JP3030385B2 - シリンダをコーティング処理する方法及び装置 - Google Patents

シリンダをコーティング処理する方法及び装置

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JP3030385B2
JP3030385B2 JP3509920A JP50992091A JP3030385B2 JP 3030385 B2 JP3030385 B2 JP 3030385B2 JP 3509920 A JP3509920 A JP 3509920A JP 50992091 A JP50992091 A JP 50992091A JP 3030385 B2 JP3030385 B2 JP 3030385B2
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 1.発明の分野 本発明は、シリンダ(排他的ではないが、特に凹版印
刷装置の拭き取りシリンダ)を、硬化すると弾性被膜に
なる流体材(例えば熱硬化プラスチック材)でコーティ
ングする方法及び装置に関するものである。
2.背景説明 凹版印刷装置では、彫刻された印刷版またはシリンダ
を拭き取りシリンダで、拭き取ってきれいにする。拭き
取り動作は、彫刻の食刻細に印刷インキを押し込み、同
時に余分なインキを不彫刻面から取り除く、拭き取りシ
リンダの各回転の残りの部分でその表面を洗浄して、そ
れが次に印刷版と接触する前に完全にきれいになるよう
にする。従って、効果的な拭き取りを行うためには、拭
き取りシリンダの表面は、連続洗浄、印刷版に押し付け
られる時に受ける摩擦、印刷インキ内の摩耗性顔料によ
る摩損に耐えることができるだけの物理的及び化学的弾
性を備えていなければならない。
シリンダの軸線に平行に設けられた直線刃のスクレー
パブレードの下を通過するようにシリンダを回転させる
ことによって、合成樹脂プラスチック組成物の層を備え
た拭き取りシリンダを形成することが提案されている
(米国特許第4,054,685号)。プラスチック材をブレー
ドに供給して、薄い層がシリンダ上に広がるようにす
る。層をシリンダに塗布した後、それを加熱してから冷
却すれば、その硬化した層の上に次の層を塗布すること
ができる。
そのような塗布方法には多くの問題点がある。
第1に、それは層塗布段階と層加熱段階とを分離して
含むバッチ処理である。この分離により、コーティング
処理全体を完了するために必要に時間が相当に長くな
る。
第2に、加熱及びコーティング段階が逐次的に実施さ
れる。このため、シリンダは、コーティング中に最適コ
ーティング温度に維持されないで、冷却される。
第3に、最終被膜は、特にシリンダが使用中に受ける
拭き取り動作のせん断及びねじり応力を受ける、弱い付
着力の中間層の上にある。
第4に、各塗布層の厚み全体を塗布後加熱すると、層
の全体を加熱するためには層の表面が過熱されてしま
う。これは、層内に不均質性を生じる原因となる。
発明の概要 本発明は、これらの問題点を解決するか、少なくとも
軽減することを目的としている。
本発明の第1の特徴によれば、硬化すると弾性被膜に
なる流体材でシリンダをコーティングする方法が提供さ
れており、この方法は、ローラに接しているシリンダへ
流体材を送り出す段階を有しており、シリンダ及びロー
ラは平行なそれぞれの水平軸線回りに逆回転しており、
これらの軸線回りの回転の方向は、シリンダ及び前ロー
ラのそれぞれの円筒形表面が前ローラ及びシリンダ間の
ニップから下向きに進むように定められている。
好ましくは、上記ローラは、二つのローラからなるロ
ーラ対の前ローラであって、その対のローラは同一方向
に回転する。その対のローラの前ローラ及び後ローラ間
のニップに流体材の溜まり部分が設けられ、前ローラと
コーティング処理をするシリンダとの間のニップの下か
ら出てくるコーティング処理をするシリンダの表面に付
着しない流体材は、前ローラの下側の周りを進んで、2
つのローラ間のニップで後ローラに移り、さらに後ロー
ラの下側及び反対側の周りを進み、最終的に2つのロー
ラ間のニップの溜まり部分へ戻る。
コーティング処理の制御は、様々な方法で行うことが
