JP3151768B2 - 同期・非同期転送モード対応型セルフヒーリング・リング方式 - Google Patents

同期・非同期転送モード対応型セルフヒーリング・リング方式

Info

Publication number
JP3151768B2
JP3151768B2 JP773493A JP773493A JP3151768B2 JP 3151768 B2 JP3151768 B2 JP 3151768B2 JP 773493 A JP773493 A JP 773493A JP 773493 A JP773493 A JP 773493A JP 3151768 B2 JP3151768 B2 JP 3151768B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transfer mode
information
path
synchronous
asynchronous transfer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP773493A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06216922A (ja
Inventor
裕順 藤井
範章 吉開
修 吉田
弘 倉上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP773493A priority Critical patent/JP3151768B2/ja
Publication of JPH06216922A publication Critical patent/JPH06216922A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3151768B2 publication Critical patent/JP3151768B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Use Of Switch Circuits For Exchanges And Methods Of Control Of Multiplex Exchanges (AREA)
  • Information Transfer Systems (AREA)
  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
  • Small-Scale Networks (AREA)
  • Maintenance And Management Of Digital Transmission (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、同期転送モードと非同
期転送モードが共存する環境化において適用可能なセル
フヒーリング・リング(Self-Healing Ring)方式に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】リング型ネットワークに適用される故障
復旧方式の一つとして、網故障時(例えば、伝送路故
障)にパス単位で故障復旧を行うセルフヒーリング・リ
ング(Self-Healing Ring)方式が従来から知られて
いる。セルフヒーリング・リング(Self-Healing Ri
ng)方式については、例えば、 IEEE Communicati
onMagazine VOL.29 NO.6 PP.51-58 June(1991)
Joseph Sosnosky andTsong-Ho Wu :“SONET
Ring Application for Survivable FiberLoop Ne
tworks”に記載されている。
【0003】図8および図9は、従来の同期転送モード
におけるセルフヒーリング・リング(Self-Healing
Ring)方式の故障復旧の概念図であり、網故障として
伝送路1に故障が発生した場合の動作を説明するための
ものである。図8は正常時における情報の流れ、図9は
網故障時における情報の流れを示す図である。図8およ
び図9において、実線は現用パス、破線は予備パス(現
用パスが故障したときの切り換え先パス)を表してい
る。各ノード(例えば、ノード10)は主として、分岐
挿入型多重システム(ADM:Add Drop Multiplexe
r)11とセレクタ12で構成される。また、ノード2
0とノード40内のセレクタの記述は省略してある。な
お、分岐挿入型多重システム(ADM:Add Drop Mu
ltiplexer)とは、図6に示すように伝送路に自局から
パスを挿入したり、自局へパスを分岐したりするもので
ある。
【0004】正常時には(図8参照)、ユーザ情報は送
信側ノード10において、経路の異なる2つのパス(パ
ス101:伝送路1と伝送路2を通過するパス、パス1
02:伝送路3と伝送路4を通過するパス)に分配され
て転送される。分配された情報はそれぞれの経路に沿っ
て転送され、最終的には受信側ノード30内の分岐挿入
型多重システム(ADM:Add Drop Multiplexer)3
1を経由して、パス単位でセレクタ32に転送される。
セレクタ32は、2つの経路からの情報、すなわちパス
101とパス102から転送されてきた情報を受信し、
両方の情報とも利用可能であるが、予め定めておいた一
方の情報を選択することにより、受信側ユーザ62は一
つの情報を受信する。図8は、正常時にセレクタがパス
101からのユーザ情報を選択する場合を示している。
【0005】このような状況の下で、セレクタ32によ
って予め選択されるように定められていた網に故障が発
