JP3025887B2 - セラミックタイプの日焼け止め - Google Patents

セラミックタイプの日焼け止め

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JP3025887B2 JP8123380A JP12338096A JP3025887B2 JP 3025887 B2 JP3025887 B2 JP 3025887B2 JP 8123380 A JP8123380 A JP 8123380A JP 12338096 A JP12338096 A JP 12338096A JP 3025887 B2 JP3025887 B2 JP 3025887B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有害な紫外線から
人の皮膚を守るための新しい日焼け止め物質及びその製
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】最近の
研究は、地球のオゾン層が近年著しく減少していること
を示している。オゾンは紫外線(UV)の害を遮る成層
圏成分であることがわかっており、一般に、上層の大気
を通過して地表に達する太陽光のうち特に有害な紫外線
は次のように分類できる:1.皮膚に対して、強い生理
病理学的な作用を持つエネルギ−の高いUV−B(波長
280−320nm)の紫外線で、皮膚に吸収されると
紅斑や皮膚の色素沈着を引き起こすもの。及び、2.皮
膚のより内部まで浸透するUV−A(波長320−40
0nm)の紫外線。
【0003】UV−Aの皮膚に対する急性かつ有害な作
用はUV−Bに比べて少ないが長期にわたるUV−Aの
作用は、日焼、皮膚の老化や色素沈着などに密接にかか
わっていると今日では考えられている。
【0004】有害な紫外線を吸収することのできる有機
化合物よりなる各種日焼け止め剤は、紫外線の害を軽減
するために使用されている。しかしながら、これらの紫
外線吸収剤はその安全性や耐久性に多くの問題を抱えて
いる。一方、紫外線の吸収や分散についての種々の研究
により、ある種の無機化合物には特に優れた紫外線遮断
効果のあることが知られている。
【0005】しかしこれまの数々の提案にもかかわら
ず、有害な紫外線を広範囲に防ぐことのできる、効力の
非常に高い極めて安全な日光の防護物質は依然求め続け
られている。
【0006】本発明は、紫外線に対する防護性のより優
れた日焼け止め材料としての使用に適する、無機の酸化
物を提供することを主目的としている。この関連技術と
しては特許文献や科学雑誌に、ボライト化合物として種
々の無機酸化物についての記述がある。それらの物質の
例として浅岡久俊による米国特許第5,064,629号
にボライト−1、−2、−3 及び −4、そして雑誌
「J. of Molecular Cat-alysis, 68 (1991) 301−311」
にボライト−7、また雑誌「Materials Letters, 19 (1
994) 213−216」にボライト−A、−B、−C、−D及
び−Eがある。
【0007】ただ、これらの物質の中でチタニウムを含
むものは、金属を担持することにより水を分解する光触
媒となることができるが、それらは金属を担持しなけれ
ば光照射による水の分解はできない。
【0008】一般に、優れたUVの遮蔽効果を示すのは
二酸化チタニウムであるが、それは最も強力な光触媒で
ある。実効的な日焼け止め剤は化学的に安定で、皮膚に
付けても皮膚から吸収されず、特に化学分解や光による
分解を受けにくいものでなくてはならない。通常の二酸
化チタニウムは活性な触媒作用があるので、それと共存
するほかの化粧品の成分は分解を受けやすい。
【0009】化粧品として用いることのできる日焼け止
め物質として、米国特許第4,820,508号、5,0
32,390号、5,215,749号、5,215,58
0号、5,234,682号、及び5,306,486号
に、酸化亜鉛、酸化スズ、酸化鉄、シリカ、マイカ、オ