できる。第1に、コーティング処理をするシリンダ及び
それを被覆する流体材の温度は、流体材の粘度に影響す
る。第2に、ローラがコーティング処理をするシリンダ
に押し付けられる圧力は、コーティング層がシリンダ上
で増大する割合に影響しやすい。第3に、溜まり部分か
ら出てローラの表面上をコーティング処理をするシリン
ダとのニップまで運ばれる流体材の層の厚さは、一種の
バリヤ、例えばブレードをローラの長さに渡って設ける
ことによって制御することができる。
本発明の第2の特徴によれば、硬化すると弾性被膜に
なる流体材でシリンダをコーティングする装置が提供さ
れており、この装置は、 a)外周表面上の前記流体材の層をコーティング処理を
するシリンダの表面へ送り出す前ローラと、 b)コーティング処理したいシリンダを水平方向に支持
し、そのシリンダをシリンダの軸線回りに回転させる手
段と、 c)前ローラを前ローラ軸線回りに回転可能に水平方向
に支持するキャリッジと、 d)前記キャリッジをコーティング処理したいシリンダ
に接近及び離反する方向に並進移動させて、前ローラと
コーティング処理したいシリンダの表面との間に所望の
間隔(ゼロでもよい)ができるようにする手段と、 e)キャリッジ上に前ローラに近接させてそれに平行に
取り付けられた後ローラと、 f)前後ローラを互いに同一回転方向に、またシリンダ
の回転方向とは逆方向に回転させる、すなわち前ローラ
の表面及びコーティング処理したいシリンダの表面の両
方が、前ローラ及びシリンダ間のニップへ下向きに進む
ようにする手段と、 g)流体材が前後ローラ間のニップの上方の空間の端部
から外へ流出しないようにする手段と、 h)流体材が前ローラ及びコーティング処理したいシリ
ンダ間のニップの上方の空間の端部から外へ流出する流
れを制御する手段と、 i)シリンダのコーティング処理表面を加熱して、コー
ティング工程でシリンダにコーティングされた流体材を
硬化させる手段とを有している。
好ましくは、両ローラに可変速度駆動手段を設けて、
前ローラの表面速度をコーティング処理をするシリンダ
の表面速度に対応して調整できるようにする。
好ましくは、前ローラの表面上をそれと後ローラとの
ニップからそれとコーティング処理をするシリンダとの
ニップまで進む流体材の層の厚さを制御するため、細長
いバリヤ(例えばブレード)が前ローラの上方に取り付
けられる。
好ましくは、前ローラの表面温度を制御する手段を設
ける。これを行う1つの好都合な方法は、前ローラの軸
線に沿ってローラ内部に加熱/冷却流体を流すものであ
る。
本発明の理解を助け、それがどのように実行されるか
を示すため、添付の図面を参照しながら本発明の実施例
を説明する。
図面の簡単な説明 図1は、本発明によるシリンダコーティング装置の実
施例の側面図である。
図2は、図1の装置の前後ローラを通る長手方向断面
図である。
図3は、図1の装置のフードを通る長手方向断面図で
ある。
好適な実施例の説明 図面に示されているシリンダコーティング装置は、コ
ーティング処理を行うシリンダ12を載置するベースフレ
ーム10と、シリンダを包囲し、(実線で示されている)
加熱位置と(一点鎖線で示されている)非加熱位置との
間を回動移動できるフード14と、複動式流体動力アクチ
ュエータ(図示せず)によってキャリッジ17をシリンダ
12へ及びそれから離れる方向へ制御しながら移動するよ
うに支持しているトラック16とを有している。
キャリッジ17には、前ローラ18及び後ローラ20が互い
に平行に回転可能に取り付けられている。前ローラ18
は、電気モータ及び速度整合クラッチ40によって駆動さ
れ、駆動ベルト22によって後ローラ20に連結されており
(図2)、アイドラローラ23によって両ローラが同一方
向fに回転するようにベルトのテンションが維持されて
いる。
細長いブレードバリヤ24が前ローラ18の上方に、その
ローラに対する位置をローラ表面に接近及び離反する方
向に調節できる取り付け具で取り付けられている。この
ブレードによって、使用時に前後ローラ間のニップ25の
上方の空間21から前ローラ18とシリンダ12との間のニッ
