JP3029651U - 健康増進用部材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 身につける物、例えば帽子、サポ−タ、包
帯、衣服、腹巻き、肩パット等、あるいは単に人体の近
傍に配置する物、例えば座布団、シ−ツ、等から、十分
な遠赤外線を放出させることのできる健康増進用部材を
提供する。 【解決手段】 天然ゴム、シリコン等の柔軟性のある母
材に、粉末状のリパライト系鉱石と所定量を含有させ、
帽子のインナ−等所定の形状２に成形されていることを
特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は健康増進用部材に関するものであり、更に詳しくは遠赤外線を放出 することによって、使用者の健康を増進する健康増進用部材に関する。

【０００２】

【従来技術】

従来から、遠赤外線を受けると、コレステロ−ルの低下、関節痛の予防と解消 、冷え性のの予防、だるさの解消、血圧の安定、便秘の解消、抜け毛予防等の効 果があることが知られている。 そのため、遠赤外線を放出するセラミックスを用いた暖房器具等が一般に販売 されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、一般に知られているセラミックスを用いた暖房器具等にあっては、 高温において遠赤外線を放出するものであり、体温程度の温度では十分な遠赤外 線を放出するものではなかった。 一方、比較的低温で遠赤外線を放出するものとして、麦飯石が知られているが 、これとて体温程度の温度では十分な遠赤外線を放出するものではなかった。 即ち、人体に身につけることによって、あるいは人体の近傍に置くことによっ て、その人の体温によって、十分な遠赤外線を放出する物は知られていなかった 。 そのため、単に身につける物、例えば帽子、サポ−タ、包帯、衣服、腹巻き、 肩パット等、あるいは単に人体の近傍に配置する物、例えば座布団、シ−ツ、等 から、その使用者の体温によって十分な遠赤外線を放出させることは、困難であ った。

【０００４】 本願考案は、上記した技術的課題を解決するためになされたものであり、単に 身につける物、例えば帽子、サポ−タ、包帯、衣服、腹巻き、肩パット等、ある いは単に人体の近傍に配置する物、例えば座布団、シ−ツ、等から、十分な遠赤 外線を放出させることのできる健康増進用部材を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するために本願出願人は、体温によって十分な遠赤外線を放出 する物質として、リパライト系鉱石を用いることを鋭意研究の結果、見いだした 。そして、このリパライト系鉱石を用いることによって、使用者の健康を増進を 図らんとするものである。 ここで、前記リパライト系鉱石の化学的組成を以下の表１に示す。

【０００６】

【表１】

【０００７】 そして、上記課題を解決するためになされた本考案にかかる健康増進用部材は 、天然ゴム、シリコン等の柔軟性のある母材と、前記母材に所定量含有された粉 末状のリパライト系鉱石とを有し、所定の形状に成形されていること基本的構成 としている。 また本考案にかかる健康増進用部材は、ポリプロピレン、ＡＢＳ樹脂等の合成 樹脂からなる母材と、前記母材に所定量含有された粉末状のリパライト系鉱石と を有し、所定の形状に成形されていることを基本的構成としてる。

【０００８】 更に本考案にかかる健康増進用部材は、本考案にかかる健康増進用部材は、不 織布、合成繊維等の繊維布からなる母材と、前記母材に所定量織り込まれた粉末 状のリパライト系鉱石とを有し、前記母材を所定の形状に形成したことを基本的 構成としてる。 加えて、本考案にかかる健康増進用部材は、合成繊維糸を形成する母材と、前 記母材に所定量混合された前記粉末状のリパライト系鉱石とを有し、前記合成繊 維糸を所定の形状の合成繊維布として形成されていることを基本的構成としてる 。

【０００９】 ここで、粉末状のリパライト系鉱石は、５μ乃至１００μの大きさを有してい るのが、望ましい。また粉末状のリパライト系鉱石は、母材１重量に対して、０ ．２重量乃至２重量含有されているのが望ましい。

【００１０】 また、所定の形状は、矩形状あるいは円筒状の形状であるのが望ましい。 また所定の形状は、半中空球状の帽子のインナ−形状であり、足形状の靴のイン ナ−形状であり、肩形状の肩パット形状であるのが望ましい。 更に、所定の形状には、所定の通気のための開口部が形成されているのが望ま しい。

【００１１】 本考案は、上記構成を採用したことにより、人体に身につけることによって、 あるいは人体の近傍に置くことによって、その人の体温によって、十分な遠赤外 線が放出されるため、この遠赤外線によって、コレステロ−ルの低下、関節痛の 予防と解消、冷え性のの予防、だるさの解消、血圧の安定、便秘の解消、抜け毛 予防等の効果を得ることができ、健康の増進が図られる。

【００１２】

【考案の実施の形態】

以下、図に基づいて本考案にかかる健康増進用部材の実施形態について図１乃 至図４に基づいて説明する。 図１は、健康増進用部材を帽子のインナ−に適用した場合を示す図であって、 図において、１は帽子、２は前記帽子の内側に取りつけられる本考案にかかる健 康増進用部材であるインナ−である。このインナ−は、半中空球状の帽子のイン ナ−形状を有するものであって、所定の通気のための開口部２ａが形成されてい る。

