JP3026304U - かばん - Google Patents

かばん

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JP3026304U
JP3026304U JP1995014444U JP1444495U JP3026304U JP 3026304 U JP3026304 U JP 3026304U JP 1995014444 U JP1995014444 U JP 1995014444U JP 1444495 U JP1444495 U JP 1444495U JP 3026304 U JP3026304 U JP 3026304U
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bag
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deodorant
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lining
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JP1995014444U
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Inventor
修 大丸
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株式会社大裕商事
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スーツケースなどのかばんの内部に不快臭や
カビが発生しないように改良したかばんを提供する。 【解決手段】 植物抽出精製のカテキン、サポニン、カ
ルボン酸を主成分とする消臭剤と、カルバミン酸エステ
ル、チアベンダゾール等の抗菌抗カビ剤とを調合し、か
ばん本体(10)やかばん裏地(20)に含浸し、或は
前記消臭剤と抗菌抗カビ剤とをアクリル樹脂等に練り込
みかばんの内面に積層部(30)としてコーテイングし
た構成で、かばん内部の不快臭やカビの発生を長期間抑
える。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、スーツケース、スポーツバッグ、学生かばん、ハンドバッグ、ショ ルダーバッグ、リュックサック、ランドセル等のかばんの改良に関するもので、 更に詳しくは、かばん内に不快臭やカビが発生しないようにしたかばんに関する ものである。
【0002】
【従来の技術】
かばん等は、長期間使用すると、内部の不快臭が強くなるとされ、従来、活性 炭よりなる脱臭剤が収納されたものが提案されているが、細菌やカビの発生を抑 えるものはない。
【0003】 しかし、従来の活性炭を使用した脱臭剤は、意外にも限られた狭いかばん内で もその効果を長期間持続することが出来ず、年単位又は夏期の数カ月単位で測定 してみると、ほとんど脱臭機能(臭気成分吸収機能)が無くなってしまい、不快 臭が蓄積するため、実際にはほとんど普及しないでいる。
【0004】 そこでかばん内の不快臭とその発生原因を解析した結果、不快臭となる臭いの 強い収納物を入れることで、その臭気成分がかばん裏地又はかばん本体に移り吸 着すること、かばん裏地又はかばん本体に細菌やカビが発生増殖して臭気が発生 すること、が判明した。
【0005】 不快臭の特に強いスーツケースとスポーツバッグの臭気を化学分析した結果、 アンモニア、トリメチルアミン、低級脂肪酸(吉草酸)、硫化水素、ギ酸が主な 成分であった。 アンモニアと低級脂肪酸臭は主に汗のしみ込んだ下着やスポーツウエアなどを 収納することに由来し、トリメチルアミンや硫化水素は主に漬物や魚肉類などの 食品類に由来し、ギ酸やアンモニアの一部はタバコの煙が付着した衣類や酒類に 由来するものである。
【0006】 また更に、臭気調査をしたスポーツバッグに使用していた活性炭よりなる脱臭 剤を検査した結果、活性炭1g当たり細菌類が238ケ、カビ類が7ケ、酵母菌 が2ケ検出され、水分や臭気に含まれる栄養成分など条件が揃うと微生物の増殖 培地となりかねず、本来有している脱臭機能、すなわち臭気成分吸着機能が極め て短期間の使用で消失して効果が無くなるという課題を有するものであった。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
そこで本考案は、多種類の不快臭成分を化学反応で連続分解して消臭し、さら に、かばんの裏地やかばん本体に細菌やカビの発生を抑止出来るかばんを提供す ることを課題としたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本考案の構成は、植物抽出精製のカテキン、サポ ニン、カルボン酸を主成分とする消臭剤と、カルバミン酸エステル、チアベンダ ゾール等の抗菌抗カビ剤とを、布地で形成するかばん裏地(20)に含浸したこ とを特徴とする技術的手段を講じたものである。 かばん裏地(20)の素材に予め含浸しておくか、かばん裏地(20)の全体 又は一部に含浸するなどの態様がある。
