JP3023970U - コンデンサマイクロホンの振動板 - Google Patents

コンデンサマイクロホンの振動板

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JP3023970U
JP3023970U JP1995012119U JP1211995U JP3023970U JP 3023970 U JP3023970 U JP 3023970U JP 1995012119 U JP1995012119 U JP 1995012119U JP 1211995 U JP1211995 U JP 1211995U JP 3023970 U JP3023970 U JP 3023970U
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diaphragm
condenser microphone
fixed
support
flange
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JP1995012119U
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芳夫 菊地
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Audio Technica KK
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  • Electrostatic, Electromagnetic, Magneto- Strictive, And Variable-Resistance Transducers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 感度およびS/N比を高く設定し得、特に低
域での周波数応答特性がフラットなコンデンサマイクロ
ホンを提供する。 【解決手段】 高分子フィルムからなる振動板10aを
支持体30に張設した状態で、固定電極20と所定の間
隙をもって対向的に配置するにあたって、振動板10a
の周縁のみならず、その中央部も支持体に固定する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案はコンデンサマイクロホンの振動板に関し、さらに詳しく言えば、コン デンサマイクロホンの周波数応答性を改善し得る振動板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図3(a)には無指向性コンデンサマイクロホンの構成が模式的に図解されて おり、また、同図(b)にはその音響機械等価回路が示されている。これによる と、同コンデンサは振動板10と固定電極20とを備えている。
【0003】 振動板10はその周縁が支持リング11に取り付けられた状態で同支持リング 11に所定の張力をもって張設されているとともに、固定電極20は有底円筒状 の電気絶縁体からなる筐体21に支持され、振動板10は図示しないスペーサを 介して固定電極20との間に所定の間隙が生ずるようにして筐体21の上端開口 部に載置される。
【0004】 この種の無指向性コンデンサマイクロホンの制御方式は弾性制御であり、その 高域再生限界は、図3(b)に示されているように、振動板10のスチフネスs 0および固定電極20の背部に形成される空気室22の音響容量のスチフネスs 1と、振動板10の等価質量m0の共振点により決められる。なお、r0は振動 板10と固定電極20との間の音響抵抗である。
【0005】 この関係から、振動板10にチタンなどの金属箔を使用し、その張力を高く設 定できるものについては、同振動板10のスチフネスs0を高く設定し、その反 面、固定電極20の背部の空気室22のスチフネスs1を低く設定する。これに 対して、振動板10にPPS(ポリフェニルサルファイド)のような高分子フィ ルムを採用するものにおいては、それにクリープが発生しない程度の張力を加え る一方で、空気室22の音響容量を小さくすることにより、高域再生限界を設定 するようにしている。
【0006】 したがって、前者の振動板10を金属箔とするものにあっては、その振動板1 0にかけられる張力を高域再生限界に近い周波数に設定し、その一方で空気室2 2の音響容量を振動板10のスチフネスs0に影響を与えないように大きく設定 するようにしている(図4(a)および同図(b)の等価回路参照)。
【0007】 後者、すなわち振動板10に高分子フィルムを使用する場合には、前者とは反 対に、空気室22の音響容量を小さく設定し(このことは、空気室22のスチフ ネスs1が高くなることを意味する。)、振動板10にはこれに影響を与えない 程度の張力を与えるようにしている(図5(a)および同図(b)の等価回路参 照)。
【0008】 このように、振動板10の材質が金属箔であるか、高分子フィルムであるかに よって設計思想が異なるが、前者の金属箔を用いるものは一般的に計測用などの マイクロホンに適用され一般的でなく、民生用としてはもっぱら安価である後者 の高分子フィルムによるものが多用されている。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、振動板10を高分子フィルムとする場合、クリープが発生する ことからその張力には限界があり、これを補うため振動板10と固定電極20と に印加する成極電圧を高くすると、それらの間の静電吸引力が高まり(r0が大 きくなり)、これが原因で図6に示されているように、特に低域での周波数応答 特性が持ち上がってしまうことになる。
【0010】 また、S/N比を高めるため振動板10の有効面積を大きくしようとすると、 上記の静電吸引力によって振動板10が大きく変位し、特に低域での周波数応答 特性がさらに悪化することになる。
【0011】 本考案は、このような従来の問題を解決するためになされたもので、その目的 は、コンデンサマイクロホンにおいて、その感度およびS/N比を高く設定し得 、特に低域での周波数応答特性がフラットとすることができるコンデンサマイク ロホンの振動板を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の考案は、支持体に張設された状態で、固 定電極と所定の間隙をもって対向的に配置されるコンデンサマイクロホンの振動 板において、同振動板は高分子フィルムからなり、その周縁と中央部とが上記支 持体に固定されていることを特徴としている。
