JP3030686U - 動物飼育架台用の水洗式洗浄装置 - Google Patents

動物飼育架台用の水洗式洗浄装置

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JP3030686U
JP3030686U JP1996003618U JP361896U JP3030686U JP 3030686 U JP3030686 U JP 3030686U JP 1996003618 U JP1996003618 U JP 1996003618U JP 361896 U JP361896 U JP 361896U JP 3030686 U JP3030686 U JP 3030686U
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淳一 中村
稔 金子
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 尿石付着防止剤が有する尿石付着防止効果な
いし除去効果を十分に発揮させ、水洗板上に生成される
尿石の付着防止や除去を確実に達成し得る動物飼育機用
の水洗式洗浄装置を提供する。 【解決手段】 水洗式洗浄装置15は、動物を収容する
飼育ケージを取り付けた飼育架台10に組み込まれ、動
物が排泄する糞尿などの汚物を受け止める洗浄板14
と、この洗浄板上に洗浄水を流水させる洗浄水供給手段
16とを有する。さらに、この水洗式洗浄装置には、洗
浄板上に生成される尿石の付着防止ないし除去を行う尿
石付着防止剤の溶液を洗浄板上の所定位置に滴下させる
尿石付着防止溶液供給手段26が、洗浄水供給手段とは
別個に設けられている。そして、尿石付着防止溶液の滴
下は、洗浄水が流されていないときに行う。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、動物を収容する飼育ケージを取り付けた飼育架台に組み込まれ、動 物の糞尿により生成される尿石の付着防止ないし除去を行う動物飼育架台用の水 洗式洗浄装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
ウサギやモルモットなどの実験動物を用いて薬理実験などを行う動物実験施設 においては、実験動物を収容する飼育ケージを多段式に多数取り付けた飼育架台 が使用されている。飼育架台には、糞尿などの汚物を受け止める汚物受けが飼育 ケージの真下に設けられ、さらに、衛生的な状態を維持する必要があるために、 前記汚物受けの中の汚物を処理する洗浄装置が組み込まれている。
【0003】 洗浄装置には、大別すると、スクレーパが取り付けられた台車を走行させて汚 物受け上の排泄物を除去する駆動台車式と、汚物受けとしての水洗板上に洗浄水 を流して水洗板上の排泄物を除去する水洗式とがある。この水洗式の洗浄装置は 、駆動台車式に比べて装置構成が簡単で、低価格であるという利点があり、広く 用いられている。その一方、水洗式洗浄装置は、流水のみで排泄物を除去する形 態であり、動物の糞尿により生成される尿石が水洗板上に付着し易く、その除去 も困難であった。
【0004】 かかる水洗式洗浄装置の欠点を改善するため、従来、洗浄水の中に尿石付着防 止剤を添加することが提案されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、尿石付着防止剤の溶液(以下、尿石付着防止溶液という)を洗 浄水として使用しても、この洗浄水は直ぐに流れ落ちることから、尿石付着防止 溶液の水洗板上における滞留時間が比較的短く、尿石付着防止剤が本来有してい る効果を十分に発揮させることができなかった。
【0006】 本考案は、上記従来技術に伴う課題を解決するためになされたものであり、尿 石付着防止剤が本来有する尿石付着防止効果ないし除去効果を十分に発揮させ、 水洗板上に生成される尿石の付着防止や除去を確実に達成し得る動物飼育架台用 の水洗式洗浄装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する請求項1に記載の本考案は、動物を収容する飼育ケージを 取り付けた飼育架台に組み込まれ、動物が排泄する糞尿などの汚物を受け止める 洗浄板と、この洗浄板上に洗浄水を流水させる洗浄水供給手段と、を有する動物 飼育架台用の水洗式洗浄装置において、 前記洗浄板上に生成される尿石の付着防止ないし除去を行う尿石付着防止剤の 溶液を前記洗浄板上の所定位置に滴下させる尿石付着防止溶液供給手段を、前記 洗浄水供給手段とは別個に設け、 前記尿石付着防止溶液の滴下は、前記洗浄水が流されていないときに行うこと を特徴とする動物飼育架台用の水洗式洗浄装置である。
