JP3024630B2 - 通話路系切換装置 - Google Patents
通話路系切換装置Info
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- JP3024630B2 JP3024630B2 JP10150111A JP15011198A JP3024630B2 JP 3024630 B2 JP3024630 B2 JP 3024630B2 JP 10150111 A JP10150111 A JP 10150111A JP 15011198 A JP15011198 A JP 15011198A JP 3024630 B2 JP3024630 B2 JP 3024630B2
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- cells
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、多重の系をもつＡ
ＴＭ交換機の通話路系切換装置に関する。
ＴＭ交換機の通話路系切換装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】ＡＴＭ交換機は、情報をセルと呼ばれる
固定長バケットに変換し、変換したセルを目的方路に振
り分ける交換機である。このＡＴＭ交換機には、万一装
置障害が発生した場合でも、セルの送受信が継続できる
ように、同一機能を有する装置群（系）が別に一つ用意
されている。すなわち、ＡＴＭ交換機は、２重の系によ
って構成されている。そのため、稼働状態の系で装置障
害が発生した場合、障害が発生した系を停止させ、別に
用意されていて、それまで停止状態にあった系を稼働さ
せるという一連の動作、すなわち系切換が行われ、セル
の送受信が継続されるように構成されていた。
固定長バケットに変換し、変換したセルを目的方路に振
り分ける交換機である。このＡＴＭ交換機には、万一装
置障害が発生した場合でも、セルの送受信が継続できる
ように、同一機能を有する装置群（系）が別に一つ用意
されている。すなわち、ＡＴＭ交換機は、２重の系によ
って構成されている。そのため、稼働状態の系で装置障
害が発生した場合、障害が発生した系を停止させ、別に
用意されていて、それまで停止状態にあった系を稼働さ
せるという一連の動作、すなわち系切換が行われ、セル
の送受信が継続されるように構成されていた。
【０００３】図３に、従来の通話路系切換装置を示す。
この通話路系切換装置は、０系および１系の、２つの系
をもつ。また、０系、１系のセル一時蓄積装置２０、２
１は、それぞれ２つのサービスクラス＃０、＃１のため
のバッファ７ａ、７ｂおよび７ｃ、７ｄをもち、サービ
スクラスの優先度は、＃０の方が高い。同じ優先度のサ
ービスクラスのセルについては、停止状態の系のバッフ
ァに蓄積されたセルを優先して読み出し、送信するもの
とする。
この通話路系切換装置は、０系および１系の、２つの系
をもつ。また、０系、１系のセル一時蓄積装置２０、２
１は、それぞれ２つのサービスクラス＃０、＃１のため
のバッファ７ａ、７ｂおよび７ｃ、７ｄをもち、サービ
スクラスの優先度は、＃０の方が高い。同じ優先度のサ
ービスクラスのセルについては、停止状態の系のバッフ
ァに蓄積されたセルを優先して読み出し、送信するもの
とする。
【０００４】ここで、稼働状態の０系で装置障害が発生
し、１系に系切換を行ったとする。すると、バッファ７
ａ、７ｂ、７ｃ、７ｄより読み出されるセルの順序は、
０系クラス＃０の７ａ、１系クラス＃０の７ｃ、０系ク
ラス＃１の７ｂ、１系クラス＃１の７ｄとういう順序と
なる。
し、１系に系切換を行ったとする。すると、バッファ７
ａ、７ｂ、７ｃ、７ｄより読み出されるセルの順序は、
０系クラス＃０の７ａ、１系クラス＃０の７ｃ、０系ク
ラス＃１の７ｂ、１系クラス＃１の７ｄとういう順序と
