023】 好ましい実施態様では上記制御回路は,上記可搬型コンピュータから与えられ るチップ・イネーブル信号CE1,CE2,および最下位のアドレス信号A0の 状態に応じて上記バッファ制御信号を生成する。
【0024】 さらに好ましい実施態様では上記制御回路は上記可搬型コンピュータから与え られるアドレス信号A1〜A3の状態に応じてワード単位のデータ入出力である ことを判定する。
【0025】 一実施態様では上記制御回路は,下位指定信号CE1,上位指定信号CE2お よび最下位アドレス信号A0の状態がIBM互換入出力をもつコンピュータから 出力される組合せのものであるときに動作して上記バッファ制御信号を出力する PCMCIAコントローラと,下位指定信号CE1,上位指定信号CE2および 最下位アドレス信号A0の状態がIBM互換入出力をもつコンピュータから出力 される組合せのものでなくNEC互換入出力をもつコンピュータから出力される 組合せのものであるときに動作して上記バッファ制御信号を出力する動作判定制 御回路とから構成される。
【0026】 この考案によるPCMCIAカードは次のようにも表現可能である。すなわち ,このPCMCIAカードは,PCMCIA用下位8ビット・データ・バスとI DE用下位8ビット・データ・バスとの間に接続された第1のバス・バッファ, PCMCIA用上位8ビット・データ・バスとIDE用下位8ビット・データ・ バスとの間に接続された第2のバス・バッファ,PCMCIA用上位8ビット・ データ・バスとIED用上位8ビット・データ・バスとの間に接続された第3の バス・バッファ,ならびにPCMCIA用コントロール・バスおよびアドレス・ バスに接続され,コンピュータから与えられるコントロール信号およびアドレス 信号に基づいて,上記第1,第2および第3のバス・バッファを制御するための バッファ制御信号を生成して出力するとともに,拡張装置を制御するために,I DE用コントロール・バスに送出されるコントロール信号を生成して出力する制 御回路を備えている。
【0027】 上記制御回路は,IBM互換入出力をもつコンピュータからのコントロール信 号およびアドレス信号にしたがって,バイト単位のデータ入出力の場合には,ア ドレスの偶奇にかかわらず上記第1のバス・バッファをイネーブル状態としかつ 上記第2および第3のバス・バッファをディスエーブル状態とする上記バッファ 制御信号を生成し,NEC互換入出力をもつコンピュータからのコントロール信 号およびアドレス信号にしたがって,バイト単位のデータ入出力の場合には,ア ドレスが偶数であれば上記第1のバス・バッファをイネーブル状態としかつ上記 第2および第3のバス・バッファをディスエーブル状態とし,アドレスが奇数で あれば上記第2のバス・バッファをイネーブル状態としかつ上記第1および第3 のバス・バッファをディスエーブル状態とするバッファ制御信号を生成する。
【0028】 上記制御回路はまた,ワード単位のデータ入出力の場合には,上記第1および 第3のバス・バッファをイネーブル状態としかつ上記第2のバス・バッファをデ ィスエーブル状態とする上記バッファ制御信号を生成する。
【0029】 この考案によるPCMCIAカードはさらに次のような表現によって包括的に 規定できる。すなわち,このPCMCIAカードは,可搬型コンピュータに形成 されたスロット内に設けられたコネクタに着脱自在である第1のコネクタ,ID E拡張装置に着脱自在に接続される第2のコネクタ,上記第1のコネクタに接続 されたデータ・バスと上記第2のコネクタに接続されたデータ・バスとの間に接 続されたバス・バッファ,ならびに上記第1のコネクタに接続されたコントロー ル・バスおよびアドレス・バスに接続され,可搬型コンピュータから与えられる コントロール信号およびアドレス信号に基づいて,上記バス・バッファを制御す るバッファ制御信号を生成して出力するとともに,上記IDE拡張装置を制御す るための,上記第2のコネクタに送出されるコントロール信号を生成して出力す る制御回路を備えている。
【0030】 上記制御回路は可搬型コンピュータからのコントロール信号およびアドレス信 号に基づいて,上記可搬型コンピュータがIBM互換機かNEC互換機かを判定 し,IBM互換機と判定したときには上記可搬型コンピュータと上記IDE拡張 装置との間で入出力されるデータ信号をそのままの状態で上記バス・バッファを 通過させ,NEC互換機と判定したときには,上記可搬型コンピュータから上記 IDE拡張装置に向うデータ信号の形式をIBM方式に変換し,上記IDE拡張 装置から上記可搬型コンピュータに向うデータ信号の形式をNEC方式に変換し て通過させるように上記バス・バッファを制御する。
【0031】 上記バス・バッファは具体的には,好ましくは,上記第1のコネクタに接続さ れた下位8ビット・データ・バスと上記第2のコネクタに接続された下位8ビッ ト・データ・バスとの間に接続された第1のバス・バッファ,上記第1のコネク タに接続された上位8ビット・データ・バスと上記第2のコネクタに接続された 下位8ビット・データ・バスとの間に接続された第2のバス・バッファ,および 上記第1のコネクタに接続された上位8ビット・データ・バスと上記第2のコネ クタに接続された上位8ビット・データ・バスとの間に接続された第3のバス・ バッファを含むように構成される。
【0032】 この考案はデータ入出力のためのコントロール信号およびアドレス信号がIB M互換機とNEC互換機でわずかに異なっていることに着目し,この差異を制御 回路で検出している。そして,可搬型コンピュータがIBM互換機かNEC互換 機かの判定に応じて,かつ必要なときに,データ信号のバスを切換えている。
【0033】 これによって,この考案によると,一つのPCMCIAカードをIBM互換機 およびNEC互換機の両方のタイプの可搬型コンピュータに用いることができる ようになる。
【0034】
【実施例】
図1は,可搬型コンピュータの外観を示している。可搬型コンピュータ1は, いわゆるラップトップ型,ノート型などのパーソナル・コンピュータである。可 搬型コンピュータ1の筐体内には固定ディスク(ハード・ディスク)装置2が設 けられている。
