JP3027641U - 折り畳み式の架線工事ワイヤ引き出し用ベンチ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 素早く位置決めし、調整して移動可能、且
つ、架線工事の円滑化する。 【解決手段】 本体１と、本体１に取り付けてあるモー
タ３と、本体１の先端に配されたスプール４と、本体１
の前寄りの位置より上に延びている第１段目のアーム５
と、第１段目のアーム５と第２段目のアーム６とを連結
する第１の位置決め装置８と、第２段目のアーム６と第
３段目のアーム７とを連結する第２の位置決め装置９
と、第３段目のアーム７と連結してあるワイヤガイド装
置１０と、本体１の後部のグリップ１ｅと、本体１の前
寄りの位置より上に延びており、上記第１段目のアーム
５固定された２つの平行な翼板１ａと、本体１にボルト
１ｂで取付けてある車輪１ｃと、モータ３の軸３ａとス
プール４との間の軸受２とを有する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は折り畳み式の架線工事ワイヤ引き出し用ベンチに係わり、特に、架線 工事においてワイヤを引き出すための折り畳み式のベンチに関する。

【０００２】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は架線工事において、素早く位置決めし、調整して移動できるようにし た折り畳み式の架線工事ワイヤ引き出し用ベンチを提供することを目的とする。

【０００３】

【課題を解決するための手段】

本考案は、本体（１）と、 本体（１）に取り付けてあるモータ（３）と、 本体（１）の先端に配されたスプール（４）と、 本体（１）の前寄りの位置より上に延びている第１段目のアーム（５）と、 第１段目のアーム（５）と第２段目のアーム（６）とを連結する第１の位置決 め装置（８）と、 第２段目のアーム（６）と第３段目のアーム（７）とを連結する第２の位置決 め装置（９）と、 第３段目のアーム（７）と連結してあるワイヤガイド装置（１０）と、 本体（１）の後部のグリップ（１ｅ）と、 本体（１）の前寄りの位置より上に延びており、上記第１段目のアーム（５） 固定された２つの平行な翼板１ａと、 本体（１）にボルト（１ｂ）で取付けてある車輪（１ｃ）と、 モータ（３）の軸（３ａ）とスプール（４）との間の軸受（２）とを有し、 第１段目のアーム（５）の幅は、第２段目のアーム（６）の幅より広く、且つ 、第２段目のアーム（６）の幅は、第３段目のアーム（７）の幅より広い構成と したものである。

【０００４】

【考案の実施の形態】

図１乃至図３に示すように、本考案の折り畳み式の架線工事ワイヤ引き出し用 ベンチは、本体１と、本体１に取り付けてあるモータ３と、本体１の先端に配さ れたスプール４と、本体１の前寄りの位置より上に延びている第１段目のアーム ５と、第１段目のアーム５と連結してある第２段目のアーム６と、第２段目のア ーム６と連結してある第３段目のアーム７と、第３段目のアーム７と連結してあ るワイヤガイド装置１０と、第２段目のアーム６を第１段目のアーム５に連結す る第１のノンプッシュタイプの位置決め装置８と、第３段目のアーム７を第２段 目のアーム６に連結する第２のノンプッシュタイプの位置決め装置９を有する。

【０００５】 ベンチは、更に、本体１の後ろ寄りの位置の底の２つの足場１ｄと、本体１の 後部のグリップ１ｅと、第１段目のアーム５を固定するために、本体１の前寄り の位置より上に延びた２つの平行な翼板１ａと、本体１にボルト１ｂで取付けて ある車輪１ｃと、モータ３の軸３ａとスプール４との間の軸受２とを有する。 第１段目のアーム５の幅は、第２段目のアーム６の幅より広い。第２段目のア ーム６の幅は、第３段目のアーム７の幅より広い。第１のノンプッシュタイプの 位置決め装置８により、第２段目のアーム６と第１段目のアーム５との開き角度 が１８０度まで可変出来る。第２のノンプッシュタイプの位置決め装置９により 、第３段目のアーム７と第２段目のアーム６との開き角度が１８０度まで可変出 来る。