なる。
【０００５】図３においては、各バッファ７ａ、７ｂ、
７ｃ、７ｄに蓄積されているセルを各２個としたが、系
切換後、新たに稼働状態となった１系に入力するセルの
数は未知であり、連続して多数のセルが入力する場合も
考えられる。この場合について、図４を参照して説明す
る。図４は、図３と同じ装置構成で、０系から１系への
系切換が起こり、系切換後、０系のサービスクラス＃０
のバッファ７ａに１個のセルが、サービスクラス＃１の
バッファ７ｂに３個のセルが蓄積されていた場合を示
す。
７ｃ、７ｄに蓄積されているセルを各２個としたが、系
切換後、新たに稼働状態となった１系に入力するセルの
数は未知であり、連続して多数のセルが入力する場合も
考えられる。この場合について、図４を参照して説明す
る。図４は、図３と同じ装置構成で、０系から１系への
系切換が起こり、系切換後、０系のサービスクラス＃０
のバッファ７ａに１個のセルが、サービスクラス＃１の
バッファ７ｂに３個のセルが蓄積されていた場合を示
す。
【０００６】ここで、０系クラス＃１のバッファ７ｂに
蓄積している３個のセルを全て読み出す前に、１系にサ
ービスクラス＃０、＃１のセルが連続して入力し、バッ
ファ７ｃおよび７ｄに書き込まれたとすると、クラス＃
０が優先されるため、０系クラス＃１のバッファ７ｂに
蓄積されている３個のセルは、なかなか読み出されな
い。
蓄積している３個のセルを全て読み出す前に、１系にサ
ービスクラス＃０、＃１のセルが連続して入力し、バッ
ファ７ｃおよび７ｄに書き込まれたとすると、クラス＃
０が優先されるため、０系クラス＃１のバッファ７ｂに
蓄積されている３個のセルは、なかなか読み出されな
い。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、上記のよう
な場合、装置障害が発生した系の優先順位が低いクラス
のセルは、なかなか読み出されず、従って系切り換えも
なかなか完了しなかった。また、稼働状態にある系に、
各クラスのセルが連続して入力した場合、優先順位が低
いクラスのセルは、なかなか読み出されず、セル廃棄が
発生する可能性もあった。
な場合、装置障害が発生した系の優先順位が低いクラス
のセルは、なかなか読み出されず、従って系切り換えも
なかなか完了しなかった。また、稼働状態にある系に、
各クラスのセルが連続して入力した場合、優先順位が低
いクラスのセルは、なかなか読み出されず、セル廃棄が
発生する可能性もあった。
【０００８】本発明は、上記の問題を解決するためにな
されたもので、ある系に装置障害が発生した場合に系切
換が素早く完了し、またセル廃棄が発生することもない
通話路系切換装置を提供する。
されたもので、ある系に装置障害が発生した場合に系切
換が素早く完了し、またセル廃棄が発生することもない
通話路系切換装置を提供する。
【０００９】
【課題を解決するための手段】請求項１に記載の発明
は、多重の系によって構成され、稼働していた系が故障
した場合に別の系への系切り換えが行われるＡＴＭ交換
機の通話路系切換装置において、前記系へのセルの分配
を行う系分配装置と、この系分配装置から入力されたセ
ルをサービスクラス別に分配するクラス分配装置と、こ
のクラス分配装置から入力されたセルを一時保存するた
めの複数のバッファと、これらのバッファ毎に定められ
たセル送信間隔値を保存するセル間隔値保存手段と、こ
のセル間隔値保存手段に保存されたセル送信間隔値によ
って、各バッファに一時保存されたセルの送信間隔を制
御するセル送信間隔制御手段とをもち、前記セル送信間
隔制御手段は、前記系の切り換え時に、装置障害を起こ
した系に属するバッファのセル送信間隔値を小さくする
ことを特徴とする通話路系切換装置である。
は、多重の系によって構成され、稼働していた系が故障
した場合に別の系への系切り換えが行われるＡＴＭ交換
