JP3030392U - 硬化・不燃化処理を施した建築用材又は繊維等の不燃性材 - Google Patents

硬化・不燃化処理を施した建築用材又は繊維等の不燃性材

Info

Publication number
JP3030392U
JP3030392U JP1996004256U JP425696U JP3030392U JP 3030392 U JP3030392 U JP 3030392U JP 1996004256 U JP1996004256 U JP 1996004256U JP 425696 U JP425696 U JP 425696U JP 3030392 U JP3030392 U JP 3030392U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
combustible
curing
fiber
incombustibility
hardening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1996004256U
Other languages
English (en)
Inventor
鶴太郎 伊東
▲徳▼久 大釜
Original Assignee
有限会社湘南つりエサセンター
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 有限会社湘南つりエサセンター filed Critical 有限会社湘南つりエサセンター
Priority to JP1996004256U priority Critical patent/JP3030392U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3030392U publication Critical patent/JP3030392U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Chemical And Physical Treatments For Wood And The Like (AREA)
  • Building Environments (AREA)
  • Fireproofing Substances (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本考案は、可燃性材又は難燃性材として形成さ
れている各種素材、即ち、例えば建築用材又は繊維等の
各種の素材を、コスト安価な簡易な手段により硬化処理
を施してその強度を向上させつつ、しかも、同時に不燃
性材に変性できるようにした硬化・不燃化処理を施した
建築用材又は繊維等の不燃性材を提供する。 【解決手段】本考案は、炭酸カリウム(K2CO3)と、
炭酸ナトリウム(Na2CO3)と、蒸留水等の水分との
混合溶液からなる硬化・不燃化処理剤中に浸漬するか又
はこの硬化・不燃化処理剤を塗布或いは吹き付けること
により、前記硬化・不燃化処理剤を含浸、浸透、付着又
は吸着してなることを特徴とする硬化・不燃化処理を施
した建築用材又は繊維等の不燃性材である。

Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本考案は、硬化・不燃化処理を施した建築用材又は繊維等の不燃性材に関する ものであり、詳しくは建築用材又は繊維等をはじめとする各種の可燃性材又は難 燃性材を簡易な手段により硬化・不燃化処理を施してその強度を向上させ、且つ 、不燃性材に変性できるようにした硬化・不燃化処理を施した建築用材又は繊維 等の不燃性材に関する。
【従来の技術】
従来、建築用材又は繊維等の難燃性材、不燃性材は、素材形成の段階から難燃 性材、不燃性材として形成されるのが一般である。そして、これら建築用材又は 繊維等の難燃性材、不燃性材は、その性質上、個人の生命、財産、公共の安全等 の見地から、一般の住宅関連資材、防火服等々として用いられている。
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来における建築用材又は繊維等の難燃性材、不燃性 材にあっては、その製造工程の複雑さから生産性に劣る傾向があり、コスト高等 を招くという不都合があった。 また、上述のように、従来における建築用材又は繊維等の難燃性材、不燃性材 は、その素材形成の段階から難燃性材、不燃性材として形成されるのが一般であ ることから、後述する本考案のように、既に可燃性材又は難燃性材として形成さ れている建築用材或いは又繊維等の各種素材を簡易な手段でもって硬化処理しな がら同時に不燃性材に変性させるという技術については、未だ途上の段階である 。 そこで、本考案は、このような従来の実情に鑑み開発されたものであり、その 目的とするところは、可燃性材又は難燃性材として形成されている各種素材、即 ち、例えば建築用材又は繊維等の各種の素材を、コスト安価な簡易な手段により 硬化処理を施してその強度を向上させつつ、しかも、同時に不燃性材に変性でき るようにした硬化・不燃化処理を施した建築用材又は繊維等の不燃性材に関する 。
