JP3029721U - 観賞魚水槽水温調節用サーモスタット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 水温上昇用ヒーターの温度過昇防止機能を内
蔵した観賞魚水槽水温調節用サーモスタットを得る。 【構成】 ヒーター２の印加電圧を点弧角制御するトラ
イアック６の制御入力と点弧角制御回路７の制御出力と
の間に、温度により開閉する温度スイッチ８を接続する
と共に、ヒーター２に密接させて取り付ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、観賞魚水槽水温上昇用ヒーターの異常加熱を検出し、ヒーター加 熱用電路を即座に遮断することにより、ヒーターの異常加熱による事故発生を防 止する機能を内蔵した観賞魚水槽水温調節用サーモスタットに関するものである 。

【０００２】

【従来の技術】

図３は従来の観賞魚水槽水温調節用サーモスタットを示すプロック図である。 図に於いて１は商用電源受電プラグ、２はヒーター、３はヒーター電源受電プラ グ、４はヒーター電源供給コンセント、５は水温検出の為の水温センサ、６は点 弧角制御回路７からの制御信号により、動作するトライアックである。

【０００３】 次に従来の観賞魚水槽水温調節用サーモスタットの動作について説明する。 ヒーター２に対向した位置に設置された水度センサ５は、水温を検出し、その 信号が点弧角制御回路７に入力される。水温に応じて点弧角制御回路７がトライ アック６の点弧角を制御することにより、ヒーター２の印加電圧を可変し、水温 を一定に制御する。

【０００４】 図４は漏電に対する保護機能を備えた従来の観賞魚水槽水温調節用サーモスタ ットを示すブロック図である。 図において１〜７は、前記従来装置での説明と同様のものである。１０は零相 変流器、１１は電路を導通・遮断するスイッチング素子、１２は前記スイッチン グ素子を制御する漏電検出部である。

【０００５】 漏電発生がない状態において、漏電検出部１２の導通信号により、スイッチン グ素子１１は導通状態を保持している。万一漏電が発生した場合、零相変流器１ ０に出力が発生し、漏電検出部１２は、スイッチング素子１１をカットオフさせ 、電路が遮断する。

【０００６】 水温調節部を構成する１〜７の動作は、前記従来例と同一である。

【０００７】

【考案が解決しようとする課題】

従来の観賞魚水槽水温調節用サーモスタットは、以上のように構成されており 、水温検出によるヒーター動作制御機能及び漏電検出保護機能しか備えていない 。

【０００８】 従って例えば、地震等の災害や、突発的な事故等により水槽が転倒又は破壊、 あるいは不注意によりヒータが水中より露出し、水温センサによるヒータ制御を 失った場合ヒータが加熱され、火災発生など２次災害が発生する危険性があった 。

【０００９】 この考案は、上記のような突発事故に対しても即座に電路を遮断できる機能を 具備させ、より安全な観賞魚水槽水温調節用サーモスタットを得ることを目的と している。

【００１０】

【課題を解決するための手段】

この考案による観賞魚水槽水温調整用サーモスタットは、点弧角制御回路の制 御出力と、トライアック制御入力との間に、温度変化によって開閉する温度スイ ッチを接続すると共に、ヒーター電源供給コンセントに接続されたヒーターに、 前記温度スイッチを密接固定する。

【００１１】 漏電に対する保護機能を具備した前記観賞魚水槽水温調節用サーモスタットに おいて、漏電検出信号有無により導通・遮断するスイッチング素子の制御入力と 、そのスイッチング素子を駆動する漏電検出部との間に、温度変化によって開閉 する温度スイッチを接続すると共に、ヒーター電源供給コンセントに接続された ヒーターに、前記温度スイッチを密着固定する。

【００１２】

【作用】

このように構成された観賞魚水槽水温調節用サーモスタットによれば、ヒータ ーに前記温度スイッチが密接固定されているので、何らかの理由でヒータが水中 より露出し加熱した場合、温度スイッチが電路に挿入されたトライアックの点弧 角制御入力を開放し、前記トライアックをターンオフさせ、ヒーターへの電路を 遮断、ヒーター加熱を防止する。