【0035】 可搬型コンピュータ1の筐体にはPCMCIAカード(PCMCIA=Person al Computer Memory Card International Association )を装着するためのスロ ット4が形成されている。この実施例ではスロット4には2枚のPCMCIAカ ードが装着可能である。そのためにスロット4の奥には2つのコネクタ3Aおよ び3Bが設けられている。スロットは1枚のPCMCIAカードを装着できる大 きさであってもよいし,3枚以上のPCMCIAカードを同時に装着できる大き さであってもよい(これらの場合には,スロットの奥には1つまたは3つ以上の コネクタが設けられるであろう)。PCMCIAカードにはタイプI,II,III 等があるが,これらのいずれのタイプのカードも使用可能とすることが好ましい 。
【0036】 スロット4に装着して使用されるPCMCIAカードの少なくとも1つはID E(Inteligent Drive Electronics)インターフェイスに準拠したものである。 このIDEインターフェイスに適したPCMCIAカードを符号10で示す。
【0037】 PCMCIAカード10には,これを可搬型コンピュータ1に接続するためのコ ネクタ18(図2参照)が設けられている。PCMCIAカード10がスロット4内 に挿入されると,PCMCIAカード10のコネクタ18がスロット4内のコネクタ 3Aまたは3Bに差し込まれ,PCMCIAカード10が可搬型コンピュータ1の 入出力制御回路(図示略)に接続される。
【0038】 PCMCIAカード10の外側端面には,IDE拡張装置5を接続するためのコ ネクタ19が設けられている。IDE拡張装置には,たとえば,固定ディスク装置 ,光磁気ディスク装置,磁気テープ装置,CD−ROM装置,プリンタ,イメー ジスキャナなどがある。
【0039】 IDE拡張装置5には接続ケーブル6が設けられている。この接続ケーブル6 は,拡張装置5に着脱自在に接続されるものである。この接続ケーブル6の一端 にはコネクタ6Aが取り付けられ,コネクタ6Aがコネクタ19に着脱自在である 。
【0040】 可搬型コンピュータ1のスロットには上述のように2枚のPCMCIAカード を装着することができる。たとえは,SCSI機器接続用PCMCIAカード( 図示略)とIDE拡張装置5を接続するためのPCMCIAカード10とを可搬型 コンピュータ1に接続できる。IDE拡張装置5が固定ディスク装置である場合 には,内部の固定ディスク装置2に加えてもう1台の固定ディスク装置(IDE 拡張装置5)を可搬型コンピュータに接続して使うことができる。しかも,SC SI機器も接続して同時に使用できる。固定ディスク装置2の固定ディスク(ハ ード・ディスク)には,IDE拡張装置5を制御するための拡張装置用ディバイ ス・ドライバ(プログラム)が格納され,このドライバによる制御の下に,PC MCIAカード10を介してIDE拡張装置5へのデータの書込,IDE拡張装置 5からのデータの読出が行なわれることになる。
【0041】 図2は,PCMCIAカード10の電気的構成を示している。
【0042】 PCMCIAカード10は,バス・バッファ11,12および13,バッファ14および 15,PCMCIAコントロール回路16,ならびに動作判定制御回路17を含んでい る。
【0043】 図2においては,電源ラインは省略されている。バス・バッファ11,12および 13,バッファ14および15,PCMCIAコントロール回路16,ならびに動作判定 制御回路17の電源は,可搬型コンピュータ1から供給される。
【0044】 可搬型コンピュータ1側のコネクタ3Aおよび3Bに接続されるコネクタ18は PCMCIAバスに適したピン(またはソケット)を備えている。これは,たと えば68ピンのコネクタである。一方,IDE拡張装置5側のコネクタ19はIDE インターフェイス・バスに適したピン(またはソケット)を備えている。これは ,たとえば32ピンのものである。
【0045】 PCMCIAバス中の下位8ビット・データ・バスはバス・バッファ11を介し てIDEインターフェイス・バスの下位8ビット・データ・バスと接続されてい る。PCMCIAバスの上位8ビット・データ・バスはバス・バッファ13を介し てIDEインターフェイス・バスの下位8ビット・データ・バスと接続されてい る。
【0046】 さらに,バス・バッファ12がPCMCIAバスの上位8ビット・データ・バス とIDEインターフェイス・バスの下位8ビット・データ・バスとを接続してい る。これはバイト単位(8ビット)のデータ入出力において,アドレスが奇数の ときに,NEC互換機から出力される上位8ビットのデータ・バス上のデータ信 号をIDE拡張装置5につながるIDEインターフェイス・バスの下位8ビット ・データ・バスに送出するとともに,逆にIDEインターフェイス・バスの下位 8ビット・データ・バス上のデータ信号をNEC互換機につながるPCMCIA バスの上位8ビット・データ・バスに送出するためである。このバッファの存在 によりIBM互換機およびNEC互換機の両方にこのPCMCIAカードを使用 することができる。
【0047】 バス・バッファ11,12,13は双方向でかつイネーブル状態での方向制御および ディスエーブルの制御が可能なものである。
【0048】 PCMCIAカード10にはさらにPCMCIAコントロール回路16,動作判定 制御回路17,バッファ14および15が設けられている。PCMCIAコントロール 回路16は公知のものを使用できる。コネクタ18からのコントロール・バスおよび アドレス・バスはPCMCIAコントロール回路16に接続されている。コネクタ 18からのコントロール・バスの一部およびアドレス・バスの一部は動作判定制御 回路17に接続されている。
【0049】 PCMCIAコントロール回路16はバス・バッファ11〜13を制御するバッファ 制御信号1を出力するとともに,IDE拡張装置5を制するコントロール信号を 出力する。
【0050】 動作判定制御回路17はバッファ制御信号1をバッファ制御信号2として出力す るとともに,NEC互換機の場合にバッファ制御信号2を生成して出力する。動 作判定制御回路17は論理回路により構成できる。
【0051】 PCMCIAコントロール回路16の出力コントロール信号はバッファ14を経て コネクタ19に与えられる。IDE拡張装置5からのコントロール信号はバッファ 14を経てPCMCIAコントロール回路16またはコネクタ18に与えられる。バッ ファ15はアドレス信号A0〜A2をコネクタ18と19との間で送受する。これらの バッファ14,15は双方向性を持ち,かつデータをそのまま常に通過させる。
