JP3023678U - 畳 - Google Patents

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JP3023678U
JP3023678U JP1995011798U JP1179895U JP3023678U JP 3023678 U JP3023678 U JP 3023678U JP 1995011798 U JP1995011798 U JP 1995011798U JP 1179895 U JP1179895 U JP 1179895U JP 3023678 U JP3023678 U JP 3023678U
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deodorant
tatami mat
antibacterial
antifungal
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JP1995011798U
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Inventor
口 深 司 谷
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株式会社ダイアン総合研究所
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 畳に抗菌抗黴消臭防虫機能を持たせ、これを
使用中長時間持続させる。 【解決手段】 畳表2と床1との間に、ポリプロピレン
繊維の不織布3を配設し、前記ポリプロピレン繊維に
は、銀イオンを含有する粒径50μm以下の溶解性ガラ
スを30重量%以下の割合で練り込んであることを特徴
とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、抗菌抗黴消臭防虫機能を有する畳に関し、特に、かび、だに等の発 生を防止した抗菌抗黴消臭防虫効果を有する畳に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より提供されている畳は、床に畳表を取り付けた構造であり、このため、 湿気のための黴が発生して、異臭が発生したり、更に、だにの発生場所となるな ど畳を清潔な状態に維持することが困難であるという欠点があった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は上記した点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、 だにや黴の発生を防止すると共に、異臭の発生を防ぎ、更に、抗菌機能を有した 新規な畳を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案に係る畳は、畳表と床との間に、ポリプロピレン繊維の不織布を配設し 、前記ポリプロピレン繊維には、銀イオンを含有する粒径50μm以下の溶解性 ガラスを30重量%以下の割合で練り込んであることを特徴とする。 これらの抗菌抗黴消臭防虫機能を有する畳において、銀イオンを含有する溶解 性ガラスが、その組成比率においてP25 が49〜51モル%、MgOが43 〜45モル%、Al23 が5〜7モル%である溶解性ガラスにAg2 Oを0. 1〜0.7重量%配合してなるようにするとよい。
【0005】 本考案において、不織布の構成繊維として使用できる合成繊維は、ポリプロピ レン繊維に限定される。疎水性繊維製のものでないと長年の使用中に繊維の吸水 によって、銀イオン溶出が進み過ぎ、抗菌抗黴消臭防虫作用を劣化させてしまう という欠点を生じる。疎水性繊維の代表としてポリオレフィン系繊維が挙げられ 、ポリオレフィン系繊維を代表するものにポリプロピレン繊維とポリエチレン繊 維がある。しかしながら、後者は細繊度繊維のものが得られないので、ポリプロ ピレン繊維に限定されることになる。
【0006】 不織布を作るための繊維接着剤には、ウレタン、アクリル、合成ゴムラテック ス、メラミン系エマルジョン等の有機溶剤系接着剤成分(バインダー)が使用で きる。
【0007】 なお、不織布を作る方法には、上記のバインダーを使用する方法のほかに、フ ェルト状繊維ウエブを溶融接着させる方法、或いはニードルパンチ方式により繊 維を互いにからませる機械的方法もある。
【0008】 本考案において使用される銀イオンを含有する溶解性ガラスとは、制限された 溶解速度を示すようにガラスの物理的、化学的特性を考慮して組成を調節したガ ラスの総称であって、銀イオンを含有する溶解性ガラスは数年間にわたって定め られた速度で銀イオンを溶出させることができる。そして溶出した銀イオンは細 菌や微生物の細胞壁に吸着したり細胞膜内に凝縮して、いわゆるオリゴジナミー 作用により細菌や微生物の成育を阻害し、だに等の発生を防ぎ、更に、異臭の発 生を防ぐことができる。
【0009】 一般に、黴や細菌、だに等が繁殖するのは、湿度の高いときに集中し、湿度の 低いときには、黴や細菌はあまり繁殖しない。これに対し、溶解性ガラスは、温 度、湿度の高いときにその成分を多く溶出させ、温度、湿度の低い時は、その成 分を余り溶出させないので、黴や細菌の繁殖と正比例の関係にある。即ち、細菌 等が繁殖し易い時に、溶解性ガラスから抗菌抗黴消臭防虫成分を多く溶出させ、 逆に、細菌等が余り繁殖しない時には、溶解性ガラスから抗菌抗黴消臭防虫成分 をほとんど溶出させないようになっている。
【0010】 溶解性ガラスの添加量は、粒径によっても異なるが、粒径が50μm以下の場 合には、不織布の重量に対し、0.1〜30重量%の範囲が望ましい。溶解性ガ ラスに含ませる抗菌抗黴消臭防虫性成分としてのイオンを放出する金属としては 、銀のほかに銅、亜鉛その他の抗菌抗黴消臭防虫機能を有する金属化合物が考え られるが、安全性、その抗菌抗黴消臭防虫性から銀イオンを放出するものに限定 される。
