JP3024565B2 - テニスラケット - Google Patents

テニスラケット

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JP3024565B2
JP3024565B2 JP8236509A JP23650996A JP3024565B2 JP 3024565 B2 JP3024565 B2 JP 3024565B2 JP 8236509 A JP8236509 A JP 8236509A JP 23650996 A JP23650996 A JP 23650996A JP 3024565 B2 JP3024565 B2 JP 3024565B2
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tennis racket
synthetic resin
prepreg
prepreg sheet
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豊武 松岡
恭彦 高橋
忠利 山田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は繊維強化合成樹脂製
のテニスラケットに係り、特に振動吸収性に優れたテニ
スラケットに関する。
【0002】
【従来の技術】繊維強化合成樹脂製のテニスラケットを
製造する場合、芯材の回りにプリプレグシートを積層
し、これを金型内に配置し、加熱する。プリプレグシー
ト中の合成樹脂が熱硬化性合成樹脂であるときには、こ
の加熱によりプリプレグシートが硬化し、且つ各プリプ
レグシートの合成樹脂硬化層同士が強固に結合する。プ
リプレグシート中の合成樹脂が熱可塑性合成樹脂であれ
ば、加熱により各プリプレグシート中の合成樹脂が可塑
化及びプリプレグシート界面で相溶し、その後冷却され
ることにより合成樹脂が硬化し、各プリプレグシートの
合成樹脂硬化層同士が結合したテニスラケットとなる。
【0003】このような繊維強化合成樹脂製のテニスラ
ケットにおいて、使用する繊維材料の種類及び分布をフ
ェース部とシャフト部及びグリップ部とで異ならせるこ
とにより、シャフト部及びグリップ部をフェース部より
も高剛性とし、反発性能を向上させると共に振動吸収性
が損なわれないようにすることが特開平5−96030
号公報に記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平5−960
30号公報のテニスラケットは、繊維材料をフェース部
において少なくし、該フェース部の剛性をシャフト部及
びグリップ部よりも低くすることによって振動を吸収す
るものであるが、このように単に繊維を減らして剛性を
低くするだけでは振動吸収性向上もさほどのものとはな
らない。
【0005】本発明は、振動吸収性に著しく優れたテニ
スラケットを提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のテニスラケット
は、繊維材料と合成樹脂材料とを含むプリプレグを複数
枚積層し、各プリプレグシートの合成樹脂同士が結合す
るように硬化処理してなるテニスラケットにおいて、該
テニスラケットの一部においては、各プリプレグシート
の合成樹脂が硬化してなる硬化層同士の結合力が他の部
分における硬化層同士の結合力よりも低いことを特徴と
するものである。
【0007】かかるテニスラケットにおいては、硬化層
同士の結合力が低い硬化層界面において硬化層が界面に
沿って変位し、これによって振動が吸収される。本発明
は、このような層間変位を利用して振動を吸収するた
め、従来に比べて振動吸収量が格段に多いものとなる。
【0008】本発明では、重なり合うプリプレグシート
の合成樹脂材料を両者の結合力が低くなるように異なら
せ、これによって結合力の低い部分を形成するのが好ま
しい。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は実施の形態に係るテニスラ
ケットのプリプレグシートの配置図、図2はこのテニス
ラケットの正面図である。このテニスラケット1は、フ
ェース部2、シャフト部3及びグリップ部4よりなる。
【0010】このテニスラケット1は、繊維及び合成樹
脂を含んでなるプリプレグシートを用いて製作されてい
る。この実施の形態においては、内層側より第1層〜第
5層のプリプレグシート11〜15を積層している。各
プリプレグシートは、図1(b)のように芯材20に積
層され、テニスラケット形状とされる。
【0011】第2層のプリプレグシート12はフレーム
部の一部に配置されている。この第1層のプリプレグシ
ート11と第3層〜第5層のプリプレグシート13〜1
5を構成する合成樹脂は同一又はなじみの良いものであ
り、第2層のプリプレグシート12の合成樹脂はこれら
とはなじみの悪いものが用いられている。
【0012】各プリプレグシート11〜15を芯材20