プ29の上方の空間27へローラ18の表面で運ばれるプラス
チック材26の層の厚さが制御される。
空間27の端部から外へ流出する流体材の流れを制御す
るため、PTFEまたは他の適当な素材のチーク材28がロー
ラ18の各端部に取り付けられている。この制御は、ニッ
プから外向きの流れを完全に防止するには不十分である
が、流体素材の一部がコーティング処理をするシリンダ
12の端部の周囲付近に流れる構造にすれば、シリンダの
被膜をシリンダの端部で強化できるため、有益である。
前後ローラ18及び20間のニップ25の上方の空間21内に流
体材26を閉じこめるため、同様なチーク材41が用いられ
ている。
簡略化するために図面に示されていないが、有毒排気
煙霧(シリンダを被覆する流体材の硬化工程中に発生す
る)をフード14から安全に排出するために必要な手段、
及び装置の様々な駆動部及びアクチュエータを作動させ
るための電気制御手段が設けられている。そのような制
御手段は、マイクロプロセッサベースにするのが好都合
である。
本装置は、コーティング処理をするシリンダの様々な
形状及び寸法に対応できるようになっている。このた
め、シリンダをフレーム10に取り付ける軸受は、旋盤の
主軸台及び心押し台に似ており、シグナルの様々な長さ
に合わせることができるように、これらは共に横方向に
移動可能になっている。特に短いシリンダは、それらの
長さを延長するため、軸延長付属部材に取り付けること
ができる。コーティング処理をするシリンダは、完全な
円筒形でなく、わずかに円錐形になっていることもあ
る。そのような場合に対処するため、キャリッジ17が横
方向に分割された2部材構成になっており、コーティン
グ処理をするシリンダに接近及び離反する方向でそれら
が相対移動することができるため、コーティング処理を
するシリンダが円錐形の場合でも、ニップ29を均一厚さ
にすることができる。
コーティング処理をするシリンダの長さ方向の温度プ
ロフィールは、厳格な制御を行う必要がある。従って、
フード14の空洞部に複数の加熱素子がはめ込まれてい
る。図示の実施例では、これらの素子30は、フード14の
下側でシリンダ12の全長に渡る8個の素子で構成された
横列を5列並べたマトリックスにしたセラミックタイル
電気加熱素子である。図示しない好ましい変更実施例で
は、8個の素子からなる横列が6列並べられている。
タイル素子の寸法は123mm x 60mmである。各タイ
ルは短辺側が湾曲して、下向きの凹面がローラ12に面す
るようになっている。タイルは後部がクリップ50でステ
ンレス鋼チャネル51に取り付けられており、チャネル51
は、内部断熱ステンレス鋼反射体52の内側湾曲部分に取
り付けられている。このアセンブリ全体が、排煙フード
14の内側に取り付けられている。
各タイルへの電力は、内部照明機能を備えた押しボタ
ンのマトリックスパネル(図示せず)によって独立的に
切り換えられて、その時に回路の接続されているタイル
が、対応の押しボタンの点灯で表示されるようになって
いる。これで加熱プロフィールがマトリックス押しボタ
ンパネルで表示される。
タイル素子に送る電力量は、コーティング処理中のシ
リンダの表面の温度を監視する3つの非接触IR温度セン
サの出力によって制御される。
すなわち、左右の外側センサが、それぞれタイル素子
マトリックスの左右端部の外側から3縦列、2縦列また
は最も外側の1縦列を監視する。このため、マトリック
スのこれらの縦列は、外側位置のセンサによって独立的
に制御される、すなわち分離されている。マトリックス
の中央部分にある8縦列の中の残りのもの、すなわち第
4及び第5縦列、または第3〜第6縦列、または第2〜
第7縦列は、中央に配置されたセンサによって電気的に
制御される。
加熱タイルの温度をこのように制御することによっ
て、広範囲のシリンダ長さ及び直径を、最良のポリマー
コーティング及び硬化条件に必要な正確な軸方向温度プ
ロフィールに加熱することができる。
タイルは、赤色光温度以下で作動し、従って赤外線波
帯域内のものだけを照射する。それらはまた、熱出力の
大部分を前面から単方向に照射するので、他の形式の加
熱素子よりもさらに効果的である。