生すると、受信側ノード30はその故障を検知し、セレ
クタ32が選択するパスを、図9に示したように、故障
したパス101からもう一方の正常なパス102へ切り
換えることにより、故障パス101の救済を行うことが
できる。以上により、セルフヒーリング・リング方式の
故障復旧動作が実行される。なお、本明細書において、
網とは、伝送路およびノードを含めたもの全体を意味す
る。網故障には伝送路故障、パス故障、ノード故障(ノ
ード内の一部の装置故障も含む)が考えられる。セルフ
ヒーリング・リング方式はどの故障にも対応できるもの
であるが、伝送路故障の場合で説明する。ただ、どの故
障の場合も、実際に故障切り換えを行う単位はパス単位
で、故障検出もパス単位で行うため、本明細書では故障
パスという表現を用いる。すなわち、伝送路が故障する
ことにより、その中に多重されているパスが故障し、そ
の故障したパスを切り換えるという動作になる。また、
受信ノードにおける網故障の検知は、受信ノードが常に
受信状況(例えば、物理伝送フレームが正常に構成され
ているか否か)を監視しており、受信異常を認識するこ
とによって故障を検知する。
【0006】将来、網への適用が期待されている非同期
転送モードは、156Mビット/秒、622Mビット/
秒という高速なユーザ・網インターフェースを提供する
広帯域ISDNを利用するためのデータ転送方式であ
る。この非同期転送モードでは、転送を音声、映像、デ
ータなどの通信メディアに依存させず、全ての情報を
「セル」と呼ばれる固定長のブロックに分解して転送す
るようにしている。各セルはヘッダ部と情報フィールド
部で構成され、ヘッダ内には宛先を示す識別子が格納さ
れている。この識別子を用いてセルは宛先に転送され
る。このように、非同期転送モードは、情報が全て同一
形式のセルに収容されて多重・分離・交換などの処理が
なされるため、メディアの違いを意識することなく1つ
のネットワークで、一元的に転送することが可能であ
る。このことは、非同期転送モードがマルチメディア通
信を扱う能力があることを意味している。
【0007】非同期転送モードでは、情報を転送する際
に、セルの送出量を調整することにより、通信中にダイ
ナミックに速度を変えることが可能である。これによ
り、低速から高速までの任意の転送速度に対応すること
ができる。また、送出すべき情報がない場合には、「空
きセル」と呼ばれるセルを転送するため、常に決まった
タイミングでセルが出現することになり、その結果、セ
ルの先頭の識別と交換とをハードウェアにより高速に行
うことができるという利点もある。
【0008】上記の非同期転送モードをネットワークに
導入することにより、以下に示すメリットがあると期待
されている。 ネットワークの簡素化 既存の同期転送モードでは、52Mビット/秒のパスと
1.5Mビット/秒のパスに階層化され、そのパス速度
に応じたクロスコネクト装置が必要である。一方、非同
期転送モードでは、情報をセル単位で扱うため、任意の
速度のパスを一元的にクロスコネクト可能である。この
結果、ノードが定型化できノード種別を少数にできるの
で、ネットワークを簡素化することができる。なお、ク
ロスコネクトとは、図7に示すように複数の伝送路間で
当該伝送路内に多重されているパスを振り分けることを
いう。 ネットワークの効率化 既存の同期転送モードでは52Mビット/秒のパスの中
に1.5Mビット/秒パスが収容される等の階層的パス
構造となっている。したがって、低速パスをその対地
(情報の転送先)に応じて異なる高速パスに収容する必
要がある。そのため、パス収容設計が複雑になり、収容
能率も低下する。一方、非同期転送モードの場合には、
階層的なパス網設計が不要で、パスの伝送路への収容設
計においては対地と容量のみに着目すればよい。すなわ
ち、パス網がシンプルに構成され、収容設計が簡素化さ
れるばかりでなく、伝送路収容効率の改善も可能とな
る。 ネットワークの柔軟化 非同期転送モードでは、パス容量変更を行う場合、パス
が経由する途中のクロスコネクトシステムでの処理が不
要である。このことは、同期転送モードにおいて、回線
を増設する場合に、各クロスコネクトシステムで行って
いた設計変更作業が削減できることを意味する。また、
パス経路の変更を行う場合においても、セルのヘッダ部
に示された識別子のルーチング先を変更するのみでよ
く、容易にパス経路の変更ができる。このように、非同
期転送モードでは、トラヒック変動や故障状況に応じて
パスの容量あるいは経路を臨機応変に変更することが容
易になり、ネットワークの柔軟化が期待できる。 制御・OAM情報転送網の統一・大容量化 呼設定情報や監視情報などの情報を運ぶ制御・OAM
(Operation Administration and Maintenance)情
報転送網は、通信網のインテリジェント化に伴い、ます
ます高速・大容量化が要求される。このような要求に対
して、既存の網構造のままでは高度化に限界があるた
め、網構造そのものを機能高度化が行いやすいように変
革する必要がある。また、現状では、加入電話網、IS
DN、パケット網、専用網などのネットワークは、ほと
んど別々に構築されて運用、管理されているが、非同期
転送モードを利用すれば、様々なネットワーク・サービ
スを一つで提供できるため、運用、管理が非常に楽にな
る。なお、OAM(OperationAdministration and M
aintenance)情報とは、網の監視や試験を行う際に必要
となる情報、例えばアラーム情報(故障警報)、トラヒ
ックデータ、パス設定情報などである。以上のように、
非同期転送モードは将来の広帯域ISDNの利用方法と