機の通話路系切換装置において、前記系へのセルの分配
を行う系分配装置と、この系分配装置から入力されたセ
ルをサービスクラス別に分配するクラス分配装置と、こ
のクラス分配装置から入力されたセルを一時保存するた
めの複数のバッファと、これらのバッファ毎に定められ
たセル送信間隔値を保存するセル間隔値保存手段と、こ
のセル間隔値保存手段に保存されたセル送信間隔値によ
って、各バッファに一時保存されたセルの送信間隔を制
御するセル送信間隔制御手段とをもち、前記セル送信間
隔制御手段は、前記系の切り換え時に、装置障害を起こ
した系に属するバッファのセル送信間隔値を小さくする
ことを特徴とする通話路系切換装置である。
【００１０】請求項２に記載の発明は、前記セル間隔値
保存手段は、前記セル送信間隔値を記憶するテーブルを
もち、前記セル送信間隔制御手段は、前記系の切り換え
時に、前記テーブルに記憶されたセル送信間隔値を変更
することを特徴とする請求項１に記載の通話路系切換装
置である。
保存手段は、前記セル送信間隔値を記憶するテーブルを
もち、前記セル送信間隔制御手段は、前記系の切り換え
時に、前記テーブルに記憶されたセル送信間隔値を変更
することを特徴とする請求項１に記載の通話路系切換装
置である。
【００１１】
【発明の実施の形態】図１に本発明の一実施形態である
ＡＴＭ交換機の通話路系切換装置の構成を示す。この通
話路系切換装置は、同一の構成を有する０系および１系
の装置群と、これらの両方の系によって共通に使用され
る部分の合計３つの部分によって構成されている。
ＡＴＭ交換機の通話路系切換装置の構成を示す。この通
話路系切換装置は、同一の構成を有する０系および１系
の装置群と、これらの両方の系によって共通に使用され
る部分の合計３つの部分によって構成されている。
【００１２】共通部分に属する分配装置１は、この交換
機に入力されたセルを、現在稼働状態にある系のセル一
時蓄積装置２０あるいは２１に出力する。０系は、セル
一時蓄積装置２０と優先セレクタ３０とによって構成さ
れている。また、１系は、セル一時蓄積装置２１と優先
セレクタ３１とによって構成されている。０系と１系の
構成は同一なので、以下の説明では、０系についてのみ
説明し、１系の説明は省略する。
機に入力されたセルを、現在稼働状態にある系のセル一
時蓄積装置２０あるいは２１に出力する。０系は、セル
一時蓄積装置２０と優先セレクタ３０とによって構成さ
れている。また、１系は、セル一時蓄積装置２１と優先
セレクタ３１とによって構成されている。０系と１系の
構成は同一なので、以下の説明では、０系についてのみ
説明し、１系の説明は省略する。
【００１３】０系のセル一時蓄積装置２０に入力された
セルは、このセル一時蓄積装置２０に内臓された各サー
ビスクラスに対応した複数のバッファのうちのどれかに
格納される。そして、これらのバッファから読み出され
たセルは、０系の優先セレクタ３０に出力される。優先
セレクタ３０は、入力したセルを優先度の高いサービス
クラスのセルから順番に出力セレクタ４に出力する。た
だし、系切り換え時において、同じ優先度のサービスク
ラスのセルが入力した場合には、停止状態の系から入力
したセルを優先する。出力セレクタ４は、稼働状態の系
の優先セレクタ３０あるいは３１から入力するセルの送
信を行う。遅延制御装置５は、系切替時のみ動作し、前
記セル一時蓄積装置２０あるいは２１に内蔵されている
各サービスクラスに対応するバッファを制御し、これら
のバッファに蓄積されているセルの読み出しを行う。ま
た、遅延制御装置５は、前記優先セレクタ３０、３１も
制御する。
セルは、このセル一時蓄積装置２０に内臓された各サー
ビスクラスに対応した複数のバッファのうちのどれかに
格納される。そして、これらのバッファから読み出され
たセルは、０系の優先セレクタ３０に出力される。優先
セレクタ３０は、入力したセルを優先度の高いサービス
