JP3030185U - ペンシル状化粧用具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 携帯に便利で、使用が容易なペンシル状化粧
用具を提供する。 【解決手段】 ペンシル状化粧品たるペンシル状眉墨２
を移動可能に挿通し得る挿通孔３を設けたヘッド４と、
該ヘッド４の内端に長手方向に延びるよう突設したガイ
ドロッド１３と、前記ヘッド４に回転可能に連繋すると
ともに、内面に雌螺旋５を設けたボティー６と、前記雌
螺旋５に螺合する雄螺旋７を外周に設けるとともに、前
記ガイドロッド１３が貫通し得るガイド孔１６を設けた
コマ８ａと、このコマ８ａと一体的に設けた前記ペンシ
ル状眉墨２を保持するホルダー８ｂとから構成する。ボ
ティー６とヘッド４を、中心線を回転軸線として相対的
に回転させると、移動体８が進退し、ヘッド４の挿通孔
３先端から繰り出したり引っ込んだりする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、眉墨等のペンシル状化粧品を、常時は内側に収容し、使用時に外部 に繰り出すペンシル状化粧用具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来のペンシル状化粧用具は、キャップを有するものが一般的であって、常時 はキャップを装着してペンシル状化粧品を保護し、使用時には該キャップを外し てペンシル状化粧品を露出させて使用するというものであった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

前記従来のペンシル状化粧用具は、キャップと用具本体とを両手で持つので、 手がふさがり、外出時に他の荷物等を持っているときは大変不便であるという問 題があった。

【０００４】 本考案は、前記問題を解決することを課題とし、携帯に便利で、ペンシル状化 粧品の使用が容易なペンシル状化粧用具を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、前記目的を達成するために第１に、ペンシル状化粧品を移動可能に 挿通し得る挿通孔を設けたヘッドと、該ヘッドに回転可能に連繋するとともに、 内面に雌螺旋を設けたボティーと、前記雌螺旋に螺合する雄螺旋を有するととも に、前記ペンシル状化粧品を保持する移動体と、該移動体を回転不能となるよう 成すとともに、前記ヘッドに対して進退するようガイドするガイド機構とから構 成したものである。

【０００６】 本考案は、第２に、ペンシル状化粧品を移動可能に挿通し得る挿通孔を設けた ヘッドと、該ヘッドの内端に長手方向に延びるように突設したガイドロッドと、 前記ヘッドに回転可能に連繋するとともに、内面に雌螺旋を設けたボティーと、 前記雌螺旋に螺合する雄螺旋を外周に設けるとともに、前記ガイドロッドが貫通 し得るガイド孔を設けたコマと、このコマと一体的に設けた前記ペンシル状化粧 品を保持するホルダーとから構成したものである。

【０００７】

【考案の実施の形態】

以下に、本考案を眉墨に摘要した好適な実施の形態を添付図面に基いて詳細に 説明する。ここにおいて、図１は使用状態を示す縦断正面図、図２は同じく斜視 図、図３は分解状態を示す斜視図である。

【０００８】 図１及び図３に示したように、ペンシル状化粧具１は、その中心線上に、ペン シル状化粧品たるペンシル状眉墨２を移動可能に挿通し得る挿通孔３を貫通させ たヘッド４と、該ヘッド４に対して中心線を回転軸線として回転可能にヘッド４ に連繋するとともに、内面に雌螺旋５を設けた有底円筒状のボティー６と、前記 ペンシル状眉墨２の一端を保持するホルダー８ｂ及び前記雌螺旋５に螺合する雄 螺旋７を外周に設けたコマ８ａとから成る移動体８と、この移動体を前記ヘッド ４に対して回転不能に成すとともに、進退するようガイドするガイド機構１３， １６とから構成する。

【０００９】 図１及び図３に明示したように、ヘッド４は、前記ボティー６の外径と同じ外 径をもつ中央の大径部９と、該大径部９から先端に向かって徐々に細くなるテー パ部１０と、前記大径部９の後端側に延びる小径部１１と、該小径部１１端の、 小径部１１より大きい径をもつ凸部１２と、前述の挿通孔３とを一体的に成形し て構成する。該挿通孔３は、ヘッド４先端近傍の、前記ペンシル状眉墨２のみが 挿通し得る小径部分３ａと、該小径部分３ａ端からヘッド４の内端に達し、ペン シル状眉墨２及びホルダー８ｂを挿通し得る大径部分３ｂとがある。

【００１０】 図１及び図３に明示したように、前記ボティー６は、有底円筒体を軸方向に２ 等分した一対の樋状部材６ａ，６ａを相対させ、それらの各縁を超音波や接着剤 等により接着して、一端部を開放した有底円筒状に形成されている。また、この ボティー６は、その開放端近傍の内面に、前記ヘッド４の小径部１１及び凸部１ ２の外形に一致する摺動部１４及び摺動凹部１５を設け、かつ該摺動凹部１５端 から底部近傍にわたって前述の雌螺旋５を設けてある。このボティー６は、摺動 部１４及び摺動凹部１５を、ヘッド４の前記小径部１１及び凸部１２に一致する ように、両樋状部材６ａ，６ａを被せてからそれらの各縁を接着するものであり 、凸部１２と摺動凹部１５が係合状態となり、該ヘッド４に対して中心線を回転 軸線として回転可能に連繋されている。