して極めて有力であると考えられている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】同期転送モードと非同
期転送モードを単純に共存させようとすると、まず、各
転送モードのスケジュール制御部の競合が生じ、その整
合性を考慮する必要がある。さらに、両転送モードを単
純に独立にパスレベルで動作させた場合、非同期転送モ
ードを用いたネットワークの効率的な運用性や制御・O
AM情報転送網の高速・大容量化が、非同期転送モード
用パス網のみに限定され、同期転送モード用パス網には
及ばないといった問題点がある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、同期転送モー
ドと非同期転送モードが共存するリング型ネットワーク
のセルフヒーリング・リング方式において、各ノード
に、同期転送モード用の分岐挿入型多重システム(AD
M)と、非同期転送モード用の分岐挿入型多重システム
(ADM)と、両転送モードの整合を行う共通のスケジ
ュール制御部を具備させ、物理伝送フレーム上のオーバ
ヘッド部に転送モード識別子を設定し、ノード間の転送
モードの識別を上記転送モード識別子を用いて行い、網
故障時には各転送モードに対応した分岐挿入型多重シス
テム(ADM)付随のセレクタに当該転送モードの故障
復旧動作を行わせることにより、両転送モードにおいて
故障復旧を可能とするようにしている。また同期・非同
期転送モード対応型セルフヒーリング・リング方式にお
いて、ノード間を転送される制御情報を、同期・非同期
転送モードの両モードとも、非同期転送モード用の制御
・OAM情報転送網を用いて転送するようにしている。
なお、本明細書でいう「物理伝送フレーム」とは、国際
標準化されたフレーム構造で、1フレーム(125マイ
クロ秒)は9列*270バイトとなっている(図5参
照)。
【0011】
【作用】同期転送モードと非同期転送モードが共存する
環境化において、従来の同期転送モードのセルフヒーリ
ング・リング方式に適用される分岐挿入型多重システム
(ADM)に、新たに非同期転送モードに適用可能な分
岐挿入型多重システム(ADM)を付加する。両転送モ
ードの識別は物理伝送フレーム上のオーバヘッド部に設
定した転送モード識別子を用いて行う。送信側ノードで
は、情報を経路の異なる2つのパスに分配して転送す
る。このとき、送信側ノードは、物理伝送フレーム上の
オーバヘッド部に、当該物理伝送フレームの転送モード
を示す識別子を付与して情報を送出する。また、両転送
モードの整合は、共通に設けられたスケジュール制御部
を用いて行う。
【0012】受信側ノードでは、転送モード識別子を用
いて物理伝送フレームの転送モードを識別し、これによ
り、情報を該当する転送モードの分岐挿入型多重システ
ム(ADM)に振り分ける。その後、情報は分岐挿入型
多重システム(ADM)に付随するセレクタに転送され
るが、このとき、セレクタは送信側ノードで分配された
2つのパスからの情報を受信する。セレクタが、これら
2つの情報の内、予め定めておいた一方の情報を選択す
ることにより、受信側ユーザは一つの情報のみを受信す
ることができる。以上は正常時におけるユーザ情報の流
れである。
【0013】このような状況の下で網故障が発生する
と、受信側ノードが故障を検知し、同期転送モードと非
同期転送モードのそれぞれに対応するセレクタが、それ
ぞれ選択するパスを、故障したパスからもう一方の正常
なパスに切り換えることにより、迅速に故障パスの救済
を行うことができる。また、受信側ノードは、故障発生
後、故障箇所の修復状況を監視していて、故障パスが再
び使用可能となると、セレクタの選択するパスを元のパ
スに切り換えることにより、パスの切り戻しを実行す
る。このとき、故障箇所の監視や切り戻しなどのために
ノード間で転送される制御情報は、同期転送モード、非
同期転送モードの両モードとも、非同期転送モード用の
制御・OAM情報転送網を用いて行うことにより、すな
わち、制御・OAM情報転送網の使用を非同期転送モー
ド用パス網に限定しないことにより、同期転送モード用
パス網においても、非同期転送モードの利点である効率
的なネットワークの運用や高速・大容量の制御情報の転
送が実現できる。以上の動作により、同期転送モードと
非同期転送モードが共存する環境化においてもセルフヒ
ーリング・リング方式による故障復旧動作が実現可能に
なる。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1および図2は、同期転送モード(図中ではS
TMと記述:SynchronousTransfer Mode)と非同期
転送モード(図中ではATMと記述:AsynchronousTra
nsfer Mode)が共存する環境化におけるセルフヒーリ
ング・リング方式の故障復旧の概念図である。図1は正
常時の情報の流れ、図2は網故障時における情報の流れ
を示す。図1および図2において、実線は現用パス、破
線は予備パス(現用パスが故障したときの切り換え先パ
ス)を表し、かつ太線は同期転送モード用のパス、細線
は非同期転送モード用のパスを表している。例えば、太
破線は同期転送モード用の予備パスを示している。
【0015】図1および図2において、各ノードは(例
えば、ノード10)は主として、同期転送モード用の分
岐挿入型多重システム(ADM)11、非同期転送モー
ド用の分岐挿入型多重システム(ADM)13、各々に
対応するセレクタ12、14、および両転送モードの整
合を行うスケジュール制御部15で構成される。セレク
タは、情報の送信時には情報を複写する機能を有し、情
報の受信時には複数(本実施例では2つ)の情報の中か
ら1つの情報を選択する機能を有する。図1および図2