【課題を解決するための手段】 請求項1記載に係る硬化・不燃化処理を施した建築用材又は繊維等の不燃性材 は、炭酸カリウム(K2CO3)と、炭酸ナトリウム(Na2CO3)と、蒸留水等 の水分との混合溶液からなる硬化・不燃化処理剤中に浸漬するか又はこの硬化・ 不燃化処理剤を塗布或いは吹き付けることにより、前記硬化・不燃化処理剤を含 浸、浸透、付着又は吸着してなることを特徴とするものである。 請求項2記載に係る硬化・不燃化処理を施した建築用材又は繊維等の不燃性材 は、炭酸カリウム(K2CO3)と、炭酸ナトリウム(Na2CO3)と、次亜硫酸 ナトリウム(Na224)と、蒸留水等の水分との混合溶液からなる硬化・不 燃化処理剤中に浸漬するか又はこの硬化・不燃化処理剤を塗布或いは吹き付ける ことにより、前記硬化・不燃化処理剤を含浸、浸透、付着又は吸着してなること を特徴とするものである。 請求項3記載に係る硬化・不燃化処理を施した建築用材又は繊維等の不燃性材 は、炭酸カリウム(K2CO3)と、炭酸ナトリウム(Na2CO3)と、次亜硫酸 ナトリウム(Na224)と、塩化ナトリウム(NaCl)と、蒸留水等の水 分との混合溶液からなる硬化・不燃化処理剤中に浸漬するか又はこの硬化・不燃 化処理剤を塗布或いは吹き付けることにより、前記硬化・不燃化処理剤を含浸、 浸透、付着又は吸着してなることを特徴とするものである。 請求項4記載に係る硬化・不燃化処理を施した建築用材又は繊維等の不燃性材 は、前記請求項1乃至3のいずれか1項に記載の硬化・不燃化処理剤が、前記混 合溶液に、ガラギナン、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコー ルエステル、カードラン、カラギンナン、カルボキメチルセルロースナトリウム 、カロブビーンガム、キサンタンガム、グァーガム又はペクチンの内から選ばれ る1又は2以上の添加物を添加して形成したものである。 請求項5記載に係る硬化・不燃化処理を施した建築用材又は繊維等の不燃性材 は、前記請求項1乃至3のいずれか1項に記載の硬化・不燃化処理剤が、前記混 合溶液に、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化マグネシウム含有物、硫酸 カルシウム、硫酸マグネシウム又はグルコノデルタラクトンの内から選ばれる1 又は2以上の添加物を添加して形成したものである。 請求項6記載に係る硬化・不燃化処理を施した建築用材又は繊維等の不燃性材 は、前記請求項1乃至5のいずれか1項に記載の建築用材又は繊維等の不燃性材 が、木材、紙材、家具形成材、寝具形成材、畳形成材の内から選ばれるいずれか のもの又は綿糸、絹糸、化学繊維、ビニール材或いはウレタン材等の樹脂材、発 泡スチロール材の内から選ばれるいずれかのものである。 以下に本考案の作用を説明する。 請求項1記載の硬化・不燃化処理を施した建築用材又は繊維等の不燃性材によ れば、硬化・不燃化処理剤中の炭酸カリウム(K2CO3)が二酸化炭素(CO2 )を多量に吸収する性質が非常に強いことから、建築用材又は繊維等に炭酸カリ ウム(K2CO3)を含浸、浸透、付着又は吸着することにより、建築用材又は繊 維等を不燃化処理することができる。 また、硬化・不燃化処理剤中の炭酸カリウム(K2CO3)、炭酸ナトリウム( Na2CO3)は、塩基のため、もともと硬化性(固まる性質)を持っているので 、これらを水溶液にして建築用材又は繊維等に含浸、浸透、付着又は吸着させた 後、乾燥させて水分を除去すると、軟らかい性質の素材を硬化させ、その強度を 向上させることができる。前記硬化・不燃化処理剤は、不燃化作用、硬化作用と 同時に、硬化・不燃化処理剤中の炭酸カリウム(K2CO3)、炭酸ナトリウム( Na2CO3)の酸化防止等の作用をもって建築用材又は繊維等に対して腐敗防止 の作用をも発揮する。 請求項2記載の硬化・不燃化処理を施した建築用材又は繊維等の不燃性材によ れば、請求項1記載の建築用材又は繊維等の不燃性材と同主旨により、建築用材 又は繊維等を不燃化、硬化、腐敗防止処理することができる。この場合、次亜硫 酸ナトリウム(Na224)の混入をもって、建築用材又は繊維等の一層の硬 化、腐敗防止を図ることが可能である。 請求項3記載の硬化・不燃化処理を施した建築用材又は繊維等の不燃性材によ れば、請求項1記載の建築用材又は繊維等の不燃性材と同主旨により、建築用材 又は繊維等を不燃化、硬化、腐敗防止処理することができる。この場合、次亜硫 酸ナトリウム(Na224)及び塩化ナトリウム(NaCl)の混入をもって 、建築用材又は繊維等の一層の硬化を図ることができ、更に次亜硫酸ナトリウム (Na224)の混入をもって、建築用材又は繊維等の一層の腐敗防止を図る ことが可能である。 請求項4記載の硬化・不燃化処理を施した建築用材又は繊維等の不燃性材によ れば、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の硬化・不燃化処理剤を構成する前 記混合溶液に、ガラギナン、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリ コールエステル、カードラン、カラギンナン、カルボキメチルセルロースナトリ ウム、カロブビーンガム、キサンタンガム、グァーガム又はペクチンの内から選 ばれる1又は2以上の添加物を添加して硬化・不燃化処理剤を形成した場合でも 、前記請求項1乃至3のいずれか1項に記載と同様の作用を発揮できる。 