JP3238205U - 自在止着機構を備える缶バッジ - Google Patents
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Abstract
【課題】服や帽子等に一旦止めた後で取り外すことなく缶バッジの向きを、回転して任意の方向に変更することができ、また、ファスナのスライダのツマミに結合することも可能な自在止着機構を備える缶バッジを提供する。【解決手段】表ピース1と、該表ピース1に裏から嵌合等によって結合された裏ピースと、該裏ピースに安全ピンに代わる止着手段を備える缶バッジCBであって、前記止着手段が、前記裏ピースの略中央部に当該裏ピースの平面内で回転自在にして設けた回転ベースと、前記回転ベースに前記裏ピースの平面に関して起状自在に連結した前記裏ピースの外周から突出できる長さを有する止着部材32とを備え、前記止着部材32は、少なくとも先端部が二重短冊状であると共に、前記裏ピースと対面する部位に磁石32aを有し、前端部にスナップボタン32b等の止着具を有する缶バッジ。【選択図】図1
Description
本考案は、安全ピンに代わる止着手段を備える缶バッジに関する。
従来より、缶バッジに関しては、様々なアイデアが特許出願や実用新案登録出願により提案されており、それらの中で実用に供されているものも多々ある(特許文献1、2参照)。
缶バッジは、薄い鋼板製の表ピースと、この表ピースに裏から嵌合された薄い鋼板製の裏ピースと、裏ピースに設けた安全ピンを主要部材として構成され、表ピースの表面にキャラクタやイラスタ等がプリント等によって表示されており、裏ピースの定位置に設けられている安全ピンによって、帽子、服、バッグなどに止めて用いている。
従来の缶バッジは、安全ピンによって帽子や服などに止着する方式であるため、服等に止めた缶バッジの向きを変えるには、服等から安全ピンを外して表ピースの向きを変えてから安全ピンで止め直すといった手間を要する。
また、従来の缶バッジは、その止着手段が安全ピンであるため、例えば、衣服やバッグ等に付けられたファスナやジッパ(以下、単にファスナという)の開閉用のスライダのツマミに体裁よく連結することができなかった。
なお、止着手段にテープ状の面ファスナを用いた缶バッジも、特許文献3で提案されているが、面ファスナによる止着手段は、止着できる対象が、ベルトやバンドなどの帯状のものに限定されるため、汎用性に問題がある。
本考案は、従来の缶バッジの使用態様が限られていることに鑑み、服や帽子等に一旦止めた後で取り外すことなく缶バッジの向きを、回転して任意の方向に変更することができ、また、ファスナのスライダのツマミに結合することも可能な自在止着機構を備える缶バッジを提供することを、課題とする。
上記課題を解決することを目的としてなされた本考案缶バッジの構成は、表ピースと、該表ピースに裏から嵌合等によって結合された裏ピースと、該裏ピースに安全ピンに代わる止着手段を備える缶バッジであって、前記止着手段が、前記裏ピースの略中央部に当該裏ピースの平面内で回転自在に設けた回転ベースと、前記回転ベースに前記裏ピースに対して起状自在に連結され前記裏ピースの外周から突出できる長さを有する止着部材とを備え、前記止着部材は、少なくとも先端部が二重短冊状であって、前記裏ピースと対面する部位に磁石を備えると共に前端部にスナップボタン等の止着具を備えることを特徴とする。
前記止着部材は、その全長を二重短冊状に形成したものであってもよい。その場合、前記磁石は二重短冊状の間に挟まれて設けられる。
前記回転ベースと前記止着部材の起状自在の連結は、直接連結、又は、連結部材を介した間接連結のいずれであってもよい。
前記止着具は、スナップボタンのほかに、ホック、面ファスナ、ピンとピン受のように凹凸嵌合や凹凸結合、或は雌雄結合のように結合、分離自在の構造を持つ止着具であればよい。また、止着具は、プラスチック製、金属製のいずれであってもよい。
缶バッジの表ピースと裏ピースは、金属製やプラスチック製のプレス等による成形体であり、また、回転ベースと止着部材は、ナイロン等の合成樹脂材の成形体が好ましいが、合成樹脂以外の金属製などの材料で製したものであってもよい。
本考案缶バッジは、従来品の安全ピンに代わる止着手段として、缶バッジ裏ピースの略中央部に当該裏ピースの平面内で回転自在にして設けた回転ベースと、前記回転ベースに前記裏ピースの平面に関して起状自在に連結した前記裏ピースの外周から突出できる長さを有する止着部材とを備え、前記止着部材は、少なくとも先端部が二重短冊状であると共に、前記裏ピースと対面する部位に磁石を有し、前端部にスナップボタン等の止着具を有する構造としたから、服や帽子等に一旦止めた後で取り外すことなく缶バッジの向きを、回転して任意の方向に変更することができ、また、ファスナのスライダのツマミに結合することも可能という、従来の缶バッジでは得られない効果を奏する。
次に本考案缶バッジの実施の形態例について図を参照して説明する。
図において1は、缶バッジCBの表ピース、2は表ピース1の裏面の内周縁にプレス等により外周縁を嵌合して一体化した裏ピースで、これらの表、裏ピース1、2は公知手法により中空の缶バッジCBの本体に形成される。
缶バッジCBの裏ピース2には、従来は中心より上方に偏位した部位に止着手段として安全ピン(図示せず)が取付られていたが、本考案では、この安全ピンに代わる止着手段3が裏ピース2の略中央部に設けられている。
図3に示す止着手段3は、一例として、以下の構成を備えるものである。
即ち、図3の止着手段3は、裏ピース2に対して回転自在の回転ベース31と、この回転ベース31に連結部材33を介して連結された裏ピース2に対して起状自在の止着部材32とを備えている。
ここで、図3の回転ベース31は、一例として次の構成を備えている。即ち、図3に示すように、裏ピース2の略中心に形成した取付穴2aに回転自在に支持させた回転軸31aと、この回転軸31aの頭部31c(裏ピース2の外面側の部位)に結合して回転軸31aと一体化された回転基部31bにより形成されている。
