JP3024479U - 飲料缶用のキャップ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、一般家庭等で飲料缶用として使用
する衛生的に飲料できて、閉栓時内容飲料液のこぼれ
や、飲料中、開口孔の孔縁で指とか口を負傷することな
い便利な飲料缶用のキャップに関する。 【構成】飲料缶の缶縁に冠合し得る径で略皿形状のキャ
ップ本体に於て、缶への嵌着時、プルタブ付蓋の開蓋に
よる開口孔５に対応し得る位置に設けたストロー挿入部
と、キャップ本体の下面に設けた缶周縁部に嵌着する圧
嵌部と、キャップ本体の上部に設けた前記ストロー挿入
部の閉塞用栓体とより構成する。本考案は、キャップ本
体に設ける圧嵌部は、缶径に異るものに対応し得るよう
に、寸法の異るものを複数形成する場合と、キャップ本
体の上面に不使用ストローの保持部を設ける場合とがあ
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、一般家庭等で飲料缶用として使用する衛生的に飲料できて、閉栓時 内容飲料液のこぼれや、飲料中、開口孔の孔縁で指とか口を負傷することない便 利な飲料缶用のキャップに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、ジュース等を充填した飲料缶は、スティール又はアルミニュウム製の缶 体にジュース等が充填され、その充填口にプルタブ付蓋を備える蓋板が縁巻き、 或は、熔着させて取付けたもので、充填されたジユース等を飲む場合は、前記プ ルタブを持ってこれの蓋を開け、その開口孔に口を当てて直接飲か、或は開口孔 にストローを挿入して飲むものであった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、前記開口孔より直接飲む場合は、缶縁に口を当て飲むので、きわめて 不衛生であるし、又、鋭利な開口孔の縁で口を切ったり、指先等を切ったりする 負傷事故もあった。更に車両等の乗り物内で飲料し、その飲みかけた物を乗り物 内に置いた場合、乗り物が揺動したときや、急停止したときに転倒して、開口孔 よりこぼれる出て乗り物内を汚すこともあるし、更にドライバーが運転中、飲料 するとき、直接口に当てた飲料缶で前方が見えず危険で交通事故を伴うものであ った。この様なことは開口孔にストローを挿入した場合も同様で、飲みかけた飲 料缶を乗り物内に置いた場合、乗り物の揺動や、急停止したときに転倒して、開 口孔よりそのままこぼれる出て乗り物内を汚したり、衣服などを汚す等の問題点 があった。更に、寝たきりの病人等が飲料缶を使用する場合も、例えストローが 挿入されていても、誤って缶を転倒したとき開口孔より内容液がこぼれ出るなど の不便をきたすものであった。

【０００４】 本考案は、前記した従来の課題を解消するためになされたもので、その目的と するところは、缶縁に冠合するキャップ本体に、缶への嵌着時、プルタブ付蓋に よる開口孔に対応し得る位置に設けたストロー挿入部と、キャップ本体の下面に 設けた缶周縁部に嵌着する圧嵌部と、キャップ本体の上面に設けた前記ストロー 挿入孔の閉塞用栓体とを備えて、飲料缶用として使用したとき衛生的に飲料でき て、閉栓時充填液のこぼれや、飲料中、開口孔の孔縁で口とか指を負傷すること なく幼児等でも安心して飲料できる便利な飲料缶用のキャップの提供にある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

叙上の目的を達成するための本考案に係る飲料缶用のキャップの手段は、飲料 缶１の缶縁に冠合し得る径で略皿形状のキャップ本体２に於て、缶への嵌着時、 プルタブ３付蓋４の開蓋による開口孔５に対応し得る位置に設けたストロー挿入 部６と、キャップ本体２の下面に設けた缶周縁部７に嵌着する圧嵌部８と、キャ ップ本体２の上部に設けた前記ストロー挿入部６の閉塞用栓体９とより構成され 、更に本考案は、キャップ本体２に設ける圧嵌部８は、缶径に異るものに対応し 得るように、寸法の異るものを複数形成する場合はと、キャップ本体２の上面に 不使用ストロー１０の保持部１４を設ける場合とがある。

【０００６】

【作用】

前記構成に基づく本考案の飲料缶用のキャップを使用する場合は、飲料缶１に 付ているプルタブ３を持ってこれの蓋４を開けてから、缶の上端にキャップ本体 ２を冠合しながら、缶周縁部７にキャップ本体２の圧嵌部８を緊密に嵌めて、こ れのストロー挿入部６を前記開口孔５に位置合せした後に、ストロー挿入部６に ストロー１０を差し込みこれによって缶内の飲料液を飲むもので、飲料を一旦中 断する場合は、前記ストロー１０を抜き出してストロー挿入部６を閉塞用栓体９ で閉じ、例へ転倒しても充填液がこぼれ出ないようにする。

