JP3029091U - 植生マット用複合ネット - Google Patents

植生マット用複合ネット

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JP3029091U
JP3029091U JP1996002888U JP288896U JP3029091U JP 3029091 U JP3029091 U JP 3029091U JP 1996002888 U JP1996002888 U JP 1996002888U JP 288896 U JP288896 U JP 288896U JP 3029091 U JP3029091 U JP 3029091U
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single woven
composite net
composite
woven portion
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JP1996002888U
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English (en)
Inventor
俊孝 和久田
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日研化成株式会社
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
  • Woven Fabrics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 たて糸とよこ糸を編成して植生材料を収容す
る二重織り部及び植生材料の移動を規制する一重織り部
を有する複合ネットとすることにより、生産性が高くか
つ製作費が低減できるようにする。 【解決手段】 たて糸とよこ糸を編成して、土壌、肥
料、種子等の植生材料が漏洩しない程度の網目を有する
とともに、面方向に分離する二重織り部と、この二重織
り部を一重に結合する一重織り部とを有する帯び状の複
合ネットを設け、前記一重織り部は、複合ネットの長手
方向及び短手方向に所定の間隔をおいて形成してなる中
間一重織り部と、長手方向に複数列の中間一重織り部を
挟んで複合ネットの短手方向全域に形成してなる端部一
重織り部とからなり、この端部一重織り部に、よこ糸を
たて糸に絡ませて櫛歯状に編成した分離部を形成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、たて糸とよこ糸を編成して、袋状の二重織り部及び一重織り部を長 手方向に交互に形成し、二重織り部に土壌、肥料、種子等の植生材料が収容でき るようにした植生マット用複合ネットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の技術として、特開平6−57754号公報に記載されたもものがあった 。即ち、図5、図6に示すように、部分溶解性の正常を有する表面シート1と水 溶性の性状を有する裏面シート2を、それらの縁部どうしを互いに小目合いで縫 着3するとともに、長さ方向に沿って荒い目合いで且つ幅方向では所定間隔置き にシート面部どうしを縫着4して、表裏のシート1,2間隔が規制された袋体5 を縫製し、この袋体5の表面部に、植生種子の発芽生育が可能な目合いを有する ネット6を縫着する。そして、上記袋体5内に、土壌、肥料、種子等を混ぜ合わ せた植生材料7を充填し、植生マット8を形成する。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記従来のものは、表面シート1、裏面シート2及びネット6をそれぞれ別個 に容易し、表面シート1と裏面シート2とを縫着して袋体5を形成し、この袋体 5の表面部にネット6を縫着するようにしていたので、多種類の材料(部品)及 びミシンによる複雑な縫着作業を必要とし、生産性が低下するとともに、製作費 が嵩む欠点があった。本考案は、たて糸及びよこ糸でネットを編成する際に、植 生材料が収容できる二重織り部及び植生材料の移動を規制する一重織り部を所定 の間隔で形成することにより、上記欠点を解消するようにしたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記欠点を解消するために以下の如く構成したものである。即ち、 たて糸とよこ糸を編成して、土壌、肥料、種子等の植生材料が漏洩しない程度の 網目を有するとともに、面方向に分離して表ネット及び裏ネットを形成する二重 織り部と、前記表ネット及び裏ネットを結合する一重織り部とを有する帯び状の 複合ネットを設け、前記一重織り部は、複合ネットの長手方向及び短手方向に所 定の間隔をおいて形成してなる中間一重織り部と、長手方向に複数列の中間一重 織り部を挟んで複合ネットの短手方向全域に形成してなる端部一重織り部とから なり、この端部一重織り部に、よこ糸をたて糸に絡ませて櫛歯状に編成した分離 部を形成する構成にしたものである。 前記端部一重織り部にアンカー金具が挿通される止め孔を形成するとよい。ま た、前記複合ネットの短手方向一端を長手方向全長に亘って一重に結合するとよ い。
【0005】
【考案の実施の形態】
以下本考案の実施例を図面に基いて説明する。図1は本考案による複合ネット の使用状態を示す斜視図、図2は本考案による複合ネットの部分平面図、図3及 び図4は図2のIII-III 及びIV-IV 断面図である。図1〜図4において、10は 、たて糸11及びよこ糸12をラッセル織りして幅約103cm、長さ約100 mの帯び状に編成された複合ネットであり、土壌、肥料、種子等の植生材料22 が漏洩しない程度の網目にすとともに、面方向に分離して表ネット14及び裏ネ ット15を形成する二重織り部13と、上記表ネット14及び裏ネット15を結 合する一重織り部16とを有する。
【0006】 上記一重織り部16は、中間一重織り部16a及び端部一重織り部16bから なる。中間一重織り部16aは複合ネット10の短手方向(図1において上下方 向、図2において左右方向)に長さLが約5cm、間隔Sが約5cmでもって断 続的に形成してなり、端部一重織り部16bは複合ネット10の短手方向全域に 連続して形成してなる。上記中間一重織り部16aは、複合ネット10の長手方 向(図2において上下方向)に約10.5cmとなる間隔Pで形成するとともに 、5列目の中間一重織り部16a−1の幅(図2において上下方向の幅)W1を 約4cmとし、この部の左右両端及び中心部にアンカー金具が挿通される止め孔 19を形成する。
【0007】 また、上記端部一重織り部16bは、上記中間一重織り部16aが複合ネット 10の長手方向(図1において左右方向、図2において上下方向)に10列目と なる部位毎に形成する。この端部一重織り部16bの幅(図2において上下方向 の幅)W2は約4cmとし、この部の短手方向(左右)両端及び中心部にアンカ ー金具が挿通される止め孔20を形成する。
【0008】 上記一重織り部16の間隔S部、及び各一重織り部16の列間、即ち間隔P部 は、表ネット14及び裏ネット15を有する主二重織り部13a、及び連通用二 重織り部13bとし、植生材料22が収容される収容部とする。また、上記各端 部一重織り部16b、これら端部一重織り部16b間に位置する9列の中間一重 織り部16a、及び二重織り部13(13a,13b)をもって一組の複合ネッ ト10−1とする。
【0009】 上記一組の複合ネット10−1の後段側に、該複合ネット10−1と同様の次 段の組の複合ネット10−2、10−3・・・を順次連続して形成し、各組の複 合ネット10(10−1,10−2・・・)は、図2に示すように、よこ糸12 をたて糸11に絡ませて櫛歯状に編成した分離部17により連結する。また、上 記複合ネット10(10−1,10−2・・・)の図2において右端部は、該複 合ネット10を編成する際に、端部のたて糸18により長手方向全長に亘って一 重に結合し、各主二重織り部13aを左端のみが開口した袋状にする。そして、 上記各複合ネット10(10−1,10−2・・・)をロール巻きにする。上記 分離部17は、カッターで切断される部分であり、該分離部17を切断すること により、各組の複合ネット10−1,10−2・・・を容易に分断できるように する。
【0010】 そして、上記複合ネット10により植生マットを形成する際には、ロール巻き にした複合ネット10を巻き出し、分離部17を切断して巻き出し側の複合ネッ ト10−1を分離する。次いでこの複合ネット10−1の各主二重織り部13a の開口側(図2において左端側)から各主二重織り部13a内に植生材料22を 投入する。この場合、各主二重織り部13a内に投入された植生材料22の一部 は各連通用二重織り部13bにも充填されることになる。上記植生材料22を各 主二重織り部13a及び各連通用二重織り部13bに充填(図1)した後、上記 複合ネット10−1の図2において左端部を長手方向全長に亘ってミシンにより 縫着して各主二重織り部13aの左端を封止し、図1に示すような植生マットA を得る。
【0011】 そして、上記植生マットAを山腹、堤防等の法面(斜面)に、各主二重織り部 13aが水平方向に延長する如く配置して敷設し、アンカー金具を各止め孔19 ,20から上記法面に打ち込んで固定する。さすれば、上下段側の主二重織り部 13aに収容された植生材料22が、各連通用二重織り部13bに収容された植 生材料22を介して互いに連続しているので、降雨時には、雨水が各連通用二重 織り部13b内の植生材料22を介して順次下段側の主二重織り部13a内の植 生材料22に浸透し、植生材料22内に混入した種子が複合ネット10−1の全 域から略均等に発芽することになる。
【0012】
【考案の効果】
以上の説明から明らかな如く、本考案は、たて糸とよこ糸を編成して植生材料 を収容する二重織り部、及び二重織り部に収容された植生材料の移動を規制する 一重織り部を有する複合ネットとしたので、従来のように、多種類の材料(部品 )及びミシンによる複雑な縫着作業を必要としなくなり、生産性が高くなるとと もに、製作費が低減する。また、この一重織り部の端部一重織り部の長手方向中 間部に、櫛歯状に編成した分離部を形成するようにしたので、各組の複合ネット を容易に分離することができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による植生マット用複合ネットの使用状
態を示す斜視図である。
【図2】図1の部分平面図である。
【図3】図2のIII-III 断面図である。
【図4】図2のIV-IV 断面図である。
【図5】従来例による植生マットの一部を破断した斜視
図である。
【図6】図5の断面正面図図である。
【符号の説明】
A 植生マット 10 複合ネット 11 たて糸 12 よこ糸 13 二重織り部 13a 主二重織り部 13b 連通用二重織り部 14 表ネット 15 裏ネット 16 一重織り部 16a 中間一重織り部 16b 端部一重織り部 17 分離部 18 端部のたて糸 19,20 止め孔 22 植生材料