【００１１】 図１及び図３に明示したように、前記移動体８は、外周に雄螺旋７を形成する とともに、ヘッド４の凸部１２端面に長手方向に延びるよう突設したガイドロッ ド１３を貫通し得るガイド孔１６（これら両構成要素でガイド機構１３，１６を 構成する）を有するコマ８ａに、前記ペンシル状眉墨２をその先端に支持するよ うに成したホルダー８ｂ端部を固定して構成する。この移動体８は、ヘッド４に 設けたガイドロッド１３をガイド孔１６に貫通することによって、ヘッド４に対 して、回転不能な状態でガイドロッド１３に沿ってボティー６内を進退するもの である。

【００１２】 このペンシル状化粧用具１の作成手順は、図３に示す分解状態から先ず、移動 体８のホルダー８ｂに支持したペンシル状眉墨２をヘッド４の挿通孔３に移動可 能に挿入するとともに、ガイドロッド１３をガイド孔１６に貫通する。次に、摺 動部１４及び摺動凹部１５が、ヘッド４の小径部１１及び凸部１２に一致するよ うに、かつ雌螺旋５が雄螺旋７に螺合するようにして、両樋状部材６ａ，６ａの 各縁を合わせ超音波や接着剤により接着を施し、ボティー６をヘッド４に対して 回転可能に連繋する（図１あるいは図２参照）。図１に明示したように、この状 態で、移動体８のホルダー８ｂの先端は、ヘッド４の挿通孔３の大径部分３ｂに 若干挿入されている。

【００１３】 このようにして作成されたペンシル状化粧用具１は、ボティー６とヘッド４を 相対的に回転させるとボティー６の雌螺旋５とコマ８ａの雄螺旋７が螺合状態に あるからガイドロッド１３に沿って移動体８が進退し、同時にペンシル状眉墨２ がヘッド４の挿通孔３先端から繰り出れたり引っ込んだりするのである。また、 ペンシル状眉墨２が使用により短くなって、移動体８のホルダー８ｂ先端が、ヘ ッド４の挿入孔３の小径部分３ａ端に達すると、前記移動体８のヘッド４先端方 向への移動が阻止されるので、ペンシル状眉墨２が繰り出されず、使用できなく なる。

【００１４】 なお、本考案は前記実施の形態になんら限定されるものではなく、例えば、ヘ ッド４に対して進退するよう、かつヘッド４に対して回転不能となるよう成すた めのガイド機構構成は、前記実施の形態のようにガイドロッド１３とコマ８ａの ガイド孔１６を用いるのではなく、例えば、移動体８のホルダー８ｂの外形を角 形に形成するとともに、ヘッド４の挿通孔３の大径部分３ｂの内形を該角形にな らって形成するという構造等に変更してもよい。また、ボティー６の形成におい て、樋状部材６ａ，６ａの各縁を超音波や接着剤により接着すると説明したが、 他の接着方法を用いてもよい。

【００１５】

【考案の効果】

以上のように、請求項１に記載された本考案は、携帯に便利で、ペンシル状化 粧品の使用が容易であるという効果を奏する。

【００１６】 また、請求項２に記載された本考案は、前記効果に加えて、ヘッドに対して進 退するよう、かつヘッドに対して回転不能にするために、ヘッドの内端に長手方 向に延びるガイドロッドを突設するとともに、コマに該ガイドロッドが貫通し得 るガイド孔を設けたので、ペンシル状化粧品をヘッド外へ繰り出しあるいはヘッ ド内へ引っ込める動作が円滑であるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】使用状態を示す縦断正面図。

【図２】同じく斜視図。

【図３】分解状態を示す斜視図。

【符号の説明】

１ 繰り出し容器 ２ ペンシル状化粧品 ３ 挿通孔 ４ ヘッド ５ 雌螺旋 ６ ボティー ７ 雄螺旋 ８ 移動体 ８ａ コマ ８ｂ ホルダー １３ ガイドロッド １６ ガイド孔

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ペンシル状化粧品を移動可能に挿通し得
   る挿通孔を設けたヘッドと、該ヘッドに回転可能に連繋
   するとともに、内面に雌螺旋を設けたボティーと、前記
   雌螺旋に螺合する雄螺旋を有するとともに、前記ペンシ
   ル状化粧品を保持する移動体と、該移動体を回転不能と
   なるよう成すとともに、前記ヘッドに対して進退するよ
   うガイドするガイド機構とから構成したペンシル状化粧
   用具。
2. 【請求項２】 ペンシル状化粧品を移動可能に挿通し得
   る挿通孔を設けたヘッドと、該ヘッドの内端に長手方向
   に延びるように突設したガイドロッドと、前記ヘッドに
   回転可能に連繋するとともに、内面に雌螺旋を設けたボ
   ティーと、前記雌螺旋に螺合する雄螺旋を外周に設ける
   とともに、前記ガイドロッドが貫通し得るガイド孔を設
   けたコマと、このコマと一体的に設けた前記ペンシル状
   化粧品を保持するホルダーとから構成したペンシル状化
   粧用具。