【0011】 本考案で得られた畳を構成する不織布からの銀イオンの溶出量が、20℃蒸留 水中で10ng/cm2 /day以上の時、オリゴジナミー作用により細菌や黴 の繁殖、だにの発生を阻害して、好ましい結果が得られた。 溶出した銀イオンは、畳表及び床に滲み出して畳全体にその抗菌抗黴消臭防虫 作用を及ぼし、持続する。
【0012】 本考案において使用できる溶解性ガラスの成分としては、SiO2 、B23 、P25 などの網目形成酸化物、或いはNa2 O、K2 O、CaO、MgO、 BaO、Al23 、TiO2 、ZnOなどの網目修飾酸化物からなるものであ って、吸湿した場合にその水分によって溶解性ガラスが僅かずつ溶解し、ガラス 組成中に含ませた銀イオンを溶出するものが特に制限されることなく使用できる 。
【0013】
【考案の実施の形態】
本考案に係る畳の実施の形態について、図と共に説明する。図において、1は 畳の床であり、2は畳表である。そして、本考案では、床1と畳表2の間に、不 織布3を配設している。
【0014】 不織布3としては、以下の2種類の銀イオン含有溶解ガラス粉末入りポリプロ ピレン繊維不織布を用いた。 実施例 1 ポリプロピレンを溶融紡糸する際に、その粒径が25μm以下に粉砕されたP 25 50モル%、MgO 44モル%、Al23 6モル%、Ag2 O 0.5重量%の割合の組成からなる抗菌抗黴消臭防虫性溶解性ガラス粉末をポリ マー重量に対し1.5重量%均一に配合し、溶融紡糸して、繊維長30mm、繊 度3デニールの短繊維を得た。 この短繊維を抄造機を用いて水中に分散させ抄造した。更にカレンダーロール 機で熱圧加工(約130℃で)し、次いで、150℃で1分間熱処理して、目付 30〜35g/m2 の不織布に仕上げた。
【0015】 この不織布を25cm2 切り取り、温度20℃の水50cc中に24時間浸漬 し、銀イオンの溶出量を測定したところ、40ng/cm2 /dayの結果を得 た。 また、この不織布を9cm2 (3cm×3cm)の大きさに切り取り、普通ブ イヨン寒天培地に青黴の胞子懸濁液を塗布した上に載せ、24℃で4週間培養し た。そして、黴発育阻止帯の長さを測定して、本考案に係る不織布の周囲2〜3 mmには青黴の発生が認められないという結果を得た。なお、この4週間の間に 不織布には黄変が全く生じなかった。
【0016】 実施例 2 市販のポリプロピレンを熱融着した不織布(目付 300g/m2 )を入手し た。 溶解性ガラス(P25 65モル%、CaO 15モル%、Na2 O 14 モル%、Al23 6モル%の基礎ガラス組成に対し、Ag2 O 1.0重量 %を添加したガラスを20μm以下に粉砕したもの)をアクリル系水性エマルジ ョンに5重量/体積%となるように添加して、懸濁液を調整した。 この液の槽中に、前記の不織布をパッティング後ニップローラで絞液し、過剰 の水分を除去後、140℃で30分かけて熱接着して、抗菌抗黴消臭防虫機能を もたせた不織布に仕上げた。
【0017】 この不織布25cm2 を20℃の水に24時間浸漬後の銀の溶出量を測定した 。溶解性ガラスの付着量8.0g/m2 、銀イオンの溶出速度700ng/cm 2 /dayという結果を得た。 次に、青黴の発育阻止について、ポテトデキストロース寒天培地上で25℃に て1週間培養した後、発育阻止帯を観察した。不織布の周囲5mmには青黴の発 生が認められなかった。更に、この後、この被験体を水に1日浸漬後、銀イオン の溶出による青黴発育阻止機能の低下についても観察したが、青黴阻止帯の長さ は4mmと僅かに低下しただけで、抗菌抗黴消臭防虫機能を有する畳として十分 な効果が期待できる結果を得た。なお、不織布3を、銀イオンを含有する溶解性 ガラスを分散含有せしめた樹脂フィルムに代えても、略同様な効果を得ることが 出来る。
【0018】
【考案の効果】
本考案によれば、畳を構成する不織布の繊維素材として疎水性のポリプロピレ ン繊維を使用したので、長年月の間に適量の銀イオンを溶出し続けるようにでき る。また、抗菌抗黴消臭防虫機能を有する溶解性ガラスの組成とその添加量を相 当広範囲に選択できるので、抗菌抗黴消臭防虫機能に幅を持たせることができ、 更に、抗菌抗黴消臭防虫機能を有する成分を人体に安全な銀化合物に限定したの で、安全衛生上からも全く問題なく畳として使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案になる畳の断面図である。
【符号の説明】
1 畳の床 2 畳表 3 不織布

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 畳表と床との間に、ポリプロピレン繊維
    の不織布を配設し、前記ポリプロピレン繊維には、銀イ
    オンを含有する粒径50μm以下の溶解性ガラスを30
    重量%以下の割合で練り込んであることを特徴とする
    畳。
JP1995011798U 1995-10-11 1995-10-11 Expired - Lifetime JP3023678U (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05148985A (ja) * 1991-11-28 1993-06-15 Nippon Petrochem Co Ltd
JP4110843B2 (ja) * 2002-06-10 2008-07-02 三菱電機株式会社 空気調和装置、空気調和装置据付方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP4110843B2 (ja) * 2002-06-10 2008-07-02 三菱電機株式会社 空気調和装置、空気調和装置据付方法

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