JP3024216B2 - インダン部分を含むポリベンゾアゾールポリマー - Google Patents

インダン部分を含むポリベンゾアゾールポリマー

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JP3024216B2 JP3508583A JP50858391A JP3024216B2 JP 3024216 B2 JP3024216 B2 JP 3024216B2 JP 3508583 A JP3508583 A JP 3508583A JP 50858391 A JP50858391 A JP 50858391A JP 3024216 B2 JP3024216 B2 JP 3024216B2
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    • C08G73/22Polybenzoxazoles
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ポリベンゾアゾールポリマー及びそれを含
む膜に関する。
気体分離膜は、混合物中の1種の気体を混合物中の他
のものよりも速い速度で、高圧領域から低圧領域へ拡散
させることにより気体の混合物を分離する。その結果、
膜の低圧側に拡散の速い気体の濃厚な流れが、そして膜
の高圧側に拡散の遅い気体の濃厚な流れが得られる。気
体分離膜は、膜全体が溶液拡散メカニズムにより移動し
た密なポリマーである等方性、又は密なポリマースキン
が同じポリマーの多孔質層に結合した非対称、又は1つ
のポリマーの密な層が他のポリマーの多孔質層に結合し
た複合体膜であってよい。非対称及び複合体膜におい
て、多孔質ポリマーは膜を支え、そして非気体不純物を
濾過するように作用するが、それは通常気体の分離を助
けない。この機能は非対称膜の密なスキン又は複合体膜
の密な識別層により達成される。
気体分離膜の分離特性は、典型的には透過性、流束及
び選択性により特徴付けられる。特定の気体に対する膜
の透過性はバレル(Barrer)(Ba)の単位により測定さ
れる。1バレルは以下のように規定される。
膜の流束は特定の気体が膜を透過する速度である。こ
れは膜の厚さで透過性を割ったものに等しい。標準流束
ユニットは、典型的には以下のものである。
選択性は、遅い透過気体の透過性又は流束で割った速
い透過気体の透過性又は流束である。これは単位のない
測定値である。
膜は、膜を選択的に通過する気体に関して高い選択性
及び高い流束を有することが望ましい。しかし、選択性
を高める膜の改良が逆に流束を低下させることがわかっ
た。また、膜が引き裂けを起こすことなく取扱い及び用
いることのできる薄い膜を形成するに十分な強度を有す
ることも望ましい。さらに望ましい特性は、高い高温安
定性並びに通常の有機溶剤、汚染物及び蒸気に対する耐
性を含む。
高い透過性、高い流束、高い強度、高い連続使用温度
及び/又は通常の有機溶剤及び蒸気に対する高い耐性を
2つ以上有するポリマーは要求されている。
本発明の一態様は、下式 (上式中、各Zは独立に、(i)酸素原子又は(ii)硫
黄原子のいずれか1つであり、 各Zは繰り返し単位内の他のZに対しシス又はトラン
スのいずれかにあり、 各Ar1は第一の芳香族基を含み、 各DMはポリマーの合成、加工もしくは使用を妨害しな
い二価有機部分を表す) で表される多数の繰り返し単位を含むポリベンゾオキサ
ゾールもしくはポリベンゾチアゾールポリマーであり、
ポリマー内の1つ以上のDMが、第二の芳香族基の一部で
ある2個の炭素原子を除いて飽和した5員環に縮合した
第二の芳香族基を含み、そして第二の芳香族基への単結
合により及び飽和環への単結合によりポリマーの残りに
結合したインダン部分を含むことを特徴としている。
本発明の第二の態様は、前記ポリマーを含む膜であ
る。
本発明の第三の態様は、前記ポリマー内で異なる透過
性を有する気体の混合物を分離する方法であって、少な
くとも1種の気体が混合物中の他の気体よりも速い速度
で膜を透過する条件において、本発明の膜により低圧ゾ
ーンから分離された高圧ゾーンに気体の混合物を入れる
工程を含む。
本発明の第四の態様は、 (1)気体の混合物を比較的高い圧力に保つ高圧ゾー
ン、 (2)本発明の膜 (3)低圧ゾーン を含み、高圧ゾーン内の気体が膜を透過することにより
しかし他の方法にはよらないで低圧ゾーンに入るように
前記要素が配列されている装置である。
本発明の第五の態様は、本発明のポリマーが形成する
よう60℃〜230℃の温度において撹拌しながら、脱水、
非酸化溶媒酸溶液中、インダン部分を含むAA−モノマー
をBB−モノマーと接触させる工程を含む、本発明のポリ
マーの合成方法である。
本発明のポリマーは、11 Encyclopedia Poly.Sci.&
Eng.,Polybenzothiazoles and Polybenzoxazoles,601,6
25−631(J.Wiley & Sons 1988)に記載されている構
造及びエレクトロニクス用途のための繊維及びフィルム
のような、ポリベンゾアゾールポリマーにすでに報告さ
れている多くの用途に用いてよい。本発明のポリマー
は、本発明の第一の方法により気体の混合物を分離する
ための本発明の装置にに用いることのできる本発明の膜
の製造に特に有効である。
定義 以下の用語が本明細書において繰り返し用いられ、こ
れは特に示さない限りここに定義した意味及び好ましい
態様を有する。
AA−モノマー−ポリベンゾアゾールポリマー重合条件
においてすべての反応体に対し不活性である二価有機部
分(DM)により結合した2個の電子不足炭素基を含む、
ポリベンゾアゾールポリマーの合成に適したモノマー。
電子不足炭素基は以下に示す定義及び好ましい態様を有
する。二価有機部分は好ましくはアルキル又は以下に規
定の芳香族基であり、より好ましくは芳香族基であり、
最も好ましくは6員芳香族基である。好適なAA−PBZモ
ノマーの例及びその合成は米国特許第4,533,693号、カ
ラム25〜32、表4〜6に示されている。AA−モノマーの
好ましい例は、テレフタル酸、イソフタル酸、ビス−
(4−安息香酸)及びオキシ−ビス−(4−安息香酸)