【0008】 かかる構成によれば、洗浄水が流されていないときに、尿石付着防止溶液のみ を水洗板上の所定位置に直接滴下させるので、尿石付着防止溶液が水洗板上で滞 留する時間を長くすることができる。このため、尿石付着防止剤が本来有してい る尿石付着防止効果ないし除去効果が十分に発揮され、水洗板上に生成される尿 石の付着防止やその除去を確実に達成でき、付着した尿石を清掃する作業の省力 化を実現でき、きわめて清潔な飼育環境を提供できる。
【0009】 また、請求項2に記載の本考案は、前記尿石付着防止溶液供給手段は、前記洗 浄板上における動物の糞尿が溜まり易い位置に前記尿石付着防止溶液を滴下させ る第1供給部を有することを特徴とする。
【0010】 かかる構成によれば、糞尿が溜まり易い位置に尿石付着防止溶液が滴下される ので、水洗板上に生成される尿石の付着防止やその除去がより一層確実なものと なる。
【0011】 また、請求項3に記載の本考案は、前記尿石付着防止溶液供給手段は、前記洗 浄板上の流水方向に沿う上流側位置に前記尿石付着防止溶液を滴下させる第2供 給部を有することを特徴とする。
【0012】 かかる構成によれば、尿石付着防止溶液を水洗板上に均一に流すことができ、 水洗板の全面にわたって、尿石の付着防止やその除去が行われる。
【0013】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。 図1は、本考案に係る水洗式洗浄装置を組み込んだ動物飼育架台を概略で示す 斜視図、図2は、図1に示される尿石付着防止溶液供給手段におけるL字型の樋 部材を表裏反転して示す斜視図である。
【0014】 動物飼育架台10は、ウサギやモルモットなどの実験動物を収容する図示しな い飼育ケージを多段式に多数取り付けるものであり、4本の縦フレーム11と、 各縦フレーム11を連結する複数の横フレーム12とを有する。なお、説明の便 宜上、図1において左手前側を架台正面とし、右手奥側を架台背面とし、左手奥 側を左側面とし、右手前側を右側面とする。また、架台正面を前、架台背面を後 ともいう。
【0015】 図示例の飼育架台10では、飼育ケージが4段にわたって取り付けられ、架台 正面側から動物の出し入れや、餌の補給などがなされる。各段の横フレーム12 の下端面には、飼育ケージを掛止するための留め具13(最上段のもののみを図 示)が設けられている。
【0016】 各段の飼育ケージの真下には、動物が排泄する糞尿などの汚物を受け止める洗 浄板14が設けられている。この洗浄板14は水平方向から所定角度傾斜して設 けられるが、その傾斜方向は各段ごとに逆方向となっている。つまり、最上段の 洗浄板14は架台正面から見て右下がり方向、上から2段目は左下がり方向、上 から3段目は右下がり方向、そして、最下段は左下がり方向となっている。
【0017】 本実施の形態の洗浄装置15は水洗方式を採用しており、洗浄板14上に洗浄 水を流水させる洗浄水供給手段16が設けられている。この洗浄水供給手段16 は、洗浄水を貯溜する第1タンク17と、第1タンク17内の洗浄水を水洗板1 4上に放出するダクト18とを有する。洗浄水としては通常の水道水が用いられ る。給水源19としての水道水導管に接続されるフロート式のボールタップ20 が第1タンク17内に内蔵され、洗浄水が放出され第1タンク17内の水位が低 下した場合には、当該第1タンク17内の水位が所定の水位となるように、洗浄 水としての水道水が自動的に補給される。第1タンク17底面に形成した流出口 (図示せず)にはロータンク水栓21が開閉自在に設けられ、このロータンク水 栓21を介して、流出口とダクト18とが連通されている。ロータンク水栓21 にはソレノイド22が接続され、ソレノイド22のコイルへの通電をオン、オフ することにより、ロータンク水栓21が開閉駆動される。前記ダクト18は、洗 浄板14の前後方向に沿う寸法とほぼ同じ寸法を有し、洗浄水が洗浄板14上に 均一に放出されるようにしてある。
【0018】 図示例では、第1タンク17は飼育架台10の上端左隅に配置され、ダクト1 8は最上段の洗浄板14における左端部に配置されている。したがって、ダクト を通って最上段の洗浄板14に放出された洗浄水は、洗浄板14の傾斜によって 右方向に流れ、この流水によって排泄物を除去しつつ右端部に達する。この洗浄 水を2段目の洗浄板14に落下させるため、最上段の洗浄板14と2段目の洗浄 板14とを連通する図示しないホッパが右側面に設けられている。同様に、2段 目と3段目とを連通するホッパが左側面に、3段目と最下段とを連通するホッパ が右側面に設けられている。最下段の洗浄板14における左端部に達した洗浄水 は、ストレーナなどを通して排水溝に排水される。