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 たて糸(11)とよこ糸(12)を編成
    して、土壌、肥料、種子等の植生材料が漏洩しない程度
    の網目を有するとともに、面方向に分離して表ネット
    (14)及び裏ネット(15)を形成する二重織り部
    (13)と、前記表ネット(14)及び裏ネット(1
    5)を結合する一重織り部(16)とを有する帯び状の
    複合ネット(10)を設け、前記一重織り部(16)
    は、複合ネット(10)の長手方向及び短手方向に所定
    の間隔をおいて形成してなる中間一重織り部(16a)
    と、長手方向に複数列の中間一重織り部(16a)を挟
    んで複合ネット(10)の短手方向全域に形成してなる
    端部一重織り部(16b)とからなり、この端部一重織
    り部(16b)に、よこ糸(12)をたて糸(11)に
    絡ませて櫛歯状に編成した分離部(17)を形成したこ
    とを特徴とする植生マット用複合ネット。
  2. 【請求項2】 前記端部一重織り部(16B)にアンカ
    ー金具が挿通される止め孔(20)を形成したことを特
    徴とする請求項1記載の植生マット用複合ネット。
  3. 【請求項3】 前記複合ネット(10)の短手方向一端
    を長手方向全長に亘って一重に結合したことを特徴とす
    る請求項1又は2記載の植生マット用複合ネット。
JP1996002888U 1996-03-18 1996-03-18 植生マット用複合ネット Expired - Lifetime JP3029091U (ja)

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