JP3027249U - 真空圧発生装置 - Google Patents

真空圧発生装置

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JP3027249U
JP3027249U JP1996001201U JP120196U JP3027249U JP 3027249 U JP3027249 U JP 3027249U JP 1996001201 U JP1996001201 U JP 1996001201U JP 120196 U JP120196 U JP 120196U JP 3027249 U JP3027249 U JP 3027249U
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JP1996001201U
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Inventor
里志 荒井
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日本空圧システム株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】付加的な真空圧調整装置を用いず、空気エネル
ギー効率を犠牲にせずに、任意の一定した真空圧を容易
に発生できる真空圧発生装置を提供する。 【解決手段】本考案の真空圧発生装置は、第1減圧室へ
の吐出口を有する第1管体と、その吐出気流を受けて第
1減圧室の気体を吸込む受気口と第2減圧室への吐出口
とを前後に有する第2管体と、その吐出気流を受けて第
2減圧室の気体を吸込む受気口と第3減圧室への吐出口
とを前後に有する第3管体と、その吐出気流を受けて第
3減圧室の気体を吸込む受気口と排気室への排気口とを
前後に有する第4管体と、第1減圧室から第2減圧室へ
流入を許容する第1逆止弁と、第1減圧室から第3減圧
室へ流入を許容する第2逆止弁とに加え、第1減圧室と
第2減圧室との間に設けた第1絞り通路と、第1減圧室
又は第2減圧室と第3減圧室との間に設けた第2絞り通
路とを、単一の筐体内に備えてなる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は真空圧発生装置に関し、特に工業的に利用することができる真空圧を 気体エジェクタを用いて効率よく発生するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から工業的に真空圧を発生させる装置として、回転式や往復動式のポンプ などの機械的に空気を排除する真空ポンプが用いられている。しかし、吸引する 空気がガスや塵などで汚染されているときは、機械的な真空ポンプは種々の障害 を受けやすいという欠点がある。そのため、吸引空気が汚染されても障害を受け にくい流体ジェット式の真空圧発生装置が用いられることが多い。
【0003】 流体ジェットを利用した真空圧発生装置としては、液体を作動流体とするもの や気体を作動流体とするものがあるが、電気配線を使用することなく比較的簡単 に設置できる、環境雰囲気を汚染することが少ない、小型で比較的に大流量の空 気を吸引することができる、などの利点があるため、圧力空気を使用する気体エ ジェクタが採用されることが多い。そして、ガラス板や鉄板等の板材の真空吸着 搬送、装置組み立て時の部品等の真空吸着搬送、プラスチックスの真空成形、密 閉容器内の排気などの各種の用途に対して、空気エジェクタを直列で多段に組み 合わせて真空度を高めた真空圧発生装置も多く利用されている。
【0004】 このような多段空気エジェクタ式の従来の真空圧発生装置は、図2のように、 筐体1内に、第1管体2と第2管体3と第3管体4と第4管体5とが、順次に設 けてあり、第1管体2とその吐出気流を受けて第1減圧室12内の気体を吸込む 第2管体3とで、第1段目のエジェクタが構成され、また第2管体3と第3管体 4とで上記と同様に構成される第2段目エジェクタ、更に第3管体4と第4管体 5とで上記と同様に構成される第3段目エジェクタが設けられている。そして、 加圧気体供給口10から導入された加圧空気は、第1管体2、第2管体3、第3 管体4、第4管体5と順次に通過し、それぞれ第1減圧室12、第2減圧室13 、第3減圧室14内の気体を吸引して、排気室15を経て排気口16から排出さ れる。
【0005】 このような従来の真空圧発生装置において、第1段目のエジェクタでは高い真 空圧が発生するが空気の吸引容量が小さく、後段になるに従って到達真空度は低 くなるが、空気の吸引容量は大きくなるものであった。そのため従来は、例えば 、搬送対象の部品を吸着するためのパッド等の排気空間の、真空度が低い間には 大量の空気を吸引することができ、しかも最終的な到達真空度を高くするために 、例えば図2のように、排気空間の接続する真空吸引口17は、第1減圧室12 と直接に接続し、また第2減圧室13と第3減圧室14とは、それぞれ逆止弁8 1、82を介して接続するようにしていた。