並びにこれらの酸ハロゲン化物及び無水物を含む。AA−
モノマーの他の例は、ビス−(4−安息香酸)スルホ
ン、ビス−(4−安息香酸)ケトン、ビス−(4−安息
香酸)イソホロン、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2,2
−ビス−(4−安息香酸)プロパン、1,4−ビス−(オ
キシ−4−安息香酸)ペルフルオロシクロブタン並びに
これらの酸ハロゲン化物及び無水物を含む。本発明のポ
リマーの製造に用いられるAA−モノマーの少なくとも一
部はインダン部分を含まねばならない。
AB−モノマー−芳香族基、芳香族基に結合したo−ア
ミノ塩基性部分、及び芳香族基に結合した電子不足炭素
基を含む、ポリベンゾアゾールポリマーの合成に適した
モノマー。芳香族基、電子不足炭素基及びo−アミノ塩
基性部分は以下に示す定義及び好ましい態様を有する。
好適なABモノマーの例及びその合成法は米国特許第4,53
3,693号、カラム33〜35、表7〜8に示されている。AB
モノマーの好ましい例は3−アミノ−4−ヒドロキシ安
息香酸、3−ヒドロキシ−4−アミノ安息香酸及びこれ
らの酸ハロゲン化物を含む。ABモノマーは、このモノマ
ーの遊離塩基が空気酸化されやすいのでしばしば塩化水
素又はリン酸の塩として貯蔵される。
o−アミノ塩基性部分−芳香族基に結合した、 (1)芳香族基に結合した一級アミン基及び (2)前記一級アミン基に対しオルト位で芳香族基に結
合したヒドロキシ、チオール又は一級もしくは二級アミ
ン基 を含む、このましくはこれらからなる部分。本発明のポ
リマーの製造に有効なモノマーにおいて、o−アミノ塩
基性部分はヒドロキシもしくはチオール部分を含み、最
も好ましくはヒドロキシ部分を含む。
芳香族基(Ar)−あらゆる芳香族環又は環系。芳香族
基は混入される部分の反応を妨げるほど大きくない限り
大きさは問題ではない。各芳香族基は独立に好ましくは
約18個以下、より好ましくは約12個以下、最も好ましく
は約6個以下の炭素原子を含む。各々は窒素含有複素環
であってよいが、好ましくは炭素環であり、より好まし
くはヒドロカルビルである。
特に示さない限り、各芳香族基は、1個の芳香族環、
結合により又は芳香族環を含むポリマーの合成、加工も
しくは使用を実質的に妨害しない二価部分により結合し
た2個以上の芳香族部分を含む縮合環系又は未縮合環系
を含む。好適な二価部分は、例えばカルボニル基、スル
ホニル基、酸素原子、硫黄原子、アルキル基及び/又は
ペルフルオロ化アルキル基を含む。各芳香族基は好まし
くは1個の6員環である。
各芳香族基は、溶媒酸中安定でありそして芳香族基が
関係する部分の反応を妨害しない置換基を含んでいてよ
い。好ましい置換基の例は、ハロゲン、アルコキシ部
分、アリールオキシ部分又はアルキル基を含む。より好
ましい置換基は約6個以下の炭素原子を有するアルキル
基又はハロゲンである。最も好ましくは、各芳香族基は
以後に要求される置換基のみを含む。
アゾール環−オキサゾール、チアゾール又はイミダゾ
ール環。窒素原子と酸素、硫黄又は二級窒素原子の両方
に結合した炭素原子は下式1に示すように、2−炭素で
ある。
(上式中、Zは−O−,−S−、又は−NR−であり、R
は水素、芳香族、又は脂肪族基、好ましくは水素又はア
ルキル基、最も好ましくは水素である) 本発明のポリマーにおいて、各アゾール環は独立にオキ
サゾール又はチアゾールであり、好ましくはオキサゾー
ルである。PBZポリマーにおいて、各アゾール環の4−
及び5−炭素は芳香族基と縮合している。
アゾール形成部分−「o−アミノ塩基性部分」又は
「電子不足炭素基」。
BB−モノマー−芳香族基及び芳香族基に結合した2個
のo−アミノ塩基性部分を含む、ポリベンゾオキサゾー
ルポリマーの合成に適したモノマー。芳香族基及びo−
アミノ塩基性部分は前記の定義及び好ましい態様を有す
る。好適なBB−モノマーの例及び合成方法は米国特許第
4,533,693号(カラム19〜24、表1〜3);4,766,244号
及び4,806,688号に示されている。好ましいBB−モノマ
ーの例は、4,6−ジアミノレゾルシノール、2,5−ジアミ
ノヒドロキノン、1,4−ジチオ−2,5−ジアミノベンゼ
ン、ビス−(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)エ
ーテル、ビス−(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニ
ル)スルホン、ビス−(3−アミノ−4−ヒドロキシフ
ェニル)ケトン、ビス−(3−アミノ−4−ヒドロキシ
フェニル)イソプロパン、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオ
ロ−2,2−ビス−(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン又は3,3′−ジアミノ−4,4′−ジヒドロキ
シビフェニルを含む。BB−モノマーはこのモノマーの遊
離塩素が空気酸化されやすいのでしばしば塩化水素又は
リン酸の塩として貯蔵される。
電子不足炭素基(Q)−例えば米国特許第4,533,693
号のカラム24、59〜66行に示されている基のような、溶
媒酸中o−アミノ塩基性部分と反応しアゾール環を形成
する炭素原子を含むあらゆる基。好ましい電子不足炭素
基はカルボン酸、酸ハロゲン化物、金属カルボキシレー
ト塩、シアノ基及びトリハロメチル基である。電子不足
炭素基中のハロゲンは好ましくは塩素、臭素又は沃素で
あり、より好ましくは塩素である。
ポリベンゾアゾール(PBZ)ポリマー−ポリベンゾオ
キサゾール及びポリベンゾビスオキサゾール(PBO)、
ポリベンゾチアゾール及びポリベンゾビスチアゾール
(PBT)並びにポリベンゾイミダゾール又はポリベンゾ
ビスイミダゾール(PBI)の群からのポリマー。「ポリ
ベンゾオキサゾール(PBO)」とは、各モノマーユニッ
トが芳香族基(これはベンゼン環である必要はない)に
結合したオキサゾール環を含むポリマーを意味する。ま
た「ポリベンゾオキサゾール(PBO)」はポリ(フェニ
レン−ベンゾ−ビス−オキサゾール)及び各モノマーユ
ニットが芳香族基に縮合した多くのオキサゾール環を含
