JP3027230U

JP3027230U - 飾り取り替え式止め具

Info

Publication number: JP3027230U
Application number: JP1996000801U
Authority: JP
Inventors: 昇太田
Original assignee: 鈴木康雄
Priority date: 1996-01-26
Filing date: 1996-01-26
Publication date: 1996-08-09
Anticipated expiration: 2002-01-26

Abstract

(57)【要約】【課題】ハンドバック、カバン、ベルト、靴あるいは
カフスボタンなどの身の回り品の止め具の飾り部分を使
用場所に適切な形態のものに取り替えられるようにす
る。【解決手段】飾り取り替え式止め具（１）を止め具本
体（２）と複数の飾り（３）とで構成し、止め具本体
（２）の表側面に対して上記複数の飾り（３）のうち１
つの飾り（３）を着脱手段（４）により取り外し可能な
状態で固定する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の技術分野】

本考案は、ハンドバック、カバン、ベルト、靴その他、カフスボタンなどの身の回り品の止め具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

上記の身の回り品例えばハンドバックなどは、冠婚葬祭の使用行事に応じた形態のものとして製作されている。特に、家紋の止め具付ハンドバックは、ほとんど葬式の場でのみ使用可能なものとして製品化されているため、結婚式など祝いの席でその形態のまま使用できない。

【０００３】

【従来の技術の欠点】

このため、ハンドバックの外形自体が冠婚葬祭のいずれの行事にも使用できるような形態となっていても、そのハンドバックの止め具の模様（家紋）が使用場所を制限することになる。この結果、多くの婦人は、それらの行事毎に適切なハンドバックを買い求めることになる。これは、いわゆるＴＰＯにかなうが、不経済となる。

【０００４】

【考案の目的】

本考案の目的は、ハンドバック、カバン、ベルト、靴あるいはカフスボタンなどの身の回り品の止め具の飾り部分を使用場所に適切な形態のものに取り替えられるようにして、上記従来の技術の欠点を解決することである。

【０００５】

【考案の解決手段】

上記目的の下に、本考案は、ハンドバック、カバン、ベルト、靴、カフスボタンなどの物品の止め具において、止め具を止め具本体と複数の飾りとで構成し、止め具本体の表側面に対して上記複数の飾りのうち１つの飾りを着脱手段により取り外し可能な状態で固定できるようにしている。ここで、上記着脱手段は、マジックテープ（登録商標）、ねじ、あるいは永久磁石・磁性体の組み合わせなどであり、これらの着脱手段は、止め具本体および複数の飾りの大きさや具体的な形状を考慮して採用する。

【０００６】

【実施の態様１】図１および図２の実施の態様は、本考案の飾り取り替え式止め具１をハンドバック８の止め具に適用した具体例を示している。止め具本体２は、正面から見て円形であり、連結部９およびヒンジピン１１によって、ハンドバック８の本体８ａの表側に取り付けられた取り付け部１０に対しほぼ９０度の角度で回動自在に取り付けられている。連結部９は、取り付け部１０にピン１４により固定された板ばね１２の自由端に対して連結部９の端部の直角の当接面１３で接することにより、フラップ（かぶせ）８ｂに対する押え位置および開放位置で安定な状態になるようになっている。

【０００７】なお取り付け部１０には、ピン１４の先端が外側方向に向けて突出しており、このピン１４に対してハンドバック８のフラップ８ｂに設けられた位置決め用の孔１５が嵌まり合うことによって、ハンドバック８の本体８ａに対しハンドバック８のフラップ８ｂが位置決めされるようになっている。

【０００８】そして、止め具本体２の表側面に円形の窪み１６が形成されており、その底部分に着脱手段４としてマジックテープ５のループテープ５ａが接着剤などで貼り付けられている。複数例えば４つの飾り３は、止め具本体２の窪み１６に嵌まり合う円形の大きさのものであり、裏面側にマジックテープ５のフックテープ５ｂを接着剤などで固定した状態で備えており、表面側で例えば透明なガラス製またはその他の装飾材によるブローチ１７を備えている。

【０００９】この具体例で、４つの飾り３のそれぞれのブローチ１７は、通常使用のための中央飾り入りブローチ１７ａ、冠婚使用のための家紋金色ブローチ１７ｂ、葬祭使用のための家紋銀色ブローチ１７ｃ、洋服での葬祭使用のための黒無地ブローチ１７ｄとして構成されている。なお、止め具本体２の窪み１６の中央部分に取り外し用の孔１８が形成されており、これに対応してハンドバック８側にその孔１８に入る取り外し用のロッド１９が紐２０などによって取り付けられている。

