JP3025559B2 - アデノシン誘導体 - Google Patents
アデノシン誘導体Info
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- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
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- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/55—Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups
Landscapes
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Saccharide Compounds (AREA)
Description
体に関するものである。
来、アデノシンは強い血圧降下作用および血小板凝集阻
害作用を有することが知られている。しかしながら、心
臓に対する抑制作用、中枢抑制作用などの作用も併せ持
っており、アデノシンを高血圧症、狭心症などの疾患の
治療薬として使用する場合にはこれらの作用は副作用と
して働くものと考えられる。
的で数多くのアデノシン誘導体が合成されている。その
ような化合物のうち、アデノシンの2位にアルキニル基
を有する2‐アルキニルアデノシン(特公平1−334
77号公報;特公平2−17526号公報)が知られて
いる。また、アデノシンの5′位カルボキサミド体とし
て、アデノシン‐5′‐カルボキサミド(特開昭47−
25193号公報;Physiological and Regulatory Fun
ctions of Adenosine and AdenineNucleotides,pp.183-
187,Raven Press,1979)および5′‐N‐エチルカルボ
キサミドアデノシン(NECA)(Archs.Pharmacody
n., 230 ,140-149(1977))が、さらに、アデノシンの
5′‐ハロゲン体として、5′‐クロロ‐5′‐デオキ
シアデノシン、5′‐ブロモ‐5′‐デオキシアデノシ
ンなど(Br.J.Pharmac.,50(1),25-33(1974);J.Pharm.Sc
i., 67(1),121-123(1978)など)がそれぞれ知られてい
る。ところがこれらの化合物はその主作用が満足できる
ものでなかったり、副作用が十分には改善されていな
い、などの問題点を有していた。
などはアデノシンA2受容体(以下、A2受容体とい
う)を介して発現し、一方心臓に対する抑制作用、中枢
抑制作用などはアデノシンA1レセプター(以下、A1
受容体という)を介して発現することが報告されてい
る。前記のNECA化合物はA2受容体に高親和性を有
する化合物として知られており、バインディング・アッ
セイのリガンドとして既に使用されている(Mol.Pharma
col.29,331-346(1986) )。しかしながら、A1受容体
に対しても高い親和性を有するため、前記したような副
作用が発現しやすく、よって、治療薬としては使用され
ていない。
性を有し、一方A1受容体に対しては親和性の低いアデ
ノシン誘導体が開発されるならば、それらは高血圧、虚
血性心疾患、虚血性脳疾患などの治療または予防に使用
する医薬品として有用であろう。すなわち、本発明の目
的は、A2受容体に対する選択性(A2受容体とA1受
容体に対する親和性の比)が高く、心臓抑制作用、中枢
抑制作用などの副作用の少ないアデノシン誘導体を提供
することにある。
ノシン誘導体の開発、並びにそれらの薬理活性を種々検
討する過程において、ある特定のアデノシン誘導体がA
2受容体に対して高い親和性を示し、A1受容体に対し
ては低い親和性を示し、よって、A2受容体に対する選
択性が高い化合物であることを見出し、さらにそれらが
循環改善剤として有用であることを確認して本発明を完
成するに至った。
を有するアデノシン誘導体
R3は−NR6R6′ま たは−SO2−R10を示し、R6,R6′は水素原子、
アルキル基またはシクロアルキル基を示し、R7は水素
原子またはアルキル基を示し、R8は酸素原子または硫
黄原子を示し、R9は水素原子、アルキル基、アミノ基
またはアルキルアミノ基を示し、R10はアルキル基また
はアリール基を示す〕およびその塩を提供するものであ
る。
もしくは分枝状のアルキル基または炭素数3〜10程度
のシクロアルキル基が例示され、R7としては水素原
子、炭素数1〜10程度の直鎖状もしくは分枝状のアル
キル基が例示される。このようなR1の典型的な例とし
てはカルバモイル、メチルカルバモイル、エチルカルバ
モイル、シクロプロピルカルバモイル、シクロヘキシル
カルバモイル、カルボキシル、メトキシカルボニル、エ
トキシカルボニルなどが挙げられる。
5である場合、具体的には −CH2−NH−SO2−R10が包含され、ここにおい
てR8は酸素原子または硫黄原子であり、R9としては
水素原子、炭素数1〜10程度の直鎖状もしくは分枝状
のアルキル基、アミノ基または炭素数1〜10程度の直
鎖状もしくは分枝状のアルキルを有するアルキルアミノ
基が例示され、R10としては炭素数1〜10程度のアル
キル基または非置換もしくは置換基として炭素数1〜3
程度のアルキルを有するフェニルなどのアリール基が例
示される。 N′‐メチルウレイド、N′‐メチルチオウレイドなど
が例示される。−NH−SO2−R10部分の典型的な例
としてはメタンスルホニルアミノ、ベンゼンスルホニル
アミノ、p‐トルエンスルホニルアミノが例示される。
キシアルキル基としては、具体的には炭素数1〜16の
直鎖状、分枝状または環状の、好ましくは炭素数1〜7
の直鎖状のアルキル基、またはこれらのアルキル基の任
意の位置に1〜2個の水酸基を有するヒドロキシアルキ
ル基が例示される。
体(以下、本発明化合物ということもある)の典型的な
ものを以下に例示する。 2‐(1‐プロピニル)アデノシン‐4′‐カルボキサ
ミド 2‐(1‐ブチニル)アデノシン‐4′‐カルボキサミ
ド 2‐(1‐ペンチニル)アデノシン‐4′‐カルボキサ
ミド 2‐(1‐ヘキシニル)アデノシン‐4′‐カルボキサ
ミド 2‐(1‐ヘプチニル)アデノシン‐4′‐カルボキサ
ミド 2‐(1‐オクチニル)アデノシン‐4′‐カルボキサ
ミド 2‐(1‐ノニニル)アデノシン‐4′‐カルボキサミ
ド 2‐(3‐ヒドロキシ‐1‐プロピニル)アデノシン‐
4′‐カルボキサミド 2‐(8‐ヒドロキシ‐1‐オクチニル)アデノシン‐
4′‐カルボキサミド 2‐(1‐プロピニル)アデノシン‐4′‐エチルカル
ボキサミド 2‐(1‐ブチニル)アデノシン‐4′‐エチルカルボ
キサミド 2‐(1‐ペンチニル)アデノシン‐4′‐エチルカル
ボキサミド 2‐(1‐ヘキシニル)アデノシン‐4′‐エチルカル
ボキサミド 2‐(1‐ヘプチニル)アデノシン‐4′‐エチルカル
ボキサミド 2‐(1‐オクチニル)アデノシン‐4′‐エチルカル
ボキサミド 2‐(1‐ノニニル)アデノシン‐4′‐エチルカルボ
キサミド 2‐(3‐ヒドロキシ‐1‐プロピニル)アデノシン‐
4′‐エチルカルボキサミド 2‐(8‐ヒドロキシ‐1‐オクチニル)アデノシン‐
4′‐エチルカルボキサミド 2‐(1‐ヘキシニル)アデノシン‐4′‐メチルカル
ボキサミド(mp:187〜189℃) 2‐(1‐オクチニル)アデノシン‐4′‐メチルカル
ボキサミド 2‐(1‐ヘキシニル)アデノシン‐4′‐プロピルカ
ルボキサミド(mp:142〜144℃) 2‐(1‐ヘキシニル)アデノシン‐4′‐ブチルカル
ボキサミド(mp:130〜133℃) 2‐(1‐プロピニル)アデノシン‐4′‐シクロプロ
ピルカルボキサミド 2‐(1‐ブチニル)アデノシン‐4′‐シクロプロピ
ルカルボキサミド 2‐(1‐ペンチニル)アデノシン‐4′‐シクロプロ
ピルカルボキサミド 2‐(1‐ヘキシニル)アデノシン‐4′‐シクロプロ
ピルカルボキサミド 2‐(1‐ヘプチニル)アデノシン‐4′‐シクロプロ
ピルカルボキサミド 2‐(1‐オクチニル)アデノシン‐4′‐シクロプロ
ピルカルボキサミド 2‐(1‐ノニニル)アデノシン‐4′‐シクロプロピ
ルカルボキサミド 2‐(3‐ヒドロキシ‐1‐プロピニル)アデノシン‐
4′‐シクロプロピルカルボキサミド 2‐(8‐ヒドロキシ‐1‐オクチニル)アデノシン‐
4′‐シクロプロピルカルボキサミド 2‐(1‐ヘキシニル)アデノシン‐4′‐シクロヘキ
シルカルボキサミド 2‐(1‐オクチニル)アデノシン‐4′‐シクロヘキ
シルカルボキサミド 2‐(3‐ヒドロキシ‐1‐プロピニル)アデノシン‐
4′‐シクロヘキシルカルボキサミド 2‐〔(1‐ヒドロキシシクロヘキシル)エチニル〕ア
デノシン‐4′‐カルボキサミド(mp:119〜122
℃)
4′‐カルボン酸 2‐(1‐ヘキシニル)アデノシン‐4′‐カルボン酸
メチル 2‐(1‐オクチニル)アデノシン‐4′‐カルボン酸
メチル 2‐(3‐ヒドロキシ‐1‐プロピニル)アデノシン‐
4′‐カルボン酸メチル 2‐(1‐オクチニル)アデノシン‐4′‐カルボン酸