【0006】 この真空圧発生装置は、加圧気体供給口10から加圧気体室11に加圧空気を 導入すると、第1減圧室12、第2減圧室13、第3減圧室14は、同時に減圧 が開始され、吸引された気体は空気と共に排気室15を経て排気口16から排出 される。そのため、真空吸引口17はこれらの3個の減圧室からの空気吸引によ り急速に減圧される。そして真空吸引口17の真空度が第3減圧室14の真空度 に達すると、逆止弁82が閉じて第1減圧室12と第2減圧室13からの空気吸 引に切り替わる。その後、真空吸引口17の真空度が第2減圧室13の真空度に 達すると、今度は逆止弁81も閉じて第1減圧室12のみからの空気吸引に切り 替わる。こうして最終的に真空吸引口17の真空度が第1減圧室12の真空度に 到達するまで、空気が吸引されることになる。
【0007】 ところで、真空吸着による搬送などを行うに際しては、搬送の対象によって高 真空度が必要とされる場合もあるが、低真空度で充分な場合もあり、それぞれ異 なった真空度が要求される。しかし、従来の多段エジェクタ式真空圧発生装置は 、高い真空度にまで比較的に短時間で到達することができる利点があるが、低真 空度が必要とされる用途には必ずしも適していない。そこで低真空用の真空圧発 生装置を設置する代わりに、高真空用の真空圧発生装置に供給する加圧空気の圧 力をレギュレータなどにより加減して、発生する真空圧を調整する、或いは発生 した真空圧を真空レギュレータで空気の漏入量を加減して低下させる、などの方 法で到達真空度を調整するようにしていた。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、このような手段による真空圧の調整は付加的調整装置の導入が前提で あって、余分な設備費用や設置場所を必要とするものであり、また同時に真空圧 発生装置の性能と空気エネルギー効率を犠牲にするものであった。 そこで本考案は、付加的な真空圧調整装置を用いることなく、また空気エネル ギー効率を犠牲にせずに、任意の一定の真空圧を発生することができる真空圧調 整機能付きの真空圧発生装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案の真空圧発生装置は、上記の目的を達成するために、第1減圧室への吐 出口を有する第1管体と、第1管体の吐出気流を受けて第1減圧室内の気体を吸 込む受気口と第2減圧室への吐出口とを前後に有する第2管体と、第2管体の吐 出気流を受けて第2減圧室内の気体を吸込む受気口と第3減圧室への吐出口とを 前後に有する第3管体と、第3管体の吐出気流を受けて第3減圧室内の気体を吸 込む受気口と排気室への排出口とを前後に有する第4管体と、第1減圧室から第 2減圧室への流入を許容する第1逆止弁と、第1減圧室から第3減圧室への流入 を許容する第2逆止弁とに加え、第1減圧室と第2減圧室との間に設けた第1絞 り通路と、第1減圧室又は第2減圧室と第3減圧室との間に設けた第2絞り通路 とを、単一の筐体内に備えたことを特徴とする。
【0010】
【考案の実施の形態】
本考案の真空圧発生装置の構成を、図1に示す例によって説明する。 1は装置の筐体であり、その内部に加圧気体室11、第1減圧室12、第2減 圧室13、第3減圧室14、及び排気室15が順次に隔壁を介して隣接するよう に設けられている。そして加圧気体室11が加圧気体供給口10に、第1減圧室 12が真空吸引口17に、また排気室15が排気口16に、それぞれ通じている 。また、加圧気体室11と第1減圧室12の隔壁には第1管体2が、第1減圧室 12と第2減圧室13の隔壁には第2管体3が、第2減圧室13と第3減圧室1 4の隔壁には第3管体4が、更に第3減圧室14と排気室15の隔壁には第4管 体5が、同軸上に順次直列となって並ぶように設けられている。
【0011】 このように構成された真空圧発生装置において、第1管体2と第2管体3とで 第1段目のエジェクタが構成されており、第1管体2は加圧気体室11内の空気 を第1減圧室12側の吐出口から吹き出し、この吐出気流を第2管体3の第1減 圧室12側の受気口で受けて、第1減圧室12内の気体を第2管体3に吸込むよ うになっている。そして、第2管体3と第3管体4とで上記と同様に構成される 第2段目エジェクタと、第3管体4と第4管体5とで上記と同様に構成される第 3段目エジェクタとが順次に並んでおり、加圧気体供給口10から加圧気体室1 1に供給された加圧空気は、第1管体2と第2管体3と第3管体4と第4管体5 とを順次に通過すると共に、第1減圧室12と第2減圧室13と第3減圧室14 とからそれぞれ空気を吸引し、排気室15を経て排気口16から排出される。こ うして減圧された第1減圧室12と第2減圧室13と第3減圧室14へは、真空 吸引口17から吸引された空気等が流入する。
【0012】 更に、本考案の真空圧発生装置における第1減圧室12と真空吸引口17とを 連絡する通路には、第2減圧室13に向かう空気の流入のみを許容する第1逆止 弁81と、第1減圧室から第3減圧室に向かう空気の流入のみを許容する第2逆 止弁82とが開口している。従って、真空吸引口17の真空度が低い場合には、 第1減圧室12と第2減圧室13と第3減圧室14とへの空気の吸引が行われる 。そして真空吸引口17の真空度が高くなるにつれて、先ず第3減圧室14への 空気の吸引が止まって第2逆止弁82が閉じ、次いで第2減圧室13への空気の 吸引も止まって第1逆止弁81が閉じるので、最後には第1減圧室12からの空 気の吸引だけとなる。