請求項5記載の硬化・不燃化処理を施した建築用材又は繊維等の不燃性材によ れば、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の硬化・不燃化処理剤を構成する前 記混合溶液に、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化マグネシウム含有物、 硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム又はグルコノデルタラクトンの内から選ばれ る1又は2以上の添加物を添加して硬化・不燃化処理剤を形成した場合でも、前 記請求項1乃至3のいずれか1項に記載と同様の作用を発揮できる。 請求項6記載の硬化・不燃化処理を施した建築用材又は繊維等の不燃性材によ れば、前記請求項1乃至5のいずれか1項に記載の建築用材又は繊維等の不燃性 材を、木材、紙材、家具形成材、寝具形成材、畳形成材の内から選ばれるいずれ かのもの又は綿糸、絹糸、化学繊維、ビニール材或いはウレタン材等の樹脂材、 発泡スチロール材の内から選ばれるいずれかのものとして前記請求項1乃至5の いずれか1項に記載と同様の作用を発揮できる。
【考案の実施の形態】
以下、本考案に係る硬化・不燃化処理を施した建築用材又は繊維等の不燃性材 の実施の形態を説明する。 図1は、本来は可燃性又は難燃性の素材である建築用として使用される各種資 材、例えば板状の木材としての建築用材Aを後述する混合溶液からなる硬化・不 燃化処理剤Y中に浸漬して硬化処理、不燃化処理を施し、この建築用材Aに硬化 ・不燃化処理剤Yを含浸させ不燃性に変性させた建築用材Aとしての不燃性材X の一部を抽出した断面図である。 図2は、本来は可燃性又は難燃性の素材である建築用として使用される各種資 材、例えば板状の木材としての建築用材Aを後述する混合溶液からなる硬化・不 燃化処理剤Y中に浸漬するか又は建築用材Aに硬化・不燃化処理剤Yを吹き付け るかして硬化処理、不燃化処理を施し、この建築用材Aに硬化・不燃化処理剤Y を浸透させ不燃性に変性させた建築用材Aとしての不燃性材Xの一部を抽出した 断面図である。 図3は、本来は可燃性又は難燃性の素材である建築用として使用される各種資 材、例えば板状の木材としての建築用材Aに後述する混合溶液からなる硬化・不 燃化処理剤Yを塗布するか或いは又吹き付けるかして硬化処理、不燃化処理を施 し、この建築用材Aに硬化・不燃化処理剤Yを付着又は吸着させ不燃性に変性さ せた建築用材Aとしての不燃性材Xの一部を抽出した断面図である。 図4は、本来は可燃性又は難燃性の素材である繊維Bを後述する混合溶液から なる硬化・不燃化処理剤Y中に浸漬して硬化処理、不燃化処理を施し、この繊維 Bに硬化・不燃化処理剤Yを含浸させ不燃性に変性させた繊維Bとしての不燃性 材Xの一部を抽出した断面図である。 図5は、本来は可燃性又は難燃性の素材である繊維Bを後述する混合溶液から なる硬化・不燃化処理剤Y中に浸漬するか又は繊維Bに硬化・不燃化処理剤Yを 吹き付けるかして硬化処理、不燃化処理を施し、この繊維Bに硬化・不燃化処理 剤Yを浸透させ不燃性に変性させた繊維Bとしての不燃性材Xの一部を抽出した 断面図である。 図6は、本来は可燃性又は難燃性の素材である繊維Bに後述する混合溶液から なる硬化・不燃化処理剤Yを塗布するか又は吹き付けるかして硬化処理、不燃化 処理を施し、この繊維Bに硬化・不燃化処理剤Yを付着又は吸着させ不燃性に変 性させた繊維Bとしての不燃性材Xの一部を抽出した断面図である。 本実施の形態における前記建築用材Aとしては、図1乃至図3に示す板状以外 の各種形状の木材でも良い。また、前記繊維Bとしては、綿糸、絹糸、化学繊維 等のいずれでも良い。更に、本実施の形態における不燃性材Xとしては、紙材、 家具形成材、寝具形成材、畳形成材、又はビニール材或いはウレタン材等の樹脂 材、発泡スチロール材でも良い。 図7は、本来は可燃性又は難燃性の素材である紙材Cを後述する混合溶液から なる硬化・不燃化処理剤Y中に浸漬するか又は紙材Cに硬化・不燃化処理剤Yを 塗布或いは吹き付けることにより、紙材Cに硬化・不燃化処理剤Yを含浸、浸透 、付着又は吸着させ不燃性に変性させた不燃性材Xの一部を抽出した断面図であ る。この場合の浸漬時間は、被浸漬物の種類によって異なるが、硬化・不燃化処 理剤Yを含浸、浸透し易い被浸漬物にあっては約1乃至2秒間、逆に硬化・不燃 化処理剤Yを含浸、浸透しにくい被浸漬物にあっては約7日間位の浸漬時間が必 要である。 図8は、本来は可燃性又は難燃性の素材である例えば板状の木材の家具形成材 Dを後述する混合溶液からなる硬化・不燃化処理剤Y中に浸漬するか又は家具形 成材Dに硬化・不燃化処理剤Yを塗布或いは吹き付けることにより、家具形成材 Dに硬化・不燃化処理剤Yを含浸、浸透、付着又は吸着させ不燃性に変性させた 不燃性材Xの一部を抽出した断面図である。