JP3024476U

JP3024476U - ネックレス

Info

Publication number: JP3024476U
Application number: JP1995013253U
Authority: JP
Inventors: 政文里吉
Original assignee: 株式会社備徳
Priority date: 1995-11-09
Filing date: 1995-11-09
Publication date: 1996-05-21
Anticipated expiration: 2001-11-09

Abstract

(57)【要約】【課題】製造が容易であり、強度が強く、かつ、形状
があまり限定されないネックレスを提供する。【解決手段】本考案のネックレスは、１つの貫通孔１
ａをそれぞれ形成され球面体または多面体である複数の
石１と、これらの石１の各別の貫通孔１ａを貫通し両端
部が溶着材２で溶着された複数の輪状部材３と、これら
の輪状部材３を連結する複数の連結部材４とを有する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、複数の石を有するネックレスに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、１つの貫通孔をそれぞれ形成された複数の天然石と、これらの石の貫通孔に繊維からなる糸を挿通してなるネックレスが知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、従来のネックレスにおいては、繊維からなる糸を用いているから、強度があまり強くないと共にネックレスの形状が限定されるという問題がある。

【０００４】本考案の目的は、製造が容易であり、強度が強く、かつ、形状があまり限定されないネックレスを提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、前記の課題を解決するために、１つの貫通孔をそれぞれ形成され球面体または多面体である複数の石と、これらの石の各別の貫通孔を貫通し両端部が溶着材で溶着された複数の輪状部材と、これらの輪状部材を連結する複数の連結部材とを有することを特徴とする。

【０００６】

【考案の実施の形態】

次に、本考案の実施の形態を図面に基いて詳細に説明する。図１は、本考案の実施の形態を示す一部切欠斜面図である。図２は、本考案の実施の形態の要部を示す断面図である。図１および図２に示すように、本考案のネックレスは、１つの貫通孔１ａをそれぞれ形成され球面体である複数の石１と、これらの石１の各別の貫通孔１ａを貫通し両端部が溶着材２で溶着された複数の輪状部材３と、これらの輪状部材３を連結する複数の連結部材４とを有する。前記輪状部材３および連結部材４は、金又はプラチナなどで形成されている。前記輪状部材３は、塑性変形が可能な材料で形成したほうが良い。前記溶着材２は、金と亜鉛からなる金合金などで構成されている。

【０００７】図２に示すように、前記連結部材４は、曲がった連結棒４ａと、この連結棒４ａの両端部に固設された穴を有する小輪部４ｂとからなる。ひとつの輪状部材３が連結部材４の一方の小輪部４ｂを貫通し、かつ、この輪状部材３と隣り合った他の輪状部材３が前記連結部材４の他方の小輪部４ｂを貫通している。

【０００８】前記石１は、ルビー、サファイア、エメラルド、メノウ、オニキス、クリソおよびサンゴ等の天然石または合成石で形成されている。前記石１は、直径がほぼ３〜１０ｍｍであり、前記貫通孔１ａは、直径がほぼ０．８〜１．５ｍｍである。前記石１と貫通孔１ａと前記輪状部材３と前記連結部材４の大きさと形状を選定することにより、ネックレスの形状を変えることができる。なお、前記石１は、多面体に形成してもよい。

【０００９】図１に示すように、前記石１と前記輪状部材３と連結部材４とは、ネックレス本体５を構成している。このネックレス本体５の一端部の輪状部材３には、連結輪金具６が取り付けられている。また、前記ネックレス本体５の他端部の輪状部材３には、２つの連結輪金具７を介して一部が切り欠かれた連結リング管８が取り付けられている。この連結リング管８には、切欠部を閉塞および開放することができる開閉ピン９が押圧用のスプリンング（図示せず）を介して設けられている。

【００１０】この開閉ピン９には、突片９ａが連結リング管８の外方に突出するように設けられている。この突片９ａを指で操作して開閉ピン９をスプリンングに抗して移動することにより、連結リング管８の切欠部を開放してこの切欠部から前記連結輪金具６の一部を挿入してから、突片９ａから指を離すと開閉ピン９がスプリンングの押圧力により移動されて連結リング管８の切欠部を閉塞する。この場合に、ネックレス本体５は、両端部が連結リング管８と連結ピン９と連結輪金具６とにより連結された状態となる。ネックレス本体５は、連結ピン９と連結輪金具６とを前記と反対の操作をすることにより、両端部を離すことができる。

