JP3029213U - 安全ネット取付支持台 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 変電所等の作業現場で作業する時に、変電所
等の作業現場の台板下の各種形鋼の形状如何に拘らず、
変電所等の片隅等の狭い作業現場にも安全ネットを極め
て容易且つ確実に取付可能にする。 【解決手段】 適宜長さを有する支持板２の一面の一端
部に、変電所等の作業現場の台板下の横向きＨ形鋼、Ｉ
形鋼、みぞ形鋼等に着脱自在に固定する適宜固定手段３
を設け、且つ前記支持板２の一面の他端部に、変電所等
の作業現場の台板下のＣ形鋼等に着脱自在に固定する適
宜固定手段４を設けると共に、前記支持板２の他面に
は、変電所等の作業現場で作業する時に張る安全ネット
の両端等を掛止して支持する支持棒の下端部を差込んで
取付ける筒体５を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、主として変電所等の作業現場で作業する時に、作業員の安全を図る ために張る安全ネットの両端等を掛止して支持する支持棒を取付けるものであっ て、特に、変電所等の片隅等の狭い作業現場に安全ネットを取付けるのに好適な 安全ネット取付支持台に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の安全ネット取付支持台は、変電所等の変圧器、遮断器、避雷器 、配電盤等の機器類が水平方向へ適宜間隔に配設された複数本の横向きＨ形鋼、 Ｉ形鋼、みぞ形鋼、Ｃ形鋼等の上に鋼鉄製の台板を敷設して載置されている関係 上、支持板の一面の上端部に、変電所等の作業現場の台板下の最外側の横向きＨ 形鋼、Ｉ形鋼、みぞ形鋼等の上側水平片と下側水平片との間に差込んでその上側 水平片を押上げて固定するジャッキを、押上ボルトを介して押上下自在に設け、 且つ支持板の他面に、変電所等の作業現場で作業する時に張る安全ネットの両端 等を掛止して支持する支持棒の下端部を差込んで取付ける筒体を設けるように形 成されていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、変電所等の作業現場で作業する時に、変電所等の作業現場の台 板下の両最外側の横向きＨ形鋼、Ｉ形鋼、みぞ形鋼等の上側水平片と下側水平片 との間に取付支持台のジャッキ側を差込んでそのジャッキを押上ボルトにて押上 げて固定していたので、変電所等の片隅等の狭い作業現場では、取付支持台を台 板下の両最外側の横向きＨ形鋼、Ｉ形鋼、みぞ形鋼等の上側水平片と下側水平片 との間に固定する操作が面倒であるばかりでなく、変電所等の作業現場の台板下 の両最外側のＣ形鋼等は上側水平片の下側水平片側と対向する面が傾斜している ため、取付支持台を台板下の両最外側のＣ形鋼等の上側水平片と下側水平片との 間に取付支持台のジャッキ側を差込んでそのジャッキを押上ボルトにて押上げた 際に、Ｃ形鋼等の上側水平片と取付支持台のジャッキとの間に隙間が生じて、取 付支持台を固定することができず、安全ネットを確実に取付けることができなか った。

【０００４】 そこで、本考案は、上述のような課題を解決するために案出されたもので、変 電所等の作業現場で作業する時に、変電所等の作業現場の台板下の各種形鋼の形 状如何に拘らず、変電所等の片隅等の狭い作業現場にも安全ネットを極めて容易 且つ確実に取付けることができるような安全ネット取付支持台を提供するもので ある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上述のような目的を達成するために、適宜長さを有する支持板の一 面の一端部に、変電所等の作業現場の台板下の横向きＨ形鋼、Ｉ形鋼、みぞ形鋼 等に着脱自在に固定する適宜固定手段を設け、且つ前記支持板の一面の他端部に 、変電所等の作業現場の台板下のＣ形鋼等に着脱自在に固定する適宜固定手段を 設けると共に、前記支持板の他面には、変電所等の作業現場で作業する時に張る 安全ネットの両端等を掛止して支持する支持棒の下端部を差込んで取付ける筒体 を設けたものである。

【０００６】 また、変電所等の作業現場の台板下のＣ形鋼等の適宜固定手段として、支持板 の一面の他端部に、水平状の上側固定片と水平状の下側固定片とこれらを連結す る垂直状の連結片とからなる側面コ字形状の固定板を外向きに設け、その上側固 定片の前記下側固定片側と対向する面には、固定するＣ形鋼の上側傾斜部に対応 させて板厚を前記連結片側から先端方向へ行くに従って漸次薄くして傾斜させた テーパ部を設けたものである。