クラスのセルから順番に出力セレクタ４に出力する。た
だし、系切り換え時において、同じ優先度のサービスク
ラスのセルが入力した場合には、停止状態の系から入力
したセルを優先する。出力セレクタ４は、稼働状態の系
の優先セレクタ３０あるいは３１から入力するセルの送
信を行う。遅延制御装置５は、系切替時のみ動作し、前
記セル一時蓄積装置２０あるいは２１に内蔵されている
各サービスクラスに対応するバッファを制御し、これら
のバッファに蓄積されているセルの読み出しを行う。ま
た、遅延制御装置５は、前記優先セレクタ３０、３１も
制御する。
【００１４】図２は、０系のセル一時蓄積装置２０と遅
延制御装置５の詳細な構成を示すブロック図である。０
系と１系の構成は同一であるので、ここでも０系のセル
一時蓄積装置２０についてのみ説明し、１系の説明は省
略する。
延制御装置５の詳細な構成を示すブロック図である。０
系と１系の構成は同一であるので、ここでも０系のセル
一時蓄積装置２０についてのみ説明し、１系の説明は省
略する。
【００１５】セル一時蓄積装置２０に内蔵されたセル分
配装置６は、前記分配装置から入力されたセルを、この
セルのサービスクラスに対応するバッファ７ａあるいは
７ｂに分配する。すなわち、サービスクラス＃０のセル
は、このクラスに対応するバッファ７ａに分配されて蓄
積され、サービスクラス＃１のセルは、対応するバッフ
ァ７ｂに分配されて蓄積される。なお、これらのバッフ
ァ７ａ、７ｂは、先に入力したセルが先に出力されるＦ
ＩＦＯである。ＭＵＸ８は、バッファ７ａ、７ｂから読
み出されたセルを多重化し、前記優先セレクタ３０、３
１へ出力する。
配装置６は、前記分配装置から入力されたセルを、この
セルのサービスクラスに対応するバッファ７ａあるいは
７ｂに分配する。すなわち、サービスクラス＃０のセル
は、このクラスに対応するバッファ７ａに分配されて蓄
積され、サービスクラス＃１のセルは、対応するバッフ
ァ７ｂに分配されて蓄積される。なお、これらのバッフ
ァ７ａ、７ｂは、先に入力したセルが先に出力されるＦ
ＩＦＯである。ＭＵＸ８は、バッファ７ａ、７ｂから読
み出されたセルを多重化し、前記優先セレクタ３０、３
１へ出力する。
【００１６】遅延制御装置５は、時刻カウンタ１１、セ
ル読み出し装置１０、セル間隔テーブル１２を内臓して
いる。時刻カウンタ１１は、セル一時蓄積装置２０、２
１からの出力最大スループットのセル周期毎にインクリ
メントされる。また、この時刻カウンタ１１は、セル読
み出し装置１０に、インクリメントされたカウンタ値１
３を通知する。系切換時に、セル読み出し装置１０は、
０系および１系の全てのサービスクラスのセルのセル送
信間隔値１４ａおよび次回送信時刻１４ｂを、セル間隔
テーブル１２から読み出す。セル間隔テーブル１２はメ
モリ素子で構成され、このセル間隔テーブル１２には、
全ての系、サービスクラスについての、バッファからセ
ルを送信する際の、セル送信間隔値１４ａおよび次回送
信時刻１４ｂが、予め書き込まれている。
ル読み出し装置１０、セル間隔テーブル１２を内臓して
いる。時刻カウンタ１１は、セル一時蓄積装置２０、２
１からの出力最大スループットのセル周期毎にインクリ
メントされる。また、この時刻カウンタ１１は、セル読
み出し装置１０に、インクリメントされたカウンタ値１
３を通知する。系切換時に、セル読み出し装置１０は、
０系および１系の全てのサービスクラスのセルのセル送
信間隔値１４ａおよび次回送信時刻１４ｂを、セル間隔
テーブル１２から読み出す。セル間隔テーブル１２はメ
モリ素子で構成され、このセル間隔テーブル１２には、
全ての系、サービスクラスについての、バッファからセ
ルを送信する際の、セル送信間隔値１４ａおよび次回送
信時刻１４ｂが、予め書き込まれている。
【００１７】セル読み出し装置１０は、時刻カウンタ１
１から送信されたカウンタ値１３と、セル間隔テーブル