【0052】 可搬型コンピュータ1はIDEインターフェイスの拡張装置5に対してバイト 単位(8ビット)またはワード単位(16ビット)でデータの入出力を行う。IB M−PC互換入出力をもつ可搬型コンピュータ(以下,IBM互換機という)と NEC−PC互換入出力をもつ可搬型コンピュータ(以下,NEC互換機という )とではデータ・バスの使い方が異なる(PC=Personal Computer )。
【0053】 IBM互換機では,バイト単位でデータの入出力を行う場合,アドレスが偶数 (零を含む),奇数のいずれのときにも下位8ビットのデータ・バスにデータを 入出力する。ワード単位のデータ入出力の場合にはアドレスは偶数(零を含む) のみであり,上,下位16ビットのすべてのデータ・バスが用いられる。
【0054】 これに対してNEC互換機では,バイト単位でデータの入出力を行う場合,ア ドレスが偶数(零を含む)のときには下位8ビットのデータ・バスが用いられ, アドレスが奇数のときには上位8ビットのデータ・バスが用いられる。また,ワ ード単位のデータ入出力の場合にはアドレスは偶数(零を含む)のみのであり, 上,下位16ビットのすべてのデータ・バスが用いられる。
【0055】 IDE拡張装置(IDEに準拠する機器であり,IBM方式を採用している) 5内の8ビット・レジスタを指定するアドレスは3ビット構成である。アドレス が偶,奇いずれの場合にも,データの入出力のために下位8ビットのデータ・バ スが用いられる。IDE拡張装置5内の16ビット・レジスタ(データ・レジスタ )はアドレス0により指定される。この場合には上,下位16ビットのデータ・バ スがデータ入出力のために用いられる。
【0056】 以上の関係が表1にまとめられている。
【0057】
【表1】
【0058】 PCMCIAバス(コネクタ18側)のアドレス・バスおよびコンロトール・バ スを流れる信号のうち代表的な信号について説明する。
【0059】 アドレス・バス上のアドレス信号A0〜A9 IDE拡張装置5のI/O空間およびPCMCIAコントローラ16内のメモリ (レジスタ)を指定するものである。最下位の信号A0はアドレス信号の偶,奇 を決定するためにも用いられる。
【0060】 コントロール・バス上の書込信号IOWおよび読出信号IOR IDE拡張装置5(I/O機器)に対するデータの入出力方向を決定するコン トロール信号であり,書込信号IOWは可搬型コンピュータ1から拡張装置5に データを書込むときに1となり,読出信号IORは拡張装置5から可搬型コンピ ュータ1にデータを読出すときに1となる。
【0061】 コントロール・バス上のリセット信号RESET 拡張装置5を初期化するための信号である。
【0062】 コントロール・バス上のチャネル・イネーブル信号(下位指定信号)CE1 データ・バスの下位8ビットを使用するときに1となる。
【0063】 コントロール・バス上のチャネル・イネーブル信号(上位指定信号)CE2 データ・バスの上位8ビットを使用するときに1となる。
【0064】 IBM互換機とNEC互換機とで異なる点は上記のチャネル・イネーブル信号 CE1およびCE2である。
【0065】 バイト単位(8ビット)のデータ入出力の場合には,アドレスが偶数であれば ,IBM互換機,NEC互換機とも,チャネル・イネーブル信号CE1が1,C E2が0,アドレス信号A0が0となる。
【0066】 アドレス信号が奇数の場合には,IBM互換機においては,チャネル・イネー ブル信号CE1が1,CE2が0,アドレス信号A0が1となる。これに対して NEC互換機においては,チャネル・イネーブル信号CE1が0,CE2が1, アドレス信号A0が1となる。
【0067】 ワード単位(16ビット)のデータ入出力の場合には,チャネル・イネーブル信 号CE1,CE2がともに1となる。アドレス信号A0は0である。
【0068】 IDEインターフェイス・バス(コネクタ19側)のアドレス・バスおよびコン トロール・バスを流れる代表的な信号について次に説明する。
【0069】 IDE拡張装置5には2群のレジスタがあり,各群にはレジスタが8個ずつ含 まれている。これらの2群のレジスタがレジスタ群選択信号CS0,CS1によ り選択される。選択されたレジスタ群内の8個のレジスタがアドレス信号A0〜 A2によって指定される。
【0070】 アドレス・バス上のアドレス信号A0〜A2 上記のように拡張装置5の内部レジスタを指定する信号である。
【0071】 コントロール・バス上のレジスタ群選択信号CS0,CS1 上記のように拡張装置5内の2群のレジスタ群を選択する信号である。
【0072】 コントロール・バス上の書込信号IOWおよび読出信号IOR 上述した信号IOW,IORと同じ信号である。
【0073】 コントロール・バス上のリセット信号RESET 上述した信号RESETと同じ信号である。
【0074】 コントロール・バス上の確認信号IOCS16 拡張装置5がワード単位(16ビット)でデータを書込むときに拡張装置5から 出力される信号である。可搬型コンピュータ1によって16ビット・データのアド レス信号が与えられたとき,その確認のために出力される。
【0075】 コントロール・バス上の割込要求信号INTRQ 拡張装置5が可搬型コンピュータに割込を要求するときに出力される信号であ る。
【0076】 PCMCIAコントロール回路16には,下位8ビット・データ信号D0〜D7 ,コントロール信号IOR,IOW,CE1,CE2,RESET等,アドレス 信号A0〜A9が入力している。
【0077】 データ信号D0〜D7は,PCMCIAコントローラ16の初期設定等において ,PCMCIAコントロール回路16内のメモリ(レジスタ)に設定されるデータ を表わす。データを書込むべきメモリのアドレスはアドレス信号A0〜A9によ って指定される。たとえば,データ信号D0〜D7によって拡張装置5のI/O 空間(アドレス信号A3〜A9によって表わされる空間に相当する)を指定して おく(条件設定)。
【0078】 PCMCIAコントロール回路16はIBM方式に準拠してつくられているので ,チップ・イネーブル信号CE1=1,CE2=1の組合せおよびCE1=1, CE2=0の組合せに応答して動作する。しかし,CE1=0,CE2=1の組 合せには応答しない(判定不能となる)。