【０００６】 次に、図４、図５、図６を参照するに、第１のノンプッシュタイプの位置決め 装置８は、第１のリール８ａと、第２のリール８ｊと、第１の軸８ｂと、第２の 軸８ｋと、一対の第１の軸受８ｃと、２つのパッド８ｄと、２枚の位置決め歯状 板８ｅと、２つの滑り止めパッキン８ｆと、２枚の位置決め板８ｇと、２枚のナ ット締め付け板８ｉと、一対の第２の軸受８ｌと、一対の第１のナット８ｈと、 一対の第２のナット８ｍと、一対の第３のナット８ｔと、位置決めピン８ｎと、 位置決めリング８ｏと、第１のばね８ｐと、ハンドルバー８ｒと、位置決め軸８ ｓと、ばねカバー８ｑとを有する。

【０００７】 第１の軸８ｂの両端は、夫々、第１の軸受８ｃと、丸いパッド８ｄ、位置決め 歯状板８ｅ、滑り止めパッキン８ｆ、位置決め板８ｇ、第１のナット８ｈ等を貫 通している。 位置決め軸８ｓは、ハンドルバー８ｒ内に挿入してある。位置決め軸８ｓの両 端は、位置決め板８ｇ及び第３のナット８ｔを貫通している。

【０００８】 第２の軸８ｋは、第２のリール８ｊ内に挿入してあり、その両端は、第２の軸 受８ｌ、位置決め板８ｇ、及び第２のナット８ｍを貫通している。 ナット締め付け板８ｉは、位置決め板８ｇの隣に配置してある。位置決めピン ８ｎは、両端側に歯溝を有しており、ナット締め付け板８ｉと位置決め板８ｇと を貫通している。位置決めピン８ｎの一端には、位置決めリング８ｏが固定して ある。位置決めピン８ｎの他端には、ばねカバー８ｑが、ばね８ｐを覆った状態 で、固定してある。２枚の位置決め歯状板８ｅの歯は、位置決めピン８ｎの両端 側に歯溝と噛合している。２枚の位置決め歯状板８ｅが、第２段目のアーム６に 固定してある。２枚の位置決め板８ｇは、第１段目のアーム５の頂部に固定して ある。第２段目のアーム６は、第１段目のアーム５に対して回動可能である。

【０００９】 図７及び図８を参照するに、第２のノンプッシュタイプの位置決め装置９は、 第４の軸９ｂと、第３のリール９ａと、２枚の位置決め歯状板９ｅと、２つの滑 り止めパッキン９ｆと、２枚の固定板９ｇと、２つのナット９ｉとを有する。 第４の軸９ｂは、両端にねじ部を有し、第３のリール９ａに挿入してある。第 ４の軸９ｂの各端は、軸受９ｃ、パッド９ｄ、位置決め歯状板９ｅ、滑り止めパ ッキン９ｆ、固定板９ｇ、及びナット９ｈ等を貫通している。

【００１０】 位置決めピン９ｊは、両端側に歯溝を有しており、ナット締め付け板９ｉと固 定板９ｇとを貫通している。 位置決めリング９ｋが、位置決めピン９ｊの一端としっかり固定してある。位 置決めピン９ｊの他端には、ばねカバー９ｌが、ばね９ｍを覆った状態で、固定 してある。