む他のポリマーを意味する。同じ解釈はポリベンゾチア
ゾール(PBT)及びポリベンゾイミダゾール(PBI)にも
適用される。
溶媒酸−硫酸、メタンスルホン酸、トリフルオロメチ
ルスルホン酸、ポリリン酸及びこれらの混合物のような
PBZポリマーを溶解できる酸化しない液体酸。これは溶
解したAB−及びBB−PBZモノマーを実質的に酸化しない
ものでなければならない。溶媒酸は好ましくはポリリン
酸又はメタンスルホン酸と五酸化リンの混合物のような
脱水酸である。メタンスルホン酸中のP2O5の好ましい濃
度は米国特許第4,847,350号及び4,722,678号に記載され
ている。ポリリン酸中のP2O5の濃度は米国特許第4,533,
693号及び4,722,678号に記載されている。反応の開始に
おいて少なくとも約85重量パーセント、より好ましくは
少なくとも約85重量パーセント、最も好ましくは87重量
パーセント、そして好ましくは約90重量パーセント以
下、より好ましくは約88パーセント以下のP2O5含量を含
むことが好ましい。
インダン含有ポリマー 本発明のポリマーは多数の繰り返しモノマーユニット
を含む。このモノマーユニットの少なくとも一部は2個
のアゾール環に縮合した第一の芳香族基(Ar1)を含
む。第一の芳香族基は芳香族基に示した規定及び好まし
い態様を有する。これは好ましくは下式2(a)又は2
(b)、より好ましくは式2(a)により表される。
(上式中、Lはカルボニル、スルホニル、酸素原子、低
級(C1-6)アルキレン基、ハロゲン化低級アルキレン基
又は結合である) この芳香族基は、フッ素、塩素もしくは低級アルキル基
のようなポリマーの合成、加工もしくは使用を妨害しな
い置換基を有していてもよい。本質的に1つの6員環を
含む第一の芳香族基は好ましくはそのような置換基を有
しないが、未縮合環系を含む第一の芳香族基は好ましく
は単結合のまわりの回転を妨げるため1つ以上の置換基
を含む。2(b)のような、特にLがペルフルオロアル
キレン基である未縮合環系を含む芳香族基は高い透過性
を与えるが、第一の芳香族基が2(a)のようにフェニ
レン部分を含む同様のポリマーよりも選択性は低い。第
一の芳香族基は好ましくは、ベンゾビスアゾール部分が
実質的に硬質であり、二重結合のまわりの回転によりポ
リマー鎖のパッキングを変える機会がほとんどないよう
に選ばれる。
芳香族環と縮合したアゾール環はオキサゾール又はチ
アゾール環である。これは好ましくはオキサゾール環で
ある。このポリマーはブロックコポリマーを形成するオ
キサゾール及びチアゾールを共に含んでよい。アゾール
環は11 Encyclopedia Poly.Sci.& Eng.,602に規定され
ているようにシス又はトランス位のいずれであってもよ
い。チアゾール環は好ましくは互いに関しトランス位に
あり、オキサゾール環は好ましくは互いに関しシス位に
ある。
AA/BB−モノマーユニットは下式 (上式中、Ar1は第一の芳香族基であり、DMは二価有機
部分であり、各Zは酸素原子又は硫黄原子である) で表される。ここで、モノマーユニットの窒素原子及び
Z部分を、式3のようにその位置を示さないで芳香族基
に結合したものと示す場合、それは (1)アゾール環内の各窒素原子及びZ基は互いに関し
オルト位において芳香族基結合している、そして (2)モノマーユニットが2個のアゾール環を有する場
合、1つの窒素原子及びZ部分は他の窒素原子及びZ部
分に対しシス又はトランス位にある。同じ解釈はBB−モ
ノマー中のアミン基及びZ部分にも適用される と解される。
二価有機部分はポリマーの合成、加工もしくは使用を
妨害してはならない。それは通常、ヒドロキシ基、チオ
ール基、アミン基、又は反応媒体において望ましくない
基を含まない。
二価有機部分の少なくとも一部はインダン部分を含
む。各インダン部分は、芳香族基の一部である2個の炭
素原子を除き、飽和した5員環に縮合した第二の芳香族
環を含む。各インダン部分は芳香族基への単結合及び飽
和炭素原子への単結合によりポリマーの残りに結合して
いる。各インダン部分は好ましくは下式4(a) (上式中、Ar2は第二の芳香族基であり、各R及びR′
は水素原子又はハロゲン又は低級(C1-6)アルキル置換
基である) で表される。このインダン部分及びその上の置換基は好
ましくは、その外形を変える単結合のまわりの回転の多
くの自由を伴わない曲がった不規則な鎖の外観を提供す
るように選ばれる。
第二の芳香族基は前記の意味及び好ましい態様を有す
る。これは好ましくは炭素環である。これは多数の縮合
又は未縮合環を含んでよいが、好ましくは1つの6員環
である。これはハロゲン及び低級炭素アルキル基のよう
なポリマーの合成、加工もしくは使用を妨害しない部分
で置換していてもよいが、好ましくは飽和環以外の置換
基を含まない。芳香族環をポリマーの残りにつなぐ結合
は好ましくは飽和環の一部である1つの炭素環に対しパ
ラである。この第二の芳香族基は最も好ましくは下式5
で表される。
インダン部分の飽和環は炭素環であるべきであり、第
二の芳香族基の一部を構成する炭素原子を除き、不飽和
結合を含むべきではない。これはこれをポリマーの残り
につなぐ単結合を有する。この結合は2−炭素へであっ
てよいが、好ましくは1−又は3−炭素へであり、この
炭素原子は下式6のように番号が付けられている。
飽和環は好ましくは結合のまわりの回転が制限される
に十分な数及び大きさの置換基を含む。この置換基はポ
リマーの合成、加工及び使用を妨害しないものである。
これは好ましくは少なくとも1個の置換基を有する。よ
り好ましくは1−及び3−炭素の1つは2個の置換基を
有し、他は1個の置換基及びポリマー内の他のモノマー
ユニットへつなぐ結合を有する。置換基は好ましくは系
内の自由度を立体的に制限するよう選ばれる。すなわ
ち、単結合のまわりの回転を防ぐに十分な大きさであり
そしてインダン部分につなぐ単結合のまわりで回転した
際に対称である。例えば、エチル、n−プロピル、n−
ブチル、イソプロピルもしくはアルコキシ置換基に対し
メチル、t−ブチル、フェニル及び時にはシクロヘキシ
ル置換基が通常好ましい。ハロゲン原子は置換基を提供
する。最も好ましい置換基はメチル及びt−ブチル基で
ある。