【０００７】 本考案のキャップは、缶径の異なるものでも、キャップ本体２に設ける圧嵌部 ８を缶径に異るものに対応し得るように、寸法の異るものを複数形成することに よって、圧嵌部８を所望に選択対応して種々の飲料缶１にも使用できる。

【０００８】 更に、キャップ本体２の上面に不使用ストロー１０の保持部１４を設けること によって、飲料を一旦中断した場合、前記ストロー１０を抜き出して前記ストロ ー１０の保持部１４に取付けておき、ストロー挿入部６を閉塞用栓体９で閉じる 。再度缶内の飲料液を飲む場合は、開栓後、前記保持部１４に支持させたストロ ー１０を外してストロー挿入部６より差し、そのまま飲料缶１の開口孔５に差し 込んで缶内の内容液を飲む。

【０００９】

【実施例】

次に本考案に係る飲料缶用のキャップの実施例を図面に基づいて説明すると、 図１はキャップの縦断面図、図２は平面図、図３はストローを挿入した使用状態 を示す断面図、図４は図３に於けるＸ−Ｘ線の横断面図、図５は閉栓状態の要部 構成を示す拡大断面図を示し、キャップＡは、飲料缶１の缶縁に冠合し得る径で 略皿形状のキャップ本体２に於て、缶嵌着時、プルタブ３付蓋４の開蓋による開 口孔５に対応し得る位置に設けたストロー挿入部６と、キャップ本体２の下面に 設けた缶周縁部７に嵌着する圧嵌部８と、キャップ本体２の上面に設けた前記ス トロー挿入部６の閉塞用栓体９とより構成し、キャップ本体２は、抗菌プラスチ ック製で一定の深さを有する円形の皿形状とし、且つ飲料缶１の缶縁に冠着し得 る径に成形される。

【００１０】 次にキャップ本体２に設けたストロー挿入部６は、円形のキャップ本体２に於 ける円の中心より偏心位置、即ち缶嵌着時、プルタブ３付蓋４の開蓋による開口 孔５に対応し得る位置え開口させると共に、挿入したストロー１０が安定保持で きるように筒状としてある。

【００１１】 次にキャップ本体２の下面に設けた圧嵌部８は、稍内方につぼまる缶径に見合 う突縁状として缶嵌合時、缶周縁部７に圧嵌する構成とし水密並に気密性の高い 嵌着を可能とし、且つこの圧嵌部８は缶径に異るものに対応し得るように、直径 の異る圧嵌部８´も形成してあって、小径缶に見合う缶径で稍内方につぼまる突 縁状としてある。

【００１２】 図１から図５に示すように前記キャップ本体２の上面に設けた嵌脱自在のスト ロー挿入部６の閉塞用栓体９は、一端部側をキャップ本体２へ回動自在に取付け た取付け片１１の他端側に突設したストロー挿入部６へ圧嵌し得る突起とし、且 つ栓体周部に突条１２を形成して閉栓時、ストロー挿入部６の孔内周に形成した 凹条部１３に密嵌して水密性・気密性を保持する場合と、図６に示すようにキャ ップ本体２の一側周端に本体２と一体に形成し、且つ栓体を断面台形状とし、又 、ストロー挿入部６の開口を逆台形として、栓体の楔状嵌合を可能とする場合が ある。

【００１３】 更に、キャップ本体２の上面に設けた不使用ストロー１０の保持部１４は、断 面Ｃ形の突条として閉栓する時、ストロー挿入部６より抜いたストロー１０を挟 持して再使用を可能とする。

【００１４】 以上、前記実施例による飲料缶用のキャップを使用する場合は、予め飲料缶１ に付ているプルタブ３を持って蓋４を開けてから、飲料缶１の上端にキャップ本 体２を冠合し、その缶周縁部７にキャップ本体２の圧嵌部８を緊密に嵌めて、キ ャップ本体２のストロー挿入部６を前記開口孔５に位置合せした後に、ストロー 挿入部６よりストロー１０を差し込んで飲料缶１内の飲料液を飲むもので、飲料 を一旦中断する場合は、前記ストロー１０を抜き出してストロー挿入部６を閉塞 用栓体９で閉じて転倒しても充填液がこぼれ出ないようにする。 又、小径缶などの缶径の異なるものでも、前記圧嵌部８より内方に設けた圧嵌 部８´を利用して、これを缶周縁部７に嵌めて前記と同様に使用する。 更に、キャップ本体２の上面に不使用ストロー１０の保持部１４を設けてある から、飲料を一旦中断した場合、前記ストロー１０を抜き出して前記ストロー１ ０の保持部１４に取付けておき、ストロー挿入部６を閉塞用栓体９で閉じる。再 度缶内の飲料液を飲む場合は、開栓後、前記保持部１４に支持させたストロー１ ０を外してストロー挿入部６より差し、これを飲料缶１の開口孔５に差し込んで 缶内の内容液を飲む。