各セラミックタイルは、PVCキャアリング(curing)
処理によって発生する煙霧による腐食に対して耐性があ
るため、ローラ上のPVC被膜の上に落下してそれを汚す
恐れのある腐食副産物を生成することはない。
図示しない実施例では、全長照射加熱素子がフード14
の内側表面に沿って長手方向に設けられている一方、短
い照射加熱素子(図示せず)が端部だけに配置されてい
る。コーティング処理をするシリンダの温度プロフィー
ルは、フード内に取り付けられて、シリンダの表面の温
度を継続的に監視する赤外線温度センサ(図示せず)を
用いて決定される。マイクロプロセッサ制御装置が、赤
外線センサからのデータを所望の温度プロフィールと比
較して、所望のプロフィールが得られるように必要に応
じて加熱素子を作動させる。
前ローラ18には温度制御手段も設けられている、すな
わちローラの長手方向に設けられた空洞部42をローラの
表面に所望温度を得るために適した温度の液体が流れる
ようにする装置が設けられている。
本装置を使用するには、コーティング処理をするシリ
ンダ12を軸受アセンブリに水平方向に取り付けて、フー
ド14を非加熱位置からシリンダの上部に被る加熱位置へ
回動させる。フードの移動とシリンダの駆動とを連動さ
せて、シリンダの駆動が停止した時、フードが加熱位置
から離れる(何らかの理由でシリンダが回転を停止した
場合、フードが回動して戻るように構成されている)よ
うにしているため、シリンダの外周のいずれの部分も過
剰な熱束を受けないようにすることができる。次に、フ
ードの内側の加熱素子のスイッチをオンにして、シリン
ダの表面の温度を、コーティング材を受け取るのに適し
た高さまで上昇させる。その間、液体が前ローラ18内を
流れるため、それの温度もそれの作動温度まで上昇し
て、その温度に維持される。
前ローラ18の外周速度をシリンダ12のそれに対応させ
て選択して、ローラ及びシリンダの外周速度が整合する
ようにする。速度は次のようにして選択される。
i)シリンダ12をコーティング速度で回転させる。
ii)ローラ18を最低速度で回転させる。
iii)ローラ18をシリンダ12と接触する位置へ前進させ
ると、単方向駆動クラッチ40がローラ18をシリンダ12に
よってフリーホィール式にシリンダ12と同じ表面速度で
駆動できるようにする。
iv)ローラ18の駆動モータ速度制御装置を調節して、ク
ラッチ40の目盛りがこの駆動部とシリンダ12との間の表
面速度の整合を示すようにする。
v)表面速度が整合した時、キャリッジを後退させて、
溜まり部分にポリマーペーストを溜める。
前ローラ18が所望の温度及び回転速度の時、コーティ
ング材(拭き取りシリンダの場合、これは通常PVCペー
ストである)がニップ25の上方の空間21内へ送り込ま
れ、バリヤ24を前ローラ18の表面に近接した位置に設け
て、溜まり部分から前ローラ18の外周に沿って運び出さ
れるプラスチック材の量を最小に制限できるようにして
いる。
次に、キャリッジ17を移動させて、前ローラ18をシリ
ンダ12の表面に当接させる。キャリッジアクチュエータ
内の空気圧が、前ローラ18をシリンダ12に押し付ける力
を決定する。
この段階で、ブレード24をローラ18の表面から後退さ
せれば、相当量のPVC材が溜まり部分21からニップ29へ
流れることができるようになり、PVC材のビードがニッ
プ29の上方に形成される。シリンダ12に対する前ローラ
18の付勢力が過大でなければ、2つの表面がニップから
下向きに逆回転(矢印f及びg)することによって、そ
れぞれシリンダ12及びローラ18のニップ29よりも下流の
部分に個別の被膜32及び33が形成される。シリンダ12上
の被膜32はシリンダ12の外周上を運ばれて、加熱素子30
の加熱効果を受ける領域へ送り込まれるため、それが再
びニップ29の上方の空間27に達するまでに、それは十分
に硬化して、その上に流体材をさらにコーティングする
ことができるようになる。
被膜の成長中に連続的に硬化が行われるので、コーテ
ィング段階の完了時点での加熱強さを大幅に低減させ、
外側表面の過加熱の恐れを最小限に抑えることができ
る。
反対に、ローラ18の表面上の被膜33は、外部熱を受け