各インダン部分は好ましくは下式4(b) (上式中、各R及びR′は独立に水素原子又は置換基で
ある) で表される。各Rは好ましくは置換基であり、各R′は
好ましくは水素原子である。各インダン部分は最も好ま
しくは下式4(c)又は4(d) (上式中、各Rは独立にメチル又はt−ブチル基であ
る) の1つで表される。
二価有機部分(DM)は、下式7(a) で表されるように、本質的に1つのベンゾ−ビス−アゾ
ール部分の第一のアゾール環へ及び隣接モノマーユニッ
トの第二のアゾール環へ直接結合したインダン部分から
なる。好ましくは、二価有機部分は、下式7(b) に示されるように、隣接モノマーユニットのベンゾアゾ
ール部分の2−炭素ヘインダン部分の飽和環を結合する
結合部分(A)を含む。結合部分(A)はポリマーの合
成、加工及び使用を妨害すべきではなく、好ましくは系
内の自由度を変えない。これは好ましくはp−フェニレ
ン又は4,4′−ビフェニレン部分のようなパラ配置芳香
族基である。結合基(A)は、メチルもしくはt−ブチ
ル基のような回転を制限する置換基を含んでいてよい。
結合部分内の芳香族基への結合は好ましくは互いに関し
パラ位である。
本発明のポリマーは好ましくは下式8(a) で表される多数の繰り返し部分を含み、より好ましくは
下式8(b) で表される多数の繰り返し部分を含み、最も好ましくは
下式8(c)もしくは8(d) (上式中、各Z、R及びR′は前記意味を有する) で表される多数の繰り返し部分を含む。
本発明のポリマーはPBZポリマーを製造するための公
知の方法により合成される。BB−モノマーは前記のよう
なインダン部分を含むAA−モノマーと反応される。好適
なAA−モノマーは、1,1,3−トリメチル−3−フェニル
インダン−4′,5−ジカルボン酸を含み、これはAmcoよ
り市販入手可能であり、下式9で示される。
他のインダン含有AA−モノマーは、米国特許第4,007,22
5号(特にカラム3);4,166,131号;4,183,859号;4,224,
341号;4,269,848号;4,406,828号及び4,481,133号並びに
Steitzらの40J.Paint Tech 384(1968);Bergmanら26
J.Org.Chem.3555(1961);Scherks 18 Chem.Berichte 3
78(1885)及びBaeyer 17 Chem Berichte 1222(1884)
に記載されているような、公知の方法の変法及び反応体
の交換により合成される。
BB−モノマー及びその合成はすでに説明した。重合法
は典型的には以下の工程を有する。(1)酸化しない、
脱水溶媒酸中のAA−及びBB−モノマーの溶液を形成する
こと、(2)BB−モノマーより揮発性保護酸を除去する
こと、及び(3)約60℃の温度から約150〜230℃の温度
へ段階的に激しく攪拌しながこの溶液を加熱すること。
溶媒酸は好ましくはポリリン酸又はメタンスルホン酸と
P2O5の混合物である。BB−モノマーと会合している保護
酸は好ましくは塩化水素又はリン酸である。反応の温度
は約65℃以下であり、190〜210℃に達する。反応の雰囲
気は好ましくは窒素雰囲気である。モノマーの濃度は成
形品を形成するのに十分なポリマーを有するドープを形
成するに十分高いべきである。
同様の変形を含むコポリマーを形成するため、重合に
おける明らかな変法を行ってよい。まず、AB−モノマー
の一部をポリマーに加え、AB−モノマーユニットを含む
ランダム又はブロックコポリマーを形成する。AB−モノ
マーはすでに説明した。AB−モノマーユニットは1つの
アゾール環に縮合し、そして芳香族基へ及びアゾール環
の2−炭素へ単結合によりポリマーの残りと結合した芳
香族基を含む。AB−モノマーユニットは好ましくは下式
10で表される。
芳香族基への単結合は好ましくはアゾール環の窒素もし
くは酸素原子のいずれかに対しパラ位にある。
2種以上のAA−モノマーの混合物をBB−モノマーと重
合し、及び/又は2種以上のBB−モノマーの混合物をAA
−モノマーと重合し、多数の異なるAA/BB−モノマーユ
ニットを有するランダム又はブロックコポリマーを形成
してもよい。AA−モノマーの混合物を用いる場合、すべ
てがインダン部分を含む必要はなく、一部が含めばよ
い。あるものはm−及びp−フェニレン部分のような他
の二価有機部分及び前記のAA−モノマーに相当する他の
部分を含んでよい。得られるポリマー中のAA/BB−モノ
マーユニットの二価有機部分(DM)はポリマーの製造に
用いられるAA−モノマーを反映する。BB−モノマーユニ
ットの混合物を用いる場合、PBO/PBTランダムもしくは
ブロックコポリマーが形成するように、PBO及びPBTポリ
マーの製造に適したモノマーを含んでよい。硬質線状部
分又は軟質非線状部分又はその両者の製造に適したモノ
マーを含んでよい。得られるポリマーのベンゾ−ビス−
アゾール部分はポリマーの合成に用いられるBB−モノマ
ーを反映する。
この変法の各々は得られるポリマーの秩序度、従って
このポリマーより合成される膜の透過性、流束及び選択
性に影響を与えると考えられる。重合に用いられる約1
モルパーセントほどのAA−モノマー及び得られるポリマ
ーの二価有機部分(DM)はインダン部分を含んでよい。
好ましくは、反応混合物中の少なくとも約25パーセント
のAA−モノマー、及び得られるポリマー中のモノマーユ
ニットはインダン部分を含み、より好ましくは少なくと
も約50パーセントが含む。
この重合はポリマーを含む酸ドープを形成する。この
ポリマーは溶媒酸を希釈する非溶剤と接触することによ
りドープから凝固される。好適な非溶剤希釈剤は有機で
あってよいが、好ましくは水性である。水性希釈剤は塩
基性又は弱酸性であってもよいが、好ましくは、少なく
とも凝固プロセスの開始においてほぼ中性である。凝固
した生成物は実質的に凝固の際のドープの形状を保つ。
所望により、凝固したポリマーは他の溶媒に再溶解さ
れ、最終形状に凝固される新しいドープを形成する。そ
のような溶媒は典型的には前記のような溶媒酸である
が、あるポリマーはm−クレゾール及び他の有機溶媒に
も可溶である。
ドープは、重合から得られるものであるか又はポリマ
ーの凝固及び再溶解より得られるものであるかにかかわ