クチル桂皮酸及び緑茶などの二次的な併用があげられて
いる。
【0010】本発明は、ボライトと称し(ボライト; 商
標第2,315,054号)ここでは以後、ボライト−S
として識別される新規な部類の無機の日焼け止め物質に
関するものであり、その組成は酸化物のモル数により次
のように記述される:
【0011】
【化2】
【0012】式中、「R」は水素、炭素数1〜5のアル
キル基及びそれらの混合したものからなる群より選択さ
れ、「m」は0より大きく1200を越えない値、
「v」は0より大きく500を越えない値、「w」は0
より大きく100を越えない値、「x」は0より大きく
200を越えない値、「y」1から300までの値そし
て「z」は0から300までの各数値を有する。なお、
上式のmROはmOR、(RO)m、(OR)m 、(−OR)m
あるいは(RO−)m と書くことができる。
【0013】本発明によるボライト−S化合物は、5種
類の主反応物を含む反応混合物から製造される; 即ちそ
れは、チタニウム(IV)アルコキシド、鉄(III)アル
コキシド、ケイ素(IV)アルコキシド、正ホウ酸(H3
BO3)及びピリジンである。ピリジン中において、チ
タニウム(IV)アルコキシドおよびH3BO3よりボライ
ト化合物が生成する反応機構は、浅岡久俊により「Mate
rials Letters, 19(1994) 207−212 及び 213−216」の
論文で述べられている。その反応はつぎのように記述さ
れる:
【0014】
【化3】
【0015】反応式中のRはアルキル基、そしてHPy
+はピリジニウムイオンである。
【0016】反応式(1)は、この系におけるアルコキ
シドから正ホウ酸へのアルキル基の転移に関するもので
ある。反応式(2)は、反応式(1)の最初の段階で生
ずる反応性の前駆物質によって進行する。反応式(3)
は反応液中のアルコールの検出が困難なほど速く進行
し、続く縮合反応は反応式(2)で生じた2量体と、反
応式(1)で生じた活性種の間で起きることになる。そ
の反応はつぎのように記述できる:
【0017】
【化4】
【0018】上記の反応に関する継続反応はすべての線
状重合体に適用することができる。しかし実際には、こ
の重合は二次元及び三次元の方向にも同時に進行し得
る。そのような場合には[H3BO3]/[アルコキシ
ド]のモル比が1より大きいことが多く、そこには枝分
かれ部分が導入される。
【0019】溶媒としての必須条件は原料のアルコキシ
ドや反応中間体をよく溶かすことができることである。
ピリジンは金属アルコキシド、反応中間体のオリゴマー
及びピリジニウム ジアルコキシジヒドロキシホウ酸錯
体(HPy+[(OR)2B(OH)2]-)の優れた溶媒である。
【0020】モノリシックなゲルを得ることのできる上
記の方法を適用し、ピリジン中で異なる複数の金属アル
コキシドをホウ酸の存在下で重合させ、多成分よりなる
無機化合物を製造することができる。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明は、ボライト−S
と称する新規な日焼け止め物質及びその製法に関するも
のである。合成物であるボライト−Sは、酸化物のモル
数により次の一般式で示される:
【0022】
【化5】
【0023】式中、「R」は水素、炭素数1〜5のアル
キル基及びそれらの混合したものからなる群より選択さ
れ、「m」は0より大きく1200を越えない値、
「v」は0より大きく500を越えない値、「w」は0
より大きく100を越えない値、「x」は0より大きく
200を越えない値、「y」は1から300までの値そ
して「z」は0から300までの値を有し、当該ボライ
ト−Sの焼成物は表1に示す格子面間隔と相対強度より
なる固有の粉末X−線回折パターンを有する。
【0024】上記の合成日焼け止め物質及び当該合成日
焼け止め物質の焼成物を得る方法の概略としては: (a)反応混合物として: (1)Fe(OR)3、Si(OR)4 及び Ti(OR)4
アルコキシド、ここでのRは炭素数1〜5のアルキル