ず、硬化しないままにローラ18の下側を回って、後ロー
ラ20との間のニップ25に達する。このニップで、被膜は
後ローラ20の表面に移り、実質的に後ローラ20の全円周
を回ってから、再びニップの上方の空間21内の流体材溜
まり部分へ入る。
連続回転でシリンダ12上の被膜32の厚さが増加する
と、ローラ18がキャリッジ17のピストン/シリンダアク
チュエータ内の圧縮空気の付勢力に逆らって押し戻され
る。
シリンダ12上の被膜32が所望の厚さに達した時、空間
21の溜まり部分への流体材26の供給を停止する。従っ
て、空間27内のビード31への流体材の供給も終わり、シ
リンダ12への流体材の塗布は、ビード31が無くなるまで
続けられて終了する。
この時点で、キャリッジ17用のアクチュエータ(これ
は複動式である)を逆作動させることによって、前ロー
ラ18をシリンダ12から後退させる。
通常は、シリンダ12上の被膜は、加熱時に硬化する素
材(例えばPVC)からなる。被膜がキュアを必要とする
場合、シリンダ12を加熱素子から下方に離した位置で回
転させながら、フード14内の加熱素子を作動させ続けれ
ばよく、加熱素子の設定及び加熱効果の強さはコーティ
ング素材の要件に従って選択される。コーティング素材
の必要な物理的及び化学的変化の全てが完了した時点
で、加熱素子30のスイッチを切り、必要に応じてコーテ
ィング処理シリンダを水冷した後、フード14を非加熱位
置へ移動させ、コーティング処理シリンダを取り出す。
フードの移動は、シリンダ上の被膜から有毒ガスが大気
に放出されなくなる温度(例えば60℃)までコーティン
グ処理シリンダが冷えるまで、待たなければならない。
図示の実施例では、バリヤ24がブレードであるが、そ
れに代えてローラを使用することもできる。
ローラ18、20を通常に使用した後、それらからプラス
チック材を除去するため、スクレーパブレード35を設け
たスクレーパアセンブリ34を1対のピン36でキャリッジ
17に取り付けて、ブレード35を後ローラ20に接触させる
ようにすることができる。除去後、スクレーパアセンブ
リは再びキャリッジ17から取り外される。トレー37がロ
ーラの下方に配置されて、ペースト、洗浄液、その他の
デトリタスを回収できるようになっている。
産業上の用途 図示の実施例は、凹版印刷装置の拭き取りシリンダの
コーティング処理に関するものであるが、そのような印
刷装置のインキシリンダも同様にして形成できることは
想像できる。これらのインキシリンダは、PVCの軟質組
成物でコーティング処理された後、レリーフパターンが
彫刻される。本発明の方法及び装置には幅広い用途があ
り、例えば、シリンダをプラスチック材でコーティング
した後、レリーフ印刷像を付け、壁紙の印刷ウェブの製
造に使用することもできる。現在のところ、これらのシ
リンダはポリウレタン材からなるが、これはキュアリン
グ中に猛毒ガスを発生するため、取り扱いが困難である
が、本発明は、ポリウレタンのような困難な素材を用い
ずに、作動仕様に合わせたコーティングを行うことがで
きるようにする。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41N 10/00 B05C 1/02 102 B05D 1/28

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】硬化すると弾性被膜になる流体材でシリン
    ダをコーティングする方法であって、 i)前ローラ及び後ローラ間のニップに流体材の溜まり
    部分を設ける段階と、 ii)上記前ローラ及び上記後ローラを同一の方向に回転
    させる段階と、 iii)上記前ローラに接している上記シリンダへ流体材
    を送り出す段階と を有しており、上記シリンダ及び上記前ローラは平行な
    それぞれの水平軸線回りに逆回転しており、これらの軸
    線回りの回転の方向は、上記シリンダ及び上記前ローラ
    のそれぞれの円筒形表面が上記前ローラ及び上記シリン
    ダ間のニップから下向きに進むように定められているこ