【００１０】例えば冠婚の行事に出席する場合、使用者は、止め具本体２の窪み１６に家紋金色ブローチ１７ｂ付の飾り３を押し当て、マジックテープ５のループテープ５ａとフックテープ５ｂとの係り合いによって、止め具本体２に対して飾り３を固定する。この具体例の場合、飾り３が止め具本体２の窪み１６の内部に収められているため、飾り３は、外力を受けにくい状態となって、ハンドバック８の使用中に落下しない。

【００１１】また葬祭の行事に使用するとき、使用者は、止め具本体２を開放状態とし、その裏側の取り外し用の孔１８にロッド１９をさし込み、取り付け中の飾り３を窪み１６の内部から押し出して、マジックテープ５による係り止めを解除し、葬祭用の家紋銀色ブローチ１７ｃ付の飾り３を止め具本体２の窪み１６に固定する。

【００１２】このように、ハンドバック８の使用者は、ハンドバック８の用途や使用場所に応じて、適切なブローチ付の飾り３を止め具本体２に装着できるから、１つのハンドバック８を冠婚葬祭などの使用場所に応じて適切な形態のものとして共通に使用できることになる。

【００１３】

【実施の態様２】図３の実施態様は、紳士用のカバン２１の止め具に適用した例である。止め具本体２は、カバン２１のフラップ２１ｂ側に固定されており、孔付係合片２２によりカバン２１の本体２１ａに取り付けられた取り付け部２３の孔２４の中に入り、その内部で係合舌片２５に嵌まり合うことによって係り止めされる。なお、係合舌片２５は、図示しないばねなどによって係り合い方向に付勢されており、外部の操作部２６によってばね付勢の方向と逆の解除方向に移動できるようになっている。

【００１４】そして、複数の飾り３は、着脱手段４としてねじ６、すなわち飾り３に固定されたおねじ６ａと、止め具本体２に形成されためねじ６ｂとのねじ込み作用によって着脱自在に取り付けられる。なお、この具体例で、飾り３のブローチ１７は止め具本体２を包み込むキャップ状の形態のものとして構成されている。

【００１５】

【実施の態様３】図４の実施の態様は、ベルト２７のピントップ式バックルの止め具本体２の表面側に長方形または正方形の窪み２８を形成し、この窪み２８の面に対して複数の長方形または正方形の飾り３のうち１つのものを飾り３の裏面側に埋め込んだ着脱手段４としての永久磁石７の磁気吸引力により固定する例である。この場合止め具本体２を磁性体により構成するか、または窪み２８の部分で、永久磁石７と対応する部分に磁性板２９を取り付けておくものとする。

【００１６】

【考案の効果】

本考案では、ハンドバック、カバン、ベルト、靴、カフスボタンなどの身の回り品の止め具本体に対して複数の飾りが選択的に組み合わせられるため、１つの身の回り品が冠婚葬祭などの使用目的に応じた適切な形態のものとして利用できるから、多くの使用態様に応じた身の回り品を用意する必要がなく、利用者側にとって経済的な負担が軽減できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】ハンドバックに本考案の飾り取り替え式止め具
を取り付けた実施態様の正面図である。

【図２】図１の飾り取り替え式止め具の拡大断面図であ
る。

【図３】カバンに本考案の飾り取り替え式止め具を取り
付けた実施態様の拡大断面図である。

【図４】ベルトに本考案の飾り取り替え式止め具を取り
付けた実施態様の拡大断面図である。

【符号の説明】

１飾り取り替え式止め具２止め具本体３飾り４着脱手段５マジックテープ６ねじ７永久磁石７ａ磁性体８ハンドバック

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】止め具本体（２）と複数の飾り（３）と
からなり、止め具本体（２）の表側面に対して上記複数
の飾り（３）のうち１つの飾り（３）を着脱手段（４）
により取り外し可能な状態で固定してなることを特徴と
する飾り取り替え式止め具（１）。
【請求項２】止め具本体（２）と複数の飾り（３）と
からなり、止め具本体（２）の表側面に対して上記複数
の飾り（３）のうち１つの飾り（３）を着脱手段（４）
としてのマジックテープ（５）により取り外し可能な状
態で固定してなることを特徴とする飾り取り替え式止め
具（１）。
【請求項３】止め具本体（２）と複数の飾り（３）と
からなり、止め具本体（２）の表側面に対して上記複数
の飾り（３）のうち１つの飾り（３）を着脱手段（４）
としてのねじ（６）により取り外し可能な状態で固定し
てなることを特徴とする飾り取り替え式止め具（１）。
【請求項４】止め具本体（２）と複数の飾り（３）と
からなり、止め具本体（２）の表側面に対して上記複数
の飾り（３）のうち１つの飾り（３）を着脱手段（４）
としての永久磁石（７）および磁性体（７ａ）により取
り外し可能な状態で固定してなることを特徴とする飾り
取り替え式止め具（１）。