エチル
の: 5′‐アジド‐5′‐デオキシ‐2‐(1‐ヘキシニ
ル)アデノシン 5′‐アジド‐5′‐デオキシ‐2‐(1‐オクチニ
ル)アデノシン 5′‐アジド‐5′‐デオキシ‐2‐(3‐ヒドロキシ
‐1‐プロピニル)アデノシン
の: 5′‐アミノ‐5′‐デオキシ‐2‐(1‐ヘキシニ
ル)アデノシン 5′‐アミノ‐5′‐デオキシ‐2‐(1‐オクチニ
ル)アデノシン 5′‐アミノ‐5′‐デオキシ‐2‐(3‐ヒドロキシ
‐1‐プロピニル)アデノシン
ヘキシニル)アデノシン 5′‐ホルミルアミノ‐5′‐デオキシ‐2‐(1‐オ
クチニル)アデノシン 5′‐ホルミルアミノ‐5′‐デオキシ‐2‐(3‐ヒ
ドロキシ‐1‐プロピニル)アデノシン 5′‐アセチルアミノ‐5′‐デオキシ‐2‐(1‐ヘ
キシニル)アデノシン 5′‐アセチルアミノ‐5′‐デオキシ‐2‐(1‐オ
クチニル)アデノシン 5′‐アセチルアミノ‐5′‐デオキシ‐2‐(3‐ヒ
ドロキシ‐1‐プロピニル)アデノシン 5′‐(N′‐メチルウレイド)‐5′‐デオキシ‐2
‐(1‐ヘキシニル)アデノシン 5′‐(N′‐メチルウレイド)‐5′‐デオキシ‐2
‐(1‐オクチニル)アデノシン 5′‐(N′‐メチルウレイド)‐5′‐デオキシ‐2
‐(3‐ヒドロキシ‐1‐プロピニル)アデノシン 5′‐(N′‐メチルチオウレイド)‐5′‐デオキシ
‐2‐(1‐ヘキシニル)アデノシン 5′‐(N′‐メチルチオウレイド)‐5′‐デオキシ
‐2‐(1‐オクチニル)アデノシン 5′‐(N′‐メチルチオウレイド)‐5′‐デオキシ
‐2‐(3‐ヒドロキシ‐1‐プロピニル)アデノシン
R10であるもの: 5′‐メタンスルホニルアミノ‐5′‐デオキシ‐2‐
(1‐ヘキシニル)アデノシン 5′‐メタンスルホニルアミノ‐5′‐デオキシ‐2‐
(1‐オクチニル)アデノシン 5′‐メタンスルホニルアミノ‐5′‐デオキシ‐2‐
(3‐ヒドロキシ‐1‐プロピニル)アデノシン 5′‐p‐トルエンスルホニルアミノ‐5′デオキシ‐
2‐(1‐ヘキシニル)アデノシン 5′‐p‐トルエンスルホニルアミノ‐5′デオキシ‐
2‐(1‐オクチニル)アデノシン 5′‐p‐トルエンスルホニルアミノ‐5′デオキシ‐
2‐(3‐ヒドロキシ‐1‐プロピニル)アデノシン
体は遊離型または塩型として存在しうる。塩型として
は、例えば塩酸塩、硫酸塩、臭化水素酸塩の如き無機酸
塩、あるいはシュウ酸塩、クエン酸塩、リンゴ酸塩の如
き有機酸塩などの酸付加塩;ナトリウム塩、カリウム塩
などのアルカリ金属塩;カルシウム塩、バリウム塩など
のアルカリ土類金属塩;アンモニウム塩などが挙げられ
る。
て説明する。原料化合物 本発明化合物を合成する際の原料化合物としては、一般
式〔A〕
の保護基を示す〕で表わされる2‐ハロゲノアデノシン
誘導体を使用することができる。ここでXで表わされる
ハロゲン原子としてはヨウ素または臭素が例示される。
Zで表わされる保護基としては糖化学において常用され
ている保護基で、シスジオールを保護できるものであれ
ばよい。このような保護基としてはアルキリデン基(イ
ソプロピリデン、エチリデンなど)、アルコキシアルキ
レン基(メトキシメチレン、エトキシメチレン、エトキ
シエチレンなど)、アラルキリデン基(ベンジリデン、
p‐ジメチルアミノベンジリデンなど)などの1個の保
護基で2個の水酸基を保護できるもの、アシル基(アセ
チル、ベンゾイルなど)などの1個の保護基で1個の水
酸基を保護できるものなどが例示される。
56頁、1979年10月1日、(株)化学同人発行;
特開昭50−96595号公報など)によって行うこと
ができる。すなわち、公知の酸化剤(たとえば、過ヨウ
素酸カリウム、過ヨウ素酸ナトリウム、過マンガン酸カ
リウム、クロム酸、ジクロム酸ピリジニウムなど)を用
いて糖部5′位を酸化することができる。白金触媒によ
る空気酸化、ヌクレオシドオキシダーゼによる酵素的酸
化などによって酸化してもよい。具体的には、たとえば
一般式〔A〕の化合物を、酸化剤として過ヨウ素酸カリ
ウムを用いて酸化する場合、適当な溶媒(アセトニトリ
ル、クロロホルム、水など)中、原料化合物に対して1
〜3当量程度の酸化剤を使用し、室温下で反応させれば
よい(スキームI−1参照)。なお、反応液中に触媒量
の二酸化ルテニウムを添加することによって反応を促進
させることができる。
部5′位のカルボキシル基の修飾は、目的化合物に応じ
た適宜の試薬を使用して有機合成化学の常法によって行
うことができる。 (イ)エステル化 タイプの化合物)のうち、R7がアルキル基(R7′)
である化合物は、I−1工程で得られたR1がカルボキ
シル基である化合物(一般式〔B〕)にR7′−OHで
表わされるアルコールを作用させてエステル化し、後述
のI−3工程によってアデニン環の2位にアルキニル基
を導入することによって合成することができる。たとえ
ば、エステル化反応は常法(特開昭48−34196
号、特開昭49−70994号、特開昭50−9659
5号、特開昭62−111996号などの各公報参照)
に従って行うことができ、通常、原料化合物(一般式
〔B〕)のカルボキシル基にハロゲン化チオニル(塩化
チオニル、臭化チオニルなど)、オキシハロゲン化リン
(オキシ塩化リンなど)などのハロゲン化剤を作用させ
て酸ハロゲン化物とし、同時にこれにアルコール(R
7′−OH)を作用させることによって行われる(スキ
ームI−2−A参照)。通常、原料化合物をアルコール
(R7′−OH)に懸濁または溶解させ、これにハロゲ
ン化チオニルを1〜5当量程度添加し、0℃〜室温付近
で反応させればよい。なお、エステル化反応は、一般式
〔B〕の化合物の2′,3′位の保護基(Z)を除去し
た後に行ってもよく、また、後述のI−3工程によって
アデニン環の2位にアルキニル基を導入した後に行って
もよい。
られた化合物(一般式〔C〕)またはこれに後述のI−
3工程によってアデニン環の2位にアルキニル基を導入
した化合物(一般式〔E〕)に、NHR6R6′で表わ
されるアミン類を作用させ、次いで、アデニン環の2位
がハロゲン原子であるものには、さらに該2位に後述の
I−3工程に従ってアルキニル基を導入することによっ
て合成することができる。アミド化反応は常法(特開昭
47−2879号、特開昭47−25193号、特開昭
49−13200号、特開昭50−12100号、特開
昭61−286398号、特開昭62−111996
号、特開昭63−201196号、特開昭63−258
892号公報)に従って行うことができ、たとえば、一
般式〔C〕または〔E〕の化合物に目的とするアミド化
合物に対応するアミン類(NHR6R6′)、たとえば
アンモニア、エチルアミン、メチルアミン、シクロプロ
ピルアミン、シクロヘキシルアミンなどを作用させるこ
とによって行われる(スキームI−2−BおよびI−2
−C参照)。通常、原料化合物(一般式〔C〕または
〔E〕)と過剰量のアミン類とを適当な溶媒(エタノー
ル、メタノールなど)中、封管して室温〜還流条件下で
反応させればよい。この場合、溶媒を用いずに原料化合
物とアミン類を反応させてもよいが、大過剰のアミン類
を用いるのが有利である。なお、アミド化反応の原料化
合物として一般式〔B〕のようなカルボン酸、またはそ
の酸ハロゲン化物(酸塩化物など)のようなカルボン酸
の反応性誘導体を用い、これをアミン類と反応させても
よい。また、一般式〔C〕または〔E〕の2′,3′位
の保護基(Z)を除去した後にアミンと反応させてもよ
い。
入;クロスカップリング反応):アデニン環の2位にR
2−C三C−で表わされるアルキニル基を導入する工程
は、自体公知の方法(たとえば、特公平1−33477
号、特公平2−17526号公報)に準じて実施するこ
とができる。すなわち、I−1工程で得られる一般式
〔B〕の化合物、またはI−2工程で得られる一般式
〔C〕もしくは〔D〕の化合物にR2−C三CHで表わ
されるアルキンを作用させることによってアデニン環の
2位にアルキニル基を導入することができる。この反応
は、基本的には原料化合物とアルキンをパラジウム触媒
の存在下に反応させる方法で実施することができる(ス
キームI−3−A、I−3−B、I−3−C参照)。
リブチルアミン、N,N‐ジイソプロピルエチルアミ
ン、トリオクチルアミン、N,N,N′,N′‐テトラ
メチル‐1,8‐ナフタレンジアミン、ジメチルアニリ
ン、ジエチルアニリン、ピリジンなどの塩基性溶媒単
独、またはアセトニトリル、N,N‐ジメチルホルムア
ミド、ジメチルスルホキシド、N,N‐ジメチルアセト
アミド、テトラヒドロフラン、1,4‐ジオキサンなど
の非プロトン性極性溶媒と上記塩基性溶媒との混合溶媒
を用いることができる。
トリル)パラジウムジクロリド、ビス(トリフェニルホ
スフィン)パラジウムジクロリド、ビス(ベンゾニトリ
ル)パラジウムジクロリド、テトラキス(トリフェニル
ホスフィン)パラジウム、ビス(トリフェニルホスフィ
ン)パラジウムジアセテートなどを用いることができ
る。また、上記のパラジウム触媒のうち、ビス(トリフ
ェニルホスフィン)パラジウムジクロリド、ビス(トリ
フェニルホスフィン)パラジウムジアセテートなどは、