【0079】 上記のPCMCIAコントロール回路16が動作可能な組合せの場合において, PCMCIAコントロール回路16はチップ・イネーブル信号CE1,CE2およ びアドレス信号A0に基づいてバッファ制御信号1を生成して出力する。このバ ッファ制御信号1は動作判定制御回路17を通ってバッファ制御信号2としてバス ・バッファ11,12,13に与えられる。
【0080】 また,PCMCIAコントロール回路16はアドレス信号A3に基づいてCS0 ,CS1を生成して出力する。
【0081】 さらにPCMCIAコントロール回路16は,アドレス信号A0〜A9(実質的 にA3〜A9)によって表わされるI/O空間が条件設定において設定されたI /O空間に一致したときに,入力するコントロール信号IORまたはIOWを出 力する。
【0082】 PCMCIAコントロール回路16はさらに,入力するリセット信号RESET をそのまま出力する。
【0083】 これらのコントロール信号IOR,IOW,CS0,CS1,RESET等は バッファ14を通って拡張装置5に与えられる。
【0084】 バッファ14はまた,拡張装置5から出力される確認信号IOCS16を通過させ る。
【0085】 拡張装置5から出力される割込要求信号INTRQはPCMCIAコンロトー ル回路16を通って可搬型コンピュータ1に与えられる。
【0086】 動作判定制御回路17にはチップ・イネーブル信号CE1,CE2およびアドレ ス信号A0が入力している。動作判定制御回路17はチップ・イネーブル信号CE 1=0,CE2=1,アドレス信号A0=1のときにバッファ制御信号2を生成 して出力する。このバッファ制御信号2はバス・バッファ11,12,13に与えられ る。上記以外のときには,動作判定制御回路17はPCMCIAコントロール回路 16から出力されるバッファ制御信号1をそのままバッファ制御信号2として出力 する。
【0087】 動作判定制御回路17はいわば,IBM互換機かNEC互換機かを判定してNE C互換機と判定したときにバッファ制御信号を出力するものといえる。
【0088】 PCMCIAカード10の動作が表2にまとめられている。
【0089】
【表2】
【0090】 この表2においてアドレス信号A4〜A9の「n」は任意のアドレスを意味す る。アドレスnはIDE拡張装置5に割当てられたI/O空間を表わす。また, バス・バッファ11,12および13の「Dis」はこれらのバッファをディスエーブ ル状態にすることを意味する。「書込」はコネクタ18からコネクタ19の方向への データの向きを示し,「読出」はこれと逆方向のデータの向きを示す。これらの 「書込」および「読出」ではバス・バッファ11,12または13はイネーブル状態で ある。
【0091】 可搬型コンピュータ1が拡張装置5にデータを書込む場合の動作について説明 する。
【0092】 コンピュータ1はまず拡張装置5のデータを書込むべき場所のアドレスを表わ すアドレス信号A0〜A9を出力する。このアドレス信号A0〜A9はPCMC IAコントロール回路16に与えられる。またアドレス信号A0が動作判定制御回 路17に入力する。アドレス信号A0〜A2はバッファ15を経て拡張装置5に入力 する。
【0093】 続いてコンピュータ1はデータをPCMCIAデータ・バスにセットする。上 述したようにバイト単位の場合には,アドレスが偶数か奇数か,コンピュータ1 がIBM互換機かNEC互換機かに応じてデータはデータ・バスの上位8ビット または下位8ビットにセットされる。ワード単位の場合には16ビット・データ・ バスにデータがセットされる。
【0094】 コンピュータ1はコントロール信号をPCMCIAコントロール・バスに出力 する。このコントロール信号はPCMCIAコントロール回路16に入力する。コ ントロール信号には上述のように,IOR,IOW,CE1,CE2等が含まれ る。データの書込みであるから読出信号IOR=0,書込信号IOW=1である 。チップ・イネーブル信号CE1,CE2は上述のようにアドレスの偶奇,IB M互換機かNEC互換機かに応じた状態をとる。コントロール信号CE1,CE 2は動作判定制御回路17に入力する。
【0095】 PCMCIAコントロール回路16は入力するアドレス信号およびコントロール 信号に基づいてコントロール信号(IOR,IOW,CS0,CS1等)を生成 する。このコントロール信号はバッファ14を経て拡張装置5に与えられる。
【0096】 コントロール信号およびアドレス信号の状態に応じて,PCMCIAコントロ ール回路16がバッファ制御信号1を生成するか(このバッファ制御信号1は動作 判定制御回路17を通ってバッファ制御信号2となる),または動作判定制御回路 17がバッファ制御信号2を生成する。いずれにしても,バッファ制御信号2によ ってバス・バッファ11,12,13が制御される。
【0097】 IOW=1を含むコントロール信号を受取った拡張装置5はイネーブル状態と されたバス・バッファ(11,12,13のうちいずれか1つまたは2つ)からデータ を取込む。
【0098】 CE1=1,CE2=1,A0=0の場合には(このときには必ずA1,A2 ,A3=0,0,0となる),ワード単位のデータの出力である。この場合には バス・バッファ11および13がイネーブルでかつ書込方向にデータを流すような, そしてバス・バッファ12をディスエーブル状態とするようなバッファ制御信号1 がPCMCIAコントローラ16から出力され,これが動作判定制御回路17を素通 りしてバッファ制御信号2となってバス・バッファ11〜13に与えられる。動作判 定制御回路17は動作しない。
【0099】 CE1=1,CE2=0,A0=0の場合にはバイト単位のデータの出力であ り,かつアドレスは偶数である。この場合には,IBM互換機であるかNEC互 換機であるかは問われない。PCMCIAコントロール回路16が動作し,動作判 定制御回路17は動作しない。データは下位8ビットのデータ・バスにセットされ るので,バス・バッファ11をイネーブルでデータ書込方向とし,かつバス・バッ ファ12,13をディスエーブル状態とするバッファ制御信号1がPCMCIAコン トロール回路16から出力される。このバッファ制御信号1は動作判定制御回路17 を経てバス・バッファ11〜13に与えられる。