【０００７】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施の形態として、主に変電所等の作業現場で作業する時に、 作業員の安全を図るために張る安全ネットの両端等を掛止して支持する支持棒を 取付けるものであるが、特に、変電所等の片隅等の狭い作業現場に安全ネットを 取付ける状態を図面に基づいて説明する。

【０００８】 本考案の安全ネット取付支持台１は、図１乃至図４に示すように、適宜長さを 有する支持板２の一面の一端部に、変電所等の作業現場の台板２１下の横向きＨ 形鋼、Ｉ形鋼、みぞ形鋼２２等に着脱自在に固定する適宜固定手段３を設け、且 つ前記支持板２の一面の他端部に、変電所等の作業現場の台板２１下のＣ形鋼２ ３等に着脱自在に固定する適宜固定手段４を設けると共に、前記支持板２の他面 には、変電所等の作業現場で作業する時に張る安全ネット２４の両端等を掛止し て支持する支持棒２５の下端部を差込んで取付ける筒体５を設けたものである。

【０００９】 即ち、本考案の安全ネット取付支持台１は、図１及び図２に示すように、先ず 、左右両側縁に折曲片６が夫々設けられた支持板２の一面の上端部に、変電所等 の作業現場の台板２１下の横向きＨ形鋼、Ｉ形鋼、みぞ形鋼２２固定用の固定手 段３として水平状の上側固定片７と水平状の下側固定片８とこれらを連結する垂 直状の連結片９とからなる側面コ字形状の固定板１０を、前記折曲片６側の一面 の上端部に前記連結片９が固着されるように外向きに設け、その上側固定片７に はアイボルトや蝶ボルト等の締付ボルト１１を、ネジ孔１２を介して上側から下 側固定片８へ捩込んである。また、前記支持板２の一面の下端部には、変電所等 の作業現場の台板２１下のＣ形鋼２３固定用の固定手段４として水平状の上側固 定片１３と水平状の下側固定片１４とこれらを連結する垂直状の連結片１５とか らなる側面コ字形状の固定板１６を、前記折曲片６側の一面の下端部に前記連結 片１５が固着されるように外向きに設け、その上側固定片１３の前記下側固定片 １４側と対向する面には、固定するＣ形鋼２３の上側傾斜部２６に対応させて板 厚を前記連結片１５側から先端方向へ行くに従って漸次薄くして傾斜させたテー パ部１７を設け、且つ前記下側固定片１４にはアイボルトや蝶ボルト等の締付ボ ルト１８を、ネジ孔１９を介して下側から上側固定片１３へ捩込んである。更に 、前記支持板２の他面には、変電所等の作業現場で作業する時に張る安全ネット ２４の支持棒２５の形状に対応させて角筒状に成形した筒体５を固着するように 構成されている。

【００１０】 そして、本考案の安全ネット取付支持台１を変電所等の作業現場の台板２１下 の横向きＨ形鋼、Ｉ形鋼、みぞ形鋼２２等に固定する際には、図３に示すように 、変電所等の作業現場の台板２１下の両最外側の横向きＨ形鋼、Ｉ形鋼、みぞ形 鋼２２等の上側水平片２７に本考案の安全ネット取付支持台１の適宜固定手段３ としての固定板１０の上側固定片７と下側固定片８とを挟込んで締付ボルト１１ にて夫々固定する。

【００１１】 また、本考案の安全ネット取付支持台１を変電所等の作業現場の台板２１下の Ｃ形鋼２３等に固定する際には、図４に示すように、本考案の安全ネット取付支 持台１を上下逆にして、変電所等の作業現場の台板２１下のＣ形鋼２３等の上側 傾斜部２６に本考案の安全ネット取付支持台１の適宜固定手段４としての固定板 １６の上側固定片１３と下側固定片１４とを挟込んで締付ボルト１８にて夫々固 定する。