【００１３】 そして、このインナ−２は、リパライト系鉱石を、５μ乃至１００μの大きさ を有する粉末状になし、この粉末状のリパライト系鉱石を、天然ゴム、シリコン 等の柔軟性のある母材１重量に対して、０．２重量乃至２重量を混合し、半中空 球状の帽子のインナ−形状に成形することによって得られる。

【００１４】 ここで、リパライト系鉱石は、５μ未満の粉末を得るのは製造上困難であり、 高価なものとなる。また１００μを越えるの大きさでは良好な成形を行うことが できず、使用感が悪いものとなる。そのため、リパライト系鉱石は、５μ乃至１ ００μの大きさを有する粉末状であることが好ましい。特に、４５μ程度の大き さであることが望ましい。

【００１５】 また粉末状のリパライト系鉱石は、前述のしたように、天然ゴム、シリコン等 の柔軟性のある母材１重量に対して、０．２重量乃至２重量を混合しているが、 ０．２重量未満では十分な遠赤外線を放出することができず、また２重量以上で は良好な成形を行うことができないためである。特に、母材１重量に対して、０ ．７重量程度であることが望ましい。

【００１６】 尚、上記実施形態では、天然ゴム、シリコン等の柔軟性の材料を母材として用 いたが、ポリプロピレン、ＡＢＳ樹脂等の合成樹脂、不織布、合成繊維等の繊維 を用いてもよい。 この場合であっても、リパライト系鉱石は、５μ乃至１００μの大きさを有す る粉末状になし、この粉末状のリパライト系鉱石を、前記母材１重量に対して、 ０．２重量乃至２重量を含有、混合、若しくは織り込むのが好ましい。

【００１７】 このように構成された健康増進部材を有する帽子をかぶることによって、その 使用者の体温によって、十分な遠赤外線が頭部に放出されるため、この遠赤外線 によって、抜け毛予防等の効果を得ることができる。

【００１８】 尚、健康増進部材として、帽子のインナ−について説明したが、健康増進部材 を肩形状の肩パット形状に成形し、肩パットとして使用すれば、その使用者の体 温によって、十分な遠赤外線が肩部に放出されるため、この遠赤外線によって、 肩こりの予防、解消等の効果を得ることができる。

【００１９】 また、図２は、健康増進用部材を座布団のインナ−に適用した場合を示す図で あって、図において、３は座布団の外皮、４は前記座布団の外皮の内側に収納さ れる本考案にかかる健康増進用部材である矩形状のインナ−である。 このインナ−４には、所定の通気のための開口部２ａが形成されている。 このインナ−２は、前述のように、リパライト系鉱石を、５μ乃至１００μの大 きさを有する粉末状になし、この粉末状のリパライト系鉱石を、天然ゴム、シリ コン等の柔軟性のある母材１重量に対して、０．２重量乃至２重量を混合し、矩 形状に成形することによって得られる。

【００２０】 尚、上記実施形態では、座布団の外皮の内側に収納される本考案にかかる健康 増進用部材である矩形状のインナ−に、リパライト系鉱石を含有させた場合を示 したが、座布団の外皮をリパライト系鉱石を含む不織布、合成繊維布等で形成し てもよい。

【００２１】 このように構成された健康増進部材を有する座布団の上に座ることによって、 十分な遠赤外線が足部に放出されるため、この遠赤外線によって、冷え性の予防 、だるさの解消、関節痛の予防と解消、便秘の解消等の効果を得ることができる 。

【００２２】 また、図３は、健康増進用部材を靴のインナ−に適用した場合を示す図であっ て、図において、５は靴の内側底部に収納される本考案にかかる健康増進用部材 である足形形状のインナ−であり、このインナ−５には所定の通気のための開口 部５ａが形成されている。 このインナ−５も、前述のように、リパライト系鉱石を、５μ乃至１００μの 大きさを有する粉末状になし、この粉末状のリパライト系鉱石を、天然ゴム、シ リコン等の柔軟性のある母材１重量に対して、０．２重量乃至２重量を混合し、 足形形状に成形することによって得られる。

【００２３】 尚、上記実施形態では、靴の内側に収納されるインナ−に、リパライト系鉱石 を含有させた場合を示したが、靴下をリパライト系鉱石を含む不織布、合成繊維 布で形成してもよい。

【００２４】 このように構成された健康増進部材を有する靴、靴下を履くことによって、そ の使用者の体温によって、十分な遠赤外線が足部に放出されるため、この遠赤外 線によって、冷え性の予防、だるさの解消、関節痛の解消、予防等の効果を得る ことができる。

