JP3023674U - 女性用下着 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 女性の胸間からバストアンダーに亘って体裁
を良好に保てるよう吸汗対策を図り、着心地が良好で、
バストのホールド性も付与する。 【解決手段】 汗を広く撥水し、素早く吸汗，発散可能
な構造を有し、また、それに加えて伸縮性に富んだ材質
の布地１４を前身ごろ１の胸間１１からバストアンダー
１２，１３に亘る部位に配置した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、キャミソール，テディ，スリップ，ブラスリップ，袖付きスリップ 等の如き女性の上半身に付けられる着衣部を有する下着で、主として夏期等の汗 対策を図った女性用下着の改良に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、下着は男性用，女性用のいずれも木綿，麻，絹，化学繊維等の吸湿性 ，伸縮性，通気性に富む材質の布地で縫製されている。然し、この種の材質の布 地では汗を広く撥水できず、集中的に吸い取って乾燥する程度の吸湿性を有する のにすぎない。そのため、夏期等の多汗時には通常の下着を着衣していても、勿 論，下着から出ている部位は当然に、汗が流れて上着まで滲み出してしまうのを 多々経験するところである。

【０００３】 女性にあっては、発汗場所として胸間からバストアンダーに亘る部位がある。 その発汗場所では汗が上着まで滲み出すと見え易いところであるだけに体裁が悪 く、殊に、上着が色ものであると汗が染み出すことにより縞模様状に色が変るも のもあるから体裁上好ましくない。

【０００４】

【考案解決しようとする課題】

本考案は、女性の胸間からバストアンダーに亘る汗対策を主に改良した女性用 の下着を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案の請求項１に係る女性用下着においては汗を広く撥水し、素早く吸汗， 発散可能な構造の布地を前身ごろの胸間からバストアンダーに亘る部位に配置す ることにより構成されている。

【０００６】 本考案の請求項２に係る女性用下着においては汗を広く撥水し、素早く吸汗， 発散可能な構造を有し、伸縮性に富んだ材質の布地を前身ごろの胸間からバスト アンダーに亘る部位に配置することにより構成されている。

【０００７】 本考案の請求項３に係る女性用下着においては汗を広く撥水し、素早く吸汗， 発散可能な構造を有し、また、それに加えて伸縮性に富む材質の布地を前身ごろ の胸間からバストアンダーに亘る内面側に重ね縫いすることにより構成されてい る。

【０００８】

【考案の実施の形態】

以下、添付図面を参照して説明すると、図１は上半身に付ける着衣部を有する 女性用下着としてキャミソールを例示する。このキャミソールは前身ごろ１と後 身ごろ２とを両脇で縫い合せると共に、前身ごろ１，後身ごろ２と一枚ものに裁 断された肩紐部３，４を上端間で縫い合せることにより下着本体１０が縫製され ている。

【０００９】 その前身ごろ１の胸間１１からバストアンダー１２，１３に亘っては、汗を広 く撥水し、素早く吸汗，発散可能な構造を有する布地１４が配置されている。こ の布地１４としては、例えば撥水機能を裏面側に有し、吸汗，発散機能を表面側 に有する二重構造の布地（富士紡績株式会社製の「スポット吸汗・発散布地」） 等を用いるとよい。その布地は裏面側が撥水機能を有することにより、汗をミク ロ単位の点状に裏面側で弾いて広域に拡散し、それを毛細管現象で表面側に素早 く吸収し発散することから汗が早く乾く。

【００１０】 この布地１４は、上述した機能から汗を素早く吸収，発散できるため、多汗時 にも汗が上着まで染み出すのを防げて胸間からバストアンダーに亘る体裁を良好 に保つことができる。また、汗をかいてもベト付かず、さらさらした感じで下着 として着心地のよいものとして着衣することができる。

【００１１】 その布地１４には撥水機能並びに吸汗，発散機能に加えて伸縮性に富むものを 用いると、布地１４を胸間からバストアンダーにフィットできてバストのホール ド性を付与することができる。このため吸汗対策と共に、バストを整えるように も着衣できて女性用の下着の機能を高めることができる。

【００１２】 その布地１４は、図２で示すように前身ごろ１の内面側に重ね縫いすると下着 本体１０の形態を変えず、汗対策用の布地１４を備えられるところから好ましい 。これに代えて、胸間からバストアンダーに亘る布地１４、その部位を除く前身 ごろと後身ごろとより下着本体１０を縫製することもできるが、この各部の縁合 せや縫合せに手間が掛るから、上述した如く布地１４を前身ごろ１の内面側に