【００１２】

【考案の効果】

本考案の安全ネット取付支持台は、上述のように、適宜長さを有する支持板２ の一面の一端部に、変電所等の作業現場の台板２１下の横向きＨ形鋼、Ｉ形鋼、 みぞ形鋼２２等に着脱自在に固定する適宜固定手段３を設け、且つ前記支持板２ の一面の他端部に、変電所等の作業現場の台板２１下のＣ形鋼２３等に着脱自在 に固定する適宜固定手段４を設けると共に、前記支持板２の他面には、変電所等 の作業現場で作業する時に張る安全ネット２４の両端等を掛止して支持する支持 棒２５の下端部を差込んで取付ける筒体５を設けるように形成したから、変電所 等の作業現場で作業する時に、変電所等の作業現場の台板２１下の両最外側の横 向きＨ形鋼、Ｉ形鋼、みぞ形鋼２２等には本考案の安全ネット取付支持台１の適 宜固定手段３を着脱自在に夫々固定し、或いは変電所等の作業現場の台板２１下 のＣ形鋼２３等には本考案の安全ネット取付支持台１の適宜固定手段４を着脱自 在に夫々固定した後、本考案の各安全ネット取付支持台１の筒体５に安全ネット ２４の支持棒２５の下端部を差込んで夫々取付け、この各支持棒２５の掛止片２ ８に安全ネット２４の両端等を掛止して支持することができるため、変電所等の 作業現場の台板２１下の各種形鋼の形状如何に拘らず、変電所等の片隅等の狭い 作業現場にも安全ネット２４を極めて容易且つ確実に取付けることができる。

【００１３】 しかも、変電所等の作業現場の台板２１下のＣ形鋼２３等の適宜固定手段４と して、支持板２の一面の他端部に、水平状の上側固定片１３と水平状の下側固定 片１４とこれらを連結する垂直状の連結片１５とからなる側面コ字形状の固定板 １６を外向きに設け、その上側固定片１３の前記下側固定片１４側と対向する面 には、固定するＣ形鋼２３の上側傾斜部２６に対応させて板厚を前記連結片１５ 側から先端方向へ行くに従って漸次薄くして傾斜させたテーパ部１７を設けたこ とにより、本考案の安全ネット取付支持台１を変電所等の作業現場の台板２１下 のＣ形鋼２３等に固定する際に、変電所等の作業現場の台板２１下のＣ形鋼２３ 等の上側傾斜部２６に本考案の安全ネット取付支持台１の適宜固定手段４として の固定板１６の上側固定片１３のテーパ部１７を着脱自在に夫々固定することが できるため、取付けにくい変電所等の作業現場の台板２１下のＣ形鋼２３等にも 安全ネット２４の支持棒２５を確実に取付けることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の安全ネット取付支持台の一実施例を示
す斜視図である。

【図２】同じく縦断側面図である。

【図３】本考案の安全ネット取付支持台を変電所等の作
業現場の台板下の横向きＨ形鋼、Ｉ形鋼、みぞ形鋼等に
固定する状態を示す側面図である。

【図４】本考案の安全ネット取付支持台を変電所等の作
業現場の台板下のＣ形鋼等に固定する状態を示す側面図
である。

【符号の説明】

１ 安全ネット取付支持台 ２ 支持板 ３ 固定手段 ４ 固定手段 ５ 筒体 ６ 折曲片 ７ 上側固定片 ８ 下側固定片 ９ 連結片 １０ 固定板 １１ 締付ボルト １２ ネジ孔 １３ 上側固定片 １４ 下側固定片 １５ 連結片 １６ 固定板 １７ テーパ部 １８ 締付ボルト １９ ネジ孔 ２１ 台板 ２２ 横向きＨ形鋼、Ｉ形鋼、みぞ形鋼 ２３ Ｃ形鋼 ２４ 安全ネット ２５ 支持棒 ２６ 上側傾斜部 ２７ 上側水平片 ２８ 掛止片

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 阿部 誠 東京都江戸川区上一色２丁目８番19号 勝 電気工事株式会社内

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 適宜長さを有する支持板の一面の一端部
   に、変電所等の作業現場の台板下の横向きＨ形鋼、Ｉ形
   鋼、みぞ形鋼等に着脱自在に固定する適宜固定手段を設
   け、且つ前記支持板の一面の他端部に、変電所等の作業
   現場の台板下のＣ形鋼等に着脱自在に固定する適宜固定
   手段を設けると共に、前記支持板の他面には、変電所等
   の作業現場で作業する時に張る安全ネットの両端等を掛
   止して支持する支持棒の下端部を差込んで取付ける筒体
   を設けたことを特徴とする安全ネット取付支持台。
2. 【請求項２】 変電所等の作業現場の台板下のＣ形鋼等
   の適宜固定手段として、支持板の一面の他端部に、水平
   状の上側固定片と水平状の下側固定片とこれらを連結す
   る垂直状の連結片とからなる側面コ字形状の固定板を外
   向きに設け、その上側固定片の前記下側固定片側と対向
   する面には、固定するＣ形鋼の上側傾斜部に対応させて
   板厚を前記連結片側から先端方向へ行くに従って漸次薄
   くして傾斜させたテーパ部を設けた請求項１記載の安全
   ネット取付支持台。