JP3025790U - ゴルフ練習装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゴルファーのスイングのアラインメントの向
上。 【解決手段】 光源１０，１１がスイング中に１又は複
数の明瞭な可視パターンを描くように、明るい色の光源
１０，１１がシャフト１３、ヘッド１又は装置の他の部
分に取り付けられている。パターンが重なり合って色が
変化する程度は、ユーザが好ましい方法で装置をスイン
グしている程度を示す。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案はゴルフ用具の分野に関する。

【０００２】

【従来の技術】

ゴルフは１又は複数のクラブを使用し、ボールを打って一連のカップの中に入 れるゲームである。クラブは一般に、ハンドルと該ハンドルにシャフトによって 連結されたヘッドとからなり、ヘッドのフェースがボールに当たるように振られ る。ボールにインパクトする点におけるヘッドのアラインメントは、主としてボ ールの運動の方向を決定するということにおいて重要である。ゴルフの腕前の大 部分は、ボールがフックする「トウイン」でもなく、ボールがスライスする「ト ウアウト」でもない適正なアラインメントにクラブを合わせる能力である。ここ で、「フック」や「スライス」の用語はゴルファーに通常考えられている意味に おいて使用されている。「フック」とはボールが優勢な手の側に中間での飛行方 向を変えることをいうのに対し、「スライス」とはボールが優勢でない手の側に 中間での飛行方向を変えることをいう。適正なアラインメントでクラブを振るこ とを身に付けるのは多くの人にとって困難である。この困難性は、比較的長いシ ャフトと重いヘッドを有するドライバーのようなクラブを使用するときに特に大 きい。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

１つの解決手段は、ゴルフ練習場で多くのボールを打って練習をすることであ る。この解決手段によると、各スイングについて迅速にフィードバックが与えら れ、これにしたがってゴルファーはスイングの調整を試みることができる。しか しながら、これには重大な欠点がある。ゴルフ練習場は高価で、不便な場所に位 置しており、混雑しているうえ、天候が厳しく、使用したいとき限って閉鎖され ている。さらに、スイングの性質に関するゴルファーへのフィードバックが数秒 間遅れる。また、ゴルファーは、スイングが完了してボールがうまく当たった後 でないと、フックしたか、スライスしたか、ボールをスクエアに打ったか否かを 言うことができない。この明細書で使用される「スクエア」は、クラブヘッドの フェースのボールに対する適正な水平アラインメント、すなわちトウインでもト ウアウトでもないものとして定義される。スクエアなアラインメント以外のいか なるアラインメントもスクエアではない。

【０００４】 他の解決手段は、ゴルファーがインストラクター又はビデオカメラの前でスイ ングを練習することである。いずれの場合においても、ゴルファーは時間をかけ ればスイングを向上させることができるが、フィードバックの遅れが向上の早さ を妨げている。

【０００５】 したがって、本考案の目的は、スイング中にゴルフクラブのアラインメントに 関する視覚的なフィードバックを高めるゴルフ練習装置を提供することにある。 本考案の他の目的は、ゴルフ練習場に行くことなく、インストラクターやビデオ 電子機器を利用することなく、ゴルファーの能力を高めてスイングのアラインメ ントを向上させることにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段及び考案の効果】

本考案は、ゴルフ練習場やその他の特別な場所に出かける必要がなく、インス トラクターの介入の必要性がなく、高価なビデオ装置の必要がなく、ゴルファー のスイングに迅速なフィードバックを与えることによって前記問題点を解決する ものである。 すなわち、本考案は、シャフトと、視覚的に識別可能な色を有し、前記シャフ トを握ってゴルフクラブのように振ると、眼に残像が残るほど十分に明るくて、 スクエアなスイングとスクエアでないスイングとを視覚的に識別することができ るように、前記シャフトに配置され取り付けられた明るい複数の光源と、からな るものである。 一般に、光源又は単なる「光」は、スイング中のシャフトのアラインメントに 関して視覚的なフィードバックを向上させるようにシャフトに固定される。ここ で、シャフトはゴルフクラブであり、光源はクラブヘッドに固定されてもよい。 シャフトが適正に「スクエア」なスイングで振られると、光源の動きはスクエア なスイングを特徴付ける視覚的に識別可能な弧のパターンを形成する。そのよう な１つのパターンは、ボールにインパクトした点又はその近傍にて空中で重ね合 わされた弧からなる。逆に、クラブが「トウイン」又は「トウアウト」で不適性 に振られると、光源はスクエアなスイングの特徴付けるターンを形成せず、例え ば、分離した重ね合わされていない弧を形成するように見える。弧という用語は 、ここでは光の移動によって生じる光の可視化可能なパターンを意味するように 使用される。重ね合わすという用語は、ここでは複数の弧がゴルファーにほぼ単 一の直線に見えることを意味するように使用される。本考案の装置及び方法を使 用すると、繰り返しスイングし、スイング中に光源によって描かれるパターンを 観察し、それに従ってスイングを調整することによって、ゴルファーは迅速にス イングを改良することができる。

