JP3028881U - ギターの成形胴 - Google Patents

ギターの成形胴

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Inventor
恭章 矢口
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恭章 矢口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のギター胴をより強固な構造とし、経時
変化による不具合をなくして、操作性が良く、生産性の
向上したギターの胴部を制作する。 【解決手段】 ギター胴部の背面部1、側面部2、及び
前面周囲部3をプラスティック成形すると同時に、響板
取付段4とネック取付溝5を併せて形成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、プラスティック成形による、楽器のギターの胴部に関するもので ある。
【0002】
【従来の技術】
従来のギターで、胴部が中空構造のギターは、伝統的に熟練した職人によって 木製の側壁を曲げて西洋梨の形状に成形し、これに響板及び同様の背板を固定す ることで構成されているが、その後の経時変化により木材の割れ、剥れ、歪み等 の不良がしばしば発生すると共に、製作に時間とコストがかかり高額な品となっ ている、さらにデザインの自由度や、早いテンポの連符演奏などに限界があり、 操作性の良い新規性のある製品が見られない。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
本考案はこれらの欠点を改良するために、従来の製作方法を基本的に見直すと 共に、代替え材料を用いた場合には楽器の生命である音質に悪影響を与える材料 であってはならないこと、強度が従来品より増すこと、又製法が容易でコストも 高額にならないものであることなどの点で研究を進めた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
従来の木材による製法に代わる代用素材としては、プラスティック成形材(ガ ラス繊維、カーボン繊維、ケプラー等)の、繊維組織を有する素材を利用するこ とがギターの音質に比較的好ましく、これらの材料の入手や製造方法なども容易 であるとの結論に至った、なかでも、もっとも製法が容易であるガラス繊維成形 (FRP)製法にて制作を進めた。
【0005】 ギター等の弦楽器の音質の優劣は、響板材の材質の良否に、特に影響されるこ とから、本案のギターの響板にはプラスティック材の使用はさけて、従来の木板 を容易に使用できる構造とした。
【0006】 ギターのネック部については響版と同様の考え方で遂行し、従来の木材のギタ ーのネックを使用して、ギター本体の胴部に簡単に木ねじ等で脱着が可能な構造 とした。
【0007】 従って本案のギター胴部は、響板を除くすべての表面部をFRPで一体成形に より制作し、同時にこの成形品に響板取付段(4)、及びネック取付溝(5)を 設けることによりこれらの課題を総合的に解決するに至った。
【0008】
【考案の実施の形態】
これらを図面について説明すれば、ギター胴部の背面部1、側面部2及び前面 周囲部3をFRPで一体成形すると同時に、ギターの響板取付段4とネック取付 溝5を併合して形成したギターの成形胴である。
【0009】 本考案は以上のような構造であるので、ギターの響板は成形胴に用意された取 付段4に嵌合され、胴部は角のとれたスッキリとした形状になった。 またギターのネックも、成形胴に用意された取付溝5に嵌合され、胴部背面部 から木ねじ等により容易に脱着ができる形状である。
【0010】
【実施例】
本考案を実施するために、初めにギター胴部の原寸モデルを製作し、これから 製造型を製作することによりFRP成形が可能となる、しかし本考案のギター胴 部は球面体に似た形状が連続しているために、製作に当たりその製造型を二分割 して、ギター側面の縦方向の中央部で此をつなぎ合わせなければならない。
【0011】 分割した夫々の型にFRP成形を施した後、双つの型を結合する、さらに双つ の型の境界部分にFRP成形を施せば、分割した胴部が一体となる。 次に結合した型を再び分割して、出来上がったギターの成形胴を型から取り出 す。 以上のような方法で実施している。
【0012】
【考案の効果】
本案のギター胴部は、以上のようなFRP一体成形で制作されるので、従来の 木製のギター胴に比べ全体の強度が増し、経事変化による木材の割れ、剥れなど の不良が皆無となった。 さらに演奏時はもとより、運搬、移動の際の外部衝撃に十分耐えられる構造と なった。
【0013】 成形されたギターの胴部は、中空構造でありながら、その形状について球面体 に似た三次曲面構造を利用した設計が可能となったことで、角のない自然な形と なり、これによりギター演奏時における操作性が向上すると共に、その構造の独 自性から腰のある独特の音色を発生することができた。
【0014】 さらに従来の木製のギター胴に比べ、響板以外に結合部がないことから、ギタ ーが発生する弦振動(音源情報)の胴部全体へ流れる伝達速度が早くなったこと で、胴部末端迄に伝わる音源情報の到達時間が短縮された。 これにより早いテンポの演奏や、音数の多い連符の音源情報にも胴部全体が素 早く通信し、遅れることがない為、演奏者の行為に極めて俊敏に即応した発音が 可能となった。 また本考案による、多種多様な輪郭の胴部を設計することにより、ギターの音 響効果の点では、新たに無数の音色と音質が創出されるものである。
【0015】 さらに本考案は製造コスト、作業効率、及び品質の安定化などの面で従来の木 製のギター胴に比べ、いずれの点でも有利である。 また木製からプラスティック製に変えたことで、昨今の木材における世界的動 向である森林資源保護の面でも、幾分か貢献するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】ギター成形胴の正面図である。
【図2】ギター成形胴の下面部の断面図である。
【図3】ギター成形胴の側面部の断面図である。
【符号の説明】
1 背面部 2 側面部 3 前面周囲部 4 響板取付段 5 ネック取付溝

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 楽器のギターの響板取付段(4)と、ネ
    ック取付溝(5)が併合された、ギターのプラスティッ
    ク成形胴。
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