【００２５】 また、図４は、健康増進用部材を患部を覆うサポ−タに適用した場合を示す図 であって、図において、６は円筒状に形成されたサポ−タである。 このサポ−タ６は、不織布、合成繊維等の繊維布からなる母材に、粉末状のリ パライト系鉱石を織り込むことによって形成される。あるいはまた、合成繊維を 形成する母材に、リパライト系鉱石を所定量混合し、合成繊維の糸を形成し、か かる糸によって繊維布を形成し、その繊維によって前記サポ−タを構成しても良 い。 ここで、リパライト系鉱石は、５μ乃至１００μの大きさを有する粉末状にな し、この粉末状のリパライト系鉱石を、前記母材１重量に対して、０．２重量乃 至２重量を混合、織り込まれているのが好ましい。 尚、上記実施形態では、サポ−タについて説明したが、包帯、腹巻き等にも適 用することができる。

【００２６】 このように構成された健康増進部材を有するサポ−タ等によれば、その使用者 の体温によって、十分な遠赤外線が患部に放出されるため、この遠赤外線によっ て、関節痛の予防、冷え性の予防、だるさの解消の効果を得ることができる。

【００２７】 上記実施形態において健康増進部材の適用例を各種示したが、本考案の特徴と して、体温によって十分な遠赤外線を放出する物質として、リパライト系鉱石を 用い、使用者の健康を増進を図らんとするものである。 したがって、本考案は上記実施の形態に特にこれに限定されるものではなく、 本考案の趣旨を逸脱しない範囲において適用できるものである。

【００２８】

【考案の効果】

本考案は、上記構成を採用したことにより、健康増進部材を人体に身につける ことによって、あるいは人体の近傍に置くことによって、その人の体温によって 、十分な遠赤外線が放出されるため、この遠赤外線によって、コレステロ−ルの 低下、関節痛の予防と解消、冷え性のの予防、だるさの解消、血圧の安定、便秘 の解消、抜け毛予防等の効果を得ることができ、健康の増進が図られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案にかかる健康増進部材を帽子のインナ−
に適用した場合を示す概略説明図である。

【図２】本考案にかかる健康増進部材を座布団のインナ
−に適用した場合を示す概略説明図である。

【図３】本考案にかかる健康増進部材を靴のインナ−に
適用した場合を示す概略説明図である。

【図４】本考案にかかる健康増進部材をサポ−タに適用
した場合を示す概略説明図である。

【符号の説明】

１ 帽子 ２ 帽子のインナ− ２ａ 開口部 ３ 座布団の外皮 ４ 座布団のインナ− ４ａ 開口部 ５ 靴のインナ− ５ａ 開口部 ６ サポ−タ

Claims (11)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 天然ゴム、シリコン等の柔軟性のある母
   材と、前記母材に所定量含有された粉末状のリパライト
   系鉱石とを有し、所定の形状に成形されていることを特
   徴とする健康増進用部材。
2. 【請求項２】 ポリプロピレン、ＡＢＳ樹脂等の合成樹
   脂からなる母材と、前記母材に所定量含有された粉末状
   のリパライト系鉱石とを有し、所定の形状に成形されて
   いることを特徴とする健康増進用部材。
3. 【請求項３】 不織布、合成繊維等の繊維布からなる母
   材と、前記母材に所定量織り込まれた粉末状のリパライ
   ト系鉱石とを有し、前記母材を所定の形状に形成されて
   いることを特徴とする健康増進用部材。
4. 【請求項４】 合成繊維糸を形成する母材と、前記母材
   に所定量混合された粉末状のリパライト系鉱石とを有
   し、前記合成繊維糸を所定の形状の合成繊維布として形
   成したことを特徴とする健康増進用部材。
5. 【請求項５】 前記粉末状のリパライト系鉱石は、５μ
   乃至１００μの大きさを有していることを特徴とする請
   求項１乃至請求項４のいずれかに記載された健康増進用
   部材。
6. 【請求項６】 前記粉末状のリパライト系鉱石は、母材
   １重量に対して、０．２重量乃至２重量含有されている
   ことを特徴とする請求項１乃至請求項５のいずれかに記
   載された健康増進用部材。
7. 【請求項７】 前記所定の形状は、矩形状あるいは円筒
   状の形状であることを特徴とする請求項１乃至請求項４
   のいずれかに記載された健康増進用部材。
8. 【請求項８】 前記所定の形状は、半中空球状の帽子の
   インナ−形状であることを特徴とする請求項１乃至請求
   項４のいずれかに記載された健康増進用部材。
9. 【請求項９】 前記所定の形状は、足形状の靴のインナ
   −形状であることを特徴とする請求項１乃至請求項４の
   いずれかに記載された健康増進用部材。
10. 【請求項１０】 前記所定の形状は、肩形状の肩パット
    形状であることを特徴とする請求項１乃至請求項４のい
    ずれかに記載された健康増進用部材。
11. 【請求項１１】 前記所定の形状には、所定の通気のた
    めの開口部が形成されていることを特徴とする請求項７
    乃至請求項１０のいずれかに記載された健康増進用部
    材。