らず、11 Ency.Poly.Sci.& Eng.,625−628、米国特許
第4,533,693、カラム82−84、Hwangら、"Solution Proc
essing and Properties of Molecular Composites Fibe
rs and Filma"23 Poly.Eng.& Sci.,784,785(1984)、
及びHwangら、"Composites on a Molecular Level:Phas
e Relationships,Processing,and Properties,"B22
(2) J.Macromol.Sci.−Phys.231−235(1983)に記
載されているような公知の方法により、乾燥ジェット湿
潤紡糸法により紡糸及び凝固され、繊維を形成するか、
又は回転ドラム法により押出及び凝固されフィルムを形
成する。複合体及びラミネートの合成に繊維及びフィル
ムを用いてよく、公知の方法により誘電体材料としてフ
ィルムを用いてよい。
インダン含有ポリマーの膜 本発明のポリマーの好ましい用途は、気体の分離用の
膜である。例えば、このポリマーを中空繊維、流延もし
くは押出フィルム、中空チューブ又は他の薄い成形品に
形成してよい。本発明の膜は典型的には密な均一な膜、
又は複合体もしくは非対称膜の密な識別層を形成する。
この膜は、妥当な流速で膜を越えて気体を通過させる
に十分な薄さでありそして識別層にピンホールもしくは
他の欠陥を与えず妥当な選択性及び妥当な強度を与える
に十分な厚さであるべきである。この膜の望ましい厚さ
はその所望の用途によってきまる。均一な膜及び非対称
膜は破損しないでそれ自身を支えるに十分な厚さでなけ
ればならない。一方、複合体膜の識別層は別の多孔質膜
により支えられ、より薄くてもよい。
気体分離膜は繊維及びフィルムと同じようにはポリリ
ン酸から簡単に凝固しない。標準条件を用いた水中の延
伸性及び/又は押出性ポリリン酸ドープの凝固は約10オ
ングストローム〜約2μmの平均気孔サイズを有する多
孔質膜を形成する。そのような膜はマイクロ濾過又は限
外濾過に有効であるが、気体分離用の識別層としては多
孔質すぎる。
m−クレゾール及びメタンスルホン酸のような揮発性
溶剤及びインダン含有ポリベンゾアゾールポリマーを含
むドープより気体分離膜を製造するため、少なくとも2
つの方法が有効である。ポリマーをポリリン酸のような
それほど揮発性でない溶剤中で合成した場合、それを凝
固させそしてより揮発性の溶剤中に溶解し、新しいドー
プを形成すべきである。次いで、このドープを、例えば
基材上に流延する、中空繊維として紡糸及び延伸する、
又は平坦なシートもしくは中空チューブとして押し出す
ことにより所望の形状に形成する。
1つの方法において、揮発性溶剤は可能な限り蒸発さ
せる。溶剤が、ポリリン酸のようなそれほど揮発性でな
い溶剤でありそしてポリマーに対し親和性を有する場
合、一部のみ蒸発させてもよい。そのような場合、溶剤
の残りを非揮発性溶剤で洗浄し、次いで得られる膜を乾
燥することが必要である。m−クレゾールのようなより
揮発性の溶剤は、洗浄工程を必要としないので好ましい
が、高い剛性度及び少ないインダンもしくは他のよじれ
た部分を有するポリマー用の溶剤としては十分強力では
ない。
第二の方法において、ドープは、溶媒酸用の希釈剤及
び溶剤であるがポリマーに対しては非溶剤及び沈澱剤で
はないように選ばれた揮発性希釈剤と接触される。好適
な希釈剤の例は、C1-4アルカノール又はC1-4アルカノー
ルと水の混合物を含む。この希釈剤は凝固したポリマー
から溶媒酸を浸出させ、そして希釈剤及び残りの溶媒酸
は前記のように凝固したポリマーから蒸発する。
第二の方法を、非対称ポリマーを与えるように改良し
てよい。非溶剤、気孔形成化合物を凝固前にドープに加
え、そして気孔形成化合物を溶解するがポリマーを溶解
しない溶剤による凝固の間もしくは凝固後に凝固したポ
リマーから浸出してよい。そのような条件において、気
孔形成化合物は膜の中心に濃縮し、ドープが非多孔性基
材上で凝固した場合、基材に対し、表面が凝固剤と接し
た際に密なスキンが形成する。次いで、凝固したポリマ
ーは前記のように乾燥される。
前記方法のいずれかにより製造された膜は、好ましく
は密にするため熱処理される。熱処理は好ましくは少な
くとも100℃の温度において窒素雰囲気下で行われる。
この温度は膜が実質的に分解しないほど低くなければな
らない。これは好ましくは約350℃以下、より好ましく
は約300℃以下である。加熱処理の時間は、好ましくは
少なくとも1分、そして24時間以下である。当業者は、
最適の加熱処理時間は加熱処理の温度及び他の要因によ
り異なることを認識するであろう。非対称膜において、
加熱処理は乾燥前に熱水中で行われる。
前記方法は、膜を流延する、平坦もしくはチューブ状
膜を押出する、そして中空繊維を紡糸する多くの方法に
用いてよい。
ドープ溶液からの膜の流延は公知の方法によって行わ
れる。ドープ溶液は均一でありそして均一な表面に溶液
を流延させるに十分な粘度を有するべきである。m−ク
レゾール中のポリマーの溶液は、好ましくは約0.1〜約5
0重量パーセント、より好ましくは約5〜約20重量パー
セント、最も好ましくは約10重量パーセントのポリマー
を含む。メタンスルホン酸中のポリマーの溶液は、好ま
しくは約0.1〜約10重量パーセント、より好ましくは約
1〜約5重量パーセントのポリマーを含む。
等方性膜を製造するため、ドープを、シリコーンもし
くはテフロンコートガラスのような低い表面エネルギー
を有する均一な表面、又は水銀もしくはポリマードープ
が実質的に不混和性である液体、例えば水のような、膜
が接着しない表面に流延してよい。又は、膜から溶解
し、次いで効果及び乾燥する表面に膜を流延してよい。
流延はドープを適当な表面に注ぎ、そしてドクターナイ
フのような適当な道具を用いて適当な厚さのフィルムを
形成することにより行われる。連続流延法は、ドープを
エンドレスベルト又は回転ドラム上に流延することによ
り行われる。上記のようにして流延された均一な膜は基
材層に接着し、複合体膜を形成する。
しかし、複合体膜は、好ましくはドープを多孔質基材