においては、ノード20、40内のセレクタとスケジュ
ール制御部の記述を省略している。本実施例は、ユーザ
情報として同期転送モードの情報60と非同期転送モー
ドの情報61が存在し、両ユーザ情報ともノード10が
送信側ノード、ノード30が受信側ノードの場合の例で
ある。また、非同期転送モード用の制御・OAM情報転
送網としては、一例として、制御情報を転送するための
パス105、106が制御情報終端装置64と65の間
で張られている場合を示す。
【0016】まず、図1に示す正常時には、非同期転送
モードのユーザ情報61は、セレクタ14で複写されて
2つパス103、104に分配された後に、分岐挿入型
多重システム(ADM)13を通過する。分岐挿入型多
重システム(ADM)13を通過した2つのパス10
3、104はお互いにループ上の逆方向の経路を通って
転送される。その後、パス103を転送される情報61
はノード20を、パス104を転送される情報61はノ
ード40を通過し、最終的には受信ノード30に到達す
る。受信ノード30内の非同期転送モード用の分岐挿入
型多重システム(ADM)33は受信した情報61をセ
レクタ34に転送する。以上の動作により、セレクタ3
4は、パス103、104から転送された2つの情報を
受信するが、予め定めておいた一方のパスを選択するこ
とにより、受信側ユーザ63は一つの情報のみを受信す
る。同期転送モードのユーザ情報60に関しても、通過
する分岐挿入型多重システム(ADM)やセレクタが異
なるものの、基本的には同様の動作を実行する。以上
が、正常時におけるユーザ情報の流れである。
【0017】このような状況下において、網に故障が発
生した場合の動作を以下に説明する。網に故障が発生す
ると(図2参照:本実施例では伝送路1が故障したとす
る)、受信側ノード30は網故障を検知し、各々の転送
モードに対応するセレクタ(非同期転送モードの場合は
セレクタ34、同期転送モードの場合はセレクタ32)
が、選択するパスを、故障した伝送路のパス101、1
03からもう一方の正常な伝送路のパス102、104
に切り換えることによって、故障パス101、103の
救済を行う。
【0018】また、受信側ノード30は、故障発生後、
故障箇所(本実施例の場合には伝送路1)の修復状況を
監視し、故障伝送路1のパス101、103が再び使用
可能となると、セレクタ32、34の選択するパスを、
パス102、104からパス101、103へ切り換え
ることにより切り戻しを実行する。このとき、故障箇所
の監視や切り戻しのためにノード間で転送される制御情
報は、同期転送モード、非同期転送モードの両方の転送
モードとも、非同期転送モード用の制御・OAM情報転
送網106を用いて行う。なお、ここでは故障箇所の監
視方法や制御・OAM情報転送網の構成については特定
しない。図1および図2では、制御・OAM情報転送網
の一例として、ノード10とノード30との間に設定さ
れたパス105、106を示している。以上の動作によ
り、同期転送モードと非同期転送モードが共存する環境
化においても、セルフヒーリング・リング方式による故
障復旧動作が可能となる。
【0019】図3は、ノード内の構成を示す図である。
ノードは、主として、非同期転送モード用の分岐挿入型
多重システム(ADM)210、同期転送モード用の分
岐挿入型多重システム(ADM)220、さらにそれら
の監視、制御を行うスケジュール制御部200で構成さ
れる。各々の分岐挿入型多重システム(ADM)にはセ
レクタが付随しており、セレクタ211、221は情報
の送信時に、セレクタ212、222は情報の受信時に
用いられる。スケジュール制御部200は、非同期転送
モードにおいては、スイッチ215、216の入力部に
設けられたバッファ213、214内に蓄積された情報
(セル)を制御しスイッチ215、216内においてセ
ルの衝突(異なる入力端から挿入された複数のセルが同
じ出力端、またはスイッチ内の任意の端子に同時に到着
すること)が発生しないように調整を行う。同期転送モ
ードにおいては入力インターフェース部から受信した情
報を送出する際、その送出先の変更やタイムスロット位
置の調整などを行う。また、この他にも、同期転送モー
ドと非同期転送モードが競合をしないよう整合を行う機
能を有している。
【0020】まず、ユーザ情報を送出する場合につい
て、非同期転送モードを例にして具体的な動作を説明す
る。ユーザ240から送出された情報は、インターフェ
ースカード217、セレクタ211を通過し、分岐挿入
型多重システム(ADM)210に送られる。セレクタ
211で分配された一方のパスは、バッファ214、ス
イッチ部216を通過し、最終的にSTM−n MUX
(マルチプレクサ)233で伝送路7に多重化され、次
のノードに転送される。また、セレクタ211で分配さ
れた他方のパスは、バッファ213、スイッチ部215
を通過し、最終的にSTM−n MUX(マルチプレク
サ)232で伝送路6に多重化され、次のノードに転送
される。
【0021】一方、情報を受信する際には、送出時の流
れとは逆に、伝送路5から転送されてきた情報は、ST
M−n DMUX(デマルチプレクサ)231で物理伝
送フレーム単位に分離された後、バッファ213、スイ
ッチ部215、セレクタ212、インターフェースカー
ド218の順に通過し、最終的にユーザ240に転送さ
れる。また、伝送路8から転送されてきた情報は、ST
M−n DMUX(デマルチプレクサ)234で物理伝
送フレーム単位に分離された後、バッファ214、スイ
ッチ部216、セレクタ212、インターフェースカー
ド218の順に通過し、最終的にユーザ240に転送さ
れる。
【0022】次に、非同期転送モードの情報と同期転送
