JP3026125U - 歯科用インプラント - Google Patents

歯科用インプラント

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JP3026125U
JP3026125U JP1995009975U JP997595U JP3026125U JP 3026125 U JP3026125 U JP 3026125U JP 1995009975 U JP1995009975 U JP 1995009975U JP 997595 U JP997595 U JP 997595U JP 3026125 U JP3026125 U JP 3026125U
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screw
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dental implant
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谷 勝 敏 大
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 インプラントの螺子部が骨との接触面積を増
やして強度を高めるとともに螺子の折損を解消し、かつ
支台歯として形成し易いようにし、さらにインプラント
を顎骨に埋入せしめる時にインプラントヘッドをドライ
バーで容易に確実に把持でき、螺子部の表面の骨との接
触をスムーズに行い、しかも螺子形状部のテーパー角を
大きくし、全体をガッチリとした形状に仕上げ、インプ
ラントを顎骨に埋入後、歯肉の退縮が生じようとも、歯
肉とインプラントヘッドの下端部との間にすき間が生じ
ないようにした歯科用インプラントを提供する。 【解決手段】 骨内にインプラント1体を植立し、骨上
にインプラントヘッド2を突出せしめてなる歯科用イン
プラントにおいて、骨内に植立するインプラント体は頚
部3を介して基部から先端部にかけて順次細くなるよう
に螺子を刻設し、螺子は1ピッチに本螺子とその内側に
複数条の台形状の補助螺子を形成し、かつ螺子山の深さ
は先端に行くほど浅く形成した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、インプラント義歯に使用する歯科用インプラントに関し、特に骨内 に植立するインプラント体の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のインプラントには例えば骨内に埋入される柱状周面にネジを刻設したス クリュータイプやスパイラルタイプがある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記従来のスクリュータイプやスパイラルタイプのインプラントは、その構造 上、その周面に通常の螺子が刻設されているだけであるために、骨との接触面積 が少なく、顎骨に植え込まれた時に十分な強度が得られないという難点があった 。また螺子形状も全体が断面三角形状の先端が先細構造では螺子山の深さを同じ 深さに形成しているために螺子の先端が折れてしまうという危険性があった。
【0004】 また、インプラントヘッドは先端から下部に至るまで同じ太さの径で形成され ているために、支台歯として使用する場合に、先端部を削らなければならないと いう面倒な作業があった。 さらに、インプラントを顎骨に埋入せしめる時にインプラントヘッドをドライ バーで把持することが困難であり、埋入作業に時間を要していた。
【0005】 また、従来のインプラントの螺子部はその表面がフラット状のつるつるした面 であり、骨との接触がスムーズになされないという難点があった。 さらに、螺子部の全体形状が断面三角形状であるがそのテーパー角が小さいた めに強度上、弱くなる等の欠点があった。 さらにまた、インプラント体の下端部は頚部との境界でテーパー状に削られて いるために、インプラントを顎骨に埋入後、歯肉の退縮が生じ、歯肉とインプラ ントヘッドの下端部との間にすき間ができるという難点があった。
【0006】 本考案は上記の各種欠点を一挙に解決するためになされたもので、その目的と するところは、インプラントの螺子部が骨との接触面積を増やして強度を高める とともに螺子の折損を解消し、かつ支台歯として形成し易いようにし、さらにイ ンプラントを顎骨に埋入せしめる時にインプラントヘッドをドライバーで容易に 確実に把持でき、螺子部の表面の骨との接触をスム−ズに行い、しかも螺子形状 部のテーパー角を大きくし、全体をガッチリとした形状に仕上げ、インプラント を顎骨に埋入後、歯肉の退縮が生じようとも、歯肉とインプラントヘッドの下端 部との間にすき間が生じないようにした歯科用インプラントを提供することにあ る。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案に係る歯科用インプラントは、骨内にインプラント体を植立し、骨上に インプラントヘッドを突出せしめてなる歯科用インプラントにおいて、骨内に植 立するインプラント体は頚部を介して基部から先端部にかけて順次細くなるよう に螺子を刻設し、該螺子は1ピッチに本螺子とその内側に複数条の台形状の補助 螺子を形成し、かつ螺子山の深さは先端に行くほど浅く形成したものである。
【0008】 また、前記インプラントヘッドは下部から途中までを同じ太さの径に形成し、 その途中から先端までを順次細くなるようにテーパー状に形成し、かつインプラ ントヘッドの先端部の軸方向側に把持溝を少なくとも1箇所形成したものである 。
