JP3029449U - 液体を塗布するための押しボタン式塗布器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 液体容器の口部の定量ポンプあるいはエアゾル弁に取り
付けられるようになっており、スポンジ材料部分を用い
ることによって表面上に均一かつ制御された態様で液体
を塗布する塗布器が貯蔵中に定量ポンプが不注意で作動
することがないようになっている。塗布器は液体容器
（１０）の首部に定量ポンプ（８）と一緒に取り付けら
れた第１の固定部分（７）を有する。固定部分の自由端
はポンプから出ている放出管（１７）の外周全体を取り
囲んでいる。第２の可動部分（４）はポンプの放出管と
固定部分（７）の上端との両方に適用されるようになっ
ている。可動部分は容器の定量ポンプを作動させるため
に容器の方へ動かされ、そこからは液体がスポンジ
（２）の方へ向かって垂直方向に放出される。スポンジ
は閉鎖蓋（１）によってカバーされており、蓋はスポン
ジとは接触しないようになっており、固定部分（７）に
取り付けられている。

Description

【考案の詳細な説明】 技術分野 本考案は液体容器の口部の定量（dosing）ポンプあるいはエアゾル弁に取り付 けられるようになった押しボタン式塗布器に関するものであり、塗布器に接着さ れたスポンジ材料部分を用いることによって、液体を表面上に均一かつ制御され た方法で塗布することができ、塗布器全体は輸送中、貯蔵中に液体をこぼすこと のない安全な装置になっている。

従来技術 スポンジを用いた塗布器は普通は主として履物やメガメを磨いたり保護したり するために用いられる液体製品と共に使用され、その使用においては対象として いる表面に液体を均一に塗布することが要求される。

液体を塗布するための押しボタン式塗布器、請求の範囲第１項の前段部分に記 載したタイプの物は、例えばＥＰ０３７４３３９Ｂ１に記載されている。その押 しボタン式塗布器は定量ポンプの放出管に取り付けられており、押しボタンの頂 面に固定されたスポンジ材料部分と周スカート部とを具備しており、この周スカ ート部は頂面から容器の方へ延在しており、使用中はスカート部がそれを取り付 けているポンプ・容器ユニットの首部の上を周方向に滑動し、それが内側に有し ているリング形の幅広部によって外れないようになっている。押しボタンのスポ ンジ材料部分は押しボタン自身に直接的に適合された閉鎖蓋によって保護されて いる。

押しボタンは押されると、閉鎖蓋が所定の位置にあるなしにかかわらず、容器 に向かって移動し、従って、定量ポンプからでた管を作動させ、放出された液体 は頂部の塗布器スポンジ材料にしみ込む。このタイプの押しボタン式塗布器にお いては、バッグに入れて塗布器を輸送したり貯蔵している間に閉鎖蓋に加わった 不意の圧力が定量ポンプの放出管に加わり、放出管を不注意にも作動させること になり、その結果、製品がなくなり、制御できない液漏れを生じるようなダメー ジをうけるという危険性がある。

考案の目的 本考案は、請求の範囲によると、請求の範囲第１項に記載された液体塗布のた めの押しボタン式塗布器を提供することによって、これらの不便さ、欠点を克服 することを目的とする。このように、本考案によって提案される利点は、主とし て、バッグに入れられた装置全体を輸送したり貯蔵したりする間に定量ポンプを 不注意にも作動させることがないという点にあり、これは閉鎖蓋が軸線方向運動 をしない固定部分に取り付けられていて、押しボタンを作動させる可動部分に取 り付けられていないということによるものである。同様に、塗布器のスポンジ材 料が位置している部分が、容器の口を締めつけている固定部分上で逆転できない ようにして組み立てられているということにより、塗布部分が装置全体の他の部 分から外れることが防がれている。