【００１１】 ２枚の位置決め歯状板９ｅの歯は、位置決めピン９ｊの両端側に歯溝と噛合し ている。２枚の位置決め歯状板９ｅが、第３段目のアーム７に固定してある。２ 枚の位置決め板９ｇは、第２段目のアーム６の先端部に固定してある。第３段目 のアーム７は、第２段目のアーム６に対して回動可能である。 図９及び図１０を参照するに、ワイヤガイド装置１０は、Ｕ型板１０ｐを有し ；第４の軸１０ｂが第４のリール１０ａに挿入してあり；２つのスナップリング １０ｄが、第４の軸１０ｂの両端に、一対の軸受１０ｃの外側から取り付けてあ り；第４のリール１０ａがＵ型板１０ｐの２つの腕の間に配置してあり；第６の 軸１０ｆが第５のリール１０ｅの中に挿入してあり；第６の軸１０ｆの各端は、 軸受１０ｇを貫通しており、その先に、滑り止めパッキン１０ｈが取り付けてあ り；第５のリール１０ｅがＵ型板１０ｐの２つの腕の間に配置してあり；両端に 歯部を有するピン１０ｌが、ナット締付板１０ｋ及び固定板１０ｉを通過し；固 定リング１０ｍがしっかりとピン１０ｌの一端と繋がっており；ピン１０ｌの他 端には、ばねカバー１０ｏが、ばね１０ｎを覆った状態で、固定してあり；ピボ ットの回転ができるように、固定板１０ｉが第３段目のアーム７と連結してある 構成を有する。

【００１２】 図１１乃至図１４は、折り畳み式の架線工事ワイヤ引き出し用ベンチの応用実 施例を示す。 図１５は、第１段目のアーム５と、数本の第２段目のアーム６及び第３段目の アーム７を有する折り畳み式の架線工事ワイヤ引き出し用ベンチの他の応用実施 例を示す。中に嵌入、一対の第１の軸受８ｃと、２つのパッド８ｄと、２枚の位 置決め歯状板８ｅと、２つの滑り止めパッキン８ｆと、２枚の位置決め板８ｇと 、２枚のナット締め付け板８ｉと、一対の第２の軸受８ｌと、一対の第１のナッ ト８ｈと、一対の第２のナット８ｍと、一対の第３のナット８ｔと、位置決めピ ン８ｎと、位置決めリング８ｏと、第１のばね８ｐと、ハンドルバー８ｒと、位 置決め軸８ｓと、ばねカバー８ｑとを有する。

【００１３】 第１の軸８ｂの両端は、夫々、第１の軸受８ｃと、円形のパッド８ｄ、位置決 め歯状板８ｅ、滑り止めパッキン８ｆ、位置決め板８ｇ、第１のナット８ｈ等を 貫通している。 位置決め軸８ｓは、ハンドルバー８ｒ内に挿入してある。位置決め軸８ｓの両 端は、位置決め板８ｇ及び第３のナット８ｔを貫通している。

【００１４】 第２の軸８ｋは、第２のリール８ｊ内に挿入してあり、その両端は、第２の軸 受８ｌ、位置決め板８ｇ、及び第２のナット８ｍを貫通している。 ナット締め付け板８ｉは、位置決め板８ｇの隣に配置してある。位置決めピン ８ｎは、両端側に歯溝を有しており、ナット締め付け板８ｉと位置決め板８ｇと を貫通している。位置決めピン８ｎの一端には、位置決めリング８ｏが固定して ある。位置決めピン８ｎの他端には、ばねカバー８ｑが、ばね８ｐを覆った状態 で、固定してある。２枚の位置決め歯状板８ｅの歯は、位置決めピン８ｎの両端 側に歯溝と噛合している。２枚の位置決め歯状板８ｅが、第２段目のアーム６に 固定してある。２枚の位置決め板８ｇは、第１段目のアーム５の頂部に固定して ある。第２段目のアーム６は、第１段目のアーム５に対して回動可能である。

【００１５】

【考案の効果】

上述の如く、本考案によれば、素早く位置決めし、調整して移動でき、よって 、架線工事の円滑化を実現出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の折り畳み式の架線工事ワイヤ引き出し
用ベンチの各アームが折り畳まれている状態の斜視図で
ある。