【0009】 それゆえ、内部の裏地自体に消臭剤と抗菌抗カビ剤とが含浸されているので、 収納物に由来する多種類の不快臭成分を消臭し、細菌やカビの発生を抑えること で、微生物が原因する臭気の発生を防止する作用を呈するものである。
【0010】 また、請求項2は、植物抽出精製のカテキン、サポニン、カルボン酸を主成分 とする消臭剤と、カルバミン酸エステル、チアベンダゾール等の抗菌抗カビ剤と を、布地で形成するかばん本体(10)やかばん本体の一部(10a)に含浸し て使用したことを特徴とする技術的手段を講じたものである。
【0011】 それゆえ、かばん本体(10)やその一部(10a)を構成する布地に消臭剤 と抗菌抗カビ剤とが含浸されているので、前記と同様に多種類の不快臭成分を消 臭し、細菌やカビの発生を抑えることで、微生物が原因する臭気の発生を防止す る作用を呈するものである。
【0012】 また、請求項3の考案は、植物抽出精製のカテキン、サポニン、カルボン酸を 主成分とする消臭剤をゼオライト、シリカゲル、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、 二酸化ケイ素等に含浸乾燥したパウダーと、カルバミン酸エステル、チアベンダ ゾール等の抗菌抗カビ剤とを、ポリ塩化ビニール、ポリウレタン樹脂、アクリル 樹脂等に練り込みして、かばん裏地(20)又はかばん本体(10)、かばん本 体の一部(10a)の内面に積層部(30)としてコーテイングしたことを特徴 とする技術的手段を講じたものである。
【0013】
【考案の実施の形態】
次に、本考案の実施の一態様を図面に従って説明すれば以下の通りである。 図1において図中(10)は、かばん=スーツケース本体で、このスーツケース 本体(10)は、合成樹脂材で矩形の箱状に構成した本体の一部である容器部( 10a)と、蓋体部(10b)とからなり、該本体容器部(10a)と蓋体部( 10b)とを両者の開口部を重ねて、長手方向の一辺をヒンジ(2)・(2)で 連結し、このヒンジ(2)・(2)で連結した辺と対抗する辺には、本体容器部 (10a)と蓋体部(10b)とを相互に着脱可能に掛止する錠止機構(3)・ (3)を取り付けた辺側には把手(4)を取り付けてある。
【0014】 また、短手方向一辺を有する面、すなわち図示例のようにスーツケース本体( 10)を縦長に置いた場合の底面には車輪(5)・(5)・(5)・・を設け、 短手方向他辺を有する面(天面)には第二の把手(6)を設けてある。
【0015】 上記のスーツケースは、従来公知のもので、スーツケース本体(10)の内面 は、図2の要部断面図に示すように、布地で形成するかばん裏地(20)で内張 りされるのが通常である。
【0016】 そこで本考案は、植物抽出精製のカテキン、サポニン、カルボン酸を主成分と する水溶性消臭剤と、カルバミン酸エステル、チアベンダゾール等とを分散型水 溶液にして、この2液と合成樹脂バインダーを調合して、布地で形成するかばん 裏地(20)に含浸させている。
【0017】 植物抽出精製のカテキン、サポニン、カルボン酸を主成分とする消臭剤は、各 々の成分をシクロデキストリンで包接し、成分の異なる個々の消臭剤が化学反応 で効果が低下しないように工夫されている。
【0018】 また、上記抗菌抗カビ剤も個々には公知ものであるが、抗菌抗カビ効果を多種 類の微生物に低濃度で作用させるために2種類を特殊割合で調合してある。
【0019】 次に、請求項2の考案は、上記の植物抽出精製の消臭剤と抗菌抗カビ剤の各々 の水溶液と合成樹脂バインダーを調合して、布地で形成するかばん本体(10) 又はかばん本体の一部(10a)に含浸して使用したものである。
【0020】 前記の説明ではかばんはスーツケースを例としたが、かばん本体を布地で構成 するスポーツバッグ、学生かばん、リュックサック、ショルダーバッグ、等にも 本考案を利用できる。
【0021】 しかし、上記請求項1、請求項2のようにかばんの裏地に消臭剤と抗菌抗カビ 剤を含浸する構成のみでは、以下の問題点を有するものであった。 その問題点はかばん本体を布地で形成するかばんは、裏地を使用しないものが多 いことである。
【0022】 また、かばん本体を合成皮革、人工皮革、天然皮革で形成するかばんも同様で ある。
【0023】 そこで請求項3の考案は、上記問題を解決すべくなされたもので、植物抽出精 製のカテキン、サポニン、カルボン酸を主成分とする消臭剤をゼオライト、シリ カゲル、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、二酸化ケイ素等に含浸乾燥したパウダー と、カルバミン酸エステル、チアベンダゾール等の抗菌抗カビ剤とを、ポリ塩化 ビニール樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂等のいずれかに練り込みして、 かばん裏地(20)又はかばん本体(10)、かばん本体の一部(10a)の内 面に積層部(30)としてコーテイングした構成を提供するものである。
