JP3027117U - グラウンドの粉塵測定装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 グラウンドの発塵状況を所定環境条件の下
で、現場でも実験室でも簡単に測定できるようにする。 【解決手段】底面に計測面接地用の接地開口２を有する
透明材料製の球体１と、接地開口に直径方向に対向する
球体頂点に貫通するノズル３と、ノズル３にバルブ６を
有する導管手段５を介して接続した加圧空気供給源４、
９と、球体１の中心又はその近傍に向けて球体側面から
プローブ８を横方向に突き出させた粉塵計７とを具え
る。エアタンク４に蓄積した加圧空気を接地開口２から
球体内に露出する計測グラウンド面に所定量吹き付けた
後、粉塵計７で球体１内の発塵状況を測定し、データを
収集する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、発塵の少ない最適なグラウンド、例えば、校庭、テニスコート等の グレー系グラウンドを造成するのに役立てるため、グラウンドの表層の状態を現 場又は試験室内で測定する粉塵測定装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来は、このようなグラウンドの発塵状況は自然状態の現場で粉塵計を使用し て直接測定していた。

【０００３】 しかし、現場で従来の粉塵計を使用して測定する場合、気象条件の相違が測定 値に直接影響を与え、比較対照のためのデータを得ることが困難であった。

【０００４】 従って、本考案の目的は、現場においても条件を一定に保って測定することが 可能であり、また簡易的に試験室内での測定も行うことができるグラウンドの粉 塵測定装置を得るにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この目的を達成するため、本考案グラウンドの粉塵測定装置は、底面に計測面 接地用の接地開口を有する透明材料製の球体と、前記接地開口に直径方向に対向 する球体頂点に貫通するノズルと、このノズルにバルブ付き導管手段を介して接 続した加圧空気供給源と、前記球体の中心又はその近傍に向けて球体側面からプ ローブを横方向に突き出させた粉塵計とを具えたことを特徴とする。

【０００６】

【考案の実施の形態】

本考案を実施するにあたり、前記加圧空気供給源を、エアタンク及びこのエア タンクにエアを送給するエアポンプとにより構成すると好適である。また、エア タンク内の圧力を表示する圧力計をエアタンクに設け、更に、空気中の水分を除 去する装置及びエアタンクの底部に水抜き手段を設けるとよい。

【０００７】 球体は、例えば、透明プラスチック又はガラスにより形成し、球形の直径を約 ４００ｍｍ、底面の接地開口の直径を約１５０ｍｍとすると好適である。更に、 ノズルの球体内への突入量を調整自在にし、使用する粉塵計はデジタル粉塵計と するとよい。

【０００８】

【実施例】

次に、図面につき本考案の好適な実施例を説明する。

【０００９】 本考案によれば、例えばプラスチック又はガラスで形成した透明の球体１を設 け、この球体１の底面には接地開口２を形成し、この底面の開口端縁で計測面例 えば、図示のように現場のグラウンド例えばクレー系グラウンドＧの表層に接地 させて球体１を自立させる。球形の直径を例えば、４００ｍｍ、底面の接地開口 ２の直径を１５０ｍｍとする

【００１０】 接地開口２に直径方向に対向する球体頂点にノズル３を突入させる。このノズ ル３の球体１内への突入量は調整自在にすると好適である。ノズル３に加圧空気 供給源としてのエアタンク４から導管手段としてのホース５を接続する。このホ ース５にはバルブ６を設ける。球体の中心又はその近傍に向けて球体側面から粉 塵計例えば、デジタル式の粉塵計７のプローブ８を横方向に突き出させる。

【００１１】 エアタンク４への空気供給はエアポンプ、例えば、手押し式エアポンプ９によ ってバルブ１０を介して行う。また、エアタンク４にはタンク内部の圧力を表示 する圧力計１１を設け、更に、エアタンク４の底部には水抜きドレン１２を設け る。更に、好適にはポンプ９とバルブ１０との間に空気中の水分を除去する手段 （図示せず）を設けるとよい。