【０００７】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施の形態を添付図面に従って説明する。 図面を参照すると、図１はゴルフボール３に対して並設されたゴルフクラブ２ のヘッド１を表している。ヘッド１は、該ヘッド１のそれぞれ前部及び後部をな すトウ４及びヒール５と、当該ヘッド１のそれぞれ上部及び底部をなすクラウン ６及びソール７とを有している。ヘッド１はシャフト１３でヒール５に連結され ている。ヘッド１の一方の側は、フェース８すなわちスイング中にボール３を打 つための打撃面を有している。フェース８は垂直に対して角度が設けられ、ある 特定のロフト角度が与えられている。図示された特定のクラブはドライバーであ るが、同一の要素及び原理はウッド、アイアン、メタルウッド、コンポジット、 パターを含む他のタイプのゴルフクラブ、及びシャフトを有する同様の装置にも 同様に適用される。その装置はゴルフクラブヘッドや明瞭なハンドルを有しなく てもよいし、ゴルフのゲームをするのに使用されなくてもよい。

【０００８】 図２から図５において、光源１０，１１はスイングのインパクト部及びその近 傍でそれぞれ弧１４，１５を描く。図２から図５は、右利き用のクラブを具体的 に示すが、左利き用のクラブも同様である。クラブ２が図２に示すように「スク エア」に合わせられると、弧１４，１５はクラブ２を振るゴルファー１６には重 なり合って見える。クラブ２が図３及び図５に示すように「トウイン」に合わせ られると、弧１４はゴルファー１６には弧１５よりもトウ４により近く見える。 クラブ２が図４に示すように「トウアウト」に合わせられると、弧１４はゴルフ ァー１６には弧１５よりもヒール５により近く見える。スイングを練習し、光源 １０，１１が重なり合う程度を観察することによって、ゴルファー１６はストロ ークを変えることができ、これによりクラブ２のアラインメントを向上すること ができる。

【０００９】 図１から図５に示す好ましい実施形態においては、２つの光源１０，１１は、 最大距離お互いに離れて、ゴルファーのスイートスポット９への視線と同一面内 にあるように、クラウン６と面一に配設されている。スイートスポット９はボー ル３を打つのに通常好ましいフェース８の部分であり、一般にはフェース８の中 心から僅かにヒール５に向かったところに位置している。

【００１０】 本考案は、２つの光源の代わりに、３つ、４つまたはそれ以上の光源を設けて もよく、それらの光源は同一直線上になくてもよいし、ソール７に対して同一高 さである必要はない。本考案を実施するのに、スイング中に光源によって弧がス クエアでないスイングによって生じる明瞭なパターンと視覚的に識別可能である スクエアなパターンを描く限り、光源はいかなる位置にしてもよいし、いかなる 色を選択してもよい。光源はヘッド１の内部に、あるいは図５に示すようにシャ フト１３に取り付けられたバー４０に沿って配置してもよい。

【００１１】 光源は、発光器、反射器、又はそれらの両方であってもよい。発光光源の場合 には、その光源に電力を供給するのに１または複数のバッテリー３６（図５参照 ）を使用してもよい。バッテリーはハンドル１２に取り付けるのが好ましいが、 ハンドル１２やヘッド１の内部に収容してもよいし、クラブ２の外面又は内面の どこかに取り付けたり、クラブ２の外側に設置してもよい。ハンドル１２はシャ フト１３に物理的に分離可能なシャフト１３への付属物であってもよいし、シャ フト１３の単なる一部であってもよい。スイッチ３７（図５）はワイヤ３８（図 １及び図５）を通して光源への電力を制御するのに使用されてもよい。現在のと ころ、クラブ２のスイング運動又はヘッド１の位置によって駆動するような慣性 スイッチが好ましい。

【００１２】 好ましい実施例では、比較的明るく電力量の消費が少ないために、光源として 発光ダイオードが使用される。白熱電球、蛍光灯、化学発光、反射、あるいはこ れらの組み合わせの光源を含む、他の多くの発光光源を使用することができる。 照明ストリップやストリングライトも使用することができる。光源は、ゴルファ ーがスクエア、トウイン又はトウアウトにスイングしているか否かを識別するの を補助するために、あるいは美的観点から、互いに異なった色を有していてもよ い。色が異なっていると、各弧の種々の色の組み合わせからなるある色を有する 単一の重なり合った弧が生じるようになる。

【００１３】 反射光源は、雰囲気光又はストロボ光のような人工光のいずれとも結合して動 作させてもよい。図５では、ストロボ光３５は、連続したスイングとは異なる断 続したスイング位置の幻影をゴルファーに与えることによってストローク中の光 源の運動を「凍結」させる動作を行なう。この幻影により、スイング中の光源の 相対的位置を視覚化するゴルファーの能力が向上し、この結果、本考案の有用性 が向上する。ストロボ光は発光光源の明るさを引き出す動作を行なうので、スト ロボ光は反射光源と組み合わせるのに特に有益である。