【0019】 ところで、動物の糞尿によって尿石が生成され、この尿石が洗浄板14上に付 着することがある。以下に、尿石生成メカニズムを示す。
【0020】
【化1】
【0021】 上記(1) に示すように、まず尿素が分解されてpHが上昇し、次いで(2) に示 すように、pHの上昇に伴って、炭酸カルシウム、リン酸カルシウムの生成が起 こる。尿中の蛋白質は、pHの上昇により不溶化する。また、有機物は、微生物 の作用と乾燥により不溶化する。
【0022】 前述したように、従来では、洗浄水の中に尿石付着防止剤を添加することが提 案されていたが、尿石付着防止剤が本来有している効果を十分に発揮させること ができなかった。
【0023】 そこで、本実施の形態では、洗浄板14上に生成される尿石の付着防止ないし 除去を行う尿石付着防止溶液を洗浄板14上の所定位置に滴下させる尿石付着防 止溶液供給手段26を、洗浄水供給手段16とは別個に設けてある。また、尿石 付着防止溶液の滴下は、洗浄水が流されていないときに行うようにしてある。こ の尿石付着防止溶液供給手段26は、洗浄板14上における動物の糞尿が溜まり 易い位置に尿石付着防止溶液を滴下させる第1供給部31と、洗浄板14上の流 水方向に沿う上流側位置に尿石付着防止溶液を滴下させる第2供給部32とを有 する。
【0024】 さらに詳述すれば、尿石付着防止溶液供給手段26は、尿石付着防止溶液を貯 溜する第2タンク27と、尿石付着防止溶液を洗浄板14上の所定位置に滴下さ せる樋部材28a,28b(総称して28と記す)と、第2タンク27と樋部材 28とを連通し第2タンク27内の尿石付着防止溶液を樋部材28に案内する接 続導管29とを有する。図示例では、洗浄板14を4段設けているので、樋部材 28も4つ設けられている。
【0025】 樋部材28は、例えば各パイプからなり、全体が略L字形状をなすように構成 されている。つまり、各樋部材28は、飼育架台10の左右方向に沿って延伸す る第1供給部31と、前後方向に沿って延伸する第2供給部32とを備え、両供 給部31,32は相互に連通され一体化されている。最上段用および3段目用の 樋部材28aは同形形状に形成され、2段目用および最下段用の樋部材28bも 同形形状に形成され、樋部材28aと樋部材28bとは左右対象形状となってい る。図2に示すように、樋部材28の底面壁33には多数の小孔34が開設され 、これら小孔34を通って、樋部材28内に導かれた尿石付着防止溶液が洗浄板 14上に滴下するようになっている。
【0026】 架台正面側で作業者が所定の作業をしたり、通ったりするので、飼育している 動物は飼育ケージの奥側つまり架台背面側に集まる習性があり、ここで排泄する ため、架台背面の壁面近傍に汚物が溜まり易い。そこで、樋部材28の第1供給 部31は、架台背面の壁面近傍に配置してある。一方、樋部材28の第2供給部 32は、傾斜板14の左右両端のうち高い方の端部、つまり、洗浄板14が右下 がり傾斜する最上段および3段目にあっては左端部に配置され、洗浄板14が左 下がり傾斜する2段目および最下段にあっては右端部に配置される。
【0027】 樋部材28の第1供給部31における小孔34は、汚物が溜まり易い箇所に尿 石付着防止溶液が好適に滴下されるような位置に、所定の間隔で、所定の個数形 成される。第2供給部32における小孔34は、尿石付着防止溶液を水洗板14 上に均一に流す点を考慮して、形成位置、間隔、個数が決定される。また、樋部 材28の内容積は、滴下させるべき尿石付着防止溶液の量に基づいて決定され、 小孔34の開口面積は、滴下させる時間を考慮して決定される。さらに、ある水 洗板14上に滴下された尿石付着防止溶液は下位側の洗浄板14にも流れること から、下段になるごとに樋部材28の内容積を小さくしてもよい。
【0028】 尿石付着防止剤としては、ルミコートR(登録商標 日本曹達(株)製)を用 いる。このルミコートRは、尿石溶解剤、界面活性剤、腐食防止剤および着色剤 を主成分とするもので、従来より洗浄水の中に添加して広く用いられている。