本考案の他の付加的な利点は、容器の口を締めつけている方の端部とは反対側 の固定部分の端部が、定量ポンプから出ている放出管を全長にわたって取り囲ん でいる点にある。このことは、塗布部分と固定部分との間の本考案の連結と一緒 になって、使用中の塗布部分の横方向の傾斜を防ぎ、これは塗布部分に対して非 軸線方向に加わった全ての力および塗布部分を傾斜させようとする全ての力が、 容器の口を締めつけている固定部分によって吸収されることによるものであり、 それによって力がポンプの放出管に加わるのが防がれ、ポンプの通常の作動が阻 害され、極端な場合には、放出管を破壊してしまうことを防いでいる。本考案の 他の付加的な利点は、固定部分が、定量ポンプの容量、形状に合わせて容易に適 応できるという点にあり、市場においても多数の種類を用意することができる。

容器の口部にポンプを取り付ける方法にも各種あり、これらの方法はそれ自身従 来的なものであり、例えば単純な締つけ、エンボス加工、クランピング、あるい はねじどめなどがある。

図面の説明 第１図は本考案に関する液体を塗布するための定量ポンプと押しボタン式塗布 器を連結している容器の直立した状態を示した図であり、垂直方向断面になって おり、定量ポンプと容器の口部とは部分的に断面状になっている。

第２図は第１図と同様な図であり、この図では液体を塗布するための押しボタ ン式の塗布器の閉鎖蓋のみが断面状になっている。

好適実施例 本考案の好適実施例を、この特定の実施例を説明するだけの図を参照しなが
ら、 以下詳細に記載する。

本実施例においては、可動部分４はその頂部に平坦な表面３を有しており、そ こにはスポンジ材料の部分２が固定され、頂面の管状軸線方向延長部６の中を中 心チャンネル１１が下方へ延在している。管状軸線方向延長部６は二重壁を有し ていて、これらは底部の管状端部に接続されており、定量ポンプ８の放出管１７ にその外側を合わせている。頂面３はまた下方へ延在した外周スカート部５を有 している。

別の固定部分７が、その内側に定量ポンプ８を締め付けて、容器１０の口部に 固定されており、リング状の幅広部９によって容器の口部に固定された状態で維 持されている。幅広部は固定部分の内側に設けられていて、取り付け後に外れる のを防いでいる。固定部分は定量ポンプによって作られた容器１０の蓋を取り囲 んでいる。容器１０の口部での固定部分７によるポンプ８の締め付けは、もし必 要なら、ポンプの外側形状によっても、また固定部分７の傾斜部分の外側部にお いて半径方向に位置した内側の垂直リブ（図示せず）によっても補強することが できる。

容器の口部を閉じている方とは反対側の固定部分７の端部は定量ポンプ８から 出ている放出管１７を全長にわたって取り囲んでいる。可動部分４は円筒状のリ ングになった内部キャビティー１２を有し、周スカート部５と管状軸線方向延長 部６の最外壁との間で軸線方向の範囲が定められている。固定部分７の頂端は、 このキャビティー１２の中に連結されていて、可動部分４の固定部分７からの遠 近運動のための案内路を形成し、可動部分の横方向への傾きを防ぐようになった
円 筒状表面によって可動部分がその内側において固定部分７と永久的に重なってい るという事実によって、可動部分４の横方向の傾斜を防いでいる。

可動部分４と固定部分７の頂端との間のキャビティー１２の中で生じる組立体 はまた、固定部分の周エッジ１４と、可動部分の他の周エッジ１５にとによっ
て、 可動部分４が外れるのを防いでいる。

可動部分４の周スカート部５はその基底部において直径方向の幅広部を有して おり、これは突出した傾斜外面を画定し、可動部分４を容器１０の方へ軸線方向 に移動させている間に、親指と人差し指とをのせるのを容易にしており、それと 同時に定量ポンプ８を作動させる放出管１７を押すことになる。それにより、液 体がチャンネル１１を通って頂部スポンジ材料２の方へ放出される。