層に直接流延しそして凝固させ薄い識別層を形成するこ
とにより加工される。基材層は前記の流延用の表面とし
て作用する。そのような膜は多孔質基材層とは異なる構
造及び組成を有する識別層を有する。多孔質基材層の気
孔に識別層が形成されるポリマーの浸透は、膜の全体の
所望の厚さが越えない限り、そして多孔質膜を越える流
束が多孔質構造の詰まりにより影響されない限り許容さ
れる。
多孔質基材層は、好ましくは膜を通過する気体の輸送
をそれほど妨げないことを特徴としている。1つの実施
態様において、多孔質基材層は多数の穴が開けられた金
属もしくは高分子プレートであってよい。しかし、その
ような穴の開けられたプレートは、膜の有効な領域をか
なり低下させるので有利ではない。好ましい実施態様に
おいて、多孔質基材層は、識別層により容易に架橋され
る小さなサイズの気孔及び高い多孔度を有する多孔質高
分子膜である。
多孔質高分子膜は、ドープの形成に用いられる溶剤中
で安定であり比較的不溶性であるべきである。多孔質高
分子膜材料の例は、種々の溶剤/ポリマーの組合せに対
し、ポリオレフィン、ポリスチレン、ポリエーテルケト
ン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリイミド、ポリカ
ーボネート、ポリスルホン、ポリフェニレンスルフィ
ド、ポリエステル、セルロースエステル、セルロースエ
ーテル、ポリエーテルスルホン、及び多孔質硬質ロッド
ポリベンゾアゾールフィルムを含む。
非対称及び等方性膜は好ましくは流延ではなく、押出
もしくは紡糸により加工される。押出膜は好ましくはフ
ィルムもしくはチューブの形状であり、紡糸膜は中空繊
維の形状である。押出混合物の成分は、例えば、Hobart
ミキサーもしくは樹脂かまのような従来の混合装置によ
る従来の方法によって混合することにより押出前に混合
してよい。又は、押出混合物は、この混合物を2軸スク
リュー押出機に通し、押出品を冷却し、そしてこの押出
品を1軸もしくは2軸スクリュー押出機に供給できる粒
度に粉砕することにより均一にしてよい。押出混合物の
成分は、一工程で溶融ポット又は2軸スクリュー押出機
内で直接混合し、膜に押し出してよい。
均一にされたドープは、均一性及び流動性を保つ条件
において、フィルムもしくはチューブ状ダイ(紡糸口
金)を通し押し出され、又は中空ダイを通し紡糸及び延
伸される。フィルム押出ダイ及び方法は従来のものであ
る。中空繊維紡糸口金は典型的には、多くの穴が開いて
おり、従って多くの中空繊維のトウを形成する。中空繊
維紡糸口金は流体を押出品のコアーに供給する手段を含
む。流体は、紡糸金口を出た際に中空繊維の潰れを防ぐ
ためコアーに導入される。コアー流体は、窒素、空気、
二酸化炭素、又は他の不活性気体のような気体、又は水
のようなポリマーに対し非溶剤である液体であってよ
い。コアー流体が、低級アルコールのような溶剤に対す
る希釈剤でありそしてポリマーに対する非溶剤である場
合、ポリマーの凝固はドープがコアー流体と接触すると
すぐに開始する。
最適の膜厚さは当業者に周知の範囲内にあり、膜の用
途により異なる。等方性膜は膜の一体性を保ちながらで
きるだけ薄いことが好ましい。その厚さは好ましくは約
10〜約500μm、より好ましくは約50〜約200μmであ
る。中空繊維等方性膜は好ましくは約30〜約800μm、
より好ましくは約30〜約300μmの外径を有する。これ
は好ましくは約10〜約100μm、より好ましくは約10〜
約50μmの壁厚を有する。
複合体もしくは非対称膜の識別層は好ましくは約0.01
〜約10μm、より好ましくは約0.02〜約2μmの厚さを
有する。複合体もしくは非対称膜の基材層は好ましくは
約10〜約500μm、より好ましくは約25〜約150μmの厚
さを有する。中空繊維複合体もしくは非対称膜は好まし
くは30〜800μm、より好ましくは50〜500μmの外径を
有する。これは好ましくは約10〜約200μm、より好ま
しくは約20〜約100μmの壁厚を有する。複合体もしく
は非対称膜の多孔度は好ましくは膜の体積の少なくとも
約10パーセントであり、好ましくは約75パーセント以
下、より好ましくは約60パーセント以下である。
膜は、この膜が容器を2つのゾーン、すなわち高圧ゾ
ーン及び低圧ゾーンに分離し、そこで膜を透過する流体
により2つのゾーンの間の流体流が達成されるように圧
力容器内に取付けられる。膜が薄い又は変形性である場
合、フレームもしくはスクリーンを用いこの膜を支えて
もよい。膜が中空繊維であり、所望の生成物がよりゆっ
くり透過する気体である場合、米国特許第4,871,375剛
に記載されているように、気体を圧力下で繊維の内部に
入れてよく、そして低圧ゾーンは繊維の外に開いてよ
い。
平坦なフィルム膜の周囲領域は通常、膜の外端を支え
るフレーム構造に固定されている。このフレームは膜を
支えるスクリーンも支える。膜はクランプメカニズム、
接着剤、化学結合、又は他の公知の方法によりフレーム
構造に固定されている。フレームに固定されている膜
は、フレーム構造の内部の膜表面が容器内の繋がってい
ない領域以外を2つに分けるように従来の方法で容器内
に固定されている。当業者は、膜を支える構造が容器の
内部部材であってよく、又は膜の外端であってよいこと
を知っているであろう。この膜は、膜の外側の低圧ゾー
ンから、供給気体混合物が導入される膜の片側の高圧ゾ
ーンを分離する。この膜は、膜を横切る圧力差を保ちな
がら、圧力下で供給気体混合物と接触される。
膜が中空繊維形状である場合、供給気体混合物はこの
中空繊維の外側又は内側に入れられる。この繊維の内側
又は外側のいずれかが高圧ゾーンとして働き、繊維の他
の側が低圧ゾーンとして働く。
気体混合物中の少なくとも1種の気体成分が、混合物
中の他の成分より速く高圧ゾーンから低圧ゾーンへ膜を
横切り選択的に透過する。速く透過する気体成分に富ん
だ気体混合物は、膜の低圧サイドで得られ、透過物とし
て低圧ゾーンから除去される。遅く透過する気体成分に
富んだ気体混合物は、膜の高圧サイドに得られ、非透過
物として高圧ゾーンより除去される。
気相分離は膜に悪影響を与えない圧力及び温度で行わ
れる。分離される気体並びに膜の厚さ及び支持体によ