【0029】 接続導管29は、第2タンク27の底面よりも若干上位の位置で、当該第2タ ンク27に接続されている。このため、第2タンク27の底部には所定量の水が 溜まることになるが、この水で所定量の尿石付着防止剤を溶解して、濃度の濃い 尿石付着防止溶液が予め作られている。接続導管29途中にはバルブなどは設け られていない。したがって、第2タンク27に水道水を供給すると、濃度の濃い 前記尿石付着防止溶液は、第2タンク27内の水位が上昇するのに伴って薄めら れながら、接続導管29を通って樋部材28に案内され、水洗板14上の所定の 位置に小孔34を通って滴下することになる。
【0030】 第2タンク27に水道水を供給するため、給水源19としての水道水導管が第 2タンク27に接続され、この導管途中には、電磁弁35が設けられている。こ の電磁弁35の開時間を調整することで、第2タンク27内に定量の水道水が供 給される。本実施の形態にあっては、4本の樋部材28の総内容積に応じた量の 水道水が第2タンク27内に供給されるように、電磁弁35の開時間を設定して ある。
【0031】 洗浄水供給系のソレノイド22および尿石付着防止溶液供給系の電磁弁35は 、制御手段36に接続されている。制御手段36は、水洗洗浄作業を行う水洗間 隔時間などを任意に設定でき、制御手段36からの信号に基づいて、ソレノイド 22はオン、オフ動作し、電磁弁35は開閉動作する。
【0032】 次ぎに、図3に示す概略フローチャートに基づいて本実施の形態の作動状態を 説明する。
【0033】 まず、作業者は、第2タンク27に所定量の尿石付着防止剤を投入しておく。 例えば、尿石付着防止剤が錠剤の形態の場合には、所定個数の錠剤を投入する。 これにより、第2タンク27の底部に溜まった水により、濃度の濃い尿石付着防 止溶液が予め作られる。また、水洗間隔時間を予め設定しておく。例えば、ウサ ギを飼育する架台10であれば1〜4時間の範囲で任意の時間を設定し、モルモ ットを飼育する架台10であれば例えば1時間などと設定する。
【0034】 制御手段36は、スタートしてからの経過時間をカウントし(ステップS1) 、予め設定されている水洗間隔時間をカウントしたか否かを判断する(S2)。 水洗間隔時間をカウントアップすると(S2)、制御手段36は、ソレノイド2 2にオン信号を出力し、ロータンク水栓21を開駆動する(S3)。これにより 、第1タンク17内の洗浄水がダクト18を通って水洗板14上に放出される。 放出された洗浄水は最上段の水洗板14から各ホッパを通って最下段の水洗板1 4まで流れ、洗浄水の流水により、水洗板14上の汚物が流されて除去される。 最下段の洗浄板14における左端部に達した洗浄水は、ストレーナなどを通して 排水溝に排水される。
【0035】 ソレノイド22にオン信号を出力した後、予め設定した時間が経過すると(S 4)、制御手段36は、ソレノイド22にオフ信号を出力し、ロータンク水栓2 1を閉駆動する(S5)。ステップS4でカウントする時間は、第1タンク17 内に予め溜められている洗浄水が放出される時間に対応する。ロータンク水栓2 1を閉じると、ボールタップ20の作動によって、第1タンク17内の水位が所 定の水位となるように、洗浄水としての水道水が自動的に補給される。
【0036】 ソレノイド22にオフ信号を出力した後、予め設定した時間が経過すると(S 6)、制御手段36は、電磁弁35に開信号を出力し、第2タンク26に注水す る(S7)。ステップS6でカウントする時間は、放出された洗浄水のほぼ全て が排水溝に排水されるまでの時間に対応する。電磁弁35に開信号を出力した後 、予め設定した時間が経過すると(S9)、制御手段36は、電磁弁35に閉信 号を出力し、第2タンク27への注水を停止する(S10)。ステップS9でカ ウントする時間は、第2タンク27へ所定量の水を給水する時間に対応する。
【0037】 第2タンク27への注水が開始されるのに伴い(S7)、第2タンク27内で 作られていた濃度の濃い尿石付着防止溶液は、薄められながら接続導管29を通 って各樋部材28に案内される。そして、尿石付着防止溶液は、第1供給部31 に形成した小孔34を通って、糞尿が溜まり易い位置である架台背面の壁面近傍 の水洗板14上に滴下し、第2供給部32に形成した小孔34を通って、各洗浄 板14上の流水方向に沿う上流側位置に滴下する(S8)。このように水洗板1 4の水洗洗浄が終了した後に、尿石付着防止溶液のみを水洗板14上の所定位置 に直接滴下させるので、尿石付着防止溶液が水洗板14上で滞留する時間を長く することができる。このため、尿石付着防止剤が本来有している尿石付着防止効 果ないし除去効果が十分に発揮され、水洗板14上に生成される尿石の付着防止 やその除去を確実に達成でき、付着した尿石を清掃する作業の省力化を実現でき 、きわめて清潔な飼育環境を提供することができる。