パラジウムジクロリドまたはパラジウムジアセテートと
トリフェニルホスフィンとを反応液中に別々に添加する
ことにより生成させたものをそのまま使用してもよい。
パラジウム触媒の使用量は原料化合物に対して0.00
1〜0.1当量程度の、いわゆる触媒量程度でよい。パ
ラジウム触媒のほかにクロスカップリング反応を促進す
るために銅化合物を反応液中に添加してもよく、たとえ
ばヨウ化第一銅、臭化第一銅などのハロゲン化銅化合物
を原料化合物に対して0.001〜0.02当量程度の
極めて微量を反応液中に添加すればよい。
ウム触媒またはパラジウム触媒と銅化合物の存在下、原
料化合物に対してアルキン1〜2当量を用いて、反応温
度10〜90℃で1〜100時間反応させることにより
実施することができる。なお、このクロスカップリング
反応は、一般式〔B〕、〔C〕または〔D〕の2′,
3′位の保護基(Z)を除去した後に行ってもよい。
程を目的に応じて適宜に組合せて実施し、5′位カルボ
キシル基が修飾され、2位にアルキニル基が導入された
化合物が2′,3′位に保護基(Z)を有する化合物で
ある場合、これをシスジオールの保護基の除去に常用さ
れている脱保護反応(たとえば、「核酸の化学合成−生
物化学実験法X−」、第34〜39頁、昭和43年7月
25日、共立出版(株)発行)に付すことによ たとえば、一般式〔E〕または〔F〕の化合物を脱保護
反応に付すことによって2′および3′位に水酸基を有
する化合物を得ることができる(スキームI−4−A、
I−4−B参照)。たとえば、保護基がアルキリデン
基、アルコキシアルキレン基またはアラルキリデン基で
ある場合、トリフルオロ酢酸、トリクロロ酢酸、酢酸、
ギ酸、硫酸、塩酸などの酸を用いて加水分解すればよ
い。その反応は、原料化合物を上記の酸溶液に溶解し、
室温〜80℃程度で実施すればよい。
物は、基本的には以下の工程を組合せて合成することが
できる。II−1工程(5′‐置換‐5′‐デオキシアデノシン誘
導体の合成) :アジド化 糖部5′位の水酸基を自体公知の方法(たとえば、米
国特許第3,575,959号明細書など)に従ってア
ジド基に置換することによって5′‐アジド‐5′‐デ
オキシアデノシン誘導体を合成することができる。たと
えば、後述するII−2工程の方法によって得られた一般
式〔L〕の化合物にアジド化剤を作用させることによっ
て、一般式〔M〕の化合物を得ることができる(スキー
ムII−1参照)。このアジド化反応は、テトラヒドロフ
ラン(THF)などの適当な溶媒中、ホスフィン化合物
(トリフェニルホスフィンなど)およびアゾジカルボン
酸ジエステル(アゾジカルボン酸ジエチルなど)の存在
下、アジド化剤としてジフェニルリン酸アジドを使用し
て行うことができる。また、5′位水酸基をスルホン酸
エステル化(トシル化、メシル化など)した後、アジ化
ナトリウム、アジ化リチウムなどのアジド化剤を作用さ
せて一般式〔M〕の化合物を合成してもよい。一般式
〔M〕の化合物の2′,3′位の保護基(Z)は前記I
−4工程と同様の方法で除去することができ、一般式
(I)においてR1が−CH2−N3である化合物を得
ることができる。
入、脱保護):前記一般式〔A〕の化合物を原料とし、
前記I−3工程と同様の方法でアデニン環の2位にアル
キニル基を導入することによって前記一般式〔L〕の化
合物を合成することができ(スキームII−2参照)、こ
の化合物を前記II−1工程の反応の原料として使用する
ことができる。
化合物は、以下の工程によってそれぞれ合成することが
できる。III −1工程(アジド基の還元) :糖部5′位のアジド
基を還元することによって5′位にアミノ基を有する化
合物を得ることができる。たとえば、一般式〔M〕の化
合物または〔M〕の2′,3′位の保護基を脱保護した
化合物のアジド基を自体公知の方法(たとえば、Chem.
Lett.,601,(1976);「合成試薬」、第215頁、198
0年6月1日、(株)講談社発行;米国特許第3,57
5,959号明細書)によって還元し、それぞれの原料
化合物に対応する、R1が−CH2−NH2である化合
物を得ることができる(スキームIII −1参照)。具体
的には、たとえばホスフィン化合物(トリフェニルホス
フィンなど)、トリス(トリメチルシリル)ホスファイ
ト、リチウムアルミニウムヒドリドなどの還元剤を用い
る方法などを採用することができる。還元剤としてホス
フィン化合物を使用する場合、ピリジンおよび水を反応
系に共存させ、好ましくは低温で反応させる方法を採用
することができる。
合成):III −1工程で得られた5′位にアミノ基を有
する化合物に、目的とするカル 誘導体(酸無水物など)を反応させ、必要に応じて
2′,3′位の保護基を除去 この場合、R9は水素原子またはアルキル基)である化
合物を得ることができる。たとえば、一般式〔O〕の化
合物と一般式〔P〕 〔式中、R9,R9′は水素原子または同一もしくは異
なるアルキル基〕で表わ させることによって一般式〔Q〕の化合物を得ることが
できる(スキームIII −2参照)。なお、反応液中に少
量のピリジンを存在させると反応が促進される。以上の
反応は自体公知の方法(たとえば、米国特許第3,57
5,959号明細書)に準じて実施することができる。
ウレイド化合物の合成):III −1工程で得られた5′
位にアミノ基を有する化合物に、目的とするウレイド化
合物またはチオウレイド化合物に対応するイソシアナー
ト(R11−N=C=O;R11は水素原子もしくはアルキ
ル基)もしくはイソチオシアナート(R11−N=C=
S;R11は水素原子もしくはアルキル基)またはこれら
の塩を反応させることによって、原料化合物に対応す
る、R1が 物を得ることができる。たとえば、一般式〔O〕の化合
物と上記イソシアナートまたはイソチオシアナートを反
応させることによって一般式〔S〕の化合物を得ること
ができる(スキームIII −3参照)。以上の反応は自体
公知の方法(たとえば、米国特許第3,575,959
号明細書)に準じて実施することができる。
合成):III −1工程で得られた5′位にアミノ基を有
する化合物に、目的とするスルホニルアミノ化合物に対
応するスルホン酸(R10−SO3H)の反応性誘導体
(塩化スルホン酸などのスルホン酸ハロゲン化物など)
を反応させることによってR1 が−CH2−NH−SO
2−R10である化合物を得ることができる。たとえば、
一般式〔O〕の化合物と、一般式〔T〕 R10−SO3X 〔T〕 〔式中、R10はアルキル基たはアリール基を示し、Xは
ハロゲン原子を示す〕のスルホン酸ハロゲン化物を反応
させることによって一般式〔U〕の化合物を得ることが
できる(スキームIII −4参照)。なお、反応液中にア
ミン類(トリエチルアミンなど)、有機塩基(ピリジ
ン、ピコリンなど)などの塩基類を存在させて生成する
ハロゲン化水素を除去することによって反応を促進させ
ることができる。
−4工程によって得られた化合物が2′,3′位に保護
基(Z)を有する化合物(一般式〔O〕、一般式
〔Q〕、一般式〔S〕、一般式〔U〕)である場合、前
記I−4工程と同様の方法で脱保護反応に付すことによ
って、2′および3′位に水酸基を有する化合物を得る
ことができる。
ドの通常の単離精製手段(たとえば、吸着またはイオン
交換などの各種クロマトグラフィー、溶媒抽出、結晶化
など溶解度差を利用する方法)を用いて単離精製するこ
とができる。
体に対して高い親和性を有する一方、A1受容体に対し
ては低い親和性を有し、したがってA2受容体に対する
選択性が極めて高い化合物である。また、本発明化合物
は、顕著な血圧降下作用を示す一方、心臓に対する抑制
作用は低いものである。したがって、これらの化合物
は、高血圧、虚血性疾患などを治療または予防するため
の循環改善剤として使用することが期待できる。
itro)およびイン・ビボ(in vivo)の薬理活性試験によ
って、本発明化合物の上記したような効果を具体的に説
明する。試験例1 (アデノシン受容体に対する親和性) アデノシン受容体に対する親和性は、R.F.Bruns 等、Mo
l.Pharmacol.29,331-346,(1986);R.F.Bruns 等、Pro
c.Natl.Acad.Sci.,U.S.A., 77,5547,(1980);特開昭6
3−201196号および特開昭62−111996号
公報に記載された方法と実質的に同様の方法に従って測
定した。すなわち、A1受容体に対する親和性は、ウィ
スター系ラットの脳の膜調製品を用いて測定し、2.5
nM〔3H〕‐N6‐シクロヘキシルアデノシン(3H
−CHA)の膜調製品への特異的結合を50%置換させ
る被検化合物の濃度から親和性定数(Ki)を算出し
た。また、A2受容体に対する親和性は、ウィスター系
ラットの線状体の膜調製品を用いて測定し、5nM〔3
H〕‐5′‐N‐エチルカルボキサミドアデノシン(3
H−NECA)の膜調製品への特異的結合を50%置換
させる被検化合物の濃度から親和性定数(Ki)を算出
した。具体的には、放射性リガンド(3H−CHAまた
は3H−NECA)の上記各膜調製品への飽和結合実験
の結果から、コンピュータプログラムを利用して最小二