モードの情報の多重、分離の方法について説明する。非
同期転送モードと同期転送モードの識別は、物理伝送フ
レーム上に設定する転送モード識別子を用いて行う。ま
ず、送信側ノードにおいては、STM−nMUX(マル
チプレクサ)232および233で物理伝送フレームの
多重を行う場合、物理伝送フレーム上のオーバヘッド部
に、当該物理伝送フレームの転送モードを示す識別子を
付与して情報を送出する。このとき、同期転送モードの
情報と非同期転送モードの情報の転送される周期はスケ
ジュール制御部200が調整する。一方、受信側ノード
においては、STM−n DMUX(デマルチプレク
サ)231および234で物理伝送フレームの分離を行
う際、転送モード識別子を用いて物理伝送フレームの転
送モードを識別し、これにより、情報を該当する転送モ
ードの分岐挿入型多重システム(ADM)に振り分け
る。以上は、ユーザ情報が転送される場合であるが、制
御情報の転送についても動作は同様であり、ユーザ24
0が制御情報終端装置であると考えることにより説明で
きる。ただし、ここでは、制御情報は非同期転送モード
として伝送する。
【0023】図4は、同期転送モードと非同期転送モー
ドの物理伝送フレームへの多重化の概念を示した図であ
る。転送モード識別子311は物理伝送フレーム上のオ
ーバヘッド部310に設定される。本実施例では、物理
伝送フレーム300、303が同期転送モードの多重化
を、また物理伝送フレーム301、302、304が非
同期転送モードの多重化を行っている。図4に示した例
は非同期転送モードと同期転送モードの情報を送出割合
が2:1であるが、これは単なる一例であり、その比率
については特に限定しない。また、本実施例では、転送
モード識別子311を同期転送モードと非同期転送モー
ドの識別に用いているが、それ以外にも、ペイロード
(物理フレームの中でオーバヘッド部を取り除いた部
分)内のパス多重化構造(例えば、パス容量1.5Mビ
ット/秒のVC11やパス容量52Mビット/秒のVC
3などの構造)の識別やユーザ情報と制御情報の識別に
用いることも可能である。
【0024】図5は、物理伝送フレーム上のオーバヘッ
ド部のビット構成図である。転送モードの識別やパス多
重化構造の識別のための領域としては、現在予備となっ
ている物理伝送フレーム上の9列目にZ1で示した3バ
イトを使用する。なお、具体的なビットの使用法は、上
記の識別ができるものであれば何でもよく、例えば、Z
1の先頭ビットが“1”ならば同期転送モード、“0”
ならば非同期転送モードとしてもよく、設計の際に任意
に選択できるものである。
【0025】
【発明の効果】同期転送モードと非同期転送モードに共
通となるスケジュール制御部を設定し、これにより両転
送モードを整合し、両転送モードの識別は物理伝送フレ
ーム上のオーバヘッド部に設定された転送モード識別子
を用いて行うことにより、同期転送モードと非同期転送
モードに対応したセルフヒーリング・リング方式が実現
できる。さらに、同期転送モード、非同期転送モードの
両転送モードとも、非同期転送モード用の制御・OAM
情報転送網を用いて、制御情報を転送することにより、
非同期転送モード用パス網に限定されず、同期転送モー
ド用パス網においても、ネットワークの効率的な運用や
高速、大容量の制御情報の転送が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における同期転送モードと非同期転送モ
ードが共存する環境下におけるセルフヒーリング・リン
グ方式の正常時の情報の流れを示す図である。
【図2】本発明における同期転送モードと非同期転送モ
ードが共存する環境下におけるセルフヒーリング・リン
グ方式の故障時の情報の流れを示す図である。
【図3】ノード内の構成図である。
【図4】同期転送モードと非同期転送モードの物理伝送
フレームの多重化の概念図である。
【図5】物理伝送フレームのオーバヘッド部のビット構
成を示す図である。
【図6】分岐挿入型多重システム(ADM)を説明する
図である。
【図7】クロスコネクトを説明する図である。
【図8】従来の同期転送モードにおけるセルフヒーリン
グ・リング方式の正常時の情報の流れを示す図である。
【図9】従来の同期転送モードにおけるセルフヒーリン
グ・リング方式の故障時の情報の流れを示す図である。
【符号の説明】
1〜8 伝送路 10、20、30、40 ノード 11、21、31、41、220 同期転送モード用の
分岐挿入型多重システム 12、32、221、222 同期転送モード用のセレ
クタ 13、23、33、43、210 非同期転送モード用
の分岐挿入型多重システム 14、34、211、212 非同期転送モード用のセ
レクタ 15、35、200 スケジュール制御部 60 送信側ユーザ(同期転送モード) 61 送信側ユーザ(非同期転送モード) 62 受信側ユーザ(同期転送モード) 63 受信側ユーザ(非同期転送モード) 64、65 制御情報終端装置 101〜106 パス 215、216 スイッチ 213、214 バッファ 231、234 デマルチプレクサ 232、233 マルチプレクサ 217、218 インターフェースカード
フロントページの続き (72)発明者 倉上 弘 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−292040(JP,A) 前田洋一、笹川正明、”SDH環境下 におけるATM網構成法”、電子情報通 信学会技術研究報告、CS89−92〜99、 1990年1月23日 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 12/437

