JP3030067U - プリンタ付き遊戯装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリンタ用紙の取り扱いに関する不便を解消
する。 【解決手段】 筐体１００内の下方に、遊戯画面を表示
するためのディスプレイ１０と、遊戯者による操作入力
を受け付けるための操作部３０と、装置全体を制御する
制御部４０とを収容し、筐体１００内の上方に、遊戯結
果を印刷するためのプリンタ２０をほぼ水平に収容す
る。プリンタ２０の下方にはトレイ２３が設けられ、排
出された用紙は矢印Ｑに示すように、トレイ２３によっ
て用紙取り出し口２１へと送られる。装置前方の遊戯者
は、手を差し伸ばすだけで、用紙受け皿２２上に送られ
た用紙を取り出すことができる。ディスプレイ１０とプ
リンタ２０との間には、空洞部７０が形成されており、
遊戯者はこの空洞部７０を覗き込むようにしてディスプ
レイ１０の表示面を注視することができ、プリンタ２０
によって画面が隠れることはない。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案はプリンタ付き遊戯装置に関し、特に、姓名判断や易占いなど、遊戯結 果がプリンタによって用紙上に出力される遊戯装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

いわゆるゲームセンターや娯楽施設に設置される遊戯装置は多岐にわたってい るが、姓名判断や易占いなどをテーマにした遊戯装置としては、遊戯結果がプリ ンタによって用紙上に出力されるものが一般化しつつある。この種の遊戯装置は 、通常、ディスプレイとプリンタとを内蔵しており、遊戯者がディスプレイを見 ながら種々の入力操作を行ってゆくと、最終的に、姓名判断に関する鑑定結果や 吉凶を示す易占いの結果などが、プリンタから用紙上に出力される。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上述した従来のプリンタ付き遊戯装置では、ディスプレイの下方にプリンタが 設置されている。このため、装置全体に対するプリンタの位置はかなり下の方に なり、遊戯者がプリンタから出力された遊戯結果を示す用紙を取り出すときに、 姿勢をかがめる必要があった。また、遊戯装置の保守を行う者が、プリンタ用紙 やトナーカートリッジを補給したり、紙詰まりなどの障害を取り除いたりする場 合にも、腰をかがめた作業が必要とされていた。更に、雨天のときなどは、床か ら上がってくる湿気のために、プリンタ用紙が湿気を帯びて印刷に不良を来すよ うな事態も発生していた。

【０００４】 そこで本考案は、プリンタ用紙の取り扱いに関する不便を解消することができ るプリンタ付き遊戯装置を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

(1) 本考案の第１の態様は、遊戯画面を表示するためのディスプレイと、遊 戯結果を印刷するためのプリンタと、遊戯者による操作入力を受け付けるための 操作部と、この操作部が受け付けた操作入力に基づいて、ディスプレイに所定の 遊戯画面を表示させるとともにプリンタに所定の遊戯結果を印刷させる機能を有 する制御部と、ディスプレイ、プリンタ、操作部、制御部を収容する筐体と、を 備えるプリンタ付き遊戯装置において、ディスプレイの上方にプリンタを収容す るようにしたものである。

【０００６】 (2) 本考案の第２の態様は、上述の第１の態様に係るプリンタ付き遊戯装置 において、プリンタを筐体内にほぼ水平に取り付け、筐体前面に用紙取り出し口 を設け、プリンタの排紙口から用紙取り出し口へと用紙を滑落させるためのトレ イを筐体内に設けるようにしたものである。

【０００７】 (3) 本考案の第３の態様は、上述の第１または第２の態様に係るプリンタ付 き遊戯装置において、遊戯者が遊戯を行っている状態において、遊戯者の頭部よ りも低い位置にディスプレイを取り付けるとともに、遊戯者の頭部よりも高い位 置にプリンタを取り付け、ディスプレイとプリンタとの間に、遊戯者の頭部を挿 入することができる空洞部を設けるようにしたものである。