乗法を用いて計算し、Scatchard 解析(直線的データ変
換)を行って解離定数(KD )および最大結合部位数
(Bmax )を求めた。さらに各種濃度の被検化合物を添
加してインキュベートした結果から置換曲線を描き、上
記濃度の放射性リガンドの特異的結合を50%置換させ
る被検化合物の濃度(IC50)を求めた。これらの結果
からCheng およびPrusoff の計算式(Biochem. Pharmac
ol.,22,3099 (1973) )によって親和性定数(Ki)を
算出した(「神経伝達物質とレセプター結合」,第83
〜119頁,1987年9月15日,(株)星和書店発
行参照)。また、A1受容体とA2受容体に対する選択
性は、上記各Ki値の比(A2/A1)から算出した。
結果を第1表に示す。
する作用) 雄性自然発症高血圧ラット(SHR)をウレタンとα‐
クロラロースを用いて麻酔した。血圧および心拍数は、
頸動脈に挿入したカニューレを介して圧トランスデュー
サーを用いて測定した。被検化合物の投与は、大腿静脈
より0.03〜100μg/kg、公比3の用量で5分間
隔で行い、各用量投与後、5分間における血圧および心
拍数を測定し、その最大値を求めた。各SHRの投与前
の血圧を30%降下させる被検化合物の用量をED30と
し、投与前の心拍数を10%低下させる被検化合物の用
量をED10として求めた。各被検化合物の血圧および心
拍数に与える作用を各々ED30およびED10を指標とし
て比較した。この結果も第1表に示す。
びA2受容体に対する親和性(Ki)について、本発明
化合物と対照化合物とを比較すると、本発明化合物のA
2/A1値は対照化合物のそれに比べて低値を示す。す
なわち、アデニン環の2位にアルキニル基を有する対照
化合物の5′位を修飾することによってA2受容体に対
する選択性が高まったことが示されている。また、SH
Rの心拍数を10%低下させる用量(ED10)と血圧を
30%降下させる用量(ED30)の比(ED10/E
D30)を本発明化合物と対照化合物について比較する
と、本発明化合物ではその値は高値を示す傾向がある。
すなわち、本発明化合物は心拍数に与える影響が少ない
用量で十分に血圧を降下させる効果を有していることが
示された。以上のとおり本発明化合物は、公知の2‐ア
ルキニルアデノシンと比べてA2受容体に対する選択性
を高めることができ、心拍数に著しい影響を与えること
なく優れた循環改善作用を示す。
明する。実施例1 1−1:2‐ヨード‐2′,3′‐O‐イソプロピリデ
ンアデノシン(2) 2‐ヨードアデノシン(1)(5g、12.7mmol)を
アセトン(150ml)に懸濁し、氷冷下70%過塩素酸
(2ml)を加え、室温下4時間攪拌した。アンモニア水
を溶液が中性になるまで加えた後、減圧下溶媒を留去
し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(φ5.0×9cm、4%EtOH/CHCl3)によ
り精製し、エタノールより結晶化し、化合物2(6.0
2g)を無色針状晶として得た。 MS(m/z):433(M+ ); UV(MeOH中)λmax nm: 265(中性)、267(酸性)、267(塩基性); mp:178−181℃;1 H−NMR(100MHz 、CDCl3 )δppm:7.
74(1H,s,H−8)、6.10(2H,bs,6
−NH2 )、5.80(1H,d,H−1′,J1',2'
=4.4Hz)、5.30−5.10(3H,m,H−
2′,H−3′,5′−OH)、4.45(1H,b
s,H−4′)、4.10−3.71(2H,m,H−
5′a,5′b)
ソプロピリデンアデノシン‐4′‐カルボン酸(3) 化合物2(4.33g、10mmol)をアセトニトリル
(60ml)、クロロホルム(60ml)に溶解させ、水
(90ml)及び過ヨウ素酸カリウム(3.45g、15
mmol)を加えた。氷冷攪拌下二酸化ルテニウム(200
mg)を加え、室温下5時間攪拌した後、更に過ヨウ素酸
カリウム(3.45g、15mmol)を加え、室温下2時
間攪拌した。イソプロパノールを加えて攪拌した後、反
応液をセライトで濾過し、濾液を減圧下溶媒留去した。
得られた残渣のpHが2〜3になるまで氷冷下2規定塩酸
を加え、析出した結晶を濾取した後、エーテルで洗浄
し、粗製の化合物3(3.04g、収率67.9%)を
沈殿として得た。 MS(m/z):433(M+ +H−CH3 ); UV(MeOH中)λmax nm: 266(中性)、266(酸性)、266(塩基性);1 H−NMR(100MHz 、DMSO−d6 ) δppm :8.16(1H,s,H−8)、7.70(2
H,bs,6−NH2 )、6.27(1H,s,H−
1′)、5.49(1H,dd,H−3′,J3',2' =
5.9Hz,J3',4' =1.7Hz)、5.39(1H,
d,H−2′,J2',3' =5.9Hz)、4.68(1
H,d,H−4′,J4',3' =1.7Hz)、1.52
(3H,s,C−CH3)、1.36(3H,s,C−
CH3)
ソプロピリデンアデノシン‐4′‐カルボン酸メチル
(4) 化合物3(40mg、0.09mmol)をメタノール(5m
l)に懸濁した。氷冷アルゴン雰囲気下、チオニルクロ
リド(13μl、0.18mmol)を加えて室温下2時間
攪拌した後、減圧下溶媒を留去した。残渣に飽和炭酸水
素ナトリウム水溶液を加えた後、クロロホルム抽出し、
有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和食塩水
にて洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶
媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(φ2.2×5cm、4%MeOH/CHCl
3)により精製し、化合物4(32mg、収率77.6
%)をあわ状物質として得た。 MS(m/z):461(M+ ),261(プリン塩基
+ )、201(糖+ ); UV(MeOH中)λmax nm: 267(中性)、267(酸性)、266(塩基性);1 H−NMR(100MHz 、CDCl3 )δppm:7.
82(1H,s,H−8)、6.13(1H,s,H−
1′)、5.90(2H,bs,6−NH2 )、5.6
8(1H,dd,,H−3′,J3',2' =5.9Hz,J
3',4' =1.7Hz)、5.41(1H,d,H−2′,
J2',3' =5.9Hz)、4.83(1H,d,H−
4′,J4',3' =1.7Hz)、3.65(3H,s,−
O−CH3)、1.60(3H,s,C−CH3)、
1.44(3H,s,C−CH3)
ソプロピリデンアデノシン‐4′‐カルボキサミド
(5) 化合物4(100mg、0.21mmol)をメタノール性ア
ンモニア(0℃で飽和、10ml)に溶解させ、スチール
封管中80℃で5時間攪拌した。減圧下溶媒を留去し、
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(φ2.7
×5cm、8%MeOH/CHCl3)により精製し、化
合物5(80mg、収率82.7%)を無色の固体として
得た。 MS(m/z):446(M+ ),261(プリン塩基
+ )、186(糖+ ); UV(MeOH中)λmax nm: 266(中性)、265(酸性)、265(塩基性);1 H−NMR(100MHz 、CDCl3 )δppm:7.
27(1H,s,H−8)、7.30(1H,bs,
5′−NHa )、6.22(2H,bs,6−N
H2 )、6.15(1H,bs,5′−NHb )、6.
00(1H,d,H−1′,J1',2' =2.93Hz)、
5.40−5.20(2H,m,H−3′,H−
2′)、4.71(1H,d,H−4′,J4',3' =
1.95Hz)、1.63(3H,s,C−CH3)、
1.39(3H,s,C−CH3)
3′‐O‐イソプロピリデンアデノシン‐4′‐カルボ
キサミド(6) 化合物5(70mg、0.16mmol)をDMF(5ml)に
溶解し、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムジ
クロリド(Pd(PPh3)2Cl2)(11mg、10
mol %)、1‐ヘキシン(38μl、0.32mmol)、
ヨウ化第一銅(10mg)、及びトリエチルアミン(27
μl、0.19mmol)を加え、アルゴン雰囲気下70℃
で20時間攪拌した。減圧下溶媒を留去して、残渣をク
ロロホルムに溶解し、硫化水素及び窒素を通じた後、反
応液をセライトで濾過し、濾液を飽和炭酸水素ナトリウ
ム水溶液及び飽和食塩水にて洗浄した。無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(φ2.2×5cm、
4%EtOH/CHCl3)により精製し化合物6(7
6mg)をあわ状物質として得た。 MS(m/z):400(M+ ); UV(MeOH中)λmax nm: 269(中性)、272(酸性)、268(塩基性);1 H−NMR(100MHz 、CDCl3 )δppm:8.