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同期転送モードと非同期転送モードが共
    存するリング型ネットワークのセルフヒーリング・リン
    グ方式において、各ノードに、同期転送モード用の分岐
    挿入型多重システム(ADM)と、非同期転送モード用
    の分岐挿入型多重システム(ADM)と、両転送モード
    の整合を行う共通のスケジュール制御部を具備させ、物
    理伝送フレーム上のオーバヘッド部に転送モード識別子
    を設定し、ノード間の転送モードの識別を上記転送モー
    ド識別子を用いて行い、網故障時には各転送モードに対
    応した分岐挿入型多重システム(ADM)付随のセレク
    タに当該転送モードの故障復旧動作を行わせることによ
    り、両転送モードにおいて故障復旧を可能とするように
    したことを特徴とする同期・非同期転送モード対応型セ
    ルフヒーリング・リング方式
  2. 【請求項2】 請求項1記載の同期・非同期転送モード
    対応型セルフヒーリング・リング方式において、ノード
    間を転送される制御情報を、同期・非同期転送モードの
    両モードとも、非同期転送モード用の制御・OAM情報
    転送網を用いて転送することを特徴とする同期・非同期
    転送モード対応型セルフヒーリング・リング方式
JP773493A 1993-01-20 1993-01-20 同期・非同期転送モード対応型セルフヒーリング・リング方式 Expired - Fee Related JP3151768B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP773493A JP3151768B2 (ja) 1993-01-20 1993-01-20 同期・非同期転送モード対応型セルフヒーリング・リング方式