基、 (2)正ホウ酸、 (3)溶媒としてピリジンを用い; (b)反応混合物(a)よりゲル状物を生成させるた
め、10℃から110℃の温度で1日から30日間の適
切なる反応条件を保持し; (c)生成ゲル状物(b)から母液を遠心分離又は濾過
により分離した後、そのゲル状物を水、アセトン、メタ
ノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、ピリ
ジンもしくはそれらの混合物で洗浄し; (d)洗浄したゲル状物(c)を、30℃から400℃
の温度で1時間から72時間乾燥し; そして (e)得られた固形物(d)を、空気中で400℃およ
び1300℃の温度範囲で1時間から24時間焼成す
る。
【0025】得られたボライト−S及びその焼成物は、
200nmから400nmの波長範囲の太陽光を防ぐこ
とのできる新規かつ優れた物質である。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明によるボライト−Sと称す
る合成日焼け止め物質を得るため、まずその製法に言及
する。
【0027】本発明によるボライト−S物質はつぎの反
応物; Fe(OR)3、Si(OR)4、Ti(OR)4 及び
3BO3の反応により調製される: この化学式中のR
はメチル、エチル、プロピル、iso−プロピル、n−ブチ
ル、iso−ブチル、n−アミル、iso−アミル及びt−アミ
ルよりなる群から選択されるアルキル基を示す。
【0028】反応物は5重量%から30重量%、好適に
は約15重量%の濃度でピリジンに溶かす。反応はアル
コキシドのピリジン溶液を撹拌しながらそこにホウ酸を
添加して行なう。反応混合物を完全にゲル化させるため
に密閉容器中で1日から30日間、好適には約7日間、
10℃から110℃好適には50℃から80℃の温度に
保持する。この方法は、基本的には既述の米国特許第
5,064,629号のボライト−1、−2、−3及び−
4の物質の製法で用いた方法と同じである。
【0029】本発明では、反応により生成したゲル重合
物を傾斜法、遠心分離法又は濾過法によって母液から分
離し、水、アセトン、メタノール、エタノール、プロパ
ノール、ブタノール、ピリジン又はそれらの混合物を用
いて洗浄し、反応で生じたホウ酸錯体(HPy+[(RO)2B(O
H)2]-)を除去する。生成物を水又は溶媒で洗浄するこ
とによる差異のほとんどは、乾燥ゲル中の未反応の−O
R及び−OH基の量やその分布によって説明される。水
の洗浄により得られるゲルは、−OR基の加水分解によ
り−OH基を比較的多く含む。この−OR基はボライト
−S組成物のケイ素の部分(例えば、−Si(OR)2−)に
より強く保持されているので、ボライト−S物質中にお
けるケイ素の存在は重要である。
【0030】ゲル物質中の−OR基のRは燃焼法によっ
て定量することができる。
【0031】試料中の炭素の含量パーセントは、一定量
の試料を酸素気流中で加熱して酸化し、発生した二酸化
炭素を集めてその量を測定して決定する。乾燥ゲル中の
炭素の量は、0.01重量%から45重量%の範囲であ
る。与えられた試料の炭素含量から、試料中のアルキル
基の量を計算することができる。例えば、1グラムの炭
素量は0.0417モルのエチル基、そして0.0278
モルのプロピル基に相当する。
【0032】上述の乾燥ゲル、つまりボライト−S物質
は、湿潤ゲルを30℃から400℃、好適には40℃か
ら120℃で1時間から約72時間恒量になるまで加熱
して得ることができる。湿潤ゲルを水で洗浄するか又は
溶媒で洗浄するかによって、乾燥ゲル中のホウ素の量は
かなり影響される。含まれるホウ素の量は、使用した洗
浄液の量により0.01重量%又はそれ以下にすること
ができる。
【0033】しかしながら、ボライト−S物質中におけ
る HPy+[(RO)2B(OH)2]- や HPy+B(OH)4 - のようなホウ
酸錯体の存在は、他の化粧品の成分にたいして防腐剤の
一つとして働くことが期待される。ところで理論的な考