この場合の浸漬時間は、被浸漬物の 種類によって異なるが、硬化・不燃化処理剤Yを含浸、浸透し易い被浸漬物にあ っては約1乃至2秒間、逆に硬化・不燃化処理剤Yを含浸、浸透しにくい被浸漬 物にあっては約7日間位の浸漬時間が必要である。 図9は、本来は可燃性又は難燃性の素材である例えば繊維布状の寝具形成材E を後述する混合溶液からなる硬化・不燃化処理剤Y中に浸漬するか又は寝具形成 材Eに硬化・不燃化処理剤Yを塗布或いは吹き付けることにより、寝具形成材E に硬化・不燃化処理剤Yを含浸、浸透、付着又は吸着させ不燃性に変性させた不 燃性材Xの一部を抽出した断面図である。この場合の浸漬時間は、被浸漬物の種 類によって異なるが、硬化・不燃化処理剤Yを含浸、浸透し易い被浸漬物にあっ ては約1乃至2秒間、逆に硬化・不燃化処理剤Yを含浸、浸透しにくい被浸漬物 にあっては約7日間位の浸漬時間が必要である。 図10は、本来は可燃性又は難燃性の素材である例えば平状の畳表面材の畳形 成材Fを後述する混合溶液からなる硬化・不燃化処理剤Y中に浸漬するか又は畳 形成材Fに硬化・不燃化処理剤Yを塗布或いは吹き付けることにより、畳形成材 Fに硬化・不燃化処理剤Yを含浸、浸透、付着又は吸着させ不燃性に変性させた 不燃性材Xの一部を抽出した断面図である。この場合の浸漬時間は、被浸漬物の 種類によって異なるが、硬化・不燃化処理剤Yを含浸、浸透し易い被浸漬物にあ っては約1乃至2秒間、逆に硬化・不燃化処理剤Yを含浸、浸透しにくい被浸漬 物にあっては約7日間位の浸漬時間が必要である。 図11は、本来は可燃性又は難燃性の素材である例えば平状のビニール材或い はウレタン材等の樹脂材Gを後述する混合溶液からなる硬化・不燃化処理剤Y中 に浸漬するか又は樹脂材Gに硬化・不燃化処理剤Yを塗布或いは吹き付けること により、樹脂材Gに硬化・不燃化処理剤Yを含浸、浸透、付着又は吸着させ不燃 性に変性させた不燃性材Xの一部を抽出した断面図である。この場合の浸漬時間 は、被浸漬物の種類によって異なるが、硬化・不燃化処理剤Yを含浸、浸透し易 い被浸漬物にあっては約1乃至2秒間、逆に硬化・不燃化処理剤Yを含浸、浸透 しにくい被浸漬物にあっては約7日間位の浸漬時間が必要である。 図12は、本来は可燃性又は難燃性の素材である例えば平状の発泡スチロール 材Hを後述する混合溶液からなる硬化・不燃化処理剤Y中に浸漬するか又は発泡 スチロール材Hに硬化・不燃化処理剤Yを塗布或いは吹き付けることにより、発 泡スチロール材Hに硬化・不燃化処理剤Yを含浸、浸透、付着又は吸着させ不燃 性に変性させた不燃性材Xの一部を抽出した断面図である。この場合の浸漬時間 は、被浸漬物の種類によって異なるが、硬化・不燃化処理剤Yを含浸、浸透し易 い被浸漬物にあっては約1乃至2秒間、逆に硬化・不燃化処理剤Yを含浸、浸透 しにくい被浸漬物にあっては約7日間位の浸漬時間が必要である。 本実施の形態に係る硬化・不燃化処理Yを施した建築用材A又は繊維B等の不 燃性材Xにおける硬化・不燃化処理剤Yは、図13に示すように、炭酸カリウム (K2CO3)20〜48%、好ましくは24%と、炭酸ナトリウム(Na2CO3 )2〜10%、好ましくは4%と、蒸留水等の水分との混合溶液からなるもので ある。上記炭酸カリウム(K2CO3)と、炭酸ナトリウム(Na2CO3)と、水 分との混合比は自在に選定できる。 前記混合溶液からなる硬化・不燃化処理剤Yを用いて、例えば可燃性又は難燃 性の素材である建築用材A又は繊維Bを硬化し、同時に不燃性材Xに変性する工 程について説明すると、下記の通りである。 即ち、図13に示すように、前記炭酸カリウム(K2CO3)と炭酸ナトリウム (Na2CO3)との混合物に蒸留水等の水分を加えた混合溶液からなる硬化・不 燃化処理剤Y中に、可燃性又は難燃性の素材である建築用材A、繊維Bを浸漬す るか、又は建築用材A、繊維Bに硬化・不燃化処理剤Yを塗布或いは吹き付ける ことにより、建築用材A、繊維Bに硬化・不燃化処理剤Yを含浸、浸透、付着又 は吸着させる。この場合の浸漬時間は、被浸漬物の種類によって異なるが、硬化 ・不燃化処理剤Yを含浸、浸透し易い被浸漬物にあっては約1乃至2秒間、逆に 硬化・不燃化処理剤Yを含浸、浸透しにくい被浸漬物にあっては約7日間位の浸 漬時間が必要である。 このようにして硬化・不燃化処理剤Yを含浸、浸透、付着又は吸着させた建築 用材A又は繊維Bは、以下の理由により硬化、不燃化される。 即ち、硬化・不燃化処理剤Y中の炭酸カリウム(K2CO3)は、その精製工程 で水酸化カリウム(KOH)溶液に炭酸ガスを反応させて結晶として析出する方 法で製造される。水酸化カリウム(KOH)そのものは、固体状か液体状かを問 わず、空気中の二酸化炭素(CO2)を多量に吸収する性質があるため、二酸化 炭素(CO2)の吸収剤として利用される。ここに、炭酸カリウム(K2CO3) は、二酸化炭素(CO2)を多量に吸収する性質が非常に強いとともに、水に溶 け易く、且つ、水に反応しないため、危険性がない。そこで、本考案者らは、炭 酸カリウム(K2CO3)、炭酸ナトリウム(Na2CO3)、蒸留水等の水分の溶 液を建築用材A又は繊維Bに浸透させた後、乾燥させたところ、溶液中の水分だ けが抜けて、二酸化炭素(CO2)を多量に含んだ炭酸カリウム(K2CO3)だ けを建築用材A又は繊維Bに吸着させることができた。