JP3027313U - 湿布用ホットパック - Google Patents
湿布用ホットパックInfo
- Publication number
- JP3027313U JP3027313U JP1996000964U JP96496U JP3027313U JP 3027313 U JP3027313 U JP 3027313U JP 1996000964 U JP1996000964 U JP 1996000964U JP 96496 U JP96496 U JP 96496U JP 3027313 U JP3027313 U JP 3027313U
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- Thermotherapy And Cooling Therapy Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課 題】 含水ゲル蓄熱剤を密封した熱湯加温型の湿
布用ホットパックで熱湯浴槽浸漬において沈降しない取
扱作業性に優れたものにする。 【解決手段】 含水ゲル蓄熱剤収納袋(以下内袋とい
う)を補強するために外袋とやゝ厚みのある柔軟性に富
んだ軟質塩化ビニルフイルムを用いて、熱融着した内袋
の周縁部分と外袋の周縁部分とを熱融着して内袋を固定
し、長方形袋の短辺部分に独立気泡の発泡体を内袋と外
袋との問に封入固定して、その取扱作業性の優れた温湿
布用ホットパックを考案した。
布用ホットパックで熱湯浴槽浸漬において沈降しない取
扱作業性に優れたものにする。 【解決手段】 含水ゲル蓄熱剤収納袋(以下内袋とい
う)を補強するために外袋とやゝ厚みのある柔軟性に富
んだ軟質塩化ビニルフイルムを用いて、熱融着した内袋
の周縁部分と外袋の周縁部分とを熱融着して内袋を固定
し、長方形袋の短辺部分に独立気泡の発泡体を内袋と外
袋との問に封入固定して、その取扱作業性の優れた温湿
布用ホットパックを考案した。
Description
【0001】
この考案は、含水ゲル等の蓄熱剤を柔軟なプラスチックスフイルムの袋に充填 して熱融着等のシール手段により厳重に密封した繰り返し使用可能な温湿布用ホ ットパックに関するものである。
【0002】
従来のホットバックは含水ゲルを蓄熱剤として、それを単に可撓性、不透水 性を有する汎用プラスチックスフイルムの周縁を熱融着してできた袋に密封した ものであり、或はこれらゲル状蓄熱剤をフイルムの小袋に封入し、この小袋を連 結してシート状にしたものであって、これを熱湯浴槽内に浸漬、加温して使用す るが、まだ効率的、安全な作業による加温処理が為されていない。
【0003】
従来の含水ゲル蓄熱剤を用いた繰り返し使用可能な湿布用ホットパックは蒸気 、煮沸処理或は熱湯浸漬によって加温されている。 従って加温状態の含水ゲ ル蓄熱剤収納袋のプラスチックスフイルムは軟化し、またその内容物も膨張して いるので、これはピンセットのような硬い鋭利な物に当って破袋し含水ゲル蓄熱 剤が流失して熱湯浴槽内で破袋した場合は加熱ヒータ等加熱装置を破損すると いう問題があった。
【0004】 またこれらの加温された湿布用ホットパックを患部に取付けて治療する時、こ のホットパックの表面層が直接素肌に触れると局部的に火傷を負うことがあり、 そのためにこのホットパックの片面に織布、或は不織布を張り合わせることが提 案されている。 しかし織布、或は不織布を張り合わせたホットパックは煮沸、 熱湯等で加熱処理を施した場合素肌に接触する表面層に熱湯を含むので使用時 に何らかの処置をしなければならないという問題があった。
【0005】 また繰り返し使用可能な湿布用ホットパックは当初加温状態でも含水ゲル蓄 熱剤の流動性は殆ど変化が見られないが、度重なる使用で徐々にその流動性を増 し蓄熱性能も低下するという問題があった。
【0006】 また更に湿布用ホットパックの加温処理においては熱湯浴槽中に立てるように して多数同時に浸漬処理するのが一般的であるが、この場合当初は含水ゲル蓄 熱剤中に混在する空気でホットパックが熱湯の中直立状態で浮いており、その一 部分が湯水より突き出ていてこれを取り出す作業にそれほど危険を伴わないが、 長時間加熱、或は繰り返し加熱を重ねると蓄熱剤である含水ゲルの粘度低下と 共にその収納袋から徐々に空気が漏れてホットパックが熱湯浴槽の底に沈むよう になり、加熱処理作業が危険なものとなるという問題があった。
【0007】
この考案者らは、上記問題点につき鋭意検討した結果、含水ゲル蓄熱剤収納袋 (以下内袋という)をガスバリヤー性の高い複合フイルムを使用し、これを更に 補強するために外袋としてやゝ厚みのある柔軟性に富んだ軟質塩化ビニール樹 脂のフイルムを用いた。 また含水ゲル蓄熱剤の材質を粘度低下の起し難い吸水 膨張性樹脂を用いてそのゲル粘度の安定性向上を計り、更に湿布用ホットバック が熱湯浴槽中で沈降しないように内袋と外袋との間に発泡体を封入することで性 能及びその取扱作業性の優れた湿布用ホットパックを得ることを知り、この考 案を為すに到った。
【0008】
本考案の湿布用ホットパックの蓄熱剤は、吸水膨張性樹脂例えば架橋ポリア クリル酸塩系、デンプン/ポリアクリル酸塩系、PVA/ポリアクリル酸塩系、 イソブチレン/マレイン酸塩系、架橋PVA系、及び架橋CMC系等の中から 選ばれた一種、または二種以上の混合物にゲル安定剤含有の水溶液を加えて含水 ゲルとし粘度の安定した蓄熱剤にすることができた。
【0009】 また湿布用ホットバックの内袋はポリエチレンと塩化ビニリデン共重合体、 軟質塩化ビニル、ポリエステル、ナイロン、ビニロン、セロファン、及びアルミ 箔、の中から選ばれた一種または二種以上の材料を組み合わせた二層または 多層ラミネートのガスバリヤー性複合フイルムを使用した。このガスバリヤー性 複合フイルムの長方形袋に上記含水ゲル蓄熱剤を充填し、熱融着により密封した 。