【０００８】

【考案の実施の形態】

以下、本考案を図示する実施形態に基づいて説明する。図１は、本考案の一実 施形態に係るプリンタ付き遊戯装置の正面図、図２は、同じ遊戯装置の側面図で ある。筐体１００は、ほぼ人間の身長大の箱であり、その中央よりやや下の位置 に遊戯画面を表示するためのディスプレイ１０が収容されている。このディスプ レイ１０の収容状態は、図２の側面図に破線によって明瞭に示されている。この 装置の特徴は、ディスプレイ１０の上方に遊戯結果を印刷するためのプリンタ２ ０がほぼ水平な状態で収容されている点である。このディスプレイ１０とプリン タ２０との位置的関係も、図２の側面図に明瞭に示されている。ディスプレイ１ ０の前方には、遊戯者による操作入力を受け付けるための操作部３０が設けられ ている。この操作部３０の上面には、種々のレバーやボタンが設けられており、 また、前面には硬貨投入口が設けられている。遊戯者は、この硬貨投入口へ所定 の硬貨を投入した上で、操作部３０の上面に設けられたレバーやボタンを操作す ることにより、遊戯に必要な入力作業を行う。ディスプレイ１０には、遊戯に必 要な情報が提示され、遊戯者は、この情報に基づいて必要な入力作業を行うこと になる。この実施形態に示す装置は、姓名判断に関する遊戯装置であり、遊戯者 は姓名判断に必要な情報を操作部３０へ入力する作業を行う。必要な情報がすべ て入力されると、姓名判断の結果が、プリンタ２０から用紙上に印刷されて出力 される。

【０００９】 図２の側面図に示されているように、筐体１００の下部には、制御部４０が収 容されている。この制御部４０は、操作部３０が受け付けた操作入力に基づいて 、ディスプレイ１０に所定の遊戯画面を表示させるとともに、プリンタ２０に所 定の遊戯結果を印刷させる指示を与える。この制御部４０内には、回路基板が内 蔵されており、この回路基板上には、種々の処理を実行するＣＰＵ、所定のプロ グラムを記憶しているＲＯＭ、プログラム実行時の作業領域として用いられるＲ ＡＭなどの電子回路が実装されている。ここに示す実施形態の装置は、姓名判断 を行う遊戯装置であり、ＲＯＭ内にはこの姓名判断を行うための所定のプログラ ムが記憶されている。

【００１０】 筐体１００の上部前面には、「姓名判断」などの文字を提示した上部パネル５ １が取り付けられており、その下には、遊戯中に所定の音を提示するためのスピ ーカ５２が取り付けられている。スピーカ５２とディスプレイ１０との間には、 前面パネル５３が取り付けられている。図２に示されているように、この前面パ ネル５３は、下方ほど奥へゆくように傾斜しており、前面にはスリット状の用紙 取り出し口２１が形成され、この用紙取り出し口２１の下には、用紙受け皿２２ が取り付けられている。図２におけるプリンタ２０の右側には、印刷後の用紙を 排出するための排紙口が設けられており、この排紙口から用紙取り出し口２１へ 向かって、トレイ２３が設けられている。プリンタ２０の排紙口から排出された 印刷後の用紙は、図の矢印Ｑに示すように、トレイ２３の上面に沿って、用紙取 り出し口２１へと滑落し、用紙受け皿２２へ供給されることになる。

【００１１】 筐体１００の右側および左側の側部には、それぞれ右側パネル６１および左側 パネル６２が取り付けられている。右側パネル６１は、図２の側面図に示されて いるように、全体がほぼ直角二等辺三角形の形状をしており、透明な樹脂から構 成されている。左側パネル６２もこれと全く同じ形状をした透明なパネルである 。この右側パネル６１と左側パネル６２との間の部分には、遊戯者の頭部を挿入 することができる空洞部７０が形成されている。

【００１２】 上述した構造をもったプリンタ付き遊戯装置の最も大きな特徴は、ディスプレ イ１０の上方にプリンタ２０を収容した点である。プリンタ２０を上方に収容し た結果、用紙取り出し口２１は、ディスプレイ１０の上方に位置することになり 、遊戯者は手を前方に差し出すだけで用紙受け皿２２上の用紙を取り出すことが できる。従来のように、姿勢をかがめて装置下方から用紙を取り出す必要はない 。また、この装置の保守を行う者が、プリンタ用紙やトナーカートリッジを補給 したり、紙詰まりなどの障害を取り除いたりする場合にも、腰をかがめた作業が 不要になる。ここに示す実施形態では、前面パネル５３が開閉式になっており、 保守作業は、この前面パネル５３を開いた状態で容易に行うことができる。更に 、プリンタ用紙は、床面からかなり上の位置に収容されるため、雨天のときでも 、床から上がってくる湿気の影響を受けることが少なくなる。