察はともかく、最終のボライト−S生成物中に存在する
ホウ素は一応 B23 のような酸化された状態にあると
考える。
【0034】ボライト−S物質は有機溶媒で洗浄したも
のは無水状態で得られ、水で洗浄したものは含水状態で
得られる。ボライト−S物質の含水状態における水分量
は温度やその加熱時間によって左右される。
【0035】生成物中のチタニウム、鉄及びケイ素の量
は半定量的ではあるが反応混合物中のアルコキシドの初
期濃度に比例しており、各種反応物のモル比を変えるこ
とにより、各種のボライト−S物質を製造することがで
きる。特に、ボライト−S組成物を製造するための初期
反応物のモル比を下記に示した:
【0036】
【表2】
【0037】ここでのRは炭素数1から5のアルキル基
を示す。
【0038】これまで述べた方法で特に勝れている点
は、本発明の使用目的を達成するのに30℃から120
℃の比較的低い温度でボライト−S組成物を得ることが
できることである。高温乾燥は本発明によって利用さる
べきボライト−S化合物には必ずしも必須ではない。通
常の二酸化チタニウム顔料やTiO2−SiO2ガラスは
その溶融物から作られるが、この方法は高温度が必要な
上、それを微細粉末の製品にするためには粉砕しなけれ
ばならないので、経済的にはあまり好ましい方法ではな
い。
【0039】本発明における典型的な製品であるボライ
ト−S物質の乾燥ゲルは軟らかいので、例えば、粒径
0.01μm程度の微細粒子に簡単に摩砕できる。無機
化合物の粉末を化粧品として使用するとき、その肌ざわ
りを良くするためにはUV防止効果もさることながら微
細粉末であることが望ましい。
【0040】さらに、他の基礎化粧品との馴染を良くす
る目的で、粒子表面を親油性にするための処理がよく行
なわれる。二酸化チタニウムは大きな表面張力を持って
いるので、塊状になりやすく延びがあまり良くない。そ
のための改善策として米国特許第5,188,831号
に、二酸化チタニウムをシリコンオイルや金属石けん、
特にシリコン表面活性剤などで処理する方法が述べられ
ている。本発明によるボライト−S物質は親油性の−O
R基、親水性の−OH基又はその両者を官能基として持
っているので、太陽光からの防護のための化粧品やスキ
ンケア製品の成分として極めて有利で、日焼け止め物質
としてのボライト−Sは水−分散型、油−分散型又はそ
の両者の混合型での利用が可能である。
【0041】ここで調製された乾燥ゲルは、高温での焼
結によりセラミックスとなる。高温ではボライト−S物
質中のOR基は焼失し、できたセラミック物質の体積は
縮小する。これらのセラミック物質は抜群の安全性、安
定性を持ち、水に不溶で日焼け止めとしても有用であ
る。このセラミック物質は、ボライト−S物質の同定に
用いることのできる固有の粉末X−線回折パターンを有
する。
【0042】X−線の回折パターンは、試料中の鉄、ケ
イ素及びチタニウムの酸化物のモル比や試料の熱処理の
如何により変化を生じることがある。ボライト−1、−
2、−3及び−4の化合物は、X−線回折により、同形
であることが浅岡久俊による論文の「J. of Materials
Science, 28 (1993) 4660−4666」で述べられている。
それらの化合物はTiO2の結晶系列におけるチタニウ
ムを、部分的にアルミニウム、ケイ素及びその他の元素
によって置換したものである。
【0043】本発明における焼成物についてのX−線に
よる研究は、ニッケルのフィルターを通過させた銅−K
α照射線により行なった。格子面間隔はオングストロー
ム単位(Å)による“d”を用いて表し、スペクトル線
の相対強度はI0を最強線の強度、Iを測定された各ピ
ークの高さによる強度として、I/I0×100の式に
より計算した。任意に定めた相対強度の表示を下記に示
す:
【0044】
【表3】
【0045】本出願においては、一貫してこれらの相対
強度を使用する。
【0046】X−線分析的に非晶質性の本発明によるボ
ライト−S物質は、光照射による光触媒反応を引き起こ
しにくい。