【0100】 CE1=1,CE2=0,A0=1の場合にはバイト単位のデータ出力であり ,かつアドレスは奇数である。これは可搬型コンピュータ1がIBM互換機であ る場合にのみ出力される形態である。PCMCIAコントロール回路16が動作し ,動作判定制御回路17は動作しない。この場合にもデータはデータ・バスの下位 8ビットにセットされるので,バス・バッファ11をイネーブルでデータ書込方向 とし,かつバス・バッファ12,13をディスエーブル状態とするバッファ制御信号 1がPCMCIAコントロール回路16から出力される。このバッファ制御信号1 は動作判定制御回路17を経てバッファ制御信号2としてバス・バッファ11〜13に 与えられる。
【0101】 CE1=0,CE2=1,A0=1の場合にはバイト単位のデータ出力であり ,かつアドレスは奇数である。これは可搬型コンピュータ1がNEC互換機であ る場合にのみ起る。PCMCIAコントロール回路16は動作せず,動作判定制御 回路17が動作する。データはNEC互換機によってデータ・バスの上位8ビット にセットされる。動作判定制御回路17から出力されるバッファ制御信号2によっ てバス・バッファ12のみがイネーブルでかつデータ書込方向となる。したがって ,PCMCIAバスの上位8ビット・データ・バスのデータ信号はバス・バッフ ァ12を通ってIDEバスの下位8ビット・データ・バスに転送される。拡張装置 5は下位8ビット・データ・バスから1バイトのデータを取込むことができる。 他のバス・バッファ11,13はディスエーブル状態となる。
【0102】 次に,可搬型コンピュータ1が拡張装置5からデータを読出す場合の動作につ いて説明する。
【0103】 コンピュータ1はまず拡張装置5のデータを読出すべき場所のアドレスを表わ すアドレス信号A0〜A9を出力する。このアドレス信号A0〜A9はPCMC IAコントロール回路16に与えられる。またアドレス信号A0が動作判定回路17 に入力する。アドレス信号A0〜A2はバッファ15を経て拡張装置5に入力する 。
【0104】 続いてコンピュータ1はコントロール信号をPCMCIAコントロール・バス に出力する。このコントロール信号はPCMCIAコントロール回路16に入力す る。データの読出しであるから読出信号IOR=1,書込信号IOW=0である 。チップ・イネーブル信号CE1,CE2は上述のようにアドレスの偶奇,IB M互換機かNCE互換機かに応じた状態をとる。コントロール信号CE1,CE 2は動作判定制御回路17に入力する。
【0105】 PCMCIAコントロール回路16は入力するアドレス信号およびコントロール 信号に基づいてコントロール信号(IOR,IOW,CS0,CS1等)を生成 する。このコントロール信号はバッファ14を経て拡張装置5に与えられる。
【0106】 IOR=1を含むコントロール信号およびアドレス信号を受取った拡張装置5 は,アドレス信号A0〜A2がオール0かつCS0=1,CS1=0(A3=0 を意味する)であれば,アドレスされた場所から1ワード分のデータを読出して IDEバスの16ビット・データ・バスにそのデータを出力する。上記以外の条件 のときには,アドレスの偶奇にかかわらず,下位8ビットのデータ・バスにデー タを出力する。
【0107】 拡張装置5からIDEバスのデータ・バスに送出されたデータは次のようにし て可搬型コンピュータ1に取込まれる。
【0108】 CE1=1,CE2=1,A0=0の場合にはワード単位のデータの入力であ る。バス・バッファ11および13がイネーブルでかつ読出方向にデータを流すよう にし,バス・バッファ12をディスエーブル状態とするバッファ制御信号1がPC MCIAコントローラ16から出力され,これが動作判定制御回路17を素通りして バッファ制御信号2となってバス・バッファ11〜13に与えられる。動作判定制御 回路17は動作しない。コンピュータ1はバス・バッファ11および13を経てデータ を取込む。
【0109】 CE1=1,CE2=0,A0=0の場合にはバイト単位のデータの出力であ り,かつアドレスは偶数である。この場合には,IBM互換機であるかNEC互 換機であるかにかかわらずPCMCIAコントロール回路16が動作し,動作判定 制御回路17は動作しない。バス・バッファ11をイネーブルでデータ書込方向にし ,かつバス・バッファ12,13をディスエーブル状態とするバッファ制御信号1が PCMCIAコントロール回路16から出力される。このバッファ制御信号1は動 作判定制御回路17を経てバス・バッファ11〜13に与えられる。下位8ビットのデ ータ・バスに出力されたデータはバス・バッファ11を経てコンピュータ1に取込 まれる。
【0110】 CE1=1,CE2=0,A0=1の場合にはバイト単位のデータ出力であり ,かつアドレスは奇数である。これは可搬型コンピュータ1がIBM互換機であ る場合にのみ出力される形態である。PCMCIAコントロール回路16が動作し ,動作判定制御回路17は動作しない。この場合にもバス・バッファ11がイネーブ ルでデータ書込方向となり,かつバス・バッファ12,13をディスエーブル状態と するバッファ制御信号1がPCMCIAコントロール回路16から出力される。こ のバッファ制御信号1は動作判定制御回路17を経てバス・バッファ11〜13に与え られる。IDEバスのデータ・バスの下位8ビットに送出されたデータはバス・ バッファ11を経てコンピュータ1に取込まれる。
【0111】 CE1=0,CE2=1,A0=1の場合にはバイト単位のデータ出力であり ,かつアドレスは奇数である。これは可搬型コンピュータ1がNEC互換機であ る場合にのみ起る。PCMCIAコントロール回路16は動作せず,動作判定制御 回路17が動作する。動作判定制御回路17から出力されるバッファ制御信号2によ ってバス・バッファ12のみがイネーブルでかつデータ書込方向となる。したがっ て,IDEバスの下位8ビット・データ・バスに送出されたデータ信号はバス・ バッファ12を通ってPCMCIAバスの上位8ビット・データ・バスに転送され る。NEC互換機は上位8ビット・データ・バスを通して1バイトのデータを取 込むことができる。他のバス・バッファ11,13はディスエーブル状態となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】可搬型コンピュータとPCMCIAカードおよ