【図２】第３段目のアームが延ばされた状態を示す斜視
図である。

【図３】ベンチの本体の分解斜視図である。

【図４】第１のノンプッシュタイプの位置決め装置が、
第１段目のアームと第２段目のアームとを連結している
ことを示す斜視図である。

【図５】図４の状態の透視図である。

【図６】第１のノンプッシュタイプの位置決め装置の分
解斜視図である。

【図７】第２のノンプッシュタイプの位置決め装置が、
第２段目のアームと第３段目のアームとを連結している
ことを示す斜視図である。

【図８】第２のノンプッシュタイプの位置決め装置の分
解斜視図である。

【図９】第３段目のアームとワイヤガイド装置との接続
を示す斜視図である。

【図１０】ワイヤガイド装置の分解斜視図である。

【図１１】ベンチを使用して、末端が上向きの地下パイ
プの工事を行う状態を示す図である。

【図１２】ベンチを使用して、天井のパイプの工事を行
う状態を示す図である。

【図１３】ベンチを使用して、壁内の末端が下向きのパ
イプの工事を行う状態を示す図である。

【図１４】ベンチを使用して、壁内の末端が上向きのパ
イプの工事を行う状態を示す図である。

【図１５】ベンチを使用して、末端が上向きの地下パイ
プの工事を行う別の状態を示す図である。

【符号の説明】

１ 本体 １ａ ２つの平行な翼板 ３ モータ ４ スプール ５ 第１段目のアーム ６ 第２段目のアーム ７ 第３段目のアーム ８ 第１の位置決め装置 ９ 第２の位置決め装置 １０ ワイヤガイド装置