    とを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】硬化すると弾性被膜になる流体材でシリン
    ダ(12)をコーティングする装置であって、 a)外周表面上の上記流体材の層をコーティング処理を
    するシリンダの表面へ送り出す前ローラ(18)と、 b)コーティング処理したいシリンダを水平方向に支持
    し、そのシリンダをシリンダの軸線回りに回転させる手
    段(12)と、 c)前ローラを前ローラ軸線回りに回転可能に水平方向
    に支持するキャリッジ(17)と、 d)上記キャリッジをコーティング処理したいシリンダ
    に接近及び離反する方向に並進移動させて、前ローラと
    コーティング処理したいシリンダの表面との間に所望の
    間隔ができるようにする手段(16)と、 e)キャリッジ上に前ローラに近接させてそれに平行に
    取り付けられた後ローラ(20)と、 f)前ローラおよび後ローラを互いに同一回転方向に、
    且つ、シリンダの回転方向とは逆方向に回転させる、す
    なわち前ローラの表面及びコーティング処理したいシリ
    ンダの表面の両方が、前ローラ及びシリンダ間のニップ
    から下向きに進むようにする手段(40、22)と、 g)流体材が前ローラおよび後ローラ間のニップの上方
    の空間の端部から外へ流出しないようにする手段(41)
    と、 h)流体材が前ローラ及びコーティング処理したいシリ
    ンダ間のニップの上方の空間の端部から外へ流出する流
    れを制御する手段(28)と、 i)シリンダのコーティング処理表面を加熱して、コー
    ティング工程でシリンダにコーティングされた流体材を
    硬化させる加熱手段(30)と を有していることを特徴とするコーティング装置。
  3. 【請求項3】前ローラの表面と後ローラとのニップ(2
    5)から前ローラの表面とコーティング処理したいシリ
    ンダとのニップ(29)まで進む流体材の層の厚さを制御
    するため、細長いバリヤ(24)が前ローラの上方に取り
    付けられていることを特徴とする請求項2の装置。
  4. 【請求項4】前ローラの表面温度を制御する手段(42)
    を設けていることを特徴とする請求項2または3の装
    置。
  5. 【請求項5】温度制御手段は、ローラの軸線に沿ってロ
    ーラ内部に加熱/冷却流体を流す手段(42)であること
    を特徴とする請求項4の装置。
JP3509920A 1990-05-31 1991-05-30 シリンダをコーティング処理する方法及び装置 Expired - Lifetime JP3030385B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GB9012138.5 1990-05-31
GB909012138A GB9012138D0 (en) 1990-05-31 1990-05-31 Method of,and apparatus for,coating a cylinder

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05501834A JPH05501834A (ja) 1993-04-08
JP3030385B2 true JP3030385B2 (ja) 2000-04-10

Family

ID=10676836

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3509920A Expired - Lifetime JP3030385B2 (ja) 1990-05-31 1991-05-30 シリンダをコーティング処理する方法及び装置

Country Status (7)

Country Link
US (1) US5180612A (ja)
EP (1) EP0485566B1 (ja)
JP (1) JP3030385B2 (ja)
AT (1) ATE128673T1 (ja)
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