【００１１】なお、前記輪状部材３は、図示した形状に限定されるものでなく、楕円形などの種々の形状でよい。また、図１に示すように、前記輪状部材３に、中央部に貫通孔を有する多面体１０を取り付けてもよい。この多面体１０は、金またはプラチナからなり、貫通孔に輪状部材３を挿通することによりこの輪状部材３に取り付けられる。また、前記輪状部材３に連結部材４でさらに１または複数の輪状部材３を連結してもよい。さらに、前記連結部材４は、図示した形状に限定されるものでなく、種々の形状でよい。

【００１２】次に、本考案のネックレスの製造方法を図３乃至図９および図１に基いて詳細に説明する。先ず、図３に示すように、複数の石１にそれぞれ１つの貫通孔１ａを形成する。図４に示すように、一箇所が切断された複数の切断輪状部材３´を形成する。次に、図５に示すように、前記切断輪状部材３´の両端部を拡げてこの切断輪状部材３´の一端部を前記石１の貫通孔１ａに挿通する。図６に示すように、両端部にそれぞれ穴を有する複数の連結部材４を形成する。

【００１３】次に、図７に示すように、前記切断輪状部材３´の両端部を拡げてこの切断輪状部材３´の一端部を前記連結部材４の一端部の穴に挿通する。次に、図８に示すように、前記切断輪状部材３´と隣り合う切断輪状部材３´の端部を拡げてこの切断輪状部材３´の一端部を前記連結部材４の他端部の穴に挿通する。

【００１４】次に、図９に示すように、前記切断輪状部材３´の両端部を溶着材２で溶着して輪状部材３を形成する。前記切断輪状部材３´の両端部を溶着材２で溶着するには、ウエルダー（溶着加熱器又はろう付け器）で溶着材を加熱溶融しこの加熱溶融した溶着材を、切断輪状部材３´の両端部を接近した状態で切断輪状部材３ ´の両端部に付着する。

【００１５】このようにして、図１に示すように、前記ネックレス本体５を製造した後に、ネックレス本体５の一端部の輪状部材３に、前記連結輪金具６を取り付け、また、ネックレス本体５の他端部の輪状部材３に、２つの前記連結輪金具７を介して前記連結リング管８を取り付ける。

【００１６】なお、複数の石１にそれぞれ１つの貫通孔１ａを形成する工程と、一箇所が切断された複数の切断輪状部材３´を形成する工程と、両端部にそれぞれ穴を有する複数の連結部材４を形成する工程は、いずれが先であってもよく、また、同時に実施してもよい。

【００１７】また、前記切断輪状部材３´の両端部を拡げてこの切断輪状部材３´の一端部を前記連結部材４の一端部の穴に挿通する工程と、前記切断輪状部材３´と隣り合う切断輪状部材３´の端部を拡げてこの切断輪状部材３´の一端部を前記連結部材４の他端部の穴に挿通する工程の後に、前記切断輪状部材３´の両端部を拡げてこの切断輪状部材３´の一端部を前記石１の貫通孔１ａに挿通してもよい。

【００１８】

【考案の効果】

本考案によれば、製造が容易であり、強度が強く、かつ、形状があまり限定されないネックレスが得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施の形態を示す一部切欠斜面図であ
る。

【図２】図１の実施の形態の要部を示す断面図である。

【図３】本考案のネックレスの製造方法を説明するため
の図である。

【図４】本考案のネックレスの製造方法を説明するため
の図である。

【図５】本考案のネックレスの製造方法を説明するため
の図である。

【図６】本考案のネックレスの製造方法を説明するため
の図である。

【図７】本考案のネックレスの製造方法を説明するため
の図である。

【図８】本考案のネックレスの製造方法を説明するため
の図である。

【図９】本考案のネックレスの製造方法を説明するため
の図である。

【符号の説明】

１石１ａ貫通孔２溶着材３輪状部材３´ 切断輪状部材４連結部材

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】１つの貫通孔をそれぞれ形成され球面体
または多面体である複数の石と、これらの石の各別の貫
通孔を貫通し両端部が溶着材で溶着された複数の輪状部
材と、これらの輪状部材を連結する複数の連結部材とを
有することを特徴とするネックレス。
【請求項２】請求項１に記載のネックレスにおいて、
前記石は天然石であることを特徴とするネックレス。
【請求項３】請求項１に記載のネックレスにおいて、
前記石は合成石であることを特徴とするネックレス。