【0047】二酸化チタニウムや酸化亜鉛のような無機
の日焼け止め物質は特別な“白化”現象を起こす傾向が
ある。白化は美的感覚を追求する化粧品としての価値を
損なうものである。ほとんどの消費者は化粧品として控
えめなもの、すなわち透明なものか皮膚と同じ色である
ものを望んでいる。本発明による日焼け止め剤の色は、
含まれる酸化鉄の量により白色から赤褐色の広い範囲に
及んでいる。化粧品の色は光にたいして安定でなければ
ならない。ボライト−S物質中の酸化鉄による色は他の
有機顔料に比べて極めて安定である。
【0048】日焼け止め剤は、皮膚に局所的に塗布する
ものであるから、毒性が無く、皮膚組織を刺激せず、均
一にむら無く皮膚に塗ることのできるものでなくてはな
らない。本発明におけるモノリシックな組成物の基本成
分はチタニウム、鉄及びケイ素の酸化物であり、これら
は皮膚に塗布しても何ら薬理学的に問題の無い成分であ
る。本発明における具体例の一つであるボライト−S組
成物の焼成物(即ち、セラミック)も優れた紫外線の防
護作用を持っており、極めて安全にそれを人の皮膚に局
所的に塗布して利用することは可能である。
【0049】本発明の組成物の分光学的な測定は、日立
製のU−3200ダブルビーム分光器に151−003
0 60φ の光反射検出システムを付けたものを用いて
行い、固く充填した平面(2×1.5cm2)試料につい
て、200nmから900nmの範囲を走査した。日焼
け止め剤試料の透過率(%T)を求めるために、酸化マ
グネシウムのスペクトルを標準として用い、得られた透
過率を反射率(%R)に変換した。
【0050】本発明におけるボライト−S組成物及び同
組成物の焼成物は、200nmから400nmの波長範
囲(UV−A範囲及びUV−B範囲)において、著しい
反射率の増加を示す。
【0051】透過率の測定から、インビトロの紫外線防
御因子(SPF)を計算できることを、Diffey等
は、「J. of the Society of Cosmetic Chemists, 40
(1989) 127−133」の論文で述べている。
【0052】本発明によるボライト−S物質は、後掲の
表5、6、7、8、9及び10を集約した有意の格子面
間隔及び相対強度からなるX−線回折パターンにより確
認することができる。その集約結果を下記の表1に示
す:
【0053】
【表4】
【0054】これ以後の表では、焼成したボライト−S
物質のX−線回折パターンは、実際のX−線回折の分析
による格子面間隔と相対強度によって示した。
【0055】以下に実施例を示すが、それによって本発
明は何ら限定されるものではない。
【0056】
【実施例1】本発明によるボライト−S物質の試料は、
9.72グラムのテトラエトキシチタニウム(Ti(OC2H5)
4)、5.18グラムのテトラエトキシシラン(Si(OC2H5)
4)、0.83グラムのトリイソプロポキシ鉄(Fe(O-i-C3
H7)3)、及び5.27グラムのH3BO3を200グラムの
ピリジン中で反応させて調製した。
【0057】反応混合物は撹拌しながら7日間70℃に
保った後室温にもどす。その反応混合物を二分し、一方
の生成ゲル状物は限外濾過法で母液と分離し、よく水洗
して恒量になるまで90℃で乾燥する。他の残りのゲル
状物は遠心分離法により母液と分離し、その沈でん物に
アセトンを加えてスラリーとして再度遠心分離をする。
この遠心分離操作による洗浄を4回繰り返した後、40
℃で恒量になるまで約48時間乾燥する。上記により得
られた乾燥ゲルの各1グラムを0.2グラムの触媒(白
金−粉末)とよく混和して白金ボートに入れ、元素分析
の装置を用い酸素気流中で温度制御をしながら600℃
に加熱する。発生したCO2はCaCO3にすべて変換さ
せる。
【0058】乾燥ゲルの燃焼分析による試料中の炭素量
は、水洗ゲルでは1.52重量%、アセトンで洗ったゲ
ルでは36.9重量%である。
【0059】本実施例のボライト−Sと称する上記の各
々の乾燥ゲルを、空気中で5時間900℃で焼成した。