10(1H,bs,5′−NHa )、7.84(1H,
s,H−8)、6.16(2H,bs,6−NH2 )、
6.03(1H,d,H−1′,J1',2' =3.0H
z)、5.92(1H,bs,5′−NHb )、5.2
9−5.27(2H,m,H−3′,H−2′)、4.
71(1H,d,H−4′,J4',3' =1.5Hz)、
2.50−2.30(2H,m,H−3″)、1.64
(3H,s,C−CH3)、1.60−1.40(4
H,m,H−4″,H−5″)、1.39(3H,s,
C−CH3)、1.00−0.88(3H,m,H−
6″)
ン‐4′‐カルボキサミド(7) 化合物6(60mg、0.15mmol)を90%トリフルオ
ロ酢酸(5ml)に溶解し、室温下2時間攪拌した。減圧
下溶媒を留去し、エタノールで共沸した後、得られた残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(φ2.2×
8cm、10%EtOH/CHCl3)により精製し、エ
タノールより結晶化し、化合物7(51.8mg、収率9
5.9%)を無色針状晶として得た。 MS(m/z):360(M+ ); UV(MeOH中)λmax nm: 269(中性)、271(酸性)、267(塩基性); IR(ヌジョール)νmax cm-1:2240; mp:176−178℃;1 H−NMR(270MHz 、DMSO−d6 ) δppm :8.46(1H,s,H−8)、8.27(1
H,bs,5′−NHa )、7.53(1H,bs,
5′−NHb )、7.49(2H,bs,6−N
H2 )、5.95(1H,d,H−1′,J1',2' =
7.7Hz)、5.70(1H,bs,2′−OH)、
5.56(1H,bs,3′−OH)、4.54(1
H,bs,H−2′)、4.28(1H,d,H−
4′,J4',3' =1.7Hz)、4.15−4.14(1
H,m,H−3′)、2.42(2H,t,H−3″a,
b ,J3",4" =7.1Hz)、1.59−1.48(2
H,m,H−4″a,b )、1.46−1.35(2H,
m,H−5″a,b)、0.91(3H,t,H−6″a,b,
c ,J6",5" =7.1Hz);1 H−NMR(270MHz 、DMSO−d6 +D2 O)
δppm :4.52(1H,dd,H−2′,J2',1' =
7.7Hz,J2',3' =4.4Hz)、4.28(1H,
d,H−4′,J4',3' =1.7Hz)、4.14(1
H,dd,H−3′,J3',2' =4.4Hz,J3',4' =
1.7Hz); 元素分析〔C16H20N6 O4 ・1/3 H2 O〕: 計算値:C,52.45;H,5.69;N,22.9
4 実測値:C,52.45;H,5.98;N,23.1
4
2′,3′‐O‐イソプロピリデンアデノシン‐4′‐
カルボン酸メチル(8) 化合物4(250mg、0.54mmol)をDMF(4ml)
に溶解し、Pd(PPh3)2Cl2(38mg、10mo
l %)、プロパギルアルコール(64μl、1.08mm
ol)、ヨウ化第一銅(10mg)、及びトリエチルアミン
(90μl、0.65mmol)を加え、アルゴン雰囲気下
70℃で2時間攪拌した。減圧下溶媒を留去して、残渣
をクロロホルムに溶解し、硫化水素及び窒素を通じた
後、反応液をセライトで濾過し、濾液を飽和炭酸水素ナ
トリウム水溶液及び飽和食塩水にて洗浄した。無水硫酸
ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し、得られた残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(φ2.2×
7cm、8%MeOH/CHCl3)により精製し、化合
物8(288.7mg)をあわ状物質として得た。 MS(m/z):389(M+ ); UV(MeOH中)λmax nm: 267(中性)、271(酸性)、264(塩基性);1 H−NMR(100MHz 、CDCl3 )δppm:8.
01(1H,s,H−8)、6.40(2H,bs,6
−NH2 )、6.20(1H,s,H−1′)、5.7
1(1H,dd,H−3′,J3',2' =6.1Hz,J
3',4' =1.7Hz)、5.38(1H,d,H−2′,
J2',3' =6.1Hz)、4.83(1H,d,H−
4′,J4',3' =1.7Hz)、4.53(2H,bs,
H−3″a ,3″−OH)、4.34(1H,s,H−
3″b )、3.59(3H,s,−O−CH3)、1.
61(3H,s,C−CH3)、1.44(3H,s,
C−CH3)
ピニル)‐2′,3′‐O‐イソプロピリデンアデノシ
ン‐4′‐カルボキサミド(9) 化合物8(250mg、0.64mmol)をメタノール性ア
ンモニア(0℃で飽和、20ml)に溶解させスチール封
管中80℃で5時間攪拌した。減圧下溶媒を留去し、残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(φ2.7×
7cm、10%MeOH/CHCl3)により精製し、化
合物9(130mg、収率54.0%)を無色の固体とし
て得た。 MS(m/z):374(M+ ); UV(MeOH中)λmax nm: 267(中性)、271(酸性)、264(塩基性);1 H−NMR(100MHz 、DMSO−d6 ) δppm :8.35(1H,s,H−8)、7.60−
7.20(4H,m,5′−NH2 ,6−NH2 )、
6.22(1H,d,H−1′,J1',2' =2.0H
z)、5.40−5.20(3H,m,H−2′,H−
3′,3″−OH),4.52(1H,d,H−4′,J
4',3' =1.7Hz)、4.29(2H,d,H−3″,
J3"a,3"b =5.9Hz)、1.56(3H,s,C−C
H3)、1.35(3H,s,C−CH3)
ピニル)アデノシン‐4′‐カルボキサミド(10) 化合物9(100mg、0.27mmol)を90%トリフル
オロ酢酸(10ml)に溶解し、室温下4時間攪拌した。
減圧下溶媒を留去し、エタノールで共沸した後、得られ
た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(φ2.
2×8cm、10%MeOH/CHCl3)により精製
し、メタノールより結晶化し、化合物10(103.7
mg)を無色針状晶として得た。 MS(m/z):334(M+ ); UV(MeOH中)λmax nm: 268(中性)、271(酸性)、264(塩基性); mp:180−181℃;1 H−NMR(270MHz 、DMSO−d6 ) δppm :8.47(1H,s,H−8)、8.44(1
H,bs,5′−NHa )、7.54(3H,bs,
5′−HNb ,6−NH2 )、5.94(1H,d,H
−1′,J1',2' =7.1Hz)、5.71(1H,d,
2′−OH,J2'OH,2' =4.4Hz)、5.58(1
H,d,3′−OH,J3'OH,3' =6.6Hz)、5.3
6(1H,t,3″−OH,J3"OH,3" =6.1Hz)、
4.53(1H,ddd,H−2′,J2',1' =7.1
Hz,J2',2'OH =4.4Hz,J2',3' =4.9Hz)、
4.30(2H,m,H−3″)、4.28(1H,
d,H−4′,J4',3' =2.7Hz)、4.15(1
H,ddd,H−3′,J3'2'=4.9Hz,J3',3'OH
=6.6Hz,J3',4' =2.7Hz); 元素分析〔C13H14N6 O5 ・6/5 H2 O〕: 計算値:C,43.87;H,4.64;N,23.6
1 実測値:C,44.17;H,4.58;N,23.3
2
ソプロピリデンアデノシン‐4′‐カルボン酸メチル
(11) 化合物4(269.3mg、0.58mmol)をDMF(1
0ml)に溶解し、Pd(PPh3)2Cl2(41mg、
10mol %)、1‐ヘキシン(137μl、1.16mm
ol)、ヨウ化第一銅(40mg)、及びトリエチルアミン
(97μl、0.70mmol)を加えアルゴン雰囲気下7
0℃で2時間攪拌した。減圧下溶液を留去して残渣をク
ロロホルムに溶解し、硫化水素及び窒素を通じた後、反
応液をセライトで濾過し、濾液を飽和炭酸水素ナトリウ
ム水溶液及び飽和食塩水にて洗浄した。無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(φ1.8×7cm、
4%EtOH/CHCl3)により精製し、化合物11
(239mg、収率98.5%)をあわ状物質として得
た。 MS(m/z):415(M+ ); UV(MeOH中)λmax nm: 269(中性)、271(酸性)、267(塩基性); IR(ヌジョール)νmax cm-1:2240;1 H−NMR(100MHz 、CDCl3 )δppm:7.
91(1H,s,H−8)、6.17(1H,s,H−
1′)、5.79−5.65(3H,m,6−NH2 ,
H−3′)、5.43(1H,d,H−2′,J2',3'
=6.1Hz)、4.81(1H,s,H−4′)、3.