【0024】 ポリ塩化ビニール樹脂のコーテイングは、ナイロン布地の保形、補強、防水等 に使用されることがあり、本考案はこのコーテング剤に上記の消臭剤を含浸乾燥 したパウダーと抗菌抗カビ剤を練り込みした。 そしてこのコーテイング剤を積層部(30)としてナイフコーターマシンなど常 法で、かばん本体(10)の内部裏面(図4参照)にコーテイングしさらにかば ん裏地(20)を形成すれば良く、布地を使用しない場合は、直接かばん本体( 10)内面にコーテイング(図5参照)すれば良い。 なお、かばん本体の一部(10a)が、布地、合成皮革、人工皮革、天然皮革 のいずれか単体のみからなる場合は、図6に示すようにかばん本体の一部(10 a)の内面に積層部(30)をコーテイングすれば良い。 もちろん、かばん自体(10)やかばん裏地(20)への含浸と、かばん本体 (10)の内面に積層部(30)を形成した構成を併用することもできる。
【0025】
【実施例】
本考案に係るかばんの実施例として旅行用スーツケースで見本を作成した。 予め前記の消臭剤と抗菌抗カビ剤を含浸した生地素材でかばん裏地(20)や 袋部などの布地部分を形成し、かつスーツケース本体(10)の裏地のない部分 の部材に前記消臭剤と抗菌抗カビ剤をコーテイングした積層部(30)を形成し て、作成した。 スーツケースの製作は、従前と同じであり、製作上の不利な点はなく、色彩やデ ザインも自在にできる。 また、前記の消臭剤と抗菌抗カビ剤とを含浸或は積層コーテイングする部分につ いても、かばん全体や一部分など、かばんによって適宜設計できる。 消臭と抗菌抗カビ効果の期間設計もでき、児童用のランドセルでは6〜7年位 の効果、一般の婦人用バッグでは3〜5年位効果が持続するように調合した。
【0026】
【考案の効果】
本考案は上記のごとくで、ある特定の消臭剤と抗菌抗カビ剤とを配合して、か ばん自体に含浸させたり、裏地に含浸させたり、含浸に適さない素材の場合はか ばんの内側に積層部としてコーテイングして使用しているので、かばんの内部に 持ち込まれた不快臭を消臭し、細菌やカビの増殖を抑えるため微生物が原因して 発生する臭気の発生がないなどの技術的効果のあるかばんを提供できるものであ る。
【0027】 また、消臭剤は不快臭成分を化学反応で分解するタイプであり、臭気成分に対 する消臭剤の消耗量が分子量で計算できる。 したがって、不快臭成分のかばん本体内部に持ち込まれる濃度を設定し、消臭剤 の消耗量を計算してかばん裏地(20)またはかばん本体の布地に含浸またはコ ーテイング加工する場合、消臭剤の量を適宜調整できるので、かばんの耐用年数 に合わせてその機能を長期間保つかばんを提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本考案のかばんの一実施形態を示す斜
視図。
【図2】図2は、同じく一実施形態を示す要部断面図。
【図3】図3は、本考案のかばんの異なる実施形態を示
す要部断面図。
【図4】図4は、さらに別の実施形態を示す要部断面
図。
【図5】図5は、さらに別の実施形態を示す要部断面
図。
【図6】図6は、さらに別の実施形態を示す要部断面
図。
【符号の説明】
10 かばん本体 10a かばん本体の一部(容器部) 10b かばん本体の一部(蓋体部) 20 かばん裏地 30 積層部

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 植物抽出精製のカテキン、サポニン、カ
    ルボン酸を主成分とする消臭剤と、カルバミン酸エステ
    ル、チアベンダゾール等の抗菌抗カビ剤とを、布地で形
    成するかばん裏地(20)に含浸したことを特徴とする
    かばん。
  2. 【請求項2】 植物抽出精製のカテキン、サポニン、カ
    ルボン酸を主成分とする消臭剤と、カルバミン酸エステ
    ル、チアベンダゾール等の抗菌抗カビ剤とを、布地で形
    成するかばん本体(10)又はかばん本体の一部(10
    a)に含浸して使用したことを特徴とするかばん。
  3. 【請求項3】 植物抽出精製のカテキン、サポニン、カ
    ルボン酸を主成分とする消臭剤をゼオライト、シリカゲ
    ル、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、二酸化ケイ素等に含
    浸乾燥したパウダーと、カルバミン酸エステル、チアベ
    ンダゾール等の抗菌抗カビ剤とを、ポリ塩化ビニール、
    ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂等に練り込みして、か
    ばん裏地(20)又はかばん本体(10)又はかばん本
    体の一部(10a)の内面に積層部(30)としてコー
    テイングしたことを特徴とするかばん。
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