JP3029791U - 人工芝および砂場用カラーサンド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 砂入り人工芝や砂場を利用する場合に、使い
やすく環境を改善出来る色落ちの少ないカラーサンドを
提供する。 【構成】 天然砂粒または天然砂粉粒体の表面を無機顔
料で被覆した後高熱で焼着けるかまたは焼結、破砕して
カラーサンドとする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、砂入り工芝や砂場の利用者が清潔で美しい環境で更にプレーしやす くするための砂入り人工芝や砂場の天然砂の改良に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来より砂入り人工芝の場合は、一般的には（１）緑系の人工芝に黄土系の天 然砂を入れて利用し、砂場の場合は（２）出来なりの天然砂を用いている。

【０００３】 上記従来法の（１）に於いては、人工芝目の間に茶系の砂が存在するため、芝 生の緑色が損なわれ、プレーすると天然砂が更に浮き出て白色のラインも見ずら くなる。（２）に於いては、ゴルフバンカーのボールが見ずらく、幼稚園や陸上 競技場の砂場は黒っぽくて不潔感が漂う。

【０００４】 本考案の目的は、上記した従来法の問題点を解決することにあり、芝生の緑色 を鮮やかに維持し、ラインも鮮明にしてプレーしやすくし、快い環境でスポーツ やレジャーを楽しめるように天然砂に代わり人工的に着色させた砂を提供するこ とにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記課題を解決するため天然砂や破砕砂の砂粒の表面を無機顔料で 被服し、磨耗により脱色しないように６００〜８００℃で焼きつけるか、または 着色した粉末を焼結して砂粒状に破砕することを特徴とする人工芝用または砂場 用のカラーサンドを提供することにある。

【０００６】 本考案は、磨耗および光線、熱による脱色への影響を調査した結果通常の使用 条件のもとでは換算値で約１０年以上安定である結果を得た。

【０００７】

【実施例】

実施例１ 砂入り人工芝のテニスコートの天然砂を表層から約５ｍｍ除去し、その跡に緑 色のカラーサンド敷いた。その結果砂入り人工芝のテニスコートは鮮やかなグリ ーンのコートに変貌し、ラインも鮮明でプレーおよび判定も一層しやすくなった 。またプレー後もグリーンの鮮明度は何ら変わりなかった。

【０００８】 実施例２ 幼稚園の砂場の砂を薄青色のカラーサンドに変えた。その結果園児たちが大喜 びで大勢遊びはじめ、また従来の天然砂よりも造型性が良くいろんな形の砂型が 出来た。これは砂粒表面の無機物が表面の凸凹を形成し砂粒同士の結合力を増し たためと考えられる。また幼稚園の砂場の環境が非常に明るくなった。

【０００９】 実施例３ ゴルフバンカーの白色の砂を薄青色のカラーサンドに変えた。その結果遠くか らは池のような色彩を示し、バンカーに転がり込むボールの球すじが判別出来た また球が見やすいためバンカーショットも容易であった。

【００１０】

【考案の効果】

以上説明したとうり、本考案のカラーサンドは次のような利点を持つ。 （１）砂入り人工芝のグリーンが鮮やかでボールが見やすくプレーしやすい。 （２）砂入り人工芝のグリーンが鮮やかでラインが鮮明となり、判定しやすい。 （３）プレー後も砂入り人工芝のグリーンの鮮やかさは変化しない。 （４）ボールが鮮明になるため、バンカーショットがやりやすい。 （５）天然砂より造型性が良いため、子供の創造性が高められる。 （６）設備、環境が大変美しくなり、利用者の増加が期待出来る。 （７）無機顔料を高熱で焼着けているため長年使用しても色落ちしない。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案で得られるカラーサンドの製造工程と
構造を示す概略図。

【符号の説明】

１ 天然砂粒 ２ 無機顔料 ３ 天然砂粉粒体 ４ 焼結体 ５ カラーサンド
。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 砂入り人工芝のグラウンドに用いる砂と
   して、無機顔料を砂に人工的に着色させた緑系、青系の
   人工芝用カラーサンド。
2. 【請求項２】 ゴルフ場のバンカーや走り幅飛びおよび
   子供の遊び場の砂場に用いる砂として、無機顔料を砂に
   人工的に着色させた砂場用カラーサンド。