１２から送信された次回送信時刻１４ｂを照合し、次回
送信時刻１４ｂのなかで、カウンタ値１３と一致するも
のがないかどうか検索する。一致するものがあった場
合、この次回送信時刻１４ｂが読み出されたテーブルの
系とサービスクラスを検出し、これに対応するバッファ
に対して、セル読み出し指示９を出力する。セル読み出
し指示９を受信したバッファは、セルを読み出す。一致
するものがなかった場合には、セル読み出し装置１０は
何の動作も行わない。
１から送信されたカウンタ値１３と、セル間隔テーブル
１２から送信された次回送信時刻１４ｂを照合し、次回
送信時刻１４ｂのなかで、カウンタ値１３と一致するも
のがないかどうか検索する。一致するものがあった場
合、この次回送信時刻１４ｂが読み出されたテーブルの
系とサービスクラスを検出し、これに対応するバッファ
に対して、セル読み出し指示９を出力する。セル読み出
し指示９を受信したバッファは、セルを読み出す。一致
するものがなかった場合には、セル読み出し装置１０は
何の動作も行わない。
【００１８】また、この時、セル読み出し装置１０は、
前記カウンタ値１３と前記セル送信間隔値１４ａの和１
５をとり、この和１５をセル間隔テーブル１２に返す。
そして、セル間隔テーブル１２上の、セルを読み出した
バッファに対応する次回送信時刻１４ｂが、前記の和１
５に更新される。
前記カウンタ値１３と前記セル送信間隔値１４ａの和１
５をとり、この和１５をセル間隔テーブル１２に返す。
そして、セル間隔テーブル１２上の、セルを読み出した
バッファに対応する次回送信時刻１４ｂが、前記の和１
５に更新される。
【００１９】次に、本実施構成の動作を説明する。ここ
で、０系は稼働状態、１系は停止状態とし、０系に装置
障害が発生したとする。すると、０系の装置群は停止状
態に、１系の装置群は稼働状態に変わる。０系が稼働状
態の通常時には、セルは、図１における分配装置１、０
系のセル一時蓄積装置２０、優先セレクタ３０、出力セ
レクタ４の順序で受け渡される。稼働状態の０系で装置
障害が発生し、１系に系切換が行われたとすると、以下
の順序でセルの読み出しが行われる。
で、０系は稼働状態、１系は停止状態とし、０系に装置
障害が発生したとする。すると、０系の装置群は停止状
態に、１系の装置群は稼働状態に変わる。０系が稼働状
態の通常時には、セルは、図１における分配装置１、０
系のセル一時蓄積装置２０、優先セレクタ３０、出力セ
レクタ４の順序で受け渡される。稼働状態の０系で装置
障害が発生し、１系に系切換が行われたとすると、以下
の順序でセルの読み出しが行われる。
【００２０】系切換時のバッファ７ａ、７ｂ、７ｃ、７
ｄからのセルの読み出しは、遅延制御装置５によって制
御される。系切換が始まると同時に、図２に示す、遅延
制御装置５に内蔵された時刻カウンタ１１によって、カ
ウンタ値１３のインクリメントが開始される。このカウ
ンタ値１３は、セル読み出し装置１０に通知される。ま
た、セル間隔テーブル１２は、全ての系、サービスクラ
スのセル送信間隔値１４ａおよび次回送信時刻１４ｂを
セル読み出し装置１０に通知する。セル読み出し装置１
０は、カウンタ値１３と、全ての次回送信時刻１４ｂと
を照合し、これらの次回送信時刻１４ｂのなかに、カウ
ンタ値１３と一致する値がないか調べる。カウンタ値１
３と一致する値がなければ、どのバッファからもセルの
読み出しは行われない。
ｄからのセルの読み出しは、遅延制御装置５によって制
御される。系切換が始まると同時に、図２に示す、遅延
制御装置５に内蔵された時刻カウンタ１１によって、カ
ウンタ値１３のインクリメントが開始される。このカウ
ンタ値１３は、セル読み出し装置１０に通知される。ま
た、セル間隔テーブル１２は、全ての系、サービスクラ
スのセル送信間隔値１４ａおよび次回送信時刻１４ｂを
セル読み出し装置１０に通知する。セル読み出し装置１