びIDE拡張装置の外観を示す斜視図である。
【図2】PCMCIAカードの電気的構成を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
1 可搬型コンピュータ 3A,3B コネクタ 4 スロット 5 IDE拡張装置 10 PCMCIAカード 11,12,13 バス・バッファ 14,15 バッファ 16 PCMCIAコントロール回路 17 動作判定制御回路 18,19 コネクタ

Claims (16)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可搬型コンピュータに形成されたスロッ
    ト内に設けられたコネクタに着脱自在である第1のコネ
    クタ,IDE拡張装置に着脱自在に接続される第2のコ
    ネクタ,上記第1のコネクタに接続されたデータ・バス
    と上記第2のコネクタに接続されたデータ・バスとの間
    に接続された第1のバス・バッファ,ならびに上記第1
    のコネクタに接続されたコントロール・バスおよびアド
    レス・バスに接続され,可搬型コンピュータから与えら
    れるコントロール信号に基づいて,上記第1のバス・バ
    ッファの状態を制御するバッファ制御信号を生成して出
    力するとともに,上記IDE拡張装置を制御するため
    の,上記第2のコネクタに与えられるコントロール信号
    を生成して出力する制御回路,を備えたPCMCIAカ
    ード。
  2. 【請求項2】 上記制御回路から出力されるコントロー
    ル信号のためのコントロール・バスと上記第2のコネク
    タに接続されたコントロール・バスとの間に接続された
    第2のバッファ,および上記第1のコネクタに接続され
    たアドレス・バスと上記第2のコネクタに接続されたア
    ドレス・バスとの間に接続された第3のバッファ,をさ
    らに備えた請求項1に記載のPCMCIAカード。
  3. 【請求項3】 PCMCIA用データ・バスと,IDE
    用データ・バスとの間に接続された第1のバス・バッフ
    ァ,ならびにPCMCIA用コントロール・バスおよび
    アドレス・バスに接続され,コンピュータから与えられ
    るコントロール信号に基づいて,上記第1のバス・バッ
    ファの状態を制御するバッファ制御信号を生成して出力
    するとともに,IDE拡張装置を制御するための,ID
    E用コントロール・バスに送出されるコントロール信号
    を生成して出力するPCMCIAコントローラ,を備え
    たPCMCIAカード。
  4. 【請求項4】 上記PCMCIAコントローラから出力
    されるコントロール信号のためのコントロール・バスと
    IDE用コントロール・バスとの間に接続された第2の
    バッファ,およびPCMCIA用アドレス・バスとID
    E用アドレス・バスとの間に接続された第3のバッフ
    ァ,をさらに備えた請求項3に記載のPCMCIAカー
    ド。
  5. 【請求項5】 可搬型コンピュータに形成されたスロッ
    ト内に設けられたコネクタに着脱自在である第1のコネ
    クタ,IDE拡張装置に着脱自在に接続される第2のコ
    ネクタ,上記第1のコネクタに接続された下位8ビット
    ・データ・バスと上記第2のコネクタに接続された下位
    8ビット・データ・バスとの間に接続された第1のバス
    ・バッファ,上記第1のコネクタに接続された上位8ビ
    ット・データ・バスと上記第2のコネクタに接続された
    下位8ビット・データ・バスとの間に接続された第2の
    バス・バッファ,上記第1のコネクタに接続された上位
    8ビット・データ・バスと上記第2のコネクタに接続さ
    れた上位8ビット・データ・バスとの間に接続された第
    3のバス・バッファ,ならびに上記第1のコネクタに接
    続されたコントロール・バスおよびアドレス・バスに接
    続され,可搬型コンピュータから与えられるコントロー
    ル信号およびアドレス信号に基づいて,上記第1,第2
    および第3のバス・バッファを制御するためのバッファ
    制御信号を生成して出力するとともに,上記IDE拡張
    装置を制御するために,上記第2のコネクタに与えるコ
    ントロール信号を生成して出力する制御回路を備え,上
    記制御回路は,IBM互換入出力をもつ上記可搬型コン
    ピュータからのコントロール信号およびアドレス信号に
    したがって,バイト単位のデータ入出力の場合には,ア
    ドレスの偶奇にかかわらず上記第1のバス・バッファを
    イネーブル状態としかつ上記第2および第3のバス・バ
    ッファをディスエーブル状態とする上記バッファ制御信
    号を生成し,NEC互換入出力をもつ上記可搬型コンピ
    ュータからのコントロール信号およびアドレス信号にし
    たがって,バイト単位のデータ入出力の場合には,アド
    レスが偶数であれば上記第1のバス・バッファをイネー
    ブル状態としかつ上記第2および第3のバス・バッファ
    をディスエーブル状態とし,アドレスが奇数であれば上
    記第2のバス・バッファをイネーブル状態としかつ上記
    第1および第3のバス・バッファをディスエーブル状態
    とするバッファ制御信号を生成する,PCMCIAカー
    ド。
  6. 【請求項6】 上記制御回路は,ワード単位のデータ入
    出力の場合には,上記第1および第3のバス・バッファ
    をイネーブル状態としかつ上記第2のバス・バッファを
    ディスエーブル状態とする上記バッファ制御信号を生成
    する,請求項5に記載のPCMCIAカード。
  7. 【請求項7】 上記制御回路から出力されるコントロー
    ル信号のためのコントロール・バスと上記第2のコネク
    タに接続されたコントロール・バスとの間に接続された
    第4のバッファ,および上記第1のコネクタに接続され
    たアドレス・バスと上記第2のコネクタに接続されたア
    ドレス・バスとの間に接続された第5のバッファ,をさ