【0010】 更に、上記内袋を補強するために外袋としてやゝ厚みのある柔軟性に富んだ 軟質塩化ビニルフイルムを用いて、内袋周縁の熱融着部分と外袋の周縁部分とを 熱融着して内袋を固定し、長方形袋の短辺部分に独立気泡の発泡シート、或は棒 状の風船を内袋と外袋との間に封入固定してその取扱作業性の優れた湿布用ホ ットパックとした。
【0011】
次いで、この考案の一実施例について図を参照しながら以下に説明する。 図1は、この考案に係わる湿布用ホットパックの斜視図であり、図2はその平面 図、図3は図2のA−A’線で切断した時の断面図である。
【0012】 (2)は含水ゲル蓄熱剤でイソブチレン/マレイン酸塩系の粉末に水及び中和 剤を加えて、これを吸収させ樹脂粉末を膨潤させて流動粘度が高く中性の含水ゲ ルとし、内袋(3)にポリエチレン/ナイロン/ポリエチレンの三層ラミネート フイルムを使用し、その三方を15cm幅で熱融着した周縁(6)を有する袋に 上記含水ゲル蓄熱剤を充填し残る一辺も同様に熱融着により密封して厚み15m mのシート状物を得た。
【0013】 内袋(3)を補強する外袋(4)は厚み0.075mmの軟質塩化ビニルフイ ルムを使用し、2枚の塩化ビニルフイルムの間に厚み10mm、幅は内袋(3) の短辺より短く、長さは同内袋の長辺の1/5長さの独立気泡でカサ比重0.2 の発泡シート(5)を含水ゲル蓄熱剤を充填した内袋(3)の一短辺に重ねて内 袋の周縁(6)の外周部分で2枚の塩化ビニルフイルムを熱融着し外袋の周縁( 7)を形成し、更に内袋周縁(6)と外袋の周縁(7)とが重なる部分に6ケ所 加圧熱融着して内袋固定用熱融着点(8)を設けて湿布用ホットパットとした。
【0014】
以上説明したように本考案によれば、蓄熱剤として使用する含水ゲルを吸水膨 張性樹脂の選択により治療箇所に適したゲル粘度で、流動性変化の少ない湿布用 ホットパックを得ることができ、また内袋にガスバリヤー性複合フイルムを使用 することにより含水ゲル蓄熱剤中に含有する空気を保持し、更にまた内袋と外袋 との間に浮嚢体を封入することにより湿布用ホットパックの浮力を持たせること ができ、同時に内袋の周縁と外袋の周縁とを熱融着により一体化したので湿布用 ホットパックの形状をシート状に保つことができ、性能及その取扱作業性の優 れた湿布用ホットパックを得ることができた。
【図1】 この考案に係わる湿布用ホットパックの一例
の斜視図
の斜視図
【図2】 図1の平面図
【図3】 図2のA−A’線で切断した断面図
【図4】 図1の発泡体を風船体に変えた平面図
【図5】 図4のB−B’線で切断した断面図
1・・・・・・・・ 湿布用ホットパック 2・・・・・・・・ 含水ゲル蓄熱剤 3・・・・・・・・ 内袋 4・・・・・・・・ 外袋 5・・・・・・・・ 発泡体 5’・・・・・・・ 風船体 6・・・・・・・・ 内袋の熱融着周縁部 7・・・・・・・・ 外袋の熱融着周縁部 8・・・・・・・・ 内袋の固定用熱融着部
Claims (3)
- 【請求項1】 吸水膨張性樹脂粉末の含水ゲルを蓄熱剤
とし、これをガスバリヤ性フイルムの袋に密封し更に浮
嚢体と共に補強用外袋に入れ熱融着によって前記ガスバ
リヤー性の蓄熱剤収納袋を外袋内に固定すると同時に密
封することにより,熱湯浸漬において常に直立状態でそ
の一部分が湯水面より浮き上がるようにしたことを特徴
とする湿布用ホットパック。 - 【請求項2】 前記ガスバリヤー性フイルムの袋が熱融
着可能な複合フイルムであることを特徴とする請求項1
の湿布用ホットパック。 - 【請求項3】 前記浮嚢体が柔軟性に富んだ独立気泡の
発泡シートで、蓄熱剤と同様に変形し患部に沿うことを
特徴とする請求項1の湿布用ホットパック。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996000964U JP3027313U (ja) | 1996-01-17 | 1996-01-17 | 湿布用ホットパック |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996000964U JP3027313U (ja) | 1996-01-17 | 1996-01-17 | 湿布用ホットパック |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3027313U true JP3027313U (ja) | 1996-08-09 |
Family
ID=43162432
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1996000964U Expired - Lifetime JP3027313U (ja) | 1996-01-17 | 1996-01-17 | 湿布用ホットパック |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3027313U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009148455A (ja) | 2007-12-21 | 2009-07-09 | Takara:Kk | 蓄熱材マット |
JP2010035676A (ja) * | 2008-08-01 | 2010-02-18 | Takara:Kk | 蓄熱材寝具 |
-
1996
- 1996-01-17 JP JP1996000964U patent/JP3027313U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009148455A (ja) | 2007-12-21 | 2009-07-09 | Takara:Kk | 蓄熱材マット |
JP2010035676A (ja) * | 2008-08-01 | 2010-02-18 | Takara:Kk | 蓄熱材寝具 |
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