56(3H,s,O−CH3)、2.52−2.38
(2H,m,H−3″)、1.70−1.37(4H,
m,H−4″,H−5″)、1.60(3H,s,C−
CH3)、1.43(3H,s,C−CH3)、1.0
3−0.88(3H,m,H−6″)
3′‐O‐イソプロピリデンアデノシン‐4′‐エチル
カルボキサミド(12) 化合物11(100mg、0.24mmol)をメタノール
(2ml)に溶解し、70%エチルアミン溶液(1ml)を
加えてスチール封管中80℃で4時間攪拌した。減圧下
溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(φ2.2×6cm、n‐ヘキサン:酢酸エチルエス
テル=1:4)により精製し、化合物12(73mg、収
率70.8%)を無色の固体として得た。 MS(m/z):429(M+ +H); UV(MeOH中)λmax nm: 269(中性)、271(酸性)、267(塩基性);1 H−NMR(100MHz 、CDCl3 )δppm:7.
83(1H,s,H−8)、7.44(1H,bs,
5′−NH)、6.00(1H,d,H−1′,J
1',2' =3.7Hz)、5.67(2H,bs,6−NH
2 )、5.35−5.15(2H,m,H−2′,H−
3′)、4.69(1H,d,H−4′,J4',3' =
1.7Hz)、3.49−3.22(2H,m,H−
1''' )、2.51−2.37(2H,m,H−
3″)、1.62(3H,s,C−CH3)、1.86
−1.26(4H,m,H−4″,H−5″)、1.3
8(3H,s,C−CH3)、1.04−0.87(6
H,m,H−2''' ,H−6″)
ン‐4′‐エチルカルボキサミド (13) 化合物12(69mg、0.161mmol)を80%トリフ
ルオロ酢酸(7ml)に溶解し、室温下2時間攪拌した。
減圧下溶媒を留去し、エタノールで共沸した後、得られ
た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(φ2.
2×4cm、8%EtOH/CHCl3)により精製し、
エタノールより結晶化し、化合物13(54.2mg、収
率86.7%)を無色針状晶として得た。 MS(m/z):389(M+ +H); UV(MeOH中)λmax nm: 269(中性)、271(酸性)、267(塩基性); mp:147−150℃;1 H−NMR(270MHz 、DMSO−d6 ) δppm :8.79(1H,t,5′−NH)、8.41
(1H,s,H−8)、7.55(2H,bs,6−N
H2 )、5.92(1H,d,H−1′,J1',2' =
7.7Hz)、5.77(1H,d,3′−OH,J
3'OH,3' =4.0Hz)、5.56(1H,d,2′−O
H,J2'OH,2' =6.6Hz)、4.57(1H,dd
d,H−2′,J2',1' =7.7Hz,J2',2'OH =6.
6Hz,J2',3' =4.8Hz)、4.30(1H,d,H
−4′,J4',3' =1.1Hz)、4.11(1H,dd
d,H−3′,J3',2' =4.8Hz,J3',3'OH =4.
0Hz,J3',4'=1.1Hz)、3.36−3.25(2
H,m,H−1''' )、2.41(2H,t,H−
3″)、1.56−1.35(4H,m,H−4″,H
−5″)、1.08(3H,t,H−2''' )、0.9
1(3H,t,H−6″); 元素分析〔C18H24N6 O4 ・1H2 O〕: 計算値:C,53.19;H,6.45;N,20.6
8 実測値:C,53.04;H,6.30;N,20.6
5
ソプロピリデンアデノシン‐4′‐シクロプロピルカル
ボキサミド(14) 化合物11(100mg、0.24mmol)をメタノール
(2ml)に溶解し、98%シクロプロピルアミン(1m
l)を加えてスチール封管中80℃で6時間攪拌した。
減圧下溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(φ1.8×7cm、酢酸エチルエステル)に
より精製し、化合物14(116mg)を無色の固体とし
て得た。 MS(m/z):441(M+ +H); UV(MeOH中)λmax nm: 267(中性)、270(酸性)、267(塩基性);1 H−NMR(100MHz 、CDCl3 )δppm:7.
80(1H,s,H−8)、6.82−6.78(1
H,m,5′−NH)、6.03(1H,d,H−
1′,J1',2' =2.4Hz)、5.64(2H,bs,
6−NH2 )、5.42−5.33(2H,m,H−
2′,H−3′)、4.64(1H,d,H−4′,J
4',3' =1.7Hz)、2.66−2.38(3H,m,
H−3″,H−1''' )、1.61(3H,s,C−C
H3)、1.38(3H,s,C−CH3)、1.70
−1.26(4H,m,H−4″,H−5″)、1.0
1−0.82(3H,m,H−6″)、0.77−0.
60(2H,m,H−2''' )、 0.46−0.34
(2H,m,H−3''' )
ン‐4′‐シクロプロピルカルボキサミド(15) 化合物14(100mg、0.227mmol)を80%トリ
フルオロ酢酸(5ml)に溶解し、室温下4時間攪拌し
た。減圧下溶媒を留去し、エタノールで共沸した後、得
られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(φ
1.8×6cm、4%EtOH/CHCl3)により精製
し、エタノールより結晶化し、化合物15(66.7m
g、収率73.4%)を無色針状晶として得た。 MS(m/z):400(M+ ); UV(MeOH中)λmax nm: 267(中性)、270(酸性)、267(塩基性); mp:133−138℃;1 H−NMR(270MHz 、DMSO−d6 ) δppm :8.52(1H,s,H−8)、8.25(1
H,d,5′−NH,J5'NH,1''' =3.9Hz)、7.
46(2H,bs,6−NH2 )、5.94(1H,
d,H−1′,J1',2' =6.6Hz)、5.66(1
H,d,3′−OH,J3'OH,3' =5.0Hz)、5.5
9(1H,d,2′−OH,J2'OH,2' =6.0Hz)、
4.61(1H,ddd,H−2′,J2',1' =6.6
Hz,J2',2'OH =6.0Hz,J2',3' =4.4Hz)、
4.27(1H,d,H−4′,J4',3' =2.2H
z)、4.17(1H,ddd,H−3′,J3',2' =
4.4Hz,J3',3'OH =5.0Hz,J3',4' =2.2H
z)、2.72−2.65(1H,m,H−1''' )、
2.41(2H,t,H−3″)、1.58−1.36
(4H,m,H−4″,H−5″)、0.91(3H,
t,H−6″)、0.69−0.61(2H,m,H−
2''' )、0.50−0.43(2H,m,H−3'''
); 元素分析〔C19H24N6 O4 ・ 4/3H2 O〕: 計算値:C,53.76;H,6.33;N,19.8
0 実測値:C,53.96;H,6.40;N,19.6
1
O‐イソプロピリデン‐2‐(1‐ヘキシニル)アデノ
シン(17) 実施例1−1で得られた化合物2を実施例1−5と同様
に反応させて得た2‐(1‐ヘキシニル)‐2′,3′
‐O‐イソプロピリデンアデノシン(16)(1.00
g、2.58mmol)およびトリフェニルホスフィン
(1.02g,3.87mmol)をテトラヒドロフラン
(30ml)に溶解した。氷冷下ジフェニルリン酸アジド
(0.83ml、3.87mmol)及びアゾジカルボン酸ジ
エチル(0.62ml、3.87mmol)のテトラヒドロフ
ラン溶液(20ml)を10分間かけて滴下した。室温に
て4時間攪拌した後、反応液を減圧下溶媒を留去し、得
られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(φ
3.3×11cm、4%MeOH/CHCl3 )により精
製し、化合物17(0.882g、収率82.8%)を
あわ状物質として得た。 MS(m/z):412(M+ ); UV(MeOH中)λmax nm: 270(中性)、273(酸性)、269(塩基性);1 H−NMR(100MHz 、CDCl3) δppm :7.91(1H,s,H−8)、6.12(1
H,d,H−1′,J1',2' =2.2Hz)、5.88
(2H,bs,6−NH2 )、5.35(1H,dd,
H−2′,J2',1' =2.2Hz,J2',3' =6.4H
z)、5.09(1H,dd,H‐3′,J3',2' =
6.4Hz、J3',4' =3.4Hz)、4.43−4.28
(1H,m,H−4′)、3.67−3.61(2H,
m,H−5′a,5′b)、2.46(2H,t,H−
3″)、1.62(3H,s,C−CH3 )、1.40
(3H,s,C−CH3 )、1.89−1.25(4
H,m,H−4″,H−5″)、0.95(3H,t,
H−6″)
2‐(1‐ヘキシニル)アデノシン(18) 化合物17を実施例1−6と同様に反応させた後、精製
し、化合物18を得た。
O‐イソプロピリデン‐2‐(1‐ヘキシニル)アデノ
シン(19) 化合物17(200mg、0.485mmol)をピリジン
(10ml)に溶解した。氷冷下トリフェニルホスフィン
(190mg、0.724mmol)、水(2ml)及びピリジ
ン(5ml)の溶液を25分間かけて滴下した。氷冷下に
て1時間攪拌した後、反応液を減圧下溶媒を留去し、ト
ルエンで共沸した後、得られた残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(φ2.2×9cm、8%MeOH/
CHCl3 )により精製し、化合物19(102.6m
g、収率54.8%)を無色の固体として得た。 MS(m/z):387(M+ +H); UV(MeOH中)λmax nm: 270(中性)、273(酸性)、269(塩基性);1 H−NMR(100MHz 、DMSO−d6 ) δppm :8.41(1H,s,H−8)、7.42(2
H,bs,6−NH2 )、6.04(1H,d,H−
1′,J1',2' =3.2Hz)、5.36(1H,dd,
H−2′,J2',1' =3.2Hz,J2',3' =6.1H
z)、4.98(1H,dd,H−3′,J3',2' =
6.1Hz,J3',4' =2.7Hz)、4.20−4.00
(1H,m,H−4′)、3.00(2H,bs,5′
‐NH2 )、2.80−2.60(2H,m,H−5′
a,H−5′b)、2.42(2H,t,H−3″)、
1.54(3H,s,C−CH3 )、1.34(3H,
s,C−CH3)、1.60−1.20(4H,m,H
−4″,H−5″)、0.99(3H,t,H−6″)
2‐(1‐ヘキシニル)アデノシン(20) 化合物19を実施例1−6と同様に反応させた後、精製
し、化合物20を得た。
2′,3′‐O‐イソプロピリデン‐2‐(1‐ヘキシ
ニル)アデノシン(21) 化合物19(250mg、0.67mmol)をピリジン(1
0ml)に溶解した。氷冷アルゴン雰囲気下でギ酸と酢酸
の混合酸無水物(85μl、1.34mmol)を加えて室
温下1.5時間攪拌した後、減圧下溶媒を留去し、トル
エンで共沸した。残渣に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液
を加えた後クロロホルムで抽出し、有機層を飽和炭酸水
素ナトリウム水溶液及び飽和食塩水にて洗浄した。無水
硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し、得られ
た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(φ1.