【0038】 なお、上述した実施の形態では、尿石付着防止溶液の滴下を水洗板14の水洗 洗浄後に毎回行うようにした場合を示したが、水洗板14の水洗洗浄を複数回行 った後に尿石付着防止溶液の滴下を行うようにしてもよい。また逆に、水洗洗浄 の後に尿石付着防止溶液の滴下を1回だけ行う形態の他、次ぎの水洗洗浄の時間 がくる前に、尿石付着防止溶液の滴下を複数回行う形態でもよく、尿石付着防止 溶液の滴下のタイミングや回数などは、尿石の付着防止やその除去の観点から適 宜に改変することができる また、尿石付着防止剤を第2タンク27に自動的に投入する手段を組み込むこ とで、清掃作業の省力化を一層図ってもよい。
【0039】
【考案の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の本考案によれば、洗浄水が流されてい ないときに、尿石付着防止剤の溶液のみが水洗板上の所定位置に直接滴下するの で、尿石付着防止溶液が水洗板上で滞留している時間を長くすることができ、尿 石付着防止剤が本来有している尿石付着防止効果ないし除去効果を十分に発揮さ せ、水洗板上に生成される尿石の付着防止やその除去を確実に達成でき、付着し た尿石を清掃する作業の省力化を実現でき、きわめて清潔な飼育環境を提供でき るという実用上多大な効果を奏する。
【0040】 また、請求項2に記載の本考案によれば、洗浄板上における動物の糞尿が溜ま り易い位置に尿石付着防止溶液が滴下されるので、水洗板上に生成される尿石の 付着防止やその除去をより一層確実に達成できる。
【0041】 また、請求項3に記載の本考案によれば、尿石付着防止溶液を水洗板上に均一 に流すことができるので、水洗板の全面にわたって、尿石の付着防止やその除去 を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案に係る水洗式洗浄装置を組み込んだ動
物飼育架台を概略で示す斜視図である。
【図2】 図1に示される尿石付着防止溶液供給手段に
おけるL字型の樋部材を表裏反転して示す斜視図であ
る。
【図3】 本実施の形態の作動状態を示す概略フローチ
ャートである。
【符号の説明】
10…飼育架台 14…洗浄板 15…洗浄装置 16…洗浄水供給手段 17…第1タンク 22…ソレノイド 26…尿石付着防止溶液供給手段 27…第2タンク 28…樋部材 29…接続導管 31…第1供給部 32…第2供給部 35…電磁弁 36…制御手段

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動物を収容する飼育ケージを取り付けた
    飼育架台(10)に組み込まれ、動物が排泄する糞尿な
    どの汚物を受け止める洗浄板(14)と、この洗浄板
    (14)上に洗浄水を流水させる洗浄水供給手段(1
    6)と、を有する動物飼育架台用の水洗式洗浄装置にお
    いて、 前記洗浄板(14)上に生成される尿石の付着防止ない
    し除去を行う尿石付着防止剤の溶液を前記洗浄板(1
    4)上の所定位置に滴下させる尿石付着防止溶液供給手
    段(26)を、前記洗浄水供給手段(16)とは別個に
    設け、 前記尿石付着防止溶液の滴下は、前記洗浄水が流されて
    いないときに行うことを特徴とする動物飼育架台用の水
    洗式洗浄装置。
  2. 【請求項2】 前記尿石付着防止溶液供給手段(26)
    は、前記洗浄板(14)上における動物の糞尿が溜まり
    易い位置に前記尿石付着防止溶液を滴下させる第1供給
    部(31)を有することを特徴とする請求項1に記載の
    動物飼育架台用の水洗式洗浄装置。
  3. 【請求項3】 前記尿石付着防止溶液供給手段は、前記
    洗浄板(14)上の流水方向に沿う上流側位置に前記尿
    石付着防止溶液を滴下させる第2供給部(32)を有す
    ることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の動
    物飼育架台用の水洗式洗浄装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003525744A (ja) * 2000-03-08 2003-09-02 サン−ゴバン グラス フランス 光触媒及び/又は親水性コーティングを有する基体
KR101417405B1 (ko) * 2012-11-15 2014-07-11 이길우 아파트형 농장

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