０は、カウンタ値１３と、全ての次回送信時刻１４ｂと
を照合し、これらの次回送信時刻１４ｂのなかに、カウ
ンタ値１３と一致する値がないか調べる。カウンタ値１
３と一致する値がなければ、どのバッファからもセルの
読み出しは行われない。
【００２１】カウンタ値１３と一致する値がある場合、
一致した次回送信時刻１４ｂが、どの系、サービスクラ
スの値かが検出され、検出された系、サービスクラスに
セル読み出し指示９を出力する。読み出し指示を受けた
バッファは、蓄積していたセルの中から１個のセルを読
み出す。また、セル読み出し装置１０は、セルが読み出
された時のカウンタ値１３とセル送信間隔値１４ａとの
和１５を算出し、この和１５は、セル間隔テーブル１２
に通知される。和１５を受信したセル間隔テーブル１２
は、次回送信時刻１４ｂを前記和１５に更新する。この
一連の動作が、時刻カウンタ１１がインクリメントされ
る度に行われる。
一致した次回送信時刻１４ｂが、どの系、サービスクラ
スの値かが検出され、検出された系、サービスクラスに
セル読み出し指示９を出力する。読み出し指示を受けた
バッファは、蓄積していたセルの中から１個のセルを読
み出す。また、セル読み出し装置１０は、セルが読み出
された時のカウンタ値１３とセル送信間隔値１４ａとの
和１５を算出し、この和１５は、セル間隔テーブル１２
に通知される。和１５を受信したセル間隔テーブル１２
は、次回送信時刻１４ｂを前記和１５に更新する。この
一連の動作が、時刻カウンタ１１がインクリメントされ
る度に行われる。
【００２２】ここで、新たに稼働状態となった１系に、
サービスクラス＃０および＃１のセルがランダムな順序
で多数入力してきた場合について、図５および図６のフ
ローチャートを参照して説明する。情報のサービスクラ
スの優先度は＃１より＃０の方が高く、クラスが同じ場
合には新たに稼働状態となった系より装置障害を起こし
た系の方が高いので、セル読み出しの優先順は、０系ク
ラス＃０、１系クラス＃０、０系クラス＃１、１系クラ
ス＃１という順序となる。
サービスクラス＃０および＃１のセルがランダムな順序
で多数入力してきた場合について、図５および図６のフ
ローチャートを参照して説明する。情報のサービスクラ
スの優先度は＃１より＃０の方が高く、クラスが同じ場
合には新たに稼働状態となった系より装置障害を起こし
た系の方が高いので、セル読み出しの優先順は、０系ク
ラス＃０、１系クラス＃０、０系クラス＃１、１系クラ
ス＃１という順序となる。
【００２３】このとき、稼働状態である１系クラス＃０
に次々にセルが入力されたとすると、このバッファより
優先順位が低い０系クラス＃１に蓄積されているセルは
なかなか読み出されない。さらに優先順位が低い１系ク
ラス＃１は、１系が稼働状態にあるので、セルが蓄積さ
れ続ける可能性があり、バッファの容量以上の数のセル
が入力すればセル廃棄が起こる。
に次々にセルが入力されたとすると、このバッファより
優先順位が低い０系クラス＃１に蓄積されているセルは
なかなか読み出されない。さらに優先順位が低い１系ク
ラス＃１は、１系が稼働状態にあるので、セルが蓄積さ
れ続ける可能性があり、バッファの容量以上の数のセル
が入力すればセル廃棄が起こる。
【００２４】そこで、系切換時には、セル間隔テーブル
１２上のセル送信間隔値１４ａを調整し、通常は優先順
位が低いバッファのセル送信間隔を短くし、装置障害を
起こした系のバッファに蓄積されたセルが早く送信され
るようにし、また稼働状態の系の優先順位が低いバッフ
ァにおいてセル廃棄を防ぐ。また、セル間隔テーブル１
２上のセル送信間隔値１４ａは、コネクションが設定さ
れる度に随時更新可能である。
１２上のセル送信間隔値１４ａを調整し、通常は優先順
位が低いバッファのセル送信間隔を短くし、装置障害を
起こした系のバッファに蓄積されたセルが早く送信され