可動部分４は、使用していない時にも閉鎖蓋１によって全体的に保護された状 態で保持される。蓋１は第１図および第２図で示したように異なった形状を有す ることができ、固定部分７の外面において垂直方向に位置決めされる。従って、 閉鎖蓋を取り付けた後は、定量ポンプの操作は行うことができない。

管状軸線方向延長部６はその底部においてわずかに内側へ向かって円錐状にな っていて、定量ポンプの放出管１７と連結している間に、より小さな直径領域に 到達するまで貫通させて入り込みを容易にしている。

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 液体容器（１０）の口の定量ポンプある
   いはエアゾル弁（８）に取り付けられるようになった、
   液体塗布のための押しボタン式塗布器において、該塗布
   器全体は液体を均一な状態で、かつ制御された方法で表
   面に塗布するために用いられ、また少なくとも２つの部
   分を具備し、一方は作動中は可動であり、他方は液体容
   器に対して不動であり、この可動部分（４）は定量ポン
   プあるいはエアゾル弁の押しボタンとして作動し、頂部
   にスポンジ材料部分（２）を接着させた平坦面（３）を
   有し、また該頂面の少なくとも１つの管状軸線方向延長
   部（６）の中を下方へ延在した中心部チャンネル（１
   １）を有し、また前記定量ポンプあるいはエアゾル弁
   （８）の放出管（１７）の上で取り付けられ、前記平坦
   面（３）から周スカート部（５）が容器へ向かって延在
   し；前記他方の部分（７）は容器（１０）の口に定量ポ
   ンプあるいはエアゾル弁（８）とともに固定されていて
   不動状態になっており、この不動部分は定量ポンプある
   いはエアゾル弁（８）によって支持された容器の口の蓋
   を水平方向に締め付けており、塗布器全体が使用されて
   いない時には固定部分（７）の頂端は定量ポンプあるい
   はエアゾル弁（８）の機構から出た放出管（１７）の全
   長を周方向に取り囲み、前記可動部分は、固定部分
   （７）の底部部分に取り付けられる閉鎖蓋（１）を塗布
   器全体に配置した時に外側から全体的に隔離されるよう
   に維持され、前記周スカート部（５）は固定部分（７）
   の底部の直径より短い外直径を有しており；塗布器全体
   が使用されていない時には固定部分（７）の頂端が、放
   出管（１７）の端部が取り付けられた管状軸線方向延長
   部（６）の底部を直接的に取り囲んでおり、前記周スカ
   ート部（５）が固定部分（７）の頂部の直径より大きな
   外直径を有しており、周スカート部（５）と可動部分
   （４）の連続的な管状軸線方向延長部（６）の外面（１
   ３）との間で、軸線方向に規定された内部キャビティー
   （１２）の中へ固定部分の頂部部分を導入することによ
   って、前記可動部分（４）が前記固定部分（７）に直接
   的に組みけられており、該キャビティー（１２）が可動
   部分の固定部分（７）からの遠近運動を案内することを
   特徴とする液体を塗布するための押しボタン式塗布器。
2. 【請求項２】 請求の範囲第１項に記載された液体を塗
   布するための押しボタン式塗布器において、固定部分の
   外周エッジ（１４）および可動部分の他の外周エッジ
   （１５）によって前記可動部分（４）が固定部分（７）
   に直接的かつ逆転できないように組みつけられている液
   体を塗布するための押しボタン式塗布器。
3. 【請求項３】 請求の範囲第１項に記載された液体を塗
   布するための押しボタン式塗布器において、前記可動部
   分（４）はその内側部分が円筒状表面によって固定部分
   （７）に永久的に重なっている液体を塗布するための押
   しボタン式塗布器。
4. 【請求項４】 請求の範囲第１項に記載された液体を塗
   布するための押しボタン式塗布器において、前記固定部
   分（７）がその内即に液体容器の口部に圧力をかけるこ
   とによって取り付けるための周リブ（９）を有している
   液体を塗布するための押しボタン式塗布器。