り、この圧力は約100KPa(1気圧)〜約506MPa(5000気
圧)である。窒素から酸素を分離するための膜を横切る
圧力は、好ましくは345KPa(3.4気圧又は50psi)〜1035
KPa(10.2気圧又は150psi)である。二酸化炭素からの
メタンの分離には、膜を横切るこの圧力は好ましくは69
0KPa(6.8気圧又は100psi)〜13.8MPa(136気圧又は200
0psi)、より好ましくは約3.45MPa(34気圧又は500ps
i)である。他の気体から水素又はヘリウムを分離する
ためには、より高い圧力が好ましい。低圧ゾーン内の圧
力は減圧又は加圧であってよいが、通常ほぼ大気圧であ
る。
本発明の膜は気体の混合物の分離に用いられる。気体
成分の例は、水素、ヘリウム、酸素、窒素、一酸化炭
素、二酸化炭素、水蒸気、硫化水素、アンモニア、及び
/又は軽い炭化水素を含む。この軽い炭化水素とは、メ
タン、エタン、エチレン、プロパン、プロピレン、ブタ
ン、及びブチレンのような気体状飽和及び不飽和C1-4
化水素を意味する。特定の適用例は、窒素、一酸化炭
素、二酸化炭素、水蒸気、及び/又は軽い炭化水素を含
む気体混合物のような気体混合物からの水素又はヘリウ
ムの分離、空気からの窒素及び/又は酸素の分離、並び
にメタンからの二酸化炭素の分離を含む。
膜の選択性は、ポリマー、膜の加工条件、分離温度、
及び気体の混合物、すなわちいくつかの要因によって異
なる。30℃において窒素から酸素を分離するための要因
は好ましくは少なくとも約5、より好ましくは少なくと
も約7である。30℃においてメタンから二酸化炭素を分
離する要因は好ましくは少なくとも約15、より好ましく
は少なくとも約20、最も好ましくは少なくとも約30であ
る。30℃においてメタンからヘリウムもしくは水素を分
離する要因は好ましくは少なくとも約50、より好ましく
は少なくとも約100、最も好ましくは少なくとも約300で
ある。
以下の例は、ポリマー、その合成及びその使用を説明
する。
以下の例は本発明の説明であって、なんら限定するも
のではない。特に示さない限り、部及びパーセントは重
量基準である。
例1−4,6−ジアミノレゾルシノール及び1,1,3−トリメ
チル−3−フェニルインダン−4′,5−ジカルボン酸
(PIDA−PBO)からのポリマーの合成 約18.27gの1,1,3−トリメチル−3−フェニルインダ
ン−4′,5−ジカルボン酸、約45.9gの五酸化リン(P2O
5)、及び約369.1gのポリリン酸(PPA)を500mlの重合
がまに入れる。この重合がまにステンレススチール攪拌
機及びブレード、窒素流入口、乾燥チューブ、シリコー
ン槽熱源、及び高トルク攪拌機を取りつける。重合がま
を窒素でパージしながら反応体を約80℃で約4時間攪拌
する。次いで約12gのジアミノレゾルシノールジヒドロ
クロリド(DAR)を反応混合物に加える。次いでこの混
合物を以下のスケジュールで加熱する。約80℃で約24時
間、約120℃で約24時間、そして約180℃で約8時間。
このポリマーは、式7(c)(式中、各Rはメチル基
であり、各Zは酸素原子である)で表される多数のモノ
マーユニットを含み、これは反応溶液を水中で沈澱さ
せ、ポリマーをメタノールで洗浄することにより単離さ
れる。得られるポリマーはメタンスルホン酸及びm−ク
レゾールに可溶である。このポリマーは約400℃以上の
ガラス転移温度、熱重量分析により測定し、約525℃の
温度において約5パーセントの重量損失、及び一定の重
量になるまでフィルムサンプルを水中で浸漬し、そして
重量増加を測定することにより測定し、約0.65重量パー
セントの平衡水含量を示す。
例2−PIDA−PBOを含む気体分離膜の加工及び使用 例1のようにして合成したPIDA−PBOポリマーを約8
重量パーセント含むm−クレゾール溶液から均一な琥珀
色の軟質薄フィルムを流延する。このフィルムは0.0031
3cmの厚さを有する。次いでこのフィルムを一定体積、
変化圧力テスト装置を用いて気体透過性を調べる。一定
体積、変化圧力気体透過性テスト法については、Pye,Ho
ehn,and Panarの"Measurement of Gas Permeability of
Polyners.I.Permeabilities in Constant−Volume/Var
iable Pressure Apparatus,"Journal of Applied Polym
er Science,Vol.20,1976,pp.1921−1931,the relevant
portions relating to gas permeability measurement
参照。このフィルムは、ヘリウムに対し約10.45barrers
の、メタンに対し0.022barrersの(約500の選択性に相
当する)透過性を有する。
例3−PIDA−PBOを含む気体分離膜の加工及び使用 例2に記載のようにして膜を加工しそしてテストし、
207KPa(2気圧又は30psi)及び345KPa(3.4気圧又は50
psi)において酸素、窒素、メタン、エチレン、及びヘ
リウムに対するその透過性をテストする。この膜は窒素
に対し8.3Ba、酸素に対し37Ba、メタンに対し10.9Ba、
エチレンに対し17.2Ba、及びヘリウムに対し121Baの透
過性を有する。
例4−結合したPIDA−PBOポリマーの合成 242gの81パーセントポリリン酸、10.00gのビス−(3
−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)−1,1,1,3,3,3−
ヘキサフルオロイソプロピリデンビス(塩化水素)、及
び8.86gの1,1,3−トリメチル−3−フェニルインダン−
4′,5−ジカルボン酸の混合物を激しく攪拌しながら12
0℃の温度において15時間加熱する。77gの五酸化リンを
加える。反応を160℃で8時間、180℃で20時間、そして
190℃で7時間続ける。反応混合物を100℃に冷却し、3
リットルの水に入れ、ブレンダーで分散させる。ポリマ
ーを濾過し、熱水で洗浄し、真空下110℃で乾燥する。
得られるポリマーは、m−クレゾール、メタンスルホン
酸及びトリフルオロ酢酸に可溶である。これは下式11で
