JP3027019U - 男子用水洗便器に取り付ける除菌剤留置槽 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 男子用水洗便器に本考案による除菌剤留置槽
を取り付け、留置槽内の笊に市販の固形除菌剤を留置
し、用足し後水洗時に便器内面を除菌、浄化する。 【解決手段】 本考案による除菌剤留置槽は、本体、
蓋、シャワーピース、除菌剤留置笊及びゴムパッ
キングにより構成し、男子用水洗便器に取り付け水道
管に連結する。また、新規に本除菌剤留置槽を組込んだ
一体型便器の開発も可能である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は便器利用者の、日常の生理的必要性を衛生的に満たす器物であり、自 動水洗方式やプッシュボタン水洗方式の男子用水洗便器の上に本除菌剤留置槽を 取り付け、水道管に連結して使用する。（図３、図４、図５参照）

【０００２】

【従来の技術】

在来の男子用水洗便器にはこのタイプの、実用的且つ装飾的要素を加味した除 菌剤留置槽を取り付けたものがない。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

男子用水洗便器に本考案の除菌剤留置槽を取り付け、留置槽内に市販の固形除 菌剤を留置し、用足し後水洗時に便器内面を除菌、浄化する。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

既設の男子用水洗便器に本考案の除菌剤留置槽を取り付けるに際し、水洗ユニ ットと便器トップとの間に十分なスペースがない場合、水洗ユニットの位置を高 めるため、水道管を必要なだけ延長して同ユニットに繋ぎ、別にフレキシブル水 道管を用いてその一端を水洗ユニットの給水口に、他端を除菌剤留置槽の蓋の水 道管導入口にそれぞれ繋ぐ。（図７参照）

【０００５】 また、トイレを新設する場合、男子用水洗便器に本考案の除菌剤留置槽を取り 付けた全体の高さを考慮に入れ、壁上の水道管導入部位を高めにする。（図８参 照）

【０００６】

【考案実施の形態】

便器利用者が用足し後、自動水洗方式の場合は自動的に、プッシュボタン方式 の場合は水洗ボタンを押すことにより、水道水がシャワーピースを通って本除 菌剤留置槽の笊内に留置した市販の固形除菌剤に注ぎ、水道水に溶解した除菌 剤が便器内に流入し、除菌洗浄作用を起こす。

【０００７】 シャワーピースは除菌剤に注ぐ水圧を分散して効率的に洗浄作用をなし、必 要以上の除菌剤の流出消耗を防止する役割をする。

【０００８】 笊はその底部中央に除菌剤を留置し、シャワーピースから注ぐ水道水を効 率的に受けさせ、無駄な消耗を防止する。

【０００９】 市販の固形除菌剤は、除菌剤留置槽の蓋に取り付けたスライド・プレート を矢印の方向へずらせた開口部から笊内に投入する。（図１参照）

【００１０】

【実施例】

実施例について図面を参照して説明する。 男子用縦長型水洗便器の場合、図１に示す角型の他、図４及び図５に示す形状 の除菌剤留置槽も取り付けられる。

【００１１】 また、同図１の楕円型水洗便器には、図４及び図５に示す形状の除菌剤留置槽 が適切である。

【００１２】 本体と蓋の材質は、例えば陶、セラミック或いは硬質プラスチックのいず れかの材質による、角型を初め、球型、円錐型、ピラミッド型、果実型、花瓶型 壺型、瓢箪型、提灯型、時計型など、その他様々な形状が適し（図４、図５参照 ）、その形状に応じて、適合する構成部品である笊、シャワーピース及びゴムパ ッキングを用いる。（図６参照）

【００１３】 トイレ内に装飾的で清潔感のある穏やかな雰囲気を漂わせるため、本体と蓋 は、白地または彩色する。

【００１４】

【考案の効果】

本除菌剤留置槽の笊内に除菌剤を留置して使用することにより、水洗毎に便 器の洗浄に加えて除菌作用が起こるので甚だ衛生的である。

【００１５】 本除菌剤留置槽は在来の男子用水洗便器に取り付けるが、新規に本除菌剤留置 槽を組み込んだ、一体型男子用水洗便器を開発することも可能である。

【００１６】 外観が装飾的であり、水洗便器使用時の気分を和らげる。

【図面の簡単な説明】

【図１】除菌剤留置槽の構成部品を上から下へ並列して
示した斜視図である。

【図２】除菌剤留置槽の本体及び蓋の断面、平面及
び斜視の図である。

【図３】男子用縦長型水洗便器に取り付けた、角型除菌
剤留置槽及び、男子用楕円型水洗便器に取り付けた、角
型以外の除菌剤留置槽の実施例である。

【図４】１から６までは、男子用水洗便器に取り付け
た、角型以外の除菌剤留置槽の形状を示す実施例であ
る。

【図５】７から１２までは、同じく男子用水洗便器に取
り付けた、角型以外の除菌剤留置槽の形状を示す実施例
である。

【図６】除菌剤留置槽に用いる、笊、シャワーピース及
びゴムパッキングの形状図である。

【図７】既設の男子用水洗便器に除菌剤留置槽を取り付
けるに際して、水道管を延長して水洗ユニットに接続し
た上、フレキシブル水道管で水洗ユニットと除菌剤留置
槽を繋いだ実施例である。

【図８】トイレを新設する場合、除菌剤留置槽を男子用
水洗便器に取り付けた全体の高さを考慮に入れ、壁上の
水道管導入部位を、除菌剤留置槽を取り付けない通常の
場合より高めた実施例である。

【手続補正書】

【提出日】平成７年１１月２４日

【手続補正１】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】図６

【補正方法】追加

【補正内容】

【図６】 ─────────────────────────────────────────────────────

【手続補正書】

【提出日】平成８年２月５日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【実用新案登録請求の範囲】

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 本体、蓋、シャワーピース、除菌
   剤留置笊及び本体と蓋との間の水漏れを防ぐゴム
   パッキングにより構成され、水道管（プッシュボタン
   方式の場合は、水洗ユニット下部のパイプ）と男子用水
   洗便器との間に取り付け、本体の内部に挿入する笊
   （ざる）に除菌剤を留置して使用し、除菌剤は、蓋
   に取り付けたスライドプレートをずらせた開口部から
   笊内に投入する除菌剤留置槽であり、本体の底部中
   心外側に突起する排水口を、便器トップの中心開口部、
   即ち本来の水道管導入部に挿入し、然る後、本体の内
   部に笊を留置（本体の縁に笊の縁を重ねるように挿
   入）の上、ゴムパッキングを笊の縁に重ねてから、
   蓋の中心開口部に水道管を導入して、シャワーピース
   を水道管の外側螺子切り部分に捻じこんだ後、蓋を
   ゴムパッキングに重ね、水道管に付属のナット及びワ
   ッシャーを用いて固定することにより取り付けが完了す
   る。（図１、図２、図３参照）