生成した焼成物の主成分のモル比は下記の如くである: TiO2/SiO2 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1.71 SiO2/Fe23 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 14.0 Fe23/TiO2 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 0.0418
【0060】上記の主成分は既に述べたように、原料物
質(即ち、アルコキシド)により適宜供給されたもので
ある。
【0061】前述の水洗ゲルとアセトンで洗ったゲル
の、焼成後の両者の粉末X−線回折パターンは基本的に
同じである。その結果をそれぞれ表5及び表6に示す。
【0062】
【表5】
【0063】
【表6】
【0064】本実施例によるボライト−S物質及び90
0℃で5時間焼成した当該物質の光学的反射率のデータ
を図1に示した。図1において、数字符号の1は本実施
例によるボライト−S物質を水洗して得られた試料によ
るスペクトル、2は当該ボライト−S物質をアセトンで
洗浄して得られた試料によるスペクトル、3は水洗して
得られた当該ボライト−S物質を焼成した試料によるス
ペクトル、そして4はアセトンで洗浄して得られた当該
ボライト−S物質を焼成した試料によるスペクトルであ
る。
【0065】
【実施例2】本発明における次の実施例として、10.
8グラムのテトライソプロポキシチタニウム(Ti(O-i-C
3H7)4)、3.97グラムのSi(OC25)4、1.48グ
ラムのFe(O−i−C37)3、及び4.71グラムのH
3BO3を200グラムのピリジンに溶かして行なった。
生成物の製法や処理は上記の実施例1と同じである。
【0066】この実施例で得られた乾燥ゲルの燃焼によ
る分析から、試料中の炭素の量は水洗で得られたゲルで
は1.81重量%、ゲルを実施例1のアセトンの代わり
にメタノールで洗浄して得られた試料では41.1重量
%である。
【0067】ボライト−Sと称する本実施例において得
られた各乾燥ゲルを、空気中において900℃で5時間
焼成した。焼成物における主成分のモル比は下記の如く
である: TiO2/SiO2 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2.0 SiO2/Fe23 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6.0 Fe23/TiO2 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 0.083
【0068】焼成後、ゲルを水洗したもの及びメタノー
ルで洗浄したものは、共に基本的に同じ粉末X−線回折
パターンを有する。結果はそれぞれ表7及び表8に示
す:
【0069】
【表7】
【0070】
【表8】
【0071】本実施例によるボライト−S物質及び90
0℃で5時間焼成した当該物質の光学的反射率のデータ
を図2に示した。図2において、数字符号の1は本実施
例によるボライト−S物質を水洗して得られた試料によ
るスペクトル、2は当該ボライト−S物質をメタノール
で洗浄して得られた試料によるスペクトル、3は水洗し
て得られた当該ボライト−S物質を焼成した試料による
スペクトル、そして4はメタノールで洗浄して得られた
当該ボライト−S物質を焼成した試料によるスペクトル
である。
【0072】
【実施例3】本発明の次の実施例として、6.60グラ
ムのTi(OC25)4、7.54グラムのSi(OC25)
4、1.69グラムのFe(O−i−C37)3、及び5.1
7グラムのH3BO3を150グラムのピリジンに溶かし
たものを用いた。生成物の製法及び処理は、前述の実施
例1に述べた方法と同じである。本実施例において得ら
れた乾燥ゲルの燃焼分析から、ゲルを水洗したときの試
料中の炭素量は2.31重量%で、ゲルを実施例1のア
セトンの代わりにエタノールで洗浄した試料では44.