【0009】 そして、前記螺子部は放電加工にて表面が15〜20μm程度のなし地面を形 成したものである。 さらに、前記螺子形状部のテーパー角は大きく形成したものである。 さらにまた、前記インプラント体の下端部は頚部との境界で直角に張り出して いるようにしたものである。
【0010】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図面により説明する。 1は本案インプラントで、インプラントヘッド2と該ヘッド2の下端に連続し て形成した頚部3と該頚部3の下端部に連続して形成した螺子部4とからなり、 インプラントの全長は例えば25〜34mmに形成するが、必ずしもこの長さに 限定されない。例えば、前記全長のうち、インプラントヘッド2の長さは11m mとし、頚部3の長さは2mmとし、螺子部の長さは10〜19mmに形成する が、これも一例であって上記寸法に限定されるものではない。上記インプラント 1はチタンを使用した場合を示すが、他の材料であってもよい。
【0011】 インプラントヘッド2は下部側2aを同じ太さの径に仕上げ、例えば直径2. 95mmとし、その途中から先端にかけて順次細くなるようにテーパー面2bを 形成し、例えば先端の直径を2mmに形成する。例えば下部側の長さを6mmと し、テーパー面2bの長さを7mmとする。先細のテーパー面2bを形成するこ ととしたのは、顎骨にインプラント1を埋入後、支台歯としてインプラントヘッ ド2の先端を削り取る必要がなく、支台歯を形成し易いようにするためである。 また下部側2aの下端部周面2cはテーパー状に形成することなく図示のように 外側に略直角に張り出していることが肝要で、その理由は歯肉の退縮後も歯肉と の間にすき間ができないようにするためである。そして、テーパー面2bの軸方 向には少なくとも1本の把持溝5を形成する。本例では対称位置に2本形成した 場合を示す。これによって埋入時に把持溝5をドライバー等で把持することが容 易となり、埋入作業が簡単に行える。
【0012】 本例では頚部3の直径を例えば1.7mmに形成した場合を示したが必ずしも この寸法に限定されない。 螺子部4の断面形状は従来よりもテーパー角を大きくした三角形状とし螺子の 基部を太くし、かつ螺子の長さを余り長くしないようにして、全体をガッチリと した形状に仕上げ、強度を高めることができる。本考案で重要なことは、螺子は 1ピッチに本螺子4aとその内側に複数条(本例では3条の場合を示す)の台形 状の補助螺子4bを形成することと螺子山の深さを先端に行くほど浅く形成する ことである。1ピッチの中に本螺子4aだけでなく、台形状の補助螺子4bを複 数条形成することにより、骨との接触面席が大幅に増え、埋入後の強度が増すこ ととなる。また、螺子山の高さは基部側で深く、先端に行くほど浅く形成して、 先端部分が折損することがないようにしている。 そして、螺子部4の全体は放電加工を施すことにより、その表面を15〜20 μm程度のなし地すなわちクレーター状に形成し、骨との接触がスムーズに図れ るようにした。
【0013】
【考案の効果】
本考案は上記の説明から判るように、本螺子と補助螺子の構成により、インプ ラントの螺子部は骨との接触面積が増えて強度を高めることができる。また螺子 山の高さを変えることにより、螺子の折損が解消される。さらにインプラントヘ ッドの先端部をテーパー状の先細構造とすることにより、支台歯として形成し易 くなる。さらにまた、インプラントヘッドの先端部側に把持溝を形成したので、 インプラントを顎骨に埋入せしめる時にインプラントヘッドをドライバー等で容 易に確実に把持できる。そして螺子部の表面は放電加工によりなし地状に形成し たので、螺子部の表面の骨との接触をスムーズに行なわれる。しかも螺子形状部 のテーパー角を大きくし、全体をガッチリとした形状に仕上げることができる。 さらに、インプラントヘッドの下端周面は略直角形状に形成したので、インプラ ントを顎骨に埋入後、歯肉の退縮が生じようとも、歯肉とインプラントヘッドの 下端部との間にすき間が生じないようにした歯科用インプラントを提供すること ができる。
【提出日】平成7年12月28日
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】 本考案は上記の各種欠点を一挙に解決するためになされたもので、その目的と するところは、インプラントの螺子部が骨との接触面積を増やして強度を高める とともに螺子の折損を解消し、かつ支台歯として形成し易いようにし、さらにイ ンプラントを顎骨に埋入せしめる時にインプラントヘッドをドライバーで容易に 確実に把持でき、螺子部の表面の骨との接触をスムーズに行い、しかも螺子部の 螺子形状全体が断面三角形状であるその三角形状側面の テーパー角を大きくし、 全体をガッチリとした形状に仕上げ、インプラントを顎骨に埋入後、歯肉の退縮 が生じようとも、歯肉とインプラントヘッドの下端部との間にすき間が生じない ようにした歯科用インプラントを提供することにある。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案に係る歯科用インプラントは、骨内にインプラント体を植立し、骨上に インプラントヘッドを突出せしめてなる歯科用インプラントにおいて、骨内に植 立するインプラント体は頚部を介して基部から先端部にかけて順次細くなるよう に螺子部を刻設し、該螺子部は1ピッチに本螺子とその内側に複数条の台形状の 補助螺子を形成し、かつ螺子山の深さは先端に行くほど浅く形成したものである 。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】 そして、前記螺子部は放電加工にて表面が15〜20μm程度のなし地面を形 成したものである。 さらに、前記螺子部の螺子形状全体が断面三角形状であり、かつその三角形状 側面の テーパー角は大きく形成したものである。 さらにまた、前記インプラント体の下端部は頚部との境界で直角に張り出して いるようにしたものである。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】