【００１５】

【考案の効果】

前記のように本考案に係る飲料缶用のキャップは、飲料缶の缶縁に冠合し得る 径で略皿形状のキャップ本体に於て、缶嵌着時、プルタブ付蓋の開蓋による開口 孔に対応し得る位置に設けたストロー挿入部と、キャップ本体の下面に設けた缶 周縁部に嵌着する圧嵌部と、キャップ本体の上面に設けた前記ストロー挿入部の 閉塞用栓体とより構成するものであるから、このキャップを使用してストローで 飲料缶の内容液を飲んだ場合、プルタブ付蓋による飲料用の開口孔であっても、 直接、飲料缶に口を当ることはないので、きわめて衛生的であるし、又、飲料缶 の鋭利な開口孔の縁で口を切ったり、指先等を切ったりする負傷事故も皆無とな る。更に車両等の乗り物内で飲料し、その飲みかけた飲料缶を乗り物内に置く場 合は、ストローを抜きストロー挿入部を閉塞用栓体で密閉することで、例へ乗り 物が揺動したときや、急停止したときに飲料缶が転倒しても、開口孔より内容液 はこぼれる出ることはないので、該こぼれに起因する乗り物内を汚すこともない し、更に、ドライバーが運転中に本考案のキャップを使用した飲料缶にて飲料し た場合でも飲料缶によって前方が見ずらくなることもないので、危険性も少く事 故の抑制に寄与するし、寝たきりの病人が飲料缶のジュース等を飲料する場合も 前記と同様に、こぼれのない衛生的な飲料を可能とする等の特有の効果がある。

【００１６】 更に本考案に於けるキャップ本体に設ける圧嵌部は、缶径に異るものに対応し 得るように、寸法の異るものを複数形成することにより、缶径の異る内容量の少 い小径缶であっても使用できて、前記と同様に衛生的で、こぼれのない安全な飲 料を行うことのできる実施上の効果がある。

【００１７】 又、キャップ本体の上面に不使用ストローの保持部を設けることにより、飲み かけた飲料缶を保管等で置く場合、使用したストローを前記保持部に止めておく ことができるので、ストローの再使用或は例へ車中の使用でも乗り物が揺動した ときや、急停止したときにストローが紛失するような不便を解消することのでき る実施上の効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る飲料缶用のキャップの実施例を示
す縦断正面図である。

【図２】同実施例による飲料缶用のキャップの平面図で
ある。

【図３】同実施例の使用状態を示す拡大断面図である。

【図４】図３に於けるＸ−Ｘ線の横断面図である。

【図５】同実施例による閉栓状態の要部構成を示す断面
図である。

【図６】キャップ本体の他の実施例を示す断面図であ
る。

【符号の説明】

１ 飲料缶 ２ キャップ本体 ３ プルタブ ４ 蓋 ５ 開口孔 ６ ストロー挿入部 ７ 缶周縁部 ８、８´ 圧嵌部 ９ 閉塞用栓体 １０ ストロー １４ 保持部

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 飲料缶１の缶縁に冠合し得る径で略皿形
   状のキャップ本体２に於て、缶への嵌着時、プルタブ３
   付蓋４の開蓋による開口孔５に対応し得る位置に設けた
   ストロー挿入部６と、キャップ本体２の下面に設けた缶
   周縁部７に嵌着する圧嵌部８と、キャップ本体２の上部
   に設けた前記ストロー挿入部６の閉塞用栓体９とより構
   成することを特徴とした飲料缶用のキャップ。
2. 【請求項２】 キャップ本体に設ける圧嵌部８は、缶径
   に異るものに対応し得るように、寸法の異るものを複数
   形成したことを特徴とする請求項１記載の飲料缶用のキ
   ャップ。
3. 【請求項３】 キャップ本体２の上面に不使用ストロー
   １０の保持部１４を設けたことを特徴とする請求項１又
   は２記載の飲料缶用のキャップ。