【0013】 この場合、請求項2の考案においては、上記支持体は複数の音響端子孔が穿設 された基板と、同基板の周縁にほぼ直角に折り曲げられたフランジと、上記基板 のほぼ中央部において上記フランジと同一の高さを持つように突設されたボスと を有し、上記振動板はその周縁が上記フランジに固定されるとともに、その中央 部が上記ボスに固定されることを特徴としている。
【0014】 このように本考案によれば、振動板はその周縁のみでなく、中央部も支持体に 固定されているため、その張力をより高く設定することが可能となる。したがっ て、特に低域の周波数応答特性が平坦になる。また、静電吸引力による振動板の 変位も小さいため、口径の大きなユニットにおいても低域の周波数応答の持ち上 がりを防止できる。
【0015】 また、請求項3に記載されているように、本考案の振動板は特に無指向性のコ ンデンサマイクロホンに適用されることを意図している。
【0016】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の技術的思想をよりよく理解するうえで、図1の実施例に即して 本考案を説明する。なお、図1(a)は振動板10aとその支持体30とを分離 した状態の断面図で、同図(b)には支持体30の正面図が示されている。
【0017】 この例において、振動板10aにはPPS(ポリフェニルサルファイド)製の 厚さ2〜4μmの高分子フィルムが用いられており、支持体30に張設された状 態で例えば図3に示されているように固定電極20と所定の間隙をもって対向的 に配置される。
【0018】 この場合、支持体30は複数の音響端子孔31aが同一の円周上に沿って均等 に穿設された基板31と、この基板31の周縁にほぼ直角に連設されたフランジ 32と、基板31のほぼ中央においてフランジ32と同一の高さをもって突設さ れたボス33とを備えている。
【0019】 なお、ボス33の外径は適用されるユニットの口径に応じて任意に設定される が、この例では支持体30の外径が16mmであるのに対して、ボス33の外径 を2.6mmとしている。また、基板31に穿設される音響端子孔31aの径や 数も任意に設計されてよい。
【0020】 本考案において、振動板10aは所定の張力がかけられた状態で、周縁がフラ ンジ32に適当な接着剤にて固定されるとともに、その中央部もボス33に対し て接着剤にて固定される。
【0021】 このように、振動板10aはその中央部も支持体30に固定されているため、 同振動板10aが高分子フィルムからなるものであっても、その張力を従来より も高く設定することができる。
【0022】 図2には、上記のようにして支持体30に取り付けられた振動板10aをスペ ーサを介して固定電極20に対向させ、それらの間に100Vの成極電圧を印加 したときの周波数応答特性グラフが示されているが、これによると図6の従来例 に比べて、特に低域での周波数応答特性が平坦になっていることが分かる。なお 、20kHz付近の高域においても従来例よりもリニア性が得られている。
【0023】 また、この振動板10aは静電吸引力による変位も小さいため、口径の大きな ユニットにおいても低域での周波数応答の持ち上がりが防止される。 したがって、本考案によると感度およびS/N比を高く設定でき、特に低域の 周波数応答特性が平坦な無指向性コンデンサマイクロホンが得られるが、本考案 は指向性コンデンサマイクロホンにも適用可能である。
【0024】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案によれば、コンデンサマイクロホンの振動板をそ の周縁のみでなく、中央部も支持体に固定するようにしたことにより、その張力 をより高く設定することが可能となり、特に低域での周波数応答特性を平坦にす ることができる。
【0025】 また、静電吸引力による振動板の変位も小さいため、口径の大きなユニットに おいても低域の周波数応答の持ち上がりを防止でき、このようなことから、総じ て感度およびS/N比を高く設定でき、特に低域の周波数応答特性が平坦なコン デンサマイクロホンを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に関するもので、振動板および
その支持体を示した断面図と正面図。
【図2】本考案による振動板を用いた無指向性コンデン
サマイクロホンの周波数応答特性を示したグラフ。
【図3】従来例としての無指向性コンデンサマイクロホ
ンを説明するための断面図およびその音響機械等価回路
図。
【図4】図3の無指向性コンデンサマイクロホンの振動
板を金属箔とした場合の断面図およびその音響機械等価
回路図。
【図5】図3の無指向性コンデンサマイクロホンの振動
板を高分子フィルムとした場合の断面図およびその音響
機械等価回路図。
【図6】図5の無指向性コンデンサマイクロホンの周波
数応答特性を示したグラフ。
【符号の説明】
10a 振動板 20 固定電極 30 支持体 31 基板 32 フランジ 33 ボス

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体に張設された状態で、固定電極と
    所定の間隙をもって対向的に配置されるコンデンサマイ
    クロホンの振動板において、同振動板は高分子フィルム
    からなり、その周縁と中央部とが上記支持体に固定され
    ていることを特徴とするコンデンサマイクロホンの振動
    板。
  2. 【請求項2】 上記支持体は複数の音響端子孔が穿設さ
    れた基板と、同基板の周縁にほぼ直角に折り曲げられた
    フランジと、上記基板のほぼ中央部において上記フラン
    ジと同一の高さを持つように突設されたボスとを有し、
    上記振動板はその周縁が上記フランジに固定されている
    とともに、その中央部が上記ボスに固定されていること
    を特徴とする請求項1に記載のコンデンサマイクロホン
    の振動板。
  3. 【請求項3】 上記コンデンサマイクロホンが無指向性
    であることを特徴とする請求項1または2に記載のコン
    デンサマイクロホンの振動板。
JP1995012119U 1995-10-20 1995-10-20 コンデンサマイクロホンの振動板 Expired - Lifetime JP3023970U (ja)

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