の回りに積層し、これを金型のフレーム形状のキャビテ
ィ内に配置し加熱することによりテニスラケットが製造
される。
【0013】前記の通り、重なり合うプリプレグシート
中の合成樹脂を同一としたり、なじみの良いものとする
ことにより、硬化層同士が強固に結合する。また、重な
り合うプリプレグシート中の合成樹脂をなじみの悪いも
のとすることにより、硬化層同士の結合を低くすること
ができる。従って、第1図のようにして製造されたテニ
スラケットは、シャフト部3の部分のプリプレグシート
12とプリプレグシート11,13間において硬化層結
合力が低くなる。そして、フェース部でボールをヒット
したときに該シャフト部において層間変位が生じ、優れ
た振動吸収作用が得られる。
【0014】本発明において、合成樹脂としてはエポキ
シ、ポリウレタン、ポリエステル、ナイロンなどが好適
である。なお、重なり合うプリプレグシート中の合成樹
脂を同種類のものとすることにより、それらの結合がき
わめて強固なものとなる。
【0015】また、なじみが特に悪い組み合わせとして
は、エポキシとポリウレタン、エポキシとナイロンが挙
げられるが、異種の合成樹脂であれば、比較的なじみは
悪いものとなる。
【0016】繊維材料としては、カーボン繊維、ボロン
繊維、アルミナ繊維、超極細鉄線、Ti−Si−C−O
系繊維(商品名チラノ繊維)、芳香族ポリアミド繊維、
芳香族ポリエステル繊維、超高分子ポリエチレン繊維、
ガラス繊維などを用い得る。
【0017】なお、本発明では硬化層間の結合力が低い
部分をフェース部(とくにフェースサイド部)に配置し
ても良い。
【0018】
【実施例】
(実施例1)第1図に示すように、カーボン繊維含有プ
リプレグシート11〜15を積層し、第2図に示すテニ
スラケット1を製造した。カーボン繊維の引張弾性率は
24ton/mm2 である。加熱条件は150℃×30
minとした。なお、第1図の0,400,600,8
00は、ヘッド部の先端からの距離(フレームに沿う道
のり)を示している(単位mm)。
【0019】(比較例1)実施例1において、合成樹脂
をすべてエポキシとした他は同様にして従来例に係るテ
ニスラケットを製造した。
【0020】このようにして製造した実施例1及び比較
例1のテニスラケットについて、振動吸収性を次のよう
にして測定した。即ち、ラケットグリップ部に加速度セ
ンサーを取り付け、打撃時の振動波形を測定した。
【0021】その結果、振動の振幅が最大値の1/10
になるまでに要する時間は、実施例1では比較例1の1
/2以下であることが認められ、実施例1のテニスラケ
ットは比較例1よりも振動吸収性が著しく高いことが認
められた。
【0022】
【発明の効果】以上の通り、本発明のテニスラケット
は、合成樹脂硬化層の層間変位によって振動を吸収する
ようにしたものであり、振動吸収性に著しく優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)図は実施の形態に係るテニスラケットの
プリプレグシートの説明図であり、(b)図はテニスラ
ケットの製造方法の説明図である。
【図2】実施の形態に係るテニスラケットの正面図であ
る。
【符号の説明】
1 テニスラケット 2 フェース部 3 シャフト部 4 グリップ部 11,12,13,14,15 プリプレグシート 20 芯金
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−96030(JP,A) 特開 平7−236711(JP,A) 特開 平3−162874(JP,A) 特開 平9−108385(JP,A) 特開 平9−313650(JP,A) 実開 昭63−154051(JP,U) 実開 平5−53670(JP,U) 実開 平5−58164(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A63B 49/10 B29C 70/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維材料と合成樹脂材料とを含むプリプ
    レグを複数枚積層し、各プリプレグシートの合成樹脂同
    士が結合するように硬化処理してなるテニスラケットに
    おいて、 該テニスラケットの一部においては、各プリプレグシー
    トの合成樹脂が硬化してなる硬化層同士の結合力が他の
    部分における硬化層同士の結合力よりも低いことを特徴
    とするテニスラケット。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記一部におけるプ
    リプレグシートを構成する合成樹脂材料の種類がプリプ
    レグシート同士で異なることにより、硬化層同士の結合
    力が他の部分よりも低いものとなっていることを特徴と
    するテニスラケット。
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