8×6cm、4%EtOH/CHCl3 )により精製し、
化合物21(205mg、収率76.5%)をあわ状物質
として得た。 MS(m/z):414(M+ ); UV(MeOH中)λmax nm: 269(中性)、271(酸性)、269(塩基性);1 H−NMR(100MHz 、CDCl3) δppm :9.01−8.90(1H,m,5′−N
H)、8.60(1H,s,ホルミル)、7.84(1
H,s,H−8)、5.92(2H,bs,6−N
H2 )、5.78(1H,d,H−1′,J1',2' =
4.9Hz)、5.24(1H,dd,H−2′,J
2',1'=4.9Hz,J2',3' =6.1Hz)、4.83
(1H,dd,H−3′,J3',2' =6.1Hz,J
3',4' =2.2Hz)、4.55−4.53(1H,m,
H−4′)、4.45−4.20(1H,m,H−5′
a)、3.30−3.15(1H,m,H−5′b)、
2.50−2.40(2H,m,H−3″)、1.63
(3H,s,C−CH3 ),1.35(3H,s,C−
CH3 )、1.80−1.30(4H,m,H−4″、
H−5″)、0.95(3H,t,H−6″)
オキシ‐2‐(1‐ヘキシニル)アデノシン(22) 化合物21(272mg、0.67mmol)を80%トリフ
ルオロ酢酸(10ml)に溶解し、室温下1時間攪拌し
た。減圧下溶媒を留去し、エタノールで共沸した後、得
られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(φ
2.8×4cm、8%MeOH/CHCl3 )により精製
し、エタノールより結晶化し、化合物22(226mg、
収率92.1%)を無色針状晶として得た。 MS(m/z):373(M+ ); UV(MeOH中)λmax nm: 270(中性)、272(酸性)、270(塩基性); mp:135−137℃;1 H−NMR(270MHz 、DMSO−d6 ) δppm :8.52(1H,bs,5′−NH)、8.3
9(1H,s,H−8)、8.15(1H,s,ホルミ
ル)、7.47(2H,bs,6−NH2 )、5.84
(1H,d,H−1′,J1',2' =6.6Hz)、5.5
−5.4(1H,bs,2′−OH)、5.4−5.2
(1H,bs,3′−OH)、4.62(1H,m,H
−2′)、4.00(2H,m,H−3′,H−
4′)、3.60−3.30(2H,m,H−5′a,
H−5′b)、2.41(2H,t,H−3″)、1.
60−1.35(4H,m,H−4″,H−5″)、
0.91(3H,t,H−6″); 元素分析〔C17H21N6 O4 ・2/3 H2 O〕: 計算値:C,52.98;H,5.84;N,21.8
1 実測値:C,53.00;H,6.00;N,21.8
5
2′,3′‐O‐イソプロピリデン‐2‐(1‐ヘキシ
ニル)アデノシン(23) 化合物19(62.7mg、0.162mmol)をピリジン
(5ml)に溶解した。氷冷アルゴン雰囲気下無水酢酸
(31μl、0.324mmol)を加えて室温下2時間攪
拌した後、減圧下溶媒を留去し、トルエンで共沸した。
残渣に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えた後クロロ
ホルムで抽出し、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液及び飽和食塩水にて洗浄した。無水硫酸ナトリウムで
乾燥後、減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(φ1.8×3cm、8%M
eOH/CHCl3 )により精製し、化合物23(59
mg、収率84.9%)をあわ状物質として得た。 MS(m/z):428(M+ ); UV(MeOH中)λmax nm: 269(中性)、271(酸性)、269(塩基性);1 H−NMR(100MHz 、CDCl3 )δppm:7.
82(1H,s,H−8)、7.78 (1H,d,5′−NH,J5'NH,5' =8.5Hz)、
5.83(2H,bs,6−NH2 )、5.80(1
H,d,H−1′,J1',2' =4.6Hz)、5.16
(1H,dd,H−2′,J2',1' =4.6Hz、J
2',3' =6.1Hz)、4.83(1H,dd,H−
3′、J3',2' =6.1Hz、J3',4' =2.7Hz)、
4.46(1H,dd,H−4′,J4',3' =2.7H
z、J4',5'=5.4Hz)、4.15(1H,ddd,H
−5′a,J5'a,5'NH=8.5Hz,J5'a,5'b =14.
7Hz,J5'a,4'=5.4Hz)、3.40−3.23(1
H,m,H−5′b)、2.42(2H,t,H−
3″)、2.19(3H,s,アセチル)、1.62
(3H,s,C−CH3 )、1.36(3H,s,C−
CH3 )、1.60−1.20(4H,m,H−4″、
H−5″)、0.94(3H,t,H−6″)
オキシ‐2‐(1‐ヘキシニル)アデノシン(24) 化合物23(152mg、0.354mmol)を 80%ト
リフルオロ酢酸(10ml)に溶解し、氷冷下4時間攪拌
した。減圧下溶媒を留去し、エタノールで共沸した後、
得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(φ1.8×6cm、8%MeOH/CHCl3 )により
精製し、エタノールより結晶化し、化合物24(123
mg、収率89.2%)を無色針状晶として得た。 MS(m/z):388(M+ ); UV(MeOH中)λmax nm: 269(中性)、272(酸性)、270(塩基性); mp:198−203℃;1 H−NMR(270MHz 、DMSO−d6 ) δppm :8.38(1H,s,H−8)、8.13(1
H,t,5′−NH)、7.43(2H,bs,6−N
H2 )、5.82(1H,d,H−1′,J1',2' =
6.1Hz)、5.46(1H,d,2′−OH,J
2'OH,2' =5.0Hz)、5.26(1H,bs,3′−
OH)、4.56(1H,bs,H−2′)、4.02
(1H,bs,H−3′)、3.93(1H,bs,H
−4′)、3.46−3.37(2H,m,H−5′
a,H−5′b)、2.41(2H,t,H−3″)、
1.87(3H,s,アセチル)、1.58−1.38
(4H,m,H−4″,H−5″)、0.91(3H,
t,H−6″); 元素分析〔C18H24N6 O4 ・1/2 H2 O〕: 計算値:C,54.40;H,6.34;N,21.1
5 実測値:C,54.55;H,6.19;N,20.8
5
シ‐2′,3′‐O‐イソプロピリデン‐2‐(1‐ヘ
キシニル)アデノシン(25) 化合物19(300mg、0.776mmol)をジクロロメ
タン(10ml)に溶解した。氷冷アルゴン雰囲気下トリ
エチルアミン(0.18ml、1.319mmol)及び塩化
メタンスルホン酸(90μl、1.164mmol)を加
え、室温下1時間攪拌した後、減圧下溶媒を留去した。
残渣に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えた後クロロ
ホルム抽出し、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液
及び飽和食塩水にて洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾
燥後、減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(φ2.2×8cm、2%Et
OH/CHCl3 )により精製して化合物25(154
mg、収率42.7%)をあわ状物質として得た。 MS(m/z):464(M+ ); UV(MeOH中)λmax nm: 269(中性)、271(酸性)、269(塩基性);1 H−NMR(100MHz 、CDCl3 ) δppm :7.80(1H,s,H−8)、7.52(1
H,m,5′−NH)、5.78(1H,d,H−
1′,J1',2' =3.4Hz)、5.70(2H,bs,
6−NH2 )、5.27(1H,m,H−2′)、5.