【００１３】 このように、プリンタ２０をディスプレイ１０の上方へ収容するために工夫し た第１の点は、プリンタ２０の排紙口から用紙取り出し口２１へと用紙を滑落さ せるためのトレイ２３を設けた点である。現在、一般に普及しているページプリ ンタは、トナーを用いて紙面上に印刷を行うタイプのものが主流である。このよ うにトナーを用いるプリンタは、装置自体を水平に設置して利用することを前提 として設計されており、装置自体を斜めに設置することは、トナーの供給効率や 有効利用を低下させる原因となり好ましくない。したがって、プリンタ２０をデ ィスプレイ１０の上方へ収容する場合であっても、プリンタ２０をほぼ水平な状 態で収容する必要がある。その一方で、ディスプレイ１０の表示面が隠れること のないような位置に、プリンタ２０を取り付ける必要がある。プリンタ２０の排 紙口から用紙取り出し口２１へと用紙を滑落させるために、トレイ２３を設けた 点は、このような問題を解決するための工夫である。

【００１４】 プリンタ２０をディスプレイ１０の上方へ収容するための第２の工夫は、遊戯 者が遊戯を行っている状態において、遊戯者の頭部よりも低い位置にディスプレ イ１０を取り付けるとともに、遊戯者の頭部よりも高い位置にプリンタ２０を取 り付け、ディスプレイ１０とプリンタ２０との間に、遊戯者の頭部を挿入するこ とができる空洞部７０を設けるようにした点である。図１および図２に示されて いるように、右側パネル６１、左側パネル６２、前面パネル５３、およびディス プレイ１０の表示面によって囲まれた部分に空洞部７０が形成されている。この 遊戯装置の前方の遊戯者は、ディスプレイ１０を覗き込むようにして頭部を空洞 部７０へと挿入することができる。ディスプレイ１０は、頭部よりも下方に存在 するため、遊戯者はディスプレイ１０の表示面をやや下方に覗き込むことになる が、プリンタ２０は、頭部より上方に取り付けられているため、ディスプレイ１ ０を覗き込む動作が、プリンタ２０によって何ら阻害されることはない。

【００１５】 以上、本考案を姓名判断用の遊戯装置について説明したが、本考案はこのよう な遊戯装置のみに限定されるものではなく、遊戯結果を何らかの形でプリンタを 用いて出力するタイプの遊戯装置に広く適用可能である。

【００１６】

【考案の効果】

以上のとおり本考案に係るプリンタ付き遊戯装置によれば、ディスプレイの上 方にプリンタを配置するようにしたため、プリンタ用紙の取り扱いに関する不便 を解消することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施形態に係るプリンタ付き遊戯装
置の正面図である。

【図２】図１に示すプリンタ付き遊戯装置の側面図であ
る。

【符号の説明】

１０…ディスプレイ ２０…プリンタ ２１…用紙取り出し口 ２２…用紙受け皿 ２３…トレイ ３０…操作部 ４０…制御部 ５１…上部パネル ５２…スピーカ ５３…前面パネル ６１…右側パネル ６２…左側パネル ７０…空洞部 １００…筐体 Ｑ…用紙の排出方向を示す矢印

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 遊戯画面を表示するためのディスプレイ
   と、遊戯結果を印刷するためのプリンタと、遊戯者によ
   る操作入力を受け付けるための操作部と、前記操作部が
   受け付けた操作入力に基づいて、前記ディスプレイに所
   定の遊戯画面を表示させるとともに前記プリンタに所定
   の遊戯結果を印刷させる機能を有する制御部と、前記デ
   ィスプレイ、前記プリンタ、前記操作部、前記制御部を
   収容する筐体と、を備えるプリンタ付き遊戯装置におい
   て、前記ディスプレイの上方に前記プリンタを収容した
   ことを特徴とするプリンタ付き遊戯装置。
2. 【請求項２】 請求項１に記載のプリンタ付き遊戯装置
   において、プリンタを筐体内にほぼ水平に取り付け、筐
   体前面に用紙取り出し口を設け、プリンタの排紙口から
   前記用紙取り出し口へと用紙を滑落させるためのトレイ
   を筐体内に設けたことを特徴とするプリンタ付き遊戯装
   置。
3. 【請求項３】 請求項１または２に記載のプリンタ付き
   遊戯装置において、遊戯者が遊戯を行っている状態にお
   いて、遊戯者の頭部よりも低い位置にディスプレイを取
   り付けるとともに、遊戯者の頭部よりも高い位置にプリ
   ンタを取り付け、前記ディスプレイと前記プリンタとの
   間に、遊戯者の頭部を挿入することができる空洞部を設
   けたことを特徴とするプリンタ付き遊戯装置。