故に、可燃性材である建 築用材A又は繊維B等に炭酸カリウム(K2CO3)を含浸、浸透、付着又は吸着 することにより、可燃性の建築用材A又は繊維Bを不燃化処理することができた 。 また、硬化・不燃化処理剤Y中の炭酸カリウム(K2CO3)、炭酸ナトリウム (Na2CO3)は、塩基のため、もともと硬化性(固まる性質)を持っているの で、これらを水溶液にして建築用材A又は繊維B等に含浸、浸透、付着又は吸着 させた後、乾燥させて水分を除去すると、軟らかい性質の素材を硬化させ、その 強度を向上させることができる。なお、硬化・不燃化処理剤Yは、不燃化作用及 び硬化作用と同時に、硬化・不燃化処理剤Y中の炭酸カリウム(K2CO3)、炭 酸ナトリウム(Na2CO3)の酸化防止等の作用をもって建築用材A又は繊維B 等に対して腐敗防止効果も発揮する。 本考案においては、前記炭酸カリウム(K2CO3)20〜48%、好ましくは 24%と、炭酸ナトリウム(Na2CO3)2〜10%、好ましくは4%と、次亜 硫酸ナトリウム(Na224)3〜8g、好ましくは5gと、蒸留水等の水分 との混合溶液をもって硬化・不燃化処理剤Yを形成しても良い。上記炭酸カリウ ム(K2CO3)と、炭酸ナトリウム(Na2CO3)と、次亜硫酸ナトリウム(N a224)と、水分との混合比は自在に選定できる。 上記混合溶液からなる硬化・不燃化処理剤Yを用いて、例えば可燃性又は難燃 性の素材である建築用材A又は繊維Bを硬化し、同時に不燃性材Xに変性する工 程について説明すると、下記の通りである。 即ち、図13に示すように、前記炭酸カリウム(K2CO3)と炭酸ナトリウム (Na2CO3)と、次亜硫酸ナトリウム(Na224)との混合物に蒸留水等 の水分を加えた混合溶液からなる硬化・不燃化処理剤Y中に、可燃性又は難燃性 の素材である建築用材A、繊維Bを浸漬するか、又は建築用材A、繊維Bに硬化 ・不燃化処理剤Yを塗布或いは吹き付けることにより、建築用材A、繊維Bに硬 化・不燃化処理剤Yを含浸、浸透、付着又は吸着させる。この場合の浸漬時間は 、被浸漬物の種類によって異なるが、硬化・不燃化処理剤Yを含浸、浸透し易い 被浸漬物にあっては約1乃至2秒間、逆に硬化・不燃化処理剤Yを含浸、浸透し にくい被浸漬物にあっては約7日間位の浸漬時間が必要である。 このようにして硬化・不燃化処理剤Yを含浸、浸透、付着又は吸着させた建築 用材A又は繊維Bは、前記炭酸カリウム(K2CO3)と炭酸ナトリウム(Na2 CO3)との混合物に蒸留水等の水分を加えた混合溶液からなる硬化・不燃化処 理剤Yを含浸、浸透、付着又は吸着させた建築用材A又は繊維Bについて説明し たと同主旨により、不燃化、硬化され、更に腐敗防止される。この場合、次亜硫 酸ナトリウム(Na224)の混入をもって、建築用材A又は繊維Bの一層の 硬化、腐敗防止を図ることが可能である。 また、本考案においては、前記炭酸カリウム(K2CO3)20〜48%、好ま しくは24%と、炭酸ナトリウム(Na2CO3)2〜10%、好ましくは4%と 、次亜硫酸ナトリウム(Na224)3〜8g、好ましくは5gと、塩化ナト リウム(NaCl)50〜150g、好ましくは100gと、蒸留水等の水分と の混合溶液をもって硬化・不燃化処理剤Yを形成しても良い。上記炭酸カリウム (K2CO3)と、炭酸ナトリウム(Na2CO3)と、次亜硫酸ナトリウム(Na 224)と、塩化ナトリウム(NaCl)と、水分との混合比は自在に選定で きる。 上記混合溶液からなる硬化・不燃化処理剤Yを用いて、例えば可燃性又は難燃 性の素材である建築用材A又は繊維Bを硬化し、同時に不燃性材Xに変性する工 程について説明すると、下記の通りである。 即ち、図13に示すように、前記炭酸カリウム(K2CO3)と炭酸ナトリウム (Na2CO3)と、次亜硫酸ナトリウム(Na224)と、塩化ナトリウム( NaCl)との混合物に蒸留水等の水分を加えた混合溶液からなる硬化・不燃化 処理剤Y中に、可燃性又は難燃性の素材である建築用材A、繊維Bを浸漬するか 、又は建築用材A、繊維Bに硬化・不燃化処理剤Yを塗布或いは吹き付けること により、建築用材A、繊維Bに硬化・不燃化処理剤Yを含浸、浸透、付着又は吸 着させる。この場合の浸漬時間は、被浸漬物の種類によって異なるが、硬化・不 燃化処理剤Yを含浸、浸透し易い被浸漬物にあっては約1乃至2秒間、逆に硬化 ・不燃化処理剤Yを含浸、浸透しにくい被浸漬物にあっては約7日間位の浸漬時 間が必要である。 このようにして硬化・不燃化処理剤Yを含浸、浸透、付着又は吸着させた建築 用材A又は繊維Bは、前記炭酸カリウム(K2CO3)と炭酸ナトリウム(Na2 CO3)との混合物に蒸留水等の水分を加えた混合溶液からなる硬化・不燃化処 理剤Yを含浸、浸透、付着又は吸着させた建築用材A又は繊維Bについて説明し たと同主旨により、不燃化、硬化され、更に腐敗防止される。この場合、次亜硫 酸ナトリウム(Na224)及び塩化ナトリウム(NaCl)の混入をもって 、建築用材A又は繊維Bの一層の硬化を図ることができ、更に次亜硫酸ナトリウ ム(Na224)の混入をもって、一層の腐敗防止を図ることが可能である。 