【考案の効果】
本考案は上記の説明から判るように、本螺子と補助螺子の構成により、インプ ラントの螺子部は骨との接触面積が増えて強度を高めることができる。また螺子 山の高さを変えることにより、螺子の折損が解消される。さらにインプラントヘ ッドの先端部をテーパー状の先細構造とすることにより、支台歯として形成し易 くなる。さらにまた、インプラントヘッドの先端部側に把持溝を形成したので、 インプラントを顎骨に埋入せしめる時にインプラントヘッドをドライバー等で容 易に確実に把持できる。そして螺子部の表面は放電加工によりなし地状に形成し たので、螺子部の表面の骨との接触をスムーズに行なわれる。しかも螺子部の螺 子形状全体が断面三角形状であり、かつその三角形状側面 のテーパー角を大きく し、全体をガッチリとした形状に仕上げることができる。さらに、インプラント ヘッドの下端周面は略直角形状に形成したので、インプラントを顎骨に埋入後、 歯肉の退縮が生じようとも、歯肉とインプラントヘッドの下端部との間にすき間 が生じないようにした歯科用インプラントを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す拡大側面図である。
【図2】螺子部の本螺子と補助螺子との関係を示す部分
拡大図である。
【図3】(a)は螺子山の高さの変化の状態を示す説明
図、(b)は螺子部のテーパー角を大きくした場合の比
較図である。
【符号の説明】
1 インプラント 2 インプラントヘッ
ド 2a 下部側 2b テーパー面 2c 下端部周面 3 頚部 4 螺子部 4a 本螺子 4b 補助螺子 5 把持溝
【手続補正書】
【提出日】平成7年12月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項4
【補正方法】変更
【補正内容】

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 骨内にインプラント体を植立し、骨上に
    インプラントヘッドを突出せしめてなる歯科用インプラ
    ントにおいて、骨内に植立するインプラント体は頚部を
    介して基部から先端部にかけて順次細くなるように螺子
    を刻設し、該螺子は1ピッチに本螺子とその内側に複数
    条の台形状の補助螺子を形成し、かつ螺子山の深さは先
    端に行くほど浅く形成したことを特徴とする歯科用イン
    プラント。
  2. 【請求項2】 前記インプラントヘッドは下部から途中
    までを同じ太さの径に形成し、その途中から先端までを
    順次細くなるようにテーパー状に形成し、かつインプラ
    ントヘッドの先端部の軸方向側に把持溝を少なくとも1
    箇所形成したことを特徴とする請求項1記載の歯科用イ
    ンプラント。
  3. 【請求項3】 前記螺子部は放電加工にて表面が15〜
    20μm程度のなし地面を形成したことを特徴とする請
    求項1又は2記載の歯科用インプラント。
  4. 【請求項4】 前記螺子形状部のテーパー角を大きく形
    成したことを特徴とする請求項1、2又は3記載の歯科
    用インプラント。
  5. 【請求項5】 前記インプラント体の下端部は頚部との
    境界で直角に張り出していることを特徴とする請求項
    1、2、3又は4記載の歯科用インプラント。
JP1995009975U 1995-08-30 1995-08-30 歯科用インプラント Expired - Lifetime JP3026125U (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009291658A (ja) * 2001-12-21 2009-12-17 Nobel Biocare Ab (Publ) インプラントならびにそのようなインプラントを作製するための方法およびシステム
US8016593B2 (en) 2002-12-30 2011-09-13 Nobel Biocare Services Ag Implant arrangement
US8764443B2 (en) 2001-12-21 2014-07-01 Nobel Biocare Services Ag Method for producing a surface structure on an implant, and such an implant
JP2014180366A (ja) * 2013-03-19 2014-09-29 Digital Solutions Inc スクリューインプラント
US9452031B2 (en) 2007-04-23 2016-09-27 Nobel Biocare Services Ag Dental implant and dental component connection

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JP2009291658A (ja) * 2001-12-21 2009-12-17 Nobel Biocare Ab (Publ) インプラントならびにそのようなインプラントを作製するための方法およびシステム
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