【００１２】 このような構成の粉塵測定装置の使用にあたり、エアポンプ９によりエアタン ク４内にエアを供給し、圧力計１１が例えば２kg/cm²を示したときバルブ１０を 閉じる。このようにエアタンク４に蓄積した加圧空気を、導管手段例えば、ホー ス５に設けたバルブ６を開いてノズル３を介して球体１内に吹き出させ、圧力計 １１が１kg/cm²の値を示したときバルブ６を閉める。

【００１３】 球体１内に吹き出る加圧空気によって球体の底面の接地開口２から球体内に露 出するグラウンドＧから粉塵が舞い上がる。圧力計１１が１kg/cm²の値を示し、 バルブ６を閉めたとき、球体１の側面から球体内にプローブ８を突入させた粉塵 計７によってこの発塵状況を計測する。測定時間は１分間隔で５分間測定する。 例えば、このような測定作業を３〜４回繰り返し、この平均値を粉塵量（ＣＰＭ ）として記録する。

【００１４】 ノズル３から球体内に吹き出させる空気圧力及び速度を変化させることにより 、自然界の種々の風速、風圧をシュミレートすることができ、またノズルの開度 によって風量を変化させることができる。更に、ノズル３の球体内への突入量を 変化させることによっても風速、風圧を変化させることができる。

【００１５】 試験室内での測定は、図示しないが、実際のグラウンド状況に模した調整試料 を磨りガラス上に一定面積に敷き均して配置する。球体１の底面の接地開口２の 端縁がこの調整試料に乗らないように調整試料を球体１で包囲し、上述の手順で 測定を行う。

【００１６】

【考案の効果】

本考案によれば、球体で計測面を包囲し、球体内の小空間に風に模した空気を 吹き出すため、現場においても、また試験室内においてもグラウンド、例えばク レー系グラウンドの発塵状況を、常に一定環境の下で測定することができ、しか も構成簡単な装置で簡便に行うことができ、種々の基準データを収集することが できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案によるグラウンドの粉塵測定装置好適な
実施例の線図的説明図である。

【符号の説明】

１ 球体 ２ 接地開口 ３ ノズル ４ エアタンク ５ ホース ６ バルブ ７ 粉塵計 ８ プローブ ９ エアポンプ 10 ノズル 11 圧力計 12 水抜きドレン Ｇ グラウンド

Claims (7)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 底面に計測面接地用の接地開口を有する
   透明材料製の球体と、前記接地開口に直径方向に対向す
   る球体頂点に貫通するノズルと、このノズルにバルブ付
   き導管手段を介して接続した加圧空気供給源と、前記球
   体の中心又はその近傍に向けて球体側面からプローブを
   横方向に突き出させた粉塵計とを具えたことを特徴とす
   るグラウンドの粉塵測定装置。
2. 【請求項２】 前記加圧空気供給源を、エアタンク及び
   このエアタンクにエアを送給するエアポンプとにより構
   成した請求項１記載のグラウンドの粉塵測定装置。
3. 【請求項３】 前記エアタンク内の圧力を表示する圧力
   計をエアタンクに設けた請求項２記載のグラウンドの粉
   塵測定装置。
4. 【請求項４】 前記エアタンクの底部に水抜き手段を設
   けた請求項２又は３記載のグラウンドの粉塵測定装置。
5. 【請求項５】 前記球体を透明プラスチックにより直径
   ４００ｍｍ程度の大きさに形成し、底面の接地開口の直
   径を１５０ｍｍ程度の大きさにした請求項１乃至４のう
   ちのいずれか一項に記載のグラウンドの粉塵測定装置。
6. 【請求項６】 前記ノズルの球体内への突入量を調整自
   在にした請求項１乃至５のうちのいずれか一項に記載の
   グラウンドの粉塵測定装置。
7. 【請求項７】 前記粉塵計をデジタル粉塵計とした請求
   項１乃至６のうちのいずれか一項に記載のグラウンドの
   粉塵測定装置。