更に、本考案においては、前記各混合溶液からなる夫々の硬化・不燃化処理剤 Yにおける炭酸カリウム(K2CO3)、炭酸ナトリウム(Na2CO3)に代替し て、リン酸水素(二)ナトリウム、ピロリン酸(四)ナトリウム、ポリリン酸ナ トリウム、メタリン酸ナトリウム等の内から2種又は2種以上を選んで各混合溶 液を形成することもできる。また、前記各混合溶液からなる夫々の硬化・不燃化 処理剤Yにおける次亜硫酸ナトリウム(Na224)に代替して、亜硫酸ナト リウム、ピロ亜硫酸ナトリウム、二酸化硫黄、重亜硫酸ナトリウム等の内から1 種を選んで各混合溶液を形成することもできる。 本考案における前記各混合溶液からなる夫々の硬化・不燃化処理剤Yは、溶液 状の他、各混合溶液に、ガラギナン、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピ レングリコールエステル、カードラン、カラギンナン、カルボキメチルセルロー スナトリウム、カロブビーンガム、キサンタンガム、グァーガム又はペクチン等 の内から選ばれる1又は2以上の添加物を添加してゼリー状又は粘状として形成 しても良い。この場合における硬化・不燃化処理剤Yは、当該ゼリー状又は粘状 のものを溶解して用いるようにしても良い。 また、前述した前記各混合溶液からなる夫々の硬化・不燃化処理剤Yは、各混 合溶液に、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化マグネシウム含有物、硫酸 カルシウム、硫酸マグネシウム又はグルコノデルタラクトン等の内から選ばれる 1又は2以上の添加物を添加して固形状に形成しても良い。この場合における硬 化・不燃化処理剤Yは、当該固形状のものを溶解して用いる。 本考案における硬化・不燃化処理剤Yをもって硬化すると同時に不燃性材Xに 変性し得る可燃性、難燃性の素材としては、前記建築用材A又は繊維Bの他、硬 度増強や耐久性が要請される各材、安全性の維持、危険防止が要請される産業上 又は日常生活上の用品の各種材を挙げることができる。 このような本考案によれば、硬化・不燃化処理剤Yを構成する混合溶液は何ら 人体には悪影響がないものであるとともに、硬化・不燃化処理剤Yを構成する混 合溶液の各剤の安価なことに加えて、前述の如く極めて簡易でコスト安価な加工 手段により各種素材に硬化処理を施してその強度を向上させつつ、同時に不燃性 材に変性できる優れて有用な作用、効果を発揮できる。
【考案の効果】
以上詳述した本考案によれば、以下の効果を奏する。 請求項1記載に係る考案によれば、炭酸カリウム(K2CO3)と炭酸ナトリウ ム(Na2CO3)との混合物に蒸留水等の水分を加えた混合溶液からなる硬化・ 不燃化処理剤により硬化、不燃化処理が施され、人体に悪影響がなくコスト安価 な建築用材又は繊維等の不燃性材を提供することができる。 請求項2記載に係る考案によれば、炭酸カリウム(K2CO3)と炭酸ナトリウ ム(Na2CO3)と次亜硫酸ナトリウム(Na224)との混合物に蒸留水等 の水分を加えた混合溶液からなる硬化・不燃化処理剤により硬化、不燃化処理が 施され、人体に悪影響がなくコスト安価な建築用材又は繊維等の不燃性材を提供 することができる。 請求項3記載に係る考案によれば、炭酸カリウム(K2CO3)と炭酸ナトリウ ム(Na2CO3)と次亜硫酸ナトリウム(Na224)と塩化ナトリウム(N aCl)との混合物に蒸留水等の水分を加えた混合溶液からなる硬化・不燃化処 理剤により硬化、不燃化処理が施され、人体に悪影響がなくコスト安価な建築用 材又は繊維等の不燃性材を提供することができる。 請求項4記載の硬化・不燃化処理を施した建築用材又は繊維等の不燃性材によ れば、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の硬化・不燃化処理剤を構成する前 記混合溶液に、ガラギナン、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリ コールエステル、カードラン、カラギンナン、カルボキメチルセルロースナトリ ウム、カロブビーンガム、キサンタンガム、グァーガム又はペクチンの内から選 ばれる1又は2以上の添加物を添加して硬化・不燃化処理剤を形成した場合でも 、前記請求項1乃至3のいずれか1項に記載と同様の効果を発揮できる。 請求項5記載の硬化・不燃化処理を施した建築用材又は繊維等の不燃性材によ れば、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の硬化・不燃化処理剤を構成する前 記混合溶液に、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化マグネシウム含有物、 硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム又はグルコノデルタラクトンの内から選ばれ る1又は2以上の添加物を添加して硬化・不燃化処理剤を形成した場合でも、前 記請求項1乃至3のいずれか1項に記載と同様の効果を発揮できる。 請求項6記載の硬化・不燃化処理を施した建築用材又は繊維等の不燃性材によ れば、前記請求項1乃至5のいずれか1項に記載の建築用材又は繊維等の不燃性 材を、木材、紙材、家具形成材、寝具形成材、畳形成材の内から選ばれるいずれ かのもの又は綿糸、絹糸、化学繊維、ビニール材或いはウレタン材等の樹脂材、 発泡スチロール材の内から選ばれるいずれかのものとして前記請求項1乃至5の いずれか1項に記載と同様の効果を発揮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施の形態に係る建築用材Aに硬化・