【００１４】 図５はさらに、ヘッド１のソール７の下方に、光源１０，１１のアラインメン トを可視化するのに使用されるパッド３０を示している。パッド３０は、スクエ アなスイングのコースでの光源１０，１１の正しい位置に対応する複数のマーカ ー３１を有している。好ましい実施形態では、パッドは約１２×２４インチで、 厚さ１／２インチであり、アストロ−ターフ（商標）のような人工芝で覆われい ている。白色のシリコン注入成型ゲルからなる曲線状の１／４インチ幅のストリ ップ３２がパッド３０に埋設され、ゲルの中又は下方から照明される。ストリッ プ３２は、その中心に規定のゴルフボールとほぼ同じの径の単一の円形拡大部を 有している。使用に際して、ゴルファー１６はパッド３０の上方でクラブをスイ ングし、弧１４，１５がストリップ３２と重なり合う角度を観察する。パッド３ ０は、本考案を実施するのに必要ではないが、あるゴルファーにはそれが有利で あると分かるかもしれない。

【００１５】 図６は本考案の他の実施形態を示し、既存のゴルフクラブ（不図示）に使用す るアダプターキット５０からなっている。このキット５０は、光源５２，５３を その上側に支持し、既存のゴルフクラブ（不図示）のヘッドのクラウンに取り付 け可能なストリップ５１からなっている。ストリップ５１はゴルフクラブに永久 に固定するようにしてもよく、ベルクロ（商標）のような取り外し可能な固着手 段を利用してもよい。光源５２，５３はバッテリーパック５４によってワイヤ５ ５を介して電力が供給されてもよい。スイッチ５６はバッテリーパック５４に電 気的に接続され、光源５２，５３の動作を制御する。バッテリーパック５４及び スイッチ５６は、クランプ又は他の取付手段（不図示）によってゴルフクラブの シャフト１３に取り付けられる。ワイヤ５５はシャフト１３の周りに巻き付けら れる。この実施形態は、ゲームで通常使用する１又は複数のクラブで練習する間 に本考案の利益を得ることができるので、ゴルファーに特に好まれるかもしれな い。

【００１６】 以上で、ゴルフ練習装置及びゴルファーのスイングを改良する方法を開示した 。なお、本願明細書では特定の実施形態を説明したが、本考案の概念から逸脱す ることなく多くのさらなる修正が可能であることは当業者にとって明らかである 。したがって、本考案は前記実施形態に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

【図１】 ボールに対して適正なアラインメントにある
ゴルフクラブヘッドの前方から見た斜視図である。

【図２】 ゴルフボールに対してスクエアに合わせられ
たクラブヘッドの平面図である。

【図３】 ゴルフボールに対してトウインに合わせられ
たクラブヘッドの平面図である。

【図４】 ゴルフボールに対してトウアウトに合わせら
れたクラブヘッドの平面図である。

【図５】 本考案によるクラブを使用するゴルファーの
斜視図である。

【図６】 既存のゴルフクラブを改良するキットの斜視
図である。

【符号の説明】

１ ヘッド ２ ゴルフクラブ ６ クラウン ８ ソール ９ スイートスポット １０，１１ 光源 １３ シャフト ３６ バッテリー ５２，５３ 光源 ５６ スイッチ

Claims (7)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 シャフトと、 視覚的に識別可能な色を有し、前記シャフトを握ってゴ
   ルフクラブのように振ると、眼に残像が残るほど十分に
   明るくて、スクエアなスイングとスクエアでないスイン
   グとを視覚的に識別することができるように、前記シャ
   フトに配置され取り付けられた明るい複数の光源と、か
   らなるゴルフ練習装置。
2. 【請求項２】 クラウンと該クラウンに沿って配置され
   た２つの光源とを有するヘッドをさらに含む請求項１に
   記載のゴルフ練習装置。
3. 【請求項３】 前記ヘッドはスイートスポットを有する
   フェースをさらに含み、前記２つの光源はゴルファーか
   ら前記スイートスポットへの視線と同一面内にある請求
   項２に記載のゴルフ練習装置。
4. 【請求項４】 前記複数の光源のうち少なくとも１つは
   発光ダイオードである請求項１に記載のゴルフ練習装
   置。
5. 【請求項５】 前記複数の光源のうち少なくとも１つは
   バッテリーによって電力が供給される請求項１に記載の
   ゴルフ練習装置。
6. 【請求項６】 前記バッテリーと前記複数の光源に電気
   的に接続された慣性スイッチをさらに含み、これにより
   前記スイッチは前記複数の光源の少なくとも１つへの電
   力を制御する請求項５に記載のゴルフ練習装置。
7. 【請求項７】 ヘッドを有するゴルフクラブにおいて、 視覚的に識別可能な色を有し、前記ヘッドに取り付けら
   れ、お互いに対して整列された複数の光源を備え、前記
   ゴルフクラブをスクエアに振ると、前記複数の光源がそ
   れぞれの弧を描き、当該個々の弧の種々の色の組み合わ
   せである色を有する重ね合わされた視覚パターンとして
   見え、前記ゴルフクラブをノンスクエアに振ると、前記
   複数の光源がそれぞれの弧を描き、重ね合わされていな
   い視覚パターンとして見えるようになっている改良され
   たゴルフクラブ。