    らに備えた請求項5に記載のPCMCIAカード。
  8. 【請求項8】 上記制御回路が,上記可搬型コンピュー
    タから与えられるチップ・イネーブル信号CE1,CE
    2,および最下位のアドレス信号A0の状態に応じて上
    記バッファ制御信号を生成するものである,請求項5に
    記載のPCMCIAカード。
  9. 【請求項9】 上記制御回路は上記可搬型コンピュータ
    から与えられるアドレス信号A1〜A3の状態に応じて
    ワード単位のデータ入出力であることを判定する,請求
    項6に記載のPCMCIAカード。
  10. 【請求項10】 上記制御回路が,下位指定信号CE
    1,上位指定信号CE2および最下位アドレス信号A0
    の状態がIBM互換入出力をもつコンピュータから出力
    される組合せのものであるときに動作して上記バッファ
    制御信号を出力するPCMCIAコントローラと,下位
    指定信号CE1,上位指定信号CE2および最下位アド
    レス信号A0の状態がIBM互換入出力をもつコンピュ
    ータから出力される組合せのものでなくNEC互換入出
    力をもつコンピュータから出力される組合せのものであ
    るときに動作して上記バッファ制御信号を出力する動作
    判定制御回路とから構成されている,請求項5に記載の
    PCMCIAカード。
  11. 【請求項11】 PCMCIA用下位8ビット・データ
    ・バスとIDE用下位8ビット・データ・バスとの間に
    接続された第1のバス・バッファ,PCMCIA用上位
    8ビット・データ・バスとIDE用下位8ビット・デー
    タ・バスとの間に接続された第2のバス・バッファ,P
    CMCIA用上位8ビット・データ・バスとIED用上
    位8ビット・データ・バスとの間に接続された第3のバ
    ス・バッファ,ならびにPCMCIA用コントロール・
    バスおよびアドレス・バスに接続され,コンピュータか
    ら与えられるコントロール信号およびアドレス信号に基
    づいて,上記第1,第2および第3のバス・バッファを
    制御するためのバッファ制御信号を生成して出力すると
    ともに,IDE拡張装置を制御するために,IDE用コ
    ントロール・バスに送出されるコントロール信号を生成
    して出力する制御回路を備え,上記制御回路は,IBM
    互換入出力をもつコンピュータからのコントロール信号
    およびアドレス信号にしたがって,バイト単位のデータ
    入出力の場合には,アドレスの偶奇にかかわらず上記第
    1のバス・バッファをイネーブル状態としかつ上記第2
    および第3のバス・バッファをディスエーブル状態とす
    る上記バッファ制御信号を生成し,NEC互換入出力を
    もつコンピュータからのコントロール信号およびアドレ
    ス信号にしたがって,バイト単位のデータ入出力の場合
    には,アドレスが偶数であれば上記第1のバス・バッフ
    ァをイネーブル状態としかつ上記第2および第3のバス
    ・バッファをディスエーブル状態とし,アドレスが奇数
    であれば上記第2のバス・バッファをイネーブル状態と
    しかつ上記第1および第3のバス・バッファをディスエ
    ーブル状態とするバッファ制御信号を生成する,PCM
    CIAカード。
  12. 【請求項12】 上記制御回路は,ワード単位のデータ
    入出力の場合には,上記第1および第3のバス・バッフ
    ァをイネーブル状態としかつ上記第2のバス・バッファ
    をディスエーブル状態とする上記バッファ制御信号を生
    成する,請求項11に記載のPCMCIAカード。
  13. 【請求項13】 上記制御回路から出力されるコントロ
    ール信号のためのコントロール・バスとIDE用コント
    ロール・バスとの間に接続された第2のバッファ,およ
    びPCMCIA用アドレス・バスとIDE用アドレス・
    バスとの間に接続された第3のバッファ,をさらに備え
    た請求項11に記載のPCMCIAカード。
  14. 【請求項14】 可搬型コンピュータに形成されたスロ
    ット内に設けられたコネクタに着脱自在である第1のコ
    ネクタ,IDE拡張装置に着脱自在に接続される第2の
    コネクタ,上記第1のコネクタに接続されたデータ・バ
    スと上記第2のコネクタに接続されたデータ・バスとの
    間に接続されたバス・バッファ,ならびに上記第1のコ
    ネクタに接続されたコントロール・バスおよびアドレス
    ・バスに接続され,可搬型コンピュータから与えられる
    コントロール信号およびアドレス信号に基づいて,上記
    バス・バッファを制御するバッファ制御信号を生成して
    出力するとともに,上記IDE拡張装置を制御するため
    の,上記第2のコネクタに送出されるコントロール信号
    を生成して出力する制御回路を備え,上記制御回路は可
    搬型コンピュータからのコントロール信号およびアドレ
    ス信号に基づいて,上記可搬型コンピュータがIBM互
    換機かNEC互換機かを判定し,IBM互換機と判定し
    たときには上記可搬型コンピュータと上記IDE拡張装
    置との間で入出力されるデータ信号をそのままの状態で
    上記バス・バッファを通過させ,NEC互換機と判定し
    たときには,上記可搬型コンピュータから上記IDE拡
    張装置に向うデータ信号の形式をIBM方式に変換し,
    上記IDE拡張装置から上記可搬型コンピュータに向う
    データ信号の形式をNEC方式に変換して通過させるよ
    うに上記バス・バッファを制御するものである,PCM
    CIAカード。
  15. 【請求項15】 上記バス・バッファが,上記第1のコ
    ネクタに接続された下位8ビット・データ・バスと上記
    第2のコネクタに接続された下位8ビット・データ・バ
    スとの間に接続された第1のバス・バッファ,上記第1
    のコネクタに接続された上位8ビット・データ・バスと
    上記第2のコネクタに接続された下位8ビット・データ
    ・バスとの間に接続された第2のバス・バッファ,およ
