JP3025710U - 合成樹脂製筒形エアクリーナ - Google Patents

合成樹脂製筒形エアクリーナ

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JP3025710U
JP3025710U JP1995014350U JP1435095U JP3025710U JP 3025710 U JP3025710 U JP 3025710U JP 1995014350 U JP1995014350 U JP 1995014350U JP 1435095 U JP1435095 U JP 1435095U JP 3025710 U JP3025710 U JP 3025710U
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JP
Japan
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casing
cover
locking
air cleaner
center
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Application number
JP1995014350U
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English (en)
Inventor
直人 宇津木
肇 矢尾
亨 飯田
Original Assignee
日本ドナルドソン株式会社
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ケーシングの開口端を閉塞するカバーは、エ
レメント端部を保持する一体型とし、エレメントの組付
け取外しを、カバーとケーシングの嵌め込み係止部によ
る着脱手段によって行う緊締部品不要の簡易型とする。 【解決手段】 ケーシング1の開口端5側に、両側をス
リット27で区画した数箇所の係止領域26先端中央の
外面または内面に特殊形状の突起爪28を設け、カバー
20の外周には、ケーシングの外側または内側に接合す
る所定幅の環状つば25を設け、ケーシング外側の環状
つばには、ケーシングの係止領域外面の突起爪に係合す
るようつば内側つけ根に相似形の係止くぼみ7を、ま
た、ケーシング内側の環状つばには、ケーシングの係止
領域内面の突起爪に係合するようつば外側つけ根に相似
形の係止くぼみを設け、この組合わせによってカバーと
一体のエレメント8を収納、取り出し出来る構造になっ
ている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、合成樹脂製筒形エアクリーナに関し、詳細には、ねじ部品類やフッ ク止め等による緊締手段を用いることなく、エレメントを含めた嵌め込み形式の 組付け構成型エアクリーナに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、筒形エアクリーナの多くは、ケーシングに内蔵するエレメントの開口端 保持板の外面へ環状ガスケットを接着し、締付け構成によってケーシングの閉塞 端壁内面へ圧着シールとし、エレメントの中空室を通り出口へ至る濾過後の二次 側空気へ濾過前の一次側空気が混入するのを防止している。また、カバーもケー シング開口端との合わせ面にガスケットを挟持し、締付け手段によって圧着シー ルとしている。これらの締付け構成の多くの例としては、図9に示すとおり鋼坂 製ケーシングの空気出口内壁に溶着したヨークによって支持する軸ボルトを、中 心に伸ばしてエレメント並びにカバーをそれぞれ蝶ナットにより締付けている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
前記の従来例で図9に示すように、軸ボルト1本でエレメントおよびカバーの 締付けを行う場合は、エレメントの環状ガスケットやカバーのガスケットの外、 エレメントの閉塞端板中央のボルト穴およびカバー中央のボルト穴用ガスケット ワッシャなど、シールする箇所が多く、これらに伴っておきる締付け不良や使用 中の振動による緩み、または気温の変化によっておきるエレメントの軸方向伸縮 、ガスケット自体の永久ひずみ等シール不良となる要素が多いため、一定時間間 隔を決めた上で点検・増し締め整備が必要という多くの課題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は、前記課題の解決策として、合成樹脂製ケーシングとカバーを基盤に 、締付け構成を無くし、エレメントの開口端側ガスケットによるシールを、ケー シングの空気出口筒外周に当接する半径方向シールとする外、カバーをエレメン ト保持板を兼ねた埋め込み一体型とし、ケーシングへ嵌め込み係止式とすること によって、シール箇所は1箇所となり、しかもエレメントの軸方向伸縮に従動し シールするため、シール不良となる要素が少なくなり、増し締め箇所も無く、従 ってエアクリーナの使用期間中における点検・整備に要する工数が大幅に削減で きるというものである。
【0005】
【実施例1】 図1は、カバー20の環状つば25がケーシング1の開口端5外周を被冠する 形式のもので、筒形のケーシング1には、図2に示すとおり接線方向入口3より 流入する空気が、エレメント8によって濾過され、中央の中空室12を通過し閉 塞端壁2中央の出口4より流出する。 エレメント8は、外側多孔筒10と内側多孔筒11により形成される環状空間 へ、ひだ折り濾紙9が収納され、開口端13は弾性材ガスケツト14に埋め込み 成型されていて、ケーシング1の室内へ突出させた出口部分4’の外周に、ガス ケット14の環状突起14’が圧接し半径方向シールとなる。一方、閉塞端15 側は、図3に示すとおりカバー20裏面に設けた環状保持部21に埋め込み、一 体型にしてある。 ケーシング1の開口端5側には、スリット27で区画した一定幅の係止領域2 6が図3に示すとおり全周等間隔に3箇所設けてあり、その外側先端中央には、 図4に示すように外向きで軸方向より見て台形とした突起爪28がある。 カバー20は、ケーシング1の開口端5より外周へ若干張り出すように上面を 覆う平板状と、その裏側には、ケーシング1のスリット27より若干深く端部5 外周を被冠する環状つば25を設け、その内側つけ根にケーシング1の突起爪2 8が係合するよう若干隙間を持たせた相似形の係止くぼみ7が図5に示すとおり 設けてあり、全周等間隔に突起爪28の倍数で6箇所としてある。この外、カバ ー20の表面には図2で見るように、中央より放射状に6個のリブ22を設け、 それぞれの先端が係止くぼみ7の方向を指すようにしてある。
【0006】
【作用】
カバー20と一体形のエレメント8を嵌装するに当たり、カバー20表面のリ ブ22先端がケーシング1の突起爪28へ向くよう位置決めし差し込むことで、 突起爪28が内側へ押し込まれるとともに係止領域26は弾性により内側へ傾く が、更に差し込むと係止くぼみ7と突起爪28が合致し、係止領域26が復元す ることによって係止状態となる。 エレメント8を取り出すのには、カバー20表面のリブ22を取っ手として、 いずれかの周方向へ若干回動させることで突起爪28が係止くぼみ7より外れ、 取り出すことができるというものである。
【0007】
【実施例2】 請求項2の考案は、図6に示すとおりカバー20’の環状つば25’を、ケー シング1’の開口端5’内側へ嵌装する形式としたもので、開口端5’に設けた 係止領域26’先端中央の突起爪28’が図7で見るように内側となり、カバー 20’の環状つば25’つけ根に設ける係止くぼみ7’が図8で見るように外側 になるというもので、その他の構造は実施例1と変わりなく、エレメント8の嵌 装・取出しのための操作にも変わりがない。
【0008】
【考案の効果】
エレメントを保持し一体としたカバーをケーシングに嵌め込み、押し込んで係 止する構成としたことで緊締関係部品が無く、従ってエレメントの組付け取外し に工具が不要となり簡易化される外、エレメントにおける二次側へ一次側空気の 侵入を防止するシール部を、エレメントの開口端側1箇所のみとし、これを半径 方向の従動シールとしたことで、エレメントの軸方向伸縮や、カバー被冠部に隙 間があった場合でも関係なくシールするため、従来の軸ボルトによる圧着締付け 方式でシール部の多いものに比べ、締付け不良や振動によるゆるみなどで性能に 悪影響を及ぼすようなこともなく、信頼性・耐久性の向上に寄与するぱかりでな く、増し締め整備が不要のためメインテナンスの工数低減に加え、部品点数でも 従来のものより少なくなり、コスト低減の面でも寄与することができるという優 れた効果を発揮するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案によるエアクリーナの実施例1で、組立
て状態の半縦断面図である。
【図2】図1におけるA矢視図である。
【図3】図1におけるB−B断面図である。
【図4】ケーシングの開口端に設けた係止領域と突起爪
を示す部分破断斜視図である。
【図5】カバー環状つば内側つけ根に設けた係止くぼみ
を示す部分破断斜視図である。
【図6】本考案によるエアクリーナの実施例2で、実施
例1とは異なる部分のみを示す要部破断図である。
【図7】図6におけるケーシングの開口端に設けた係止
領域と突起爪を示す部分破断斜視図である。
【図8】図6におけるカバー環状つば外側つけ相に設け
た係止くぼみを示す部分破断斜視図である。
【図9】従来のエアクリーナの一例で、組立て状態を示
す半縦断面図である。
【符号の説明】
1 ケーシング 4 出口 5 開口端 7 係止くぼみ 8 エレメント 14 ガスケット 15 閉塞端 20 カバー 22 リブ 25 環状つば 26 係止領域 27 スリット 28 突起爪

