JP3030229U - 彫刻鏡彩光光輝標示器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 彫刻鏡体（３）に彫刻した文字，絵，図形等
種として室内用の各種標示を彩光光輝させ，標示のアピ
ール効果および演出効果を高めるものである。 【構成】 彫刻鏡体（３）の受光彩色端面（８）を光源
ランプ（５）で照射することにより，彫刻部に彩光光輝
を発生させる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は，ガラス製の鏡に施した彫刻を彩光光輝状態にして，その標示効果 を高めると共に，彩光光輝状態が品格の高い彩光感と光輝感を伴うものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来，ガラス製の鏡に施した彫刻の標示効果を高めるためには，メッキ面（１ ）に対して施した彫刻の背後からスポットライトを当て，ガラス面（２）から観 察する方法が行われてきた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の技術で述べた方法では，第１に照明のための背後スペースを多く必要と する。第２に不必要な照明光が周囲に散乱して障害を及ぼす。第３に彩光照明を するためにはスポットライトに彩色するか，または彫刻部に彩色するかのいずれ かの手段によるが，この前者後者ともに品格の高い彩光光輝効果を得ることは困 難であった，第４に，この考案の請求項３で記述した２枚合わせ彫刻鏡体のよう な小さな厚さで両面から異なった標示を観察しようとすることは不可能である等 ，問題点を有していた。

【０００４】 この考案は，従来の技術の持つ問題点の解決を目的とする彫刻鏡彩光光輝標示 器を提供しようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

前記の目的を達成するために，この考案は，彫刻鏡体の受光彩色端面から入射 した光が，彫刻鏡体内を良く伝導され，伝導された光が彫刻部分に当り光輝を発 する現象を利用したものである。

【０００６】 受光彩色端面に，適宜単一あるいは複数の透明彩色を施すことにより，入射光 は彩光となって鏡体内を伝導され，伝導された彩光が彫刻部に当って彫刻部が彩 光光輝を発する。

【０００７】 光輝の色彩を変えたいときには，受光彩色端面の彩色を除去し，新たに彩色す ることができる。

【０００８】 ２枚合わせ彫刻鏡体は，正面と背面に，同一または異った標示を行うための手 段である，この場合光源ランプの数は増設不要である。

【０００９】

【考案の実施の形態】

考案の実施の形態について，図面を参照して説明する。 図１〜図３において，彫刻鏡体は，通常のガラス製の鏡のメッキ面側に対して サンドブラスト等で文字や絵，図形などを彫刻したもので，受光彩色端面は磨き 仕上げされていることが望ましい。なお，彫刻鏡体のガラス面に彫刻するときは ，彫刻がメッキ面に写って２重に見える効果を期待して行うものである。

【００１０】 光源ランプは通常昼光色螢光灯を使用する，ただし彩光を発する螢光灯を使用 すれば，単色ではあるが彩光光輝を発生させることが可能である。

【００１１】 光源匡体は，金属製あるいはプラスチック製を問わないが，彫刻鏡体がガラス 製であり，これの欠損防止等のためにはプラスチック製が望ましく，少なくとも 彫刻鏡体を挿入する放光窓付近はプラスチック製とすべきである。

【００１２】 受光彩色端面に対する透明系彩色は，色彩の耐久性からみれば透明色ガラスの 接着がベターで，次いで透明色プラスチックの溶着であるが，簡易的には透明色 系のマジックインキの塗付でも足りる，また彩光色を変更するときは既彩色を除 去して，新しい彩色を施す。

【００１３】 ２枚合わせ彫刻鏡体の場合，２枚の間に挟む不透明隔板は厚さ０．５ｍｍ程度 の不透明プラスチック板を彫刻鏡体のメッキ面側へ貼付すれば足りる。

【００１４】

【考案の効果】

この考案は，前述の形態のとおり構成されているので，次に記載する効果があ る。

【００１５】 請求項１の彫刻鏡彩光光輝標示器においては，光源ランプから発した光を受光 彩色端面が受光し，この光が彫刻鏡体内を伝導され，伝導された光が彫刻部分に 当り光輝を発するが，この光輝は室内標示の役割を果たすに充分な輝度を有し， かつ間接的なきわめて品格の高いものである，また光源匡体によって不要な光の 散乱を防止する。

【００１６】 請求項２の彫刻鏡彩光光輝標示器において，受光彩色端面に透明系彩色を施す ことによって，受光彩色端面に入射した光は彩光となって鏡体内を伝導され，伝 導された彩光が彫刻部分に当って彩光光輝を発する。この彩光光輝はきわめて品 格の高い色調で，優雅かつ幻想感を有し，従来にない美感を呈する。

【００１７】 請求項３の，２枚合わせ彫刻鏡体は，２枚の中間に不透明隔板を挟んであり， これによって１枚の彫刻鏡体の彫刻部光輝が，他の１枚の彫刻鏡体の彫刻光輝部 へ透けて重なり合って観察されるのを防ぐから，２枚合わせ彫刻鏡体の正面と背 面に，それぞれ異なった文字，絵，図形等を光輝標示することが可能となった。

【図面の簡単な説明】

【図１】彫刻鏡体を光源匡体の放光窓部へ挿入装着した
正面図。

【図２】図１に示すＡ−Ａ 断面図

【図３】２枚合わせ彫刻鏡体を光源匡体の放光窓部へ挿
入装着した要部断面図。

【符号の説明】

１ メッキ面 ２ ガラス面 ３ 彫刻鏡体 ４ 光源ランプ ５ 放光窓 ６ 光源匡体 ７ 受光彩色端面 ８ 不透明隔板

─────────────────────────────────────────────────────

【手続補正書】

【提出日】平成８年５月２１日

【手続補正１】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】図２

【補正方法】変更

【補正内容】

【図２】

【手続補正２】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】図３

【補正方法】変更

【補正内容】

【図３】

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 メッキ面（１）ガラス面（２）を有し，
   １端面以上を磨き仕上げした板状の鏡のメッキ両（１）
   あるいはガラス面（２）に対して，彩光光輝標示しよう
   とする文字，絵，図形等を彫刻してなる彫刻鏡体（３）
   を，光源ランプ（４）を内蔵し放光窓（５）を有する
   （５）以外に洩光しない光源匡体（６）の放光窓（５）
   に，彫刻鏡体（３）の磨き仕上げした受光彩色端面
   （７）を合致させて挿入してなる彫刻鏡彩光光輝標示
   器。
2. 【請求項２】 受光彩色端面（７）に透明色ガラス，透
   明色プラスチックを接着，あるいは透明色塗装を施して
   なる請求項１の彫刻鏡体
3. 【請求項３】 彫刻鏡体（３）２枚を，そのガラス面
   （２）を外側にし，メッキ面（１）を対向させ，その中
   間に不透明隔板（８）を挟んで重ね合わせてなる２枚合
   わせ彫刻鏡体を有する彫刻鏡彩光光輝標示器。