    び上記第1のコネクタに接続された上位8ビット・デー
    タ・バスと上記第2のコネクタに接続された上位8ビッ
    ト・データ・バスとの間に接続された第3のバス・バッ
    ファを含む,請求項14に記載のPCMCIAカード。
  16. 【請求項16】 上記制御回路から出力される上記ID
    E拡張装置を制御するための信号にデータ書込信号,デ
    ータ読取信号およびレジスタ群選択信号が含まれてい
    る,請求項1,2,5,6,7,8,9および10のいず
    れか一項に記載のPCMCIAカード。
JP1996001099U 1996-02-05 1996-02-05 Pcmciaカード Expired - Lifetime JP3030753U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1996001099U JP3030753U (ja) 1996-02-05 1996-02-05 Pcmciaカード

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1996001099U JP3030753U (ja) 1996-02-05 1996-02-05 Pcmciaカード

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3030753U true JP3030753U (ja) 1996-11-05

Family

ID=43165733

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1996001099U Expired - Lifetime JP3030753U (ja) 1996-02-05 1996-02-05 Pcmciaカード

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3030753U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5941965A (en) Universal docking station
KR970004523B1 (ko) 퍼스널 컴퓨터 시스템
US5619659A (en) System for extending ISA bus without using dedicated device driver software by using E2 P2 interface which provides multiplexed bus signal through standard parallel port connector
US5802558A (en) Method and apparatus for upgrading reprogrammable memory contents in a PCMCIA card
US7921244B2 (en) Data sharing and transfer systems and methods
US5540597A (en) All flex PCMCIA-format cable
US6618773B1 (en) Receiving a particular identification file among an analog identification file and a digital identification file in response to a request to a dual-interface monitor
US5613074A (en) Automatic disabling of SCSI bus terminators
US6340117B1 (en) Apparatus and method for transferring information between a removable memory and a computer
US7043568B1 (en) Configuration selection for USB device controller
US20030163611A1 (en) Electronic device and method of controlling the same
KR100876627B1 (ko) 인터페이스 회로, 이 인터페이스 회로를 이용한 시스템장치 및 데이터 인터페이스 방법
JPWO2004077306A1 (ja) Sdioコントローラ
JP3519954B2 (ja) チップイネーブル信号生成回路及びメモリ装置
JP3416021B2 (ja) ローカルdmaコントローラによってスレーブdmaエミュレーション・モードでdma書込みを実行する方法
JPH076132A (ja) インタフェイス制御装置
US7124235B2 (en) USB apparatus with switchable host/hub functions and control method thereof
US5898843A (en) System and method for controlling device which is present in media console and system unit of a split computer system
JP2003158533A (ja) Usb−hubデバイスおよびその制御方法
US20010042150A1 (en) Universal docking station
US6970964B2 (en) Using PCMCIA/PCI drivers to control USB ports
JPWO2002069127A1 (ja) 記憶媒体制御方法、記憶媒体制御装置、および記憶媒体アダプタ
JP3030753U (ja) Pcmciaカード
US6178469B1 (en) Enabling access to a selected one of two detected same type peripheral devices connected to separate peripheral slots in a computer
JP2003186582A (ja) メモリカードコントローラ及びメモリカードコントロール方法