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP773493A JP3151768B2 (ja) 1993-01-20 1993-01-20 同期・非同期転送モード対応型セルフヒーリング・リング方式

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06216922A JPH06216922A (ja) 1994-08-05
JP3151768B2 true JP3151768B2 (ja) 2001-04-03

Family

ID=11673940

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP773493A Expired - Fee Related JP3151768B2 (ja) 1993-01-20 1993-01-20 同期・非同期転送モード対応型セルフヒーリング・リング方式

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3151768B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3164994B2 (ja) * 1995-02-27 2001-05-14 株式会社日立製作所 Atm網とノード装置および故障通知制御方法
JP3259126B2 (ja) 1995-09-26 2002-02-25 富士通株式会社 リング伝送システム及び該システムのスケルチ方法

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
前田洋一、笹川正明、"SDH環境下におけるATM網構成法"、電子情報通信学会技術研究報告、CS89−92〜99、1990年1月23日

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06216922A (ja) 1994-08-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3371948B2 (ja) 情報通信方法およびsonet回線交換リング用ノード
US6301254B1 (en) Virtual path ring protection method and apparatus
EP0573217B1 (en) Dual hubbing in a bidirectional line-switched ring transmission system
JP3264803B2 (ja) 固定長セルをサポートしたアド・ドロップ多重化装置
US6147968A (en) Method and apparatus for data transmission in synchronous optical networks
EP0875123B1 (en) Atm network with ring architecture
US7773612B2 (en) Networking controller, device and communication network system of asynchronous transfer mode
CA2148356C (en) Establishing telecommunications call paths in broadband communication networks
US7170852B1 (en) Mesh with projection channel access (MPCA)
US7339936B2 (en) Switching device for telecommunication networks
KR100318145B1 (ko) 협소대역 통신용 atm 망
JP2002057738A (ja) フレーム転送装置、フレーム転送方法、フレーム転送システム
WO2000076261A1 (en) PROTECTION ARCHITECTURE FOR VIRTUAL CHANNEL CONNECTIONS (VCCs) IN A TELECOMMUNICATIONS NETWORK
US6473397B1 (en) Add/drop multiplexer and method, and Bi-directional line switcher ring featuring such multiplexers
US20020065073A1 (en) Extended-cell communication network and transmission apparatus
Veitch et al. ATM network resilience
US20040221058A1 (en) Nested protection switching in a mesh connected communications network
Van Landegem et al. A self-healing ATM network based on multilink principles
JP3151768B2 (ja) 同期・非同期転送モード対応型セルフヒーリング・リング方式
KR100306171B1 (ko) 원거리 통신 스위칭 장비에서 기능 및 모듈 리던던시를제공하기 위한 방법 및 장치
US20030142678A1 (en) Virtual path ring protection method and apparatus
EP1703677B1 (en) Access line termination system, access line termination device and transmission control method
JP3301565B2 (ja) リング伝送装置
US20050068986A1 (en) Universal switching centre, method for executing a switching task, input unit, output unit and connecting unit
US6804268B1 (en) Method and apparatus for multi-access transmission

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees