JP3028124U

JP3028124U - 歯ブラシ

Info

Publication number: JP3028124U
Application number: JP1996001217U
Authority: JP
Inventors: 勝影島
Original assignee: 勝影島
Priority date: 1996-02-06
Filing date: 1996-02-06
Publication date: 1996-08-30
Anticipated expiration: 2002-02-06

Abstract

(57)【要約】【課題】歯磨き時に上下の唇を大きく空けなくても、
充分に必要な歯磨きを行うことができ、且つ、毛の長さ
を短くすることが可能な歯ブラシを提供する。【解決手段】柄と、該柄の先端に設けられた植毛台
と、上記植毛台に植毛された複数本の毛と、からなる歯
ブラシにおいて、上記柄の先端部を植毛台取付部とし、
該植毛台取付部を屈曲させ、上記植毛台取付部の先端に
よって植毛台の略中心位置を支持するようにしたもので
ある。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案が属する技術分野】

本考案は歯ブラシに係り、特に、上下の唇を大きく開くことなく、上歯及び下歯を容易に且つ効率良く磨くことができるように工夫したものに関する。

【０００２】

【従来の技術】

歯ブラシとしては、例えば、特開昭５３−１４９４４４号公報、特開昭５３− ２１６４９号公報、特開平４−２６９９０５号公報に示すようなものがある。その内、特開昭５３−１４９４４４号公報に示されている歯ブラシを図６に示す。まず、柄１０１があり、この柄１０１の基端側は握り部１０３となっていて、柄１０１の先端部は植毛台１０５となっている。上記植毛台１０５には、複数本の毛１０７が植毛されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来の構成によると次のような問題があった。まず、従来の歯ブラシの場合には、柄１０１の先端部がそのまま植毛台１０５となっているために、例えば、その部分を口腔内に差し込んで歯磨きする際、歯ブラシを横方向にスライドさせる場合には、特に、問題が生ずることはないが、縦方向にスライドさせようとすると、柄１０１の部分が邪魔になってしまい、結局、上下の唇を大きく開かなければならないという問題があった。又、柄１０１の先端部がそのまま植毛台１０５となっているために、毛１０７の部分を歯に圧接させるためには、毛１０７の部分の長さをある程度確保しなければならないという問題があった。

【０００４】本考案はこのような点に基づいてなされたものでその目的とするところは、歯磨き時に上下の唇を大きく空けなくても、充分に必要な歯磨きを行うことができ、且つ、毛の長さを短くすることが可能な歯ブラシを提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するべく本願考案による歯ブラシは、柄と、該柄の先端に設けられた植毛台と、上記植毛台に植毛された複数本の毛と、からなる歯ブラシにおいて、上記柄の先端部を植毛台取付部とし、該植毛台取付部を屈曲させ、上記植毛台取付部の先端によって植毛台の略中心位置を支持するようにしたことを特徴とするものである。その際、植毛台を円形とすることが考えられる。又、植毛台取付部を柄の他の部分に対して細く形成することが考えられる。又、植毛台を長方形とし、植毛台取付部に対して回転可能に取り付けることが考えられる。

【０００６】

【作用】

まず、植毛台が屈曲して配設された植毛台取付部の先端に取り付けられているので、柄に対して植毛台が突出した状態になっており、よって、その部分を口腔内に挿入する場合に、柄の部分が邪魔になるようなことはなく、口腔を大きく開放しなくても、挿入して、容易に且つ効率良く歯磨きを行うことができる。又、口腔内に挿入して上下方向にスライドさせる場合にも、柄の部分が邪魔になるようなことはないので、上下の唇を大きく開放させることなく、上歯及び下歯を磨くことができる。又、植毛台取付部を柄の他の部分に対して細く形成した場合には、上記効果をより高めることができる。又、植毛台を円形にした場合には、上歯及び下歯に均等に毛を圧接させることができ、よって、上下方向への少ないスライド動作によって、上歯及び下歯を容易に且つ均等に磨くことができる。又、植毛台を長方形とし、植毛台取付部に対して回転可能に取り付けた場合には、植毛台を任意の姿勢に調整して最も使い易い状態を容易に得ることができる。

【０００７】

【考案の実施の形態】以下、図１乃至図３を参照して本考案の第１の実施の形態を説明する。まず、柄１があり、この柄１は、握り部３と、この握り部３の先端に屈曲した状態で形成された植毛台取付部５とから構成されている。上記握り部３の所定位置には、握った状態で指が適度に係合するような凹凸部７が形成されていて、歯磨き時における滑りを防止するようになっている。又、上記植毛台取付部５は、図１及び図２に示すように、握り部３に比べて細く形成されていて、図示するように９０ °だけ屈曲・形成されている。