06(1H,dd,H−3′,J3',2' =5.8Hz,J
3',4' =2.0Hz)、4.53(1H,bs,H−
4′)、3.80−3.40(2H,m,H−5′a,
H−5′b)、3.01(3H,s,メシル)、2.4
6(2H,t,H−3″)、1.80−1.20(4
H,m,H−4″,H−5″)、1.62(3H,s,
C−CH3 )、1.38(3H,s,C−CH3 )、
0.96(3H,t,H−6″)
5′‐デオキシ‐2‐(1‐ヘキシニル)アデノシン
(26) 化合物25(150mg、0.323mmol)を80%トリ
フルオロ酢酸(10ml)に溶解し、氷冷下4時間攪拌し
た。減圧下溶媒を留去し、エタノールで共沸した後、得
られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(φ
2.2×6cm、8%EtOH/CHCl3 )により精製
し、エタノールより結晶化し、化合物26(126mg、
収率91.9%)を無色針状晶として得た。 MS(m/z):424(M+ ); UV(MeOH中)λmax nm: 269(中性)、272(酸性)、270(塩基性); mp:122−126℃;1 H−NMR(270MHz 、DMSO−d6 ) δppm :8.39(1H,s,H−8)、7.41(2
H,bs,6−NH2 )、7.32(1H,t,5′−
NH)、5.85(1H,d,H−1′,J1',2' =
6.6Hz)、5.51(1H,d,2′−OH,J
2'OH,2' =6.0Hz)、5.30(1H,d,3′−O
H,J3'OH,3' =4.4Hz)、4.62(1H,m,H
−2′)、4.12(1H,bs,H−3′)、3.9
8(1H,m,H−4′)、3.36−3.16(2
H,m,H−5′a,H−5′b)、2.91(3H,
s,メシル)、2.41(2H,t,H−3″)、1.
60−1.35(4H,m,H−4″,H−5″)、
0.91(3H,t,H−6″); 元素分析〔C17H24N6 O5 S1 ・1H2 O〕: 計算値:C,46.10;H,5.88;N,18.9
8 実測値:C,46.40;H,5.60;N,18.6
9
オキシ‐2′,3′‐O‐イソプロピリデン‐2‐(1
‐ヘキシニル)アデノシン(27) 化合物19(254mg、0.659mmol)をピリジン
(10ml)に溶解した。氷冷アルゴン雰囲気下メチルイ
ソシアナート(78μl、1.317mmol)を加えて室
温下1時間攪拌した後、減圧下溶媒を留去し、トルエン
で共沸した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(φ2.8×6cm、8%MeOH/CHCl
3 )により精製し、化合物27(252mg、収率86.
4%)をあわ状物質として得た。 MS(m/z):444(M+ ); UV(MeOH中)λmax nm: 269(中性)、271(酸性)、269(塩基性);1 H−NMR(100MHz 、CDCl3) δppm :7.82(1H,s,H−8)、7.07(1
H,m,5′−NH)、5.97(2H,bs,6−N
H2 )、5.72(1H,d,H−1′,J1',2' =
5.4Hz)、5.40−5.28(1H,m,NH)、
5.15(1H,dd,H−2′,J2',1' =5.4H
z、J2',3' =5.9Hz)、4.86(1H,dd,H
−3′,J3',2' =5.9Hz,J3',4' =1.5Hz)、
4.48(1H,bs,H−4′)、4.18(1H,
ddd,H−5′a,J5'a,4'=2.1Hz、J5'a,5'b
=14.7Hz,J5'a,5'NH=9.9Hz)、3.27−
3.13(1H,m,H−5′b)、2.84(3H,
d,CH3 )、2.45(2H,t,H−3″)、1.
62(3H,s,C−CH3 )、1.35(3H,s,
C−CH3 )、1.73−1.23(4H,m,H−
4″,H−5″)、0.94(3H,t,H−6″)
ド)‐5′‐デオキシ‐2‐(1‐ヘキシニル)アデノ
シン(28) 化合物27(240mg、0.54mmol)を、−20℃に
冷却した80%トリフルオロ酢酸(10ml)に溶解し、
−20℃で3時間攪拌した。減圧下溶媒を留去し、エタ
ノールで共沸した後、得られた残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(φ2.2×5cm、10%EtOH
/CHCl3 )により精製し、エタノールより結晶化
し、化合物28(180mg、収率82.4%)を無色針
状晶として得た。 MS(m/z):403(M+ ); UV(MeOH中)λmax nm: 270(中性)、272(酸性)、270(塩基性); mp:146−148℃;1 H−NMR(270MHz 、DMSO−d6 ) δppm :8.39(1H,s,H−8)、7.44(2
H,bs,6−NH2 )、6.17(1H,bs,5′
−NH)、5.83(1H,d,H−1′,J1',2' =
6.6Hz)、5.74(1H,bs,6−NH)、5.
60−5.00(2H,m,2′−OH,3′−O
H)、4.55(1H,m,H−2′)、4.02(1
H,m,H−3′)、3.90(1H,m,H−
4′)、3,80−3.50(1H,m,H−5′
a)、3.40−3.25(1H,m,H−5′b)、
2.56(3H,s,CH3)、2.41(2H,t,
H−3″)、1.60−1.35(4H,m,H−
4″,H−5″)、0.91(3H,t,H−6″); D2Oでは:J2',3' =5.0Hz、J3',4'=3.3H
z; 元素分析〔C18H25N7 O4 ・1H2 O〕: 計算値:C,51.30;H,6.46;N,23.2
6 実測値:C,51.11;H,6.16;N,23.1
5
‐デオキシ‐2′,3′‐O‐イソプロピリデン‐2‐
(1‐ヘキシニル)アデノシン (29) 化合物19(100mg、0.259mmol)をピリジン
(5ml)に溶解した。氷冷アルゴン雰囲気下メチルイソ
チオシアナート(22μl、0.31mmol)を加えて室
温下2時間攪拌した後、減圧下溶媒を留去し、トルエン
で共沸した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(φ1.8×6cm、4%EtOH/CHCl
3 )により精製し、化合物29(105mg、収率88.
0%)をあわ状物質として得た。 MS(m/z):459(M+ ); UV(MeOH中)λmax nm: 269(中性)、271(酸性)、269(塩基性);1 H−NMR(270MHz 、CDCl3 )δppm:8.
24(1H,bs,5′−NH)、7.82(1H,
s,H−8)、6.68−6.66(1H,m,N
H)、5.92(2H,bs,6−NH2)、5.74
(1H,d,H−1′,J1',2' =5.5Hz)、5.1
1(1H,dd,H−2′,J2',1' =5.5Hz、J
2',3' =1.7Hz)、5.02−4.98(1H,m,
H−3′)、4.94−4.90(1H,m,H−5′
a)、4.55−4.54(1H,m,H−4′)、
3.52−3.47(1H,m,H−5′b)、 2.44(2H,t,H−3″)、1.62(3H,
s,C−CH3 )、1.35(3H,s,C−C
H3 )、1.80−1.26(4H,m,H−4″、H
−5″)、0.94(3H,t,H−6″)
イド)‐5′‐デオキシ‐2‐(1‐ヘキシニル)アデ
ノシン(30) 化合物29(200mg、0.435mmol)を−20℃に
冷却した80%トリフルオロ酢酸(10ml)に溶解し、
−20℃で6時間攪拌した。減圧下溶媒を留去し、エタ
ノールで共沸した後、得られた残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(φ1.8×6cm、8%MeOH/
CHCl3 )により精製し、エタノールより結晶化し、
化合物30(96mg、収率52.6%)を無色針状晶と
して得た。 MS(m/z):419(M+ ); UV(MeOH中)λmax nm: 269(中性)、272(酸性)、269(塩基性); mp:131−135℃;1 H−NMR(270MHz 、DMSO−d6 ) δppm :8.39(1H,s,H−8)、7.61(1
H,bs,5′−NH)、7.41(3H,bs,6−
NH2 ,NH)、5.83(1H,d,H−1′,J
1',2' =6.6Hz)、5.47(1H,bs,2′−O
H)、5.28(1H,bs,3′−OH)、4.59
(1H,bs,H−2′)、4.15−4.00(2
H,m,H−3′,H−4′)、3.90−3.60
(2H,m,H−5′a,H−5′b)、2.81(3
H,bs,CH3 )、2.41(2H,t,H−
3″)、1.60−1.36(4H,m,H−4″,H
−5″)、0.91(3H,t,H−6″); 元素分析〔C18H25N7 O3 S1 ・1H2 O〕: 計算値:C,49.41;H,6.22;N,22.4
1 実測値:C,49.12;H,6.50;N,22.7
1
Claims (1)
- 【請求項1】一般式〔I〕 【化1】 R2はアルキル基またはヒドロキシアルキル基を示し、
R3は−NR6R6′ま たは−SO2−R10を示し、R6,R6′は水素原子、
アルキル基またはシクロアルキル基を示し、R7は水素
原子またはアルキル基を示し、R8は酸素原子または硫
黄原子を示し、R9は水素原子、アルキル基、アミノ基
またはアルキルアミノ基を示し、R10はアルキル基また
はアリール基を示す〕で表わされるアデノシン誘導体お
よびその塩。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3202598A JP3025559B2 (ja) | 1990-07-19 | 1991-07-17 | アデノシン誘導体 |
Applications Claiming Priority (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19128590 | 1990-07-19 | ||
JP2-218690 | 1990-08-20 | ||
JP21869090 | 1990-08-20 | ||
JP2-191285 | 1990-08-20 | ||
JP3202598A JP3025559B2 (ja) | 1990-07-19 | 1991-07-17 | アデノシン誘導体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0525195A JPH0525195A (ja) | 1993-02-02 |
JP3025559B2 true JP3025559B2 (ja) | 2000-03-27 |
Family
ID=27326460
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3202598A Expired - Lifetime JP3025559B2 (ja) | 1990-07-19 | 1991-07-17 | アデノシン誘導体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3025559B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE60009665T2 (de) * | 1999-02-01 | 2004-08-19 | The University Of Virginia Patent Foundation | Zusammensetzungen zur behandlung von entzündungsreaktionen |
-
1991
- 1991-07-17 JP JP3202598A patent/JP3025559B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0525195A (ja) | 1993-02-02 |
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