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂製筒形ケーシングの周壁に空気
    入口があり、周壁と一体成形とした閉塞端壁中央に空気
    出口を有し、開口端よりエレメントを収納後、カバーに
    より閉塞する型式のエアクリーナにおいて、(a)ケー
    シング開口端部に、全周等間隔で数箇所に軸方向で一定
    幅の係止領域を設けるため、その両側をスリットにより
    区画し、係止領域先端の外面中央には、軸方向より見て
    外向きの台形とした突起爪を設け、(b)カバーは、ケ
    ーシングの開口端を平板状で覆う上、更に、ケーシング
    に設けた係止領域のスリットより若干深く、端部外周を
    被冠するよう環状つば付きとし、つば内側つけ根に前記
    ケーシングの突起爪が係合するよう若干隙間を持たせた
    相似形の係止くぼみを、突起爪個数の複数倍を全周等間
    隔に設ける外、エレメントの閉塞端側を埋め込み、保持
    兼用の一体型とし、これらによって構成されることを特
    徴とした合成樹脂製筒形エアクリーナ。
  2. 【請求項2】 前記ケーシングの係止領域先端の突起爪
    を内面中央に設け、前記カバーの環状つばをケーシング
    内周へ嵌め込むため、カバー上面をケーシング外周より
    若干大きくし、その環状つば外側つけ相に、ケーシング
    の突起爪が係合する前記係止くぼみを設けて成る請求項
    1記載の合成樹脂製筒形エアクリーナ。
JP1995014350U 1995-12-11 1995-12-11 合成樹脂製筒形エアクリーナ Expired - Lifetime JP3025710U (ja)

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