不燃化処理剤Yを含浸させ不燃性に変性させた建築用材
Aとしての不燃性材Xの一部を抽出した断面図である。
【図2】本考案の実施の形態に係る建築用材Aに硬化・
不燃化処理剤Yを浸透させ不燃性に変性させた建築用材
Aとしての不燃性材Xの一部を抽出した断面図である。
【図3】本考案の実施の形態に係る建築用材Aに硬化・
不燃化処理剤Yを付着又は吸着させ不燃性に変性させた
建築用材Aとしての不燃性材Xの一部を抽出した断面図
である。
【図4】本考案の実施の形態に係る繊維Bに硬化・不燃
化処理剤Yを含浸させ不燃性に変性させた繊維Bとして
の不燃性材Xの一部を抽出した断面図である。
【図5】本考案の実施の形態に係る繊維Bに硬化・不燃
化処理剤Yを浸透させ不燃性に変性させた繊維Bとして
の不燃性材Xの一部を抽出した断面図である。
【図6】本考案の実施の形態に係る繊維Bに硬化・不燃
化処理剤Yを付着又は吸着させ不燃性に変性させた繊維
Bとしての不燃性材Xの一部を抽出した断面図である。
【図7】本考案の実施の形態に係る紙材Cに硬化・不燃
化処理剤Yを含浸、浸透、付着又は吸着させ不燃性に変
性させた不燃性材Xの一部を抽出した断面図である。
【図8】本考案の実施の形態に係る家具形成材Dに硬化
・不燃化処理剤Yを含浸、浸透、付着又は吸着させ不燃
性に変性させた不燃性材Xの一部を抽出した断面図であ
る。
【図9】本考案の実施の形態に係る寝具形成材Eに硬化
・不燃化処理剤Yを含浸、浸透、付着又は吸着させ不燃
性に変性させた不燃性材Xの一部を抽出した断面図であ
る。
【図10】本考案の実施の形態に係る平状の畳表面材F
に硬化・不燃化処理剤Yを含浸、浸透、付着又は吸着さ
せ不燃性に変性させた不燃性材Xの一部を抽出した断面
図である。
【図11】本考案の実施の形態に係るビニール材或いは
ウレタン材等の樹脂材Gに硬化・不燃化処理剤Yを含
浸、浸透、付着又は吸着させ不燃性に変性させた不燃性
材Xの一部を抽出した断面図である。
【図12】本考案の実施の形態に係る発泡スチロール材
Hに硬化・不燃化処理剤Yを塗布或いは吹き付けること
により、発泡スチロール材Hに硬化・不燃化処理剤Yを
含浸、浸透、付着又は吸着させ不燃性に変性させた不燃
性材Xの一部を抽出した断面図である。
【図13】本考案の実施の形態に係る硬化・不燃化処理
を施した建築用材A又は繊維B等の不燃性材Xの製造工
程を示す工程図である。
【符号の説明】
A 建築用材 B 繊維 C 紙材 D 平板状の家具形成材 E 繊維布状の寝具形成材 F 平状の畳形成材 G ビニール材或いはウレタン材等の樹脂材 H 発泡スチロール材 X 不燃性材 Y 硬化・不燃化処理剤

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】炭酸カリウム(K2CO3)と、炭酸ナトリ
    ウム(Na2CO3)と、蒸留水等の水分との混合溶液か
    らなる硬化・不燃化処理剤中に浸漬するか又はこの硬化
    ・不燃化処理剤を塗布或いは吹き付けることにより、前
    記硬化・不燃化処理剤を含浸、浸透、付着又は吸着して
    なることを特徴とする硬化・不燃化処理を施した建築用
    材又は繊維等の不燃性材。
  2. 【請求項2】炭酸カリウム(K2CO3)と、炭酸ナトリ
    ウム(Na2CO3)と、次亜硫酸ナトリウム(Na22
    4)と、蒸留水等の水分との混合溶液からなる硬化・
    不燃化処理剤中に浸漬するか又はこの硬化・不燃化処理
    剤を塗布或いは吹き付けることにより、前記硬化・不燃
    化処理剤を含浸、浸透、付着又は吸着してなることを特
    徴とする硬化・不燃化処理を施した建築用材又は繊維等
    の不燃性材。
  3. 【請求項3】炭酸カリウム(K2CO3)と、炭酸ナトリ
    ウム(Na2CO3)と、次亜硫酸ナトリウム(Na22
    4)と、塩化ナトリウム(NaCl)と、蒸留水等の
    水分との混合溶液からなる硬化・不燃化処理剤中に浸漬
    するか又はこの硬化・不燃化処理剤を塗布或いは吹き付
    けることにより、前記硬化・不燃化処理剤を含浸、浸
    透、付着又は吸着してなることを特徴とする硬化・不燃
    化処理を施した建築用材又は繊維等の不燃性材。
  4. 【請求項4】前記硬化・不燃化処理剤は、前記混合溶液
    に、ガラギナン、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プ
    ロピレングリコールエステル、カードラン、カラギンナ
    ン、カルボキメチルセルロースナトリウム、カロブビー
    ンガム、キサンタンガム、グァーガム又はペクチンの内
    から選ばれる1又は2以上の添加物を添加して形成した