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 本体（１）と、 本体（１）に取り付けてあるモータ（３）と、 本体（１）の先端に配されたスプール（４）と、 本体（１）の前寄りの位置より上に延びている第１段目
   のアーム（５）と、 第１段目のアーム（５）と第２段目のアーム（６）とを
   連結する第１の位置決め装置（８）と、 第２段目のアーム（６）と第３段目のアーム（７）とを
   連結する第２の位置決め装置（９）と、 第３段目のアーム（７）と連結してあるワイヤガイド装
   置（１０）と、 本体（１）の後部のグリップ（１ｅ）と、 本体（１）の前寄りの位置より上に延びており、上記第
   １段目のアーム（５）固定された２つの平行な翼板（１
   ａ）と、 本体（１）にボルト（１ｂ）で取付けてある車輪（１
   ｃ）と、 モータ（３）の軸（３ａ）とスプール（４）との間の軸
   受（２）とを有し、 第１段目のアーム（５）の幅は、第２段目のアーム
   （６）の幅より広く、且つ、第２段目のアーム（６）の
   幅は、第３段目のアーム（７）の幅より広い構成とした
   ことを特徴とする折り畳み式の架線工事ワイヤ引き出し
   用ベンチ。
2. 【請求項２】 請求項１の第１の位置決め装置（８）
   は、 第１のリール（８ａ）と、 第２のリール（８ｊ）と、 第１の軸（８ｂ）と、 第２の軸（８ｋ）と、 一対の第１の軸受（８ｃ）と、 ２つのパッド（８ｄ）と、 ２枚の位置決め歯状板（８ｅ）と、 ２つの滑り止めパッキン（８ｆ）と、 ２枚の位置決め板（８ｇ）と、 一対の第１のナット（８ｈ）と、 ２枚のナット締め付け板（８ｉ）と、 第２のリール（８ｊ）と、 第２の軸（８ｋ）と、 一対の第２の軸受（８ｌ）と、 一対の第２のナット（８ｍ）と、 位置決めピン（８ｎ）と、 位置決めリング（８ｏ）と、 第１のばね（８ｐ）と、 第１のばねカバー（８ｑ）とを有し、 第１の軸（８ｂ）の両端は、夫々、第１の軸受（８ｃ）
   と、パッド（８ｄ）、位置決め歯状板（８ｅ）、滑り止
   めパッキン（８ｆ）、位置決め板（８ｇ）、第１のナッ
   ト（８ｈ）を貫通しており、 位置決め軸（８ｓ）は、ハンドルバー（８ｒ）内に挿入
   してあり、且つその両端が、位置決め板（８ｇ）及び第
   ３のナット（８ｔ）を貫通しており、 第２の軸（８ｋ）は、第２のリール（８ｊ）内に挿入し
   てあり、その両端は、第２の軸受（８ｌ）、位置決め板
   （８ｇ）、及び第２のナット（８ｍ）を貫通しており、 ナット締め付け板（８ｉ）は、位置決め板（８ｇ）の隣
   に配置してあり、 位置決めピン（８ｎ）は、両端側に歯溝を有しており、
   ナット締め付け板（８ｉ）と位置決め板（８ｇ）とを貫
   通しており、且つ、位置決めピン（８ｎ）の一端には、
   位置決めリング（８ｏ）が固定してあり、その他端に
   は、ばねカバー（８ｑ）が、ばね（８ｐ）を覆った状態
   で、固定してあり、 第２段目のアーム（６）が第１段目のアーム（５）に対
   して回動可能なように、２枚の位置決め歯状板（８ｅ）
   が、第２段目のアーム（６）に固定してあり、２枚の位
   置決め板（８ｇ）が、第１段目のアーム（５）に固定し
   てある構成としたことを特徴とする折り畳み式の架線工
   事ワイヤ引き出し用ベンチ。
3. 【請求項３】 請求項１の第２の位置決め装置（９）
   は、 第４の軸（９ｂ）と、 第３のリール（９ａ）と、 ２枚の位置決め歯状板（９ｅ）と、 ２つの滑り止めパッキン（９ｆ）と、 ２枚の固定板（９ｇ）と、 ２つのナット（９ｉ）とを有し、 第４の軸（９ｂ）は、両端にねじ部を有し、第３のリー
   ル（９ａ）に挿入してあり、各端は、軸受（９ｃ）、パ
   ッド（９ｄ）、位置決め歯状板（９ｅ）、滑り止めパッ
   キン（９ｆ）、固定板（９ｇ）、及びナット（９ｈ）を
   貫通しており、位置決めピン（９ｊ）は、両端側に歯溝
   を有しており、ナット締め付け板（９ｉ）と固定板（９
   ｇ）とを貫通しており、 位置決めリング（９ｋ）は、位置決めピン（９ｊ）の一
   端としっかり固定してあり、位置決めピン（９ｊ）の他
   端には、ばねカバー（９ｌ）が、ばね（９ｍ）を覆った
   状態で、固定してあり、 第３段目のアーム（７）が第２段目のアーム（６）に対
   して回動可能であるように、２枚の位置決め歯状板（９
   ｅ）が、第３段目のアーム７に固定してあり、２枚の位
   置決め板（９ｇ）が、第２段目のアーム（６）の先端部
   に固定してある構成としたことを特徴とする折り畳み式
   の架線工事ワイヤ引き出し用ベンチ。
4. 【請求項４】 請求項１のワイヤガイド装置（１０）
   は、 Ｕ型板（１０ｐ）を有し、 第４の軸（１０ｂ）が第４のリール（１０ａ）に挿入し
   てあり、 ２つのスナップリング（１０ｄ）が、第４の軸（１０
   ｂ）の両端に、一対の軸受（１０ｃ）の外側から取り付
   けてあり、 第４のリール（１０ａ）がＵ型板（１０ｐ）の２つの腕
   の間に配置してあり、 第６の軸（１０ｆ）が第５のリール（１０ｅ）の中に挿
   入してあり、 第６の軸（１０ｆ）の各端は、軸受（１０ｇ）を貫通し
   ており、その先に、滑り止めパッキン（１０ｈ）が取り
   付けてあり、 第５のリール（１０ｅ）がＵ型板（１０ｐ）の２つの腕
   の間に配置してあり、 両端に歯部を有するピン（１０ｌ）が、ナット締付板
   （１０ｋ）及び固定板（１０ｉ）を通過しており、 固定リング（１０ｍ）がしっかりとピン（１０ｌ）の一
   端と繋がっており、 ピン（１０ｌの他端には、ばねカバー（１０ｏ）が、ば
   ね（１０ｎ）を覆った状態で、固定してあり、 ピボットの回転ができるように、固定板（１０ｉ）が第
   ３段目のアーム（７）と連結してある構成としたことを
   特徴とする折り畳み式の架線工事ワイヤ引き出し用ベン
   チ。