るようにし、また稼働状態の系の優先順位が低いバッフ
ァにおいてセル廃棄を防ぐ。また、セル間隔テーブル１
２上のセル送信間隔値１４ａは、コネクションが設定さ
れる度に随時更新可能である。
【００２５】なお、図２のセル一時蓄積装置２０が具備
しているサービスクラスは＃０、＃１の２クラスだが、
本発明はこれに限られるものではなく、任意の数のサー
ビスクラスを制御可能である。また、上記実施形態で
は、２つの系がある場合について説明したが、これに限
られるものでもなく、任意の数の系がある場合について
適用できる。
しているサービスクラスは＃０、＃１の２クラスだが、
本発明はこれに限られるものではなく、任意の数のサー
ビスクラスを制御可能である。また、上記実施形態で
は、２つの系がある場合について説明したが、これに限
られるものでもなく、任意の数の系がある場合について
適用できる。
【００２６】
【発明の効果】本発明は、多重の系によって構成され、
稼働していた系が装置障害を起こした場合に別の系への
系切り換えが行われるＡＴＭ交換機の通話路系切換装置
において、前記系へのセルの分配を行う系分配装置と、
この系分配装置から入力されたセルをサービスクラス別
に分配するクラス分配装置と、このクラス分配装置から
入力されたセルを一時保存するための複数のバッファ
と、これらのバッファ毎に定められたセル送信間隔値を
保存するセル間隔値保存手段と、このセル間隔値保存手
段に保存されたセル送信間隔値によって、各バッファに
一時保存されたセルの送信間隔を制御するセル送信間隔
制御手段とをもち、前記セル送信間隔制御手段は、前記
系の切り換え時に、装置障害を起こした系に属するバッ
ファのセル送信間隔値を小さくするので、系切換時に、
各系および各サービスクラスのセルの読み出し間隔を随
時設定することが可能である。従って、装置障害を起こ
した系のバッファからのセルの読み出し間隔を短く設定
し、読み出しを早くすることができるので、系切り換え
を短時間で完了することができる。また、セル廃棄が起
こりそうなバッファの読み出し間隔を短く設定できるの
で、系切換時に、セル廃棄を起こすことがない。
稼働していた系が装置障害を起こした場合に別の系への
系切り換えが行われるＡＴＭ交換機の通話路系切換装置
において、前記系へのセルの分配を行う系分配装置と、
この系分配装置から入力されたセルをサービスクラス別
に分配するクラス分配装置と、このクラス分配装置から
入力されたセルを一時保存するための複数のバッファ
と、これらのバッファ毎に定められたセル送信間隔値を
保存するセル間隔値保存手段と、このセル間隔値保存手
段に保存されたセル送信間隔値によって、各バッファに
一時保存されたセルの送信間隔を制御するセル送信間隔
制御手段とをもち、前記セル送信間隔制御手段は、前記
系の切り換え時に、装置障害を起こした系に属するバッ
ファのセル送信間隔値を小さくするので、系切換時に、
各系および各サービスクラスのセルの読み出し間隔を随
時設定することが可能である。従って、装置障害を起こ
した系のバッファからのセルの読み出し間隔を短く設定
し、読み出しを早くすることができるので、系切り換え
を短時間で完了することができる。また、セル廃棄が起
こりそうなバッファの読み出し間隔を短く設定できるの
で、系切換時に、セル廃棄を起こすことがない。
【図１】 本発明の一実施形態のブロック図。
【図２】 セル一時蓄積装置および遅延制御装置の内部
構成を示す図。
構成を示す図。
【図３】 従来例の動作を説明するためのブロック図。
【図４】 従来例の動作を説明するためのブロック図。
【図５】 フローチャート。
【図６】 フローチャート。
１ 分配装置 ２０，２１ セ
ル一時蓄積装置 ３０，３１ 優先セレクタ ４ 出力セレク
タ ５ 遅延制御装置 ６ セル分配装
置 ７ａ，７ｂ，７ｃ，７ｄ バッファ ８ ＭＵＸ ９ セル読み出
し指示 １０ セル読み出し装置 １１ 時刻カウ