3重量%である。
【0073】本実施例において得られたボライト−Sと
称する乾燥ゲルのそれぞれを900℃で5時間空気中で
焼成した。焼成物における主成分のモル比は下記の如く
である: TiO2/SiO2 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 0.8 SiO2/Fe23 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10.0 Fe23/TiO2 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 0.125
【0074】焼成後、ゲルを水洗したもの及びエタノー
ルで洗浄したものは、共に基本的に同じ粉末X−線回折
パターンを有する。結果はそれぞれ表9及び表10に示
す:
【0075】
【表9】
【0076】
【表10】
【0077】本実施例によるボライト−S物質及び90
0℃で5時間焼成した当該物質の光学的反射率のデータ
を図3に示した。図3において、数字符号の1は本実施
例によるボライト−S物質を水洗して得られた試料によ
るスペクトル、2は当該ボライト−S物質をエタノール
で洗浄して得られた試料によるスペクトル、3は水洗し
て得られた当該ボライト−S物質を焼成した試料による
スペクトル、そして4はエタノールで洗浄して得られた
当該ボライト−S物質を焼成した試料によるスペクトル
である。
【0078】
【発明の効果】測定に用いた本実施例による合成日焼け
止め剤のボライト−S物質及び特にそれを焼成したもの
は、波長400nmから短波長にかけ著しく高い反射を
することが図に示されている。かさ高なボライト−S物
質とその焼成物によるスペクトルの違いは、固体試料の
単位体積中のチタニウムの量によることはこれらの図よ
り明らかであり、ボライト−S物質によるUV−Aから
UV−Bに至る防御範囲は、その試料中のチタニウム量
を増すことによって達成できる。
【0079】ボライト−S物質中の二酸化チタニウムの
密度は加熱温度によって変化するが、更に本発明の請求
項の1に示す組成のボライト−S物質は不定比化合物の
一種より成るため、本発明の方法により高濃度のチタニ
ウムを任意にその化合物中に導入することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1による本発明のボライト−S物質及び
当該物質を900℃で5時間焼成したものについて、波
長200nmから800nmまでの光による反射率(%
R)を示した図である。
【図2】実施例2による本発明のボライト−S物質及び
当該物質を900℃で5時間焼成したものについて、波
長200nmから800nmまでの光による反射率(%
R)を示した図である。
【図3】実施例3による本発明のボライト−S物質及び
当該物質を900℃で5時間焼成したものについて、波
長200nmから800nmまでの光による反射率(%
R)を示した図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 7/42 A61K 7/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成日焼け止め物質で、その組成は酸化
    物のモル数で示して次式: 【化1】 式中、「R」は水素、炭素数1〜5のアルキル基及びそ
    れらの混合したものからなる群より選択され、「m」は
    0より大きく1200を越えない値、「v」は0より大
    きく500を越えない値、「w」は0より大きく100
    を越えない値、「x」は0より大きく200を越えない
    値、「y」は1から300までの値そして「z」は0か
    ら300までの値を有し、当該合成日焼け止め物質の焼
    成物は下記の表1に示す格子面間隔と相対強度よりなる
    固有の粉末X−線回折パターンを有することを特徴とす
    るセラミックタイプの日焼け止め。 【表1】
  2. 【請求項2】 請求項1の合成日焼け止め物質及び当該
    合成日焼け止め物質の焼成物を得る方法としては: (a)反応混合物として: (1)Fe(OR)3、Si(OR)4 及び Ti(OR)4
    アルコキシド、ここでのRは炭素数1〜5のアルキル
    基、 (2)正ホウ酸、 (3)溶媒としてピリジンを用い; (b)反応混合物(a)よりゲル状物を生成させるた
    め、10℃から110℃の温度で1日から30日間の適
    切なる反応条件を保持し; (c)生成ゲル状物(b)から母液を遠心分離又は濾過
    により分離した後、そのゲル状物を水、アセトン、メタ
    ノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、ピリ
    ジンもしくはそれらの混合物で洗浄し; (d)洗浄したゲル状物(c)を、30℃から400℃
    の温度で1時間から72時間乾燥し; そして (e)得られた固形物(d)を、空気中で400℃およ
    び1300℃の温度範囲で1時間から24時間焼成する
    ことを特徴とする、請求項1に記載のセラミックタイプ
    の日焼け止め。
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