【００１３】 また、漏電検出、保護機能を具備した観賞魚水槽水温調節用サーモスタットに よれば、前記温度スイッチがヒーターへの電路に挿入されたスイッチング素子の 制御入力を開放し、前記スイッチング素子をターンオフさせ、ヒーターへの電路 及び前記トライアックの点弧角制御回路への電路を遮断、ヒーター加熱を防止す る。

【００１４】

【実施例１】 図１はこの考案の１実施例である。 図に於いて、１〜７は従来装置での説明と同様のものである。８は動作温度を超 えると開放動作する温度スイッチで、前記ヒーター２に密接固定され、且つ点弧 角制御回路７の制御出力と電路に挿入されたトライアック６の制御入力との間に 接続されている。

【００１５】 以上のように構成することにより、仮に突発事故あるいは不注意等により、ヒ ータ２が水中より露出し、水温センサ５によるヒーター動作制御を失い、加熱し た場合、ヒータ２に固定された温度スイッチ８が加熱され、開路動作を行う。

【００１６】 温度スイッチ８が開路する事により、トライアック６の制御入力が遮断され、 トライアック６は常にターンオフするため、ヒーター２への電源供給が遮断、ヒ ーター２の温度過昇を防止することができる。

【００１７】

【実施例２】 図２は、漏電検出、保護機能を具備した観賞魚水槽水温調節用サーモスタット に本考案を実施した１実施例である。 図において、１〜７は従来装置での説明と同様のものである。１０は零相変流 器、１１は電路を導通・遮断するスイッチング素子、１２は前記スイッチング素 子を制御する漏電検出部である。８は動作温度を超えると開路する温度スイッチ で、ヒーター２に密接固定され、漏電検出部１２と前記スイッチング素子１１の 制御入力との間に接続されている。

【００１８】 ヒータ２が水中より露出し、水温センサ５によるヒーター動作制御を失い加熱 した場合、ヒータ２に密接固定された温度スイッチ８が加熱され開路動作を行う 。

【００１９】 温度スイッチ８が開路することにより、スイッチング素子１２の制御入力が遮 断され、スイッチング素子１２は常にターンオフするため、ヒーター２及び点弧 角制御回路７への電源供給が遮断、ヒーター２の温度過昇を防止することができ る。

【００２０】

【考案の効果】

この考案は、以上説明したように構成されているので、ヒーター過昇防止機能 を、新たに回路を付加することなく、安価に得られる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の実施例１を示すブロック図である。

【図２】この考案の実施例２を示すブロック図である。

【図３】従来の観賞魚水槽水温調節用サーモスタットを
示すブロック図である。

【図４】漏電保護機能を具備した従来の観賞魚水槽水温
調節サーモスタットを示すブロック図である。

【符号の説明】

１ 商用電源受電用プラグ ２ ヒーター ３ ヒーター電源受電プラグ ４ ヒーター電源供給コンセント ５ 水温センサ ６ トライアック ７ 点弧角制御回路 ８ 温度スイッチ ９ 水槽 １０ 零相変流器 １１ スイッチング素子 １２ 漏電検出部

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 観賞魚水槽内の水中に設置され、水温を
   上昇させるためのヒーターを接続するヒーター電源供給
   コンセントと、水温を検出する水温センサと、その信号
   により点弧角度を制御する点弧角制御回路と、少なくと
   も一方の電路に挿入され、前記点弧角制御により、該ヒ
   ーターへの印加電圧を可変するトライアックと、商用電
   源を得る為の受電プラグを備えた観賞魚水槽水温調節用
   サーモスタットに於いて、前記トライアックの点弧角制
   御入力と点弧角制御回路の制御出力との間に、温度によ
   って開閉する温度スイッチを接続して成る観賞魚水槽水
   温調節用サーモスタット。
2. 【請求項２】 漏電電流を検出する零相変流器と、電子
   回路から成る漏電検出部と、漏電検出部からの導通・遮
   断信号により、ヒーター電源供給コンセント及び前記点
   弧角制御回路への電源供給電路をオン・オフするスイッ
   チング素子を備えた前記観賞魚水槽水温調節用サーモス
   タットにおいて、スイッチング素子の制御入力と漏電検
   出部との間に、温度によって開閉する温度スイッチを接
   続して成る観賞魚水槽水温調節用サーモスタット。