ンタ １２ セル間隔テーブル １３ カウンタ
値 １４ａ セル送信間隔値 １４ｂ 次回送
信時刻 １５ 和
ル一時蓄積装置 ３０，３１ 優先セレクタ ４ 出力セレク
タ ５ 遅延制御装置 ６ セル分配装
置 ７ａ，７ｂ，７ｃ，７ｄ バッファ ８ ＭＵＸ ９ セル読み出
し指示 １０ セル読み出し装置 １１ 時刻カウ
ンタ １２ セル間隔テーブル １３ カウンタ
値 １４ａ セル送信間隔値 １４ｂ 次回送
信時刻 １５ 和
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) H04L 12/28
Claims (2)
- 【請求項１】 多重の系によって構成され、稼働してい
た系が装置障害を起こした場合に別の系への系切り換え
が行われるＡＴＭ交換機の通話路系切換装置において、 前記系へのセルの分配を行う系分配装置と、 この系分配装置から入力されたセルをサービスクラス別
に分配するクラス分配装置と、 このクラス分配装置から入力されたセルを一時保存する
ための複数のバッファと、 これらのバッファ毎に定められたセル送信間隔値を保存
するセル間隔値保存手段と、 このセル間隔値保存手段に保存されたセル送信間隔値に
よって、各バッファに一時保存されたセルの送信間隔を
制御するセル送信間隔制御手段とをもち、 前記セル送信間隔制御手段は、前記系の切り換え時に、
装置障害を起こした系に属するバッファのセル送信間隔
値を小さくすることを特徴とする通話路系切換装置。 - 【請求項２】 前記セル間隔値保存手段は、前記セル送
信間隔値を記憶するテーブルをもち、 前記セル送信間隔制御手段は、前記系の切り換え時に、
前記テーブルに記憶されたセル送信間隔値を変更するこ
とを特徴とする請求項１に記載の通話路系切換装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10150111A JP3024630B2 (ja) | 1998-05-29 | 1998-05-29 | 通話路系切換装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10150111A JP3024630B2 (ja) | 1998-05-29 | 1998-05-29 | 通話路系切換装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11341006A JPH11341006A (ja) | 1999-12-10 |
| JP3024630B2 true JP3024630B2 (ja) | 2000-03-21 |
Family
ID=15489738
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10150111A Expired - Lifetime JP3024630B2 (ja) | 1998-05-29 | 1998-05-29 | 通話路系切換装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3024630B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000354040A (ja) | 1999-06-09 | 2000-12-19 | Nec Corp | 系切り替え制御装置および方法 |
-
1998
- 1998-05-29 JP JP10150111A patent/JP3024630B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH11341006A (ja) | 1999-12-10 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19991221 |