    ものである請求項1乃至3のいずれか1項に記載の硬化
    ・不燃化処理を施した建築用材又は繊維等の不燃性材。
  5. 【請求項5】前記硬化・不燃化処理剤は、前記混合溶液
    に、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化マグネシ
    ウム含有物、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム又はグ
    ルコノデルタラクトンの内から選ばれる1又は2以上の
    添加物を添加して形成したものである請求項1乃至3の
    いずれか1項に記載の硬化・不燃化処理を施した建築用
    材又は繊維等の不燃性材。
  6. 【請求項6】前記建築用材又は繊維等の不燃性材は、木
    材、紙材、家具形成材、寝具形成材、畳形成材の内から
    選ばれるいずれかのもの又は綿糸、絹糸、化学繊維、ビ
    ニール材或いはウレタン材等の樹脂材、発泡スチロール
    材の内から選ばれるいずれかのものである請求項1乃至
    5のいずれか1項に記載の硬化・不燃化処理を施した建
    築用材又は繊維等の不燃性材。
JP1996004256U 1996-04-19 1996-04-19 硬化・不燃化処理を施した建築用材又は繊維等の不燃性材 Expired - Lifetime JP3030392U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1996004256U JP3030392U (ja) 1996-04-19 1996-04-19 硬化・不燃化処理を施した建築用材又は繊維等の不燃性材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1996004256U JP3030392U (ja) 1996-04-19 1996-04-19 硬化・不燃化処理を施した建築用材又は繊維等の不燃性材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3030392U true JP3030392U (ja) 1996-10-22

Family

ID=43165390

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1996004256U Expired - Lifetime JP3030392U (ja) 1996-04-19 1996-04-19 硬化・不燃化処理を施した建築用材又は繊維等の不燃性材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3030392U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3963849A (en) Fireproof product using magnesium oxychloride cement
JP3030392U (ja) 硬化・不燃化処理を施した建築用材又は繊維等の不燃性材
WO1999031028A1 (en) Method of producing a water-repellent product, and product and method for waterproofing a surface of a building material
JPH09286984A (ja) 可燃性材又は難燃性材の硬化・不燃化処理剤
JP2002120204A (ja) 改質木材の製造方法
US2931737A (en) Impregnation process
EP2173526B1 (en) Production of acidic polysilicate products and their application to strengthen wooden structures
JP3845678B2 (ja) 難燃剤及びその難燃剤を含浸させた建築用木質部材
JP3919395B2 (ja) 改質木材の製造方法
JPS6239201A (ja) 改質木材の製法
JP2020097125A (ja) 木材の補強方法
JPH03110103A (ja) 木質エクステリア
JP2006082533A (ja) 改質木材およびその製造方法
JP2008114394A (ja) 木質材料の下地処理方法、木質材料の下地処理剤及び木質材料
CN110978157A (zh) 一种具有净化空气与防火功能的建筑装饰板及其制作方法
JPH02258201A (ja) 改質木材の製法
JPH0560763B2 (ja)
JPH0657402B2 (ja) 改質木材の製法
JPH04105902A (ja) 改質木材およびその製法
JPS6351103A (ja) 改質木材の製法
JPS62116104A (ja) 改質木材の製法
JPS59232986A (ja) 建築用板材の防水、強化法
JPS62116103A (ja) 改質木材の製法
JPH04259503A (ja) 改質木材およびその製法
JPH03112604A (ja) 木質内装材