【０００８】上記植毛台取付部５の先端には、植毛台９が取り付けられている。この場合、植毛台取付部５による支持点が植毛台９の略中心に位置するようになっている。上記植毛台９は、図２に示すように、円形をなしていて、その前面側（図１中左側）には、従来の歯ブラシに比べてその長さが短い複数本の毛１１が植毛されている。

【０００９】以上の構成を基にその作用・効果を説明する。歯磨き動作そのものについては、従来と同じであるが、図３に示すように、植毛台９の部分を口腔１３内に挿入して、上歯１５、下歯１７を磨く場合に、上下の唇２１、２３をそれ程大きく開放させなくても、植毛台９の部分を口腔１３内に挿入して、毛１１を上歯１５、下歯１７に圧接させることができる。これは、植毛台取付部５を設けたことにより、植毛台９の部分が柄１に対して、より口腔１３側に符号（Ｌ₁）で示す分だけ突出した状態になっているからである。又、植毛台取付部５によって、植毛台９の中心部を支持するようにして、図３中符号（Ｌ₂）で示す部分を上下に均等に確保するようにしたからである。よって、上下の唇２１、２３をそれ程大きく開放させなくても、且つ、上下のスライド量をそれ程大きくしなくても、上歯１５、下歯１７を容易に且つ効率良く磨くことができる。

【００１０】又、既に説明したように、植毛台取付部５を設けたことにより、植毛台９の部分が柄１に対して、（Ｌ₁）だけ口腔１３側に突出した状態になっているので、従来の歯ブラシに比べて毛１１の長さ（Ｌ₃、図１に示す）が短くて済み、毛１１が短くても、充分にその先端部を上歯１５、下歯１７の圧接させることができる。

【００１１】次に、図４及び図５を参照して本考案の第２の実施の形態を説明する。この実施の形態においては、植毛台９を長方形としている。このような形状の場合にも、前記第１の実施の形態の場合と略同等の作用・効果を得ることができる。又、この実施の形態の場合には、図５に示すように、植毛台９を螺子部材１９によって、植毛台取付部５に取り付けており、且つ、回転可能に構成している。よって、植毛台９の向きを適宜変えることができ、それによって、使いがっても向上するものである。

【００１２】尚、本考案は前記各実施の形態に限定されるものではない。まず、植毛台の形状についてはこれを特に限定するものではなく、任意の形状で良い。又、柄の長さ、形状は任意であり、特に、植毛台取付部の屈曲角度は９０°に限定されない。

【００１３】

【考案の効果】

以上詳述したように本考案による歯ブラシによると、植毛台が屈曲して配設された植毛台取付部の先端に取り付けられているので、柄に対して突出した状態になっており、よって、その部分を口腔内に挿入する場合に、柄の部分が邪魔になるようなことはなく、上下の唇をそれ程大きく開放しなくても、挿入して、容易に且つ効率良く歯磨きを行うことができる。又、口腔内に挿入して上下方向にスライドさせる場合にも、柄の部分が邪魔になるようなことはない。又、植毛台取付部を柄の他の部分に対して細く形成した場合には、上記効果をより高めることができる。又、植毛台を円形にした場合には、上歯及び下歯に均等に毛を圧接させることができ、よって、上下方向への少ないスライド動作によって、上歯及び下歯を容易に且つ均等に磨くことができる。又、植毛台を長方形とし、植毛台取付部に対して回転可能に取り付けた場合には、植毛台を任意の姿勢に調整して最も使い易い状態を容易に得ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１の実施の形態を示す図で歯ブラシ
の側面図である。

【図２】本考案の第１の実施の形態を示す図で歯ブラシ
の正面図である。

【図３】本考案の第１の実施の形態を示す図で歯磨き時
の様子を示す側面図である。

【図４】本考案の第２の実施の形態を示す図で歯ブラシ
の側面図である。

【図５】本考案の第２の実施の形態を示す図で歯ブラシ
の正面図である。

【図６】従来例を示す図で歯ブラシの構成を示す断面図
である。

【符号の説明】

１柄３握り部５植毛台取付部７凹凸部９植毛台１１毛

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】柄と、該柄の先端に設けられた植毛台
と、上記植毛台に植毛された複数本の毛とからなる歯ブ
ラシにおいて、上記柄の先端部を植毛台取付部とし、該植毛台取付部を
屈曲させ、上記植毛台取付部の先端によって植毛台の略
中心位置を支持するようにしたことを特徴とする歯ブラ
シ。
【請求項２】請求項１記載の歯ブラシにおいて、植毛
台は円形であることを特徴とする歯ブラシ。
【請求項３】請求項２記載の歯ブラシにおいて、植毛
台取付部は柄の他の部分に対して細く形成されているこ
とを特徴とする歯ブラシ。
【請求項４】請求項１記載の歯ブラシにおいて、植毛
台は長方形をなしていて、植毛台取付部に対して回転可
能に取り付けられていることを特徴とする歯ブラシ。