JP3029122U - プラスチック容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 上下左右に積載することが出来るプラスチッ
ク容器を提案する。 【解決手段】 容器本体が角柱状に形成され、注出口４
が容器本体より突出したプラスチック容器において、容
器底面１０に他の容器の注出口４を入れる底面凹部１１
を設けると共に、側壁に側面凸部７と側面凹部８が設け
られ、容器１を上下に載置した時、下方容器１のテ−パ
部３と注出口４とが上方容器１の底面凹部１１に嵌入
し、側面凸部７が隣接並置した容器１の側面凹部８に嵌
入するよう構成したものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は飲料水やミネラル水、果汁類、酒類などを収納するプラスチック容 器に係り、特に、複数の容器を積載するのに好適なプラスチック容器に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、プラスチック容器は飲料水用容器として多く利用され、ミネラルウ ォ−タや各種の果汁液等を収納して販売していた。 これらの容器の大きさは１リットル、１．５リットル又は２リットルなど大型 のものが形成され、工場から販売店への運搬又は販売店の保管、店頭陳列などに 広いスペ−スが必要であった。 このため、容器の底面に凹部を設け、上方に載置した容器の底面凹部に下方容 器の注出口が入り込み安定した状態で積載するようにしたものが実開平６−２７ ５３１号に提案されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、上記した従来のボトルは直立して積載する場合、上下に対しては安定 に積載することができるが、飲料用ボトルが３段、４段と高く積み重なると横方 向に対して不安定となるという欠点があった。

【０００４】 この考案は上記した点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは 、プラスチック容器の側壁に側面凸部と側面凹部とを容器の長手方向に沿って設 け、側壁を隣接して並置した容器のそれぞれの側面凸部と側面凹部とが互いに嵌 入し合って、上下左右に安定して積載することができるプラスチック容器を提供 するところにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため、この考案のプラスチック容器は、容器本体が角柱状 に形成され、注出口が容器本体より突出したプラスチック容器において、容器底 面に他の容器の注出口を入れる底面凹部を設けると共に、各側壁に一対の側面凸 部と側面凹部とが容器の長手方向に沿って設けられ、前記容器を上下に直立して 載置した時、下方の容器の注出口が上方に載置した容器の底面凹部に嵌入し、前 記側壁の側面凸部が隣接並置した容器の側壁の側面凹部に嵌入するよう構成した ことを特徴とする。

【０００６】 この考案によれば、略角柱状に形成した容器の上部にテーパを有するテ−パ部 を形成し、このテ−パ部の先端部に円筒状の飲料水等の液体を注出する注出口を 有し、前記容器の底面に底面凹部を形成し、この底面凹部に下方に載置した容器 のテ−パ部と注出口とを嵌め込むことによって、容器を上下に直立したまま安定 に積み上げて積載することができる。

【０００７】 特に、本考案では、前記容器の側壁に長細い形状の側面凸部と側面凹部とを設 け、容器が横に隣接並置して互いの容器の側壁が密接して並置された時、前記容 器の側壁の側面凸部が隣接並置した容器の側壁の側面凹部に嵌入し、更に、前記 容器の側面凹部が隣接並置した容器の側壁の側面凸部に嵌入し、隣接並置したそ れぞれの容器の側面凸部と凹部とが相互に係止して、安定して容器を積み重ねる ことができるように構成したものである。

【０００８】

【考案の実施の形態】

この考案に係るプラスチック容器の実施例を図１及び図２に基づいて説明する 。 図において、１は飲料水等を入れるプラスチック容器であり、この容器１は略 角柱状に形成されている。２は容器１の上部であり、この上部２にはテーパを有 するテ−パ部３が形成されている。

【０００９】 ４は前記テ−パ部３の先端部に円筒状に形成した飲料水の注出口、５は前記注 出口４を自在に開閉することができるキャップ、６は容器１の側壁であり、この 容器１のそれぞれの側壁６には一対の長細い形状の側面凸部７と側面凹部８とが 容器１の長手方向に沿って形成されている。９，９ａは容器１の側壁５の曲がり 等の変形を強化するリブ、１０は容器１の底部であり、この底部１０には底面凹 部１１が形成されている。

【００１０】 このように構成したプラスチック容器１はパリソンから略角柱状に成型され、 上部２は図のように上細りのテ−パを形成したテ−パ部３を有し、このテ−パ部 ３の先端部に容器１内部の、例えば、飲料水を注出する円筒状の注出口４が形成 されている。 この注出口４にはキャップ５がネジ締めできるようネジ山が形成され、キャッ プ５をネジ締めして自在に開閉することができる。

【００１１】 １リットル又は２リットルの大きな収納容量を有した容器１では、変形し易い ため、この変形を防止して側壁６の曲げ強度を強化するため、複数のリブ９，９ ａが図のように形成されている。

【００１２】 これらの大型の容器１を運搬したり販売店で保存する場合、１本１本を床上に 載置して保管すると広いスペ−スを必要とするが、容器１を直立したまま直接積 み上げて積載することによって小さいスぺ−スに多くの容器１を保管することが 可能となる。

【００１３】 特に、容器１の上方に直接、他の容器１を積み重ねて積載する場合、図に示す ように、容器１の側壁６に設けた側面凸部７と側面凹部８とが隣接した他の容器 １ａの側壁６ａの側面凹部８ａと側面凸部７ａに、同様に、容器１ｂの側壁６ｂ に形成した側面凹部８ｂと側面凸部７ｂとにそれぞれ嵌合するから、安定に積み 重ねることができる。 図２にはこの状態が示されている。

【００１４】

【考案の効果】 この考案に係るプラスチック容器は上述のように構成したので、隣接並置した 容器の側面凸部と側面凹部とが相互に嵌合して安定して直立に積載させることが できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案に係るプラスチック容器の実施例を示
した側面図である。

【図２】本考案のプラスチック容器を隣接並置した状態
を示した平面図である。

【符号の説明】

１ プラスチック容器 ２ 容器の上部 ３ テ−パ外周部 ４ 注出口 ５ キャップ ６ 側壁 ７ 側面凸部 ８ 側面凹部 ９ リブ １０ 容器の底部 １１ 底面凹部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 容器本体が角柱状に形成され、注出口が
   容器本体より突出したプラスチック容器において、容器
   底面に他の容器の注出口を入れる底面凹部を設けると共
   に、各側壁に一対の側面凸部と側面凹部とが容器の長手
   方向に沿って設けられ、前記容器を上下に直立して載置
   した時、下方の容器の注出口が上方に載置した容器の底
   面凹部に嵌入し、前記側壁の側面凸部が隣接並置した容
   器の側壁の側面凹部に嵌入するよう構成したことを特徴
   とするプラスチック容器。