表される繰り返し単位構造を有すると考えられる。
(上式中、各Rはメチル基である) 例5−結合したPIDA−PBOの膜 2gの例4からのポリマー及び11.3gのm−クレゾール
を含む混合物を加熱し、ポリマーが溶解するまで攪拌す
る。この溶液を30psiの圧力において10mテフロンポリマ
ー濾紙を通し加圧濾過する。この溶液をガラスプレート
上に流延し、窒素雰囲気下で50℃において約3時間乾燥
する。この膜をさらに真空下、50℃で30時間、そして11
0℃で2時間乾燥する。水中でこの膜をプレートから剥
がし、アルミニウムのシートの間で約300℃において乾
燥する。これは、例2に記載のようにして測定し、ヘリ
ウムに対し約36.3Baの透過性及び約56のヘリウムとメタ
ンの間の選択性を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−159024(JP,A) 特開 昭62−283127(JP,A) 特開 昭61−66719(JP,A) 特表 平6−503597(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 73/00 - 73/26 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下式 (上式中、各Zは独立に、(i)酸素原子又は(ii)硫
    黄原子のいずれかであり、 各Zはこの繰り返し単位内の他のZに対しシス又はトラ
    ンス位のいずれかであり 各Ar1は第一の芳香族基を含み、 各DMはポリマーの合成、加工又は使用を妨害しない二価
    有機部分を表す) で表される多数の繰り返し単位を含むポリベンゾオキサ
    ゾール又はポリベンゾチアゾールポリマーであって、ポ
    リマー内の1つ以上のDMが第二の芳香族基の一部である
    2個の炭素原子を除き飽和である5員環に縮合している
    第二の芳香族基を含みそして第二の芳香族基への単結合
    により及び飽和環への単結合によりポリマーの残りに結
    合しているインダン部分を含むことを特徴とするポリベ
    ンゾオキサゾール又はポリベンゾチアゾールポリマー。
  2. 【請求項2】ポリベンゾオキサゾール又はポリベンゾチ
    アゾールポリマーの繰り返し単位の少なくとも25モルパ
    ーセントがインダン部分を含む、請求項1記載のポリベ
    ンゾオキサゾール又はポリベンゾチアゾールポリマーを
    含む膜。
  3. 【請求項3】気体の混合物を分離する方法であって、混
    合物の1種の気体が混合物の他の気体よりも速い速度で
    膜を通過するような条件において、請求項2記載の膜に
    より低圧ゾーンから分離された高圧ゾーンに気体の混合
    物を入れる工程を含む方法。
  4. 【請求項4】(1)気体の混合物を下記の低圧ゾーンの
    圧力よりも高い圧力に保つ高圧ゾーン (2)請求項2記載の膜 (3)低圧ゾーンを含み、前記要素が、高圧ゾーン内の
    気体が膜の透過により低圧ゾーンに入るように配列され
    ている装置。
  5. 【請求項5】Ar1が下式 (上式中、Lはカルボニル部分、スルホニル部分、酸素
    原子、C1-6アルキル基、ハロゲン化低級アルキル基又は
    結合である) のいずれかにより表される、前記請求項1記載のポリベ
    ンゾオキサゾール又はポリベンゾチアゾールポリマー。
  6. 【請求項6】各Zが酸素原子である、前記請求項1記載
    のポリベンゾオキサゾール又はポリベンゾチアゾールポ
    リマー。
  7. 【請求項7】各インダン部分が下式 (上式中、各R及びR′は独立に水素原子又はC1-6アル
    キル基であり、Ar2は第二の芳香族基であり、そしてA
    はポリマーの合成、加工又は使用を妨害しない二価結合
    部分又は結合である) で表される、前記請求項1記載のポリベンゾオキサゾー
    ル又はポリベンゾチアゾールポリマー。
  8. 【請求項8】各インダン部分が下式 (上式中、各R及びR′は独立に水素原子又はC1-6アル
    キル基であり、Ar2は第二の芳香族基であり、そしてA
    はポリマーの合成、加工又は使用を妨害しない二価結合
    部分又は結合である) で表される、前記請求項1記載のポリベンゾオキサゾー
    ル又はポリベンゾチアゾールポリマー。
  9. 【請求項9】各インダン部分が下式 (上式中、各Rはメチル又はt−ブチル基である) のいずれかで表される、前記請求項1記載のポリベンゾ
    オキサゾール又はポリベンゾチアゾールポリマー。
  10. 【請求項10】膜が(i)厚さ10〜500μmの平坦な
    膜、又は(ii)10〜200μmの厚さの壁を有する中空繊
    維膜のいずれかである、請求項2記載の膜。
  11. 【請求項11】高圧ゾーン内の圧力が低圧ゾーン内の圧
    力よりも少なくとも100KPa高い、請求項3記載の方法。
  12. 【請求項12】60℃〜230℃の温度において撹拌しなが
    ら、脱水、非酸化溶媒酸中において下式 (上式中、Ar1は第一の芳香族基であり、 各Zは独立に酸素原子又は硫黄原子であり、そして1つ
    のZは他のZに対しシス又はトランス位のいずれかにあ
    り、1つのZは1つのNに対してのみオルト位にあり、
    N同士はオルト位に存在しない) のBB−モノマーを下式 (上式中、各R及びR′は独立に水素原子又はC1-6アル
    キル基であり、Ar2は第二の芳香族基であり、Aはポリ
    マーの合成、加工又は使用を妨害しない二価結合部分又
    は結合であり、Y1及びY2は独立に−COOH、−CN、−COC
    l、−COBr、−CSSH、−CSI、−CSOH、−CSBr、−CONH
    R′、−COSH、−CSCl、−COI、−CSNHR′であり、そし
    てR′は炭素原子を介してNに結合させる有機基又は水
    素原子である) のインダン部分を含むAA−モノマーと接触させる工程を
    含む、ポリベンゾオキサゾール又はポリベンゾチアゾー
    ルの合成方法。
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