後述する止着部材32と回転ベース31の回転基部31bとを連結する連結部材33は、一例として細いピアノ線のような鋼線で形成した正面から見て略四角形の環状をなす部材である。連結部材33は、環状であれば四角形以外の、例えば円形等の形状であってもよい。
本考案では、前記回転ベース31における回転軸31aの頭部31cに、回転基部31bを設けることなく、前記連結部材33を回転軸31aの頭部31cに直接連結する構造とすることもできる(図4参照)。この場合、図4の回転軸31aの頭部31cは、連結部材33の構成部分33aが遊挿できる挿入穴31dをするように形成することになる。
また、本考案では、前記回転軸31aと連結部材33とを一体化した形態とすることも可能である(図5、図6参照)。この場合、回転軸31aの頭部31cを、連結部材33の構成部分33aと同形状に形成することになる。
前記止着部材32は、図3の例では、側面から見た断面形状が細い縦長U状の正面から見て略短冊状をなし、且つ全体が2重短冊状をなす柔らかめのプラスチック成形体により形成され、長さが缶バッジCBの外周から十分に突出できる大きさを有している。
図3の止着部材32は、裏ピース2の外形内に対応する部位にボタン状の磁石32aが配置されていると共に、缶バッジCBの外形からはみ出した部位に、ここでは、プラスチック製の雄部材と雌部材からなる止着具の一例としてスナップボタン32bが設けられている。図3において、b1がスナップボタン32bの雄部材、b2が雌部材である。本考案では、前記スナップボタン32bに代えピン(針)とピン受(針受)等の止着具を用いてもよい。
上記のように構成される止着手段3を有する本考案による缶バッジCBは、スナップボタン32bやピンとピン受等による止着具によって従来の缶バッジと同様に、帽子や服やバッグに取付ることができる。しかし、本考案缶バッジCBは、服などに一旦取付けた後に、取り外すことなく缶バッジCBを自由に回転させて缶バッジの向きを任意に変更することができるという特徴がある。自由に回転して向きを変えた後は、磁石32aによって裏ピース2に吸着保持されるから勝手に回転しないから缶バッジCBの向きも変わらない。
特に、本考案缶バッジCBは、上述した止着手段3を備えていることにより、ファスナやジッパのスライダのツマミの穴に、前記スナップボタン32bなどの止着具によって連結することができるから、従来の缶バッジでは不可能であった新たな装着形態を実現できるという顕著な特徴を有する。
本考案缶バッジは以上の通りであって、缶バッジの使用形態を従来の缶バッジでは不可能であった形態にまで拡張することができる。
CB 本考案缶バッジ
1 表ピース
2 裏ピース
3 止着手段
31 回転ベース
32 止着部材
33 連結部材
1 表ピース
2 裏ピース
3 止着手段
31 回転ベース
32 止着部材
33 連結部材
Claims (5)
- 表ピースと、該表ピースに裏から嵌合等によって結合された裏ピースと、該裏ピースに安全ピンに代わる止着手段を備える缶バッジであって、前記止着手段が前記裏ピースの略中央部に当該裏ピースの平面内で回転自在にして設けた回転ベースと、前記回転ベースに前記裏ピースの平面に関して起状自在に連結した前記裏ピースの外周から突出できる長さを有する止着部材とを備え、前記止着部材は、少なくとも先端部が二重短冊状であると共に、前記裏ピースと対面する部位に磁石を有し、前端部にスナップボタン等の止着具を有することを特徴とする缶バッジ。
- 前記止着部材は、その全長が二重短冊状であり、前記磁石が二重短冊状の間に挟まれ設置されている請求項1の缶バッジ。
- 前記回転ベースと前記止着部材の起状自在の連結は、連結部材を介した間接連結又は連結部材を介さない直接連結である請求項1又は2の缶バッジ。
- 前記止着具は、スナップボタン、ホック、面ファスナ、ピンとピン受、針と針受のように凹凸嵌合、又は凹凸結合或は雌雄結合による結合・分離自在の構造を持つプラスチック製又は金属製である請求項1~3のいずれかの缶バッジ。
- 前記表ピースと裏ピースは、金属製やプラスチック製のプレス等による成形体であり、前記回転ベースと止着部材は、ナイロン等の合成樹脂製の成形体、又は金属製の材料で形成したものである請求項1~4のいずれかの缶バッジ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022001263U JP3238205U (ja) | 2022-04-19 | 2022-04-19 | 自在止着機構を備える缶バッジ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2022001263U JP3238205U (ja) | 2022-04-19 | 2022-04-19 | 自在止着機構を備える缶バッジ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3238205U true JP3238205U (ja) | 2022-07-08 |
Family
ID=82261586
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022001263U Active JP3238205U (ja) | 2022-04-19 | 2022-04-19 | 自在止着機構を備える缶バッジ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3238205U (ja) |
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2022
- 2022-04-19 JP JP2022001263U patent/JP3238205U/ja active Active
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