【0013】 更に本考案の真空圧発生装置では、第1減圧室12と第2減圧室13との間に 、その途中に第1絞り71を有する第1絞り通路61が設けられている。そして また、第1減圧室12と第3減圧室14との間に、その途中に第2絞り72を有 する第2絞り通路62が設けられている。しかしこの第2絞り通路62は、第1 減圧室12と第3減圧室14との間に設ける代わりに、第2減圧室13と第3減 圧室14との間に設けてあってもよい。更に、第1絞り通路61や第2絞り通路 62を設ける位置は、特に図1に示された位置に限定されず、各減圧室の間の隔 壁や、真空吸引口17と第1減圧室12の間を連絡する通路と第2減圧室13又 は第3減圧室14との間、或いは第1逆止弁81又は第2逆止弁82に隣接させ 又はこれらの逆止弁に組み込んで設けることもできる。
【0014】 これらの第1絞り通路61又は第2絞り通路62に設けられている第1絞り7 1又は第2絞り72は、可変絞りであることが好ましいが、固定絞りであっても よく、また半固定絞りであってもよい。また好ましい絞りとしては図1に示すよ うなニードル弁があるが、特にこれに限定されるものではなく、単なるオリフィ スなどであってもよい。なお、図1における70は、Oリングである。
【0015】 このような本考案の真空圧発生装置において、第1絞り71又は第2絞り72 を少し緩めておくと、第2減圧室13又は第3減圧室14内の空気は、第1絞り 通路61又は第2絞り通路62を経て第1減圧室12に戻ることになるので、第 1減圧室12の真空度は少し低下すると同時に、第2減圧室13又は第3減圧室 14の真空度は少し高くなる。従って、第1段目のエジェクタ、又は第2段目の エジェクタの効率を余り低下させることなく、到達真空度を低下させることがで きる。そして、第1絞り71と第2絞り72を大きく開くことによって、到達真 空度を大幅に低下させ、また第1絞り71と第2絞り72を完全に絞って閉止す ると、到達真空度を第1段目のエジェクタの最大能力まで高めることができ、従 って、真空吸引口17の到達真空度を、広い範囲内で任意に調整することができ る。
【0016】
【考案の効果】
本考案の真空圧発生装置は、第1〜第4管体を順次直列に配置して多段エジェ クタを形成し、最も到達真空度の高い第1減圧室とより到達真空度の低い他の減 圧室との間に逆止弁を設けると共に、これらの減圧室の間に空気を漏洩させる絞 りを設けたものであるので、これらの絞りを適宜調整することによって、使用す る加圧空気のエネルギー効率を損なうことなく、到達真空度を広い範囲で調整す ることができ、しかも所望の到達真空度まで迅速且つ効率的に排気することがで きる。そして、全ての調整機能を単一の筐体内に集約して備えてあるので、付加 的な調節手段を必要とせず、小型であってコンパクトに設置でき、しかも多量の 空気を迅速に吸引することができて、経済的であるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の真空圧発生装置の例の構造を示す断面
図である。
【図2】従来の多段エジェクタ式真空圧発生装置の構成
図である。
【符号の説明】
1 筐体 2 第1管体 3 第2管体 4 第3管体 5 第4管体 10 加圧気体供給口 11 加圧気体室 12 第1減圧室 13 第2減圧室 14 第3減圧室 15 排気室 16 排気口 17 真空吸引口 61 第1絞り通路 62 第2絞り通路 70 Oリング 71 第1絞り 72 第2絞り 81 第1逆止弁 82 第2逆止弁

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1減圧室への吐出口を有する第1管体
    と、第1管体の吐出気流を受けて第1減圧室内の気体を
    吸込む受気口と第2減圧室への吐出口とを前後に有する
    第2管体と、第2管体の吐出気流を受けて第2減圧室内
    の気体を吸込む受気口と第3減圧室への吐出口とを前後
    に有する第3管体と、第3管体の吐出気流を受けて第3
    減圧室内の気体を吸込む受気口と排気室への排出口とを
    前後に有する第4管体と、第1減圧室から第2減圧室へ
    の流入を許容する第1逆止弁と、第1減圧室から第3減
    圧室への流入を許容する第2逆止弁とに加え、第1減圧
    室と第2減圧室との間に設けた第1絞り通路と、第1減
    圧室又は第2減圧室と第3減圧室との間に設けた第2絞
    り通路とを、単一の筐体内に備えたことを特徴とする真
    空圧発生装置。
  2. 【請求項2】 第1管体と第2管体と第3管体と第4管
    体とが順次に直列に並んで設けられている請求項1に記
    載の真空圧発生装置。
  3. 【請求項3】 第1絞り通路又は第2絞り通路が半固定
    式絞り弁を備えている請求項1又は2に記載の真空圧発
    生装置。
  4. 【請求項4】 第1絞り通路又は第2絞り通路がニード
    ル弁を備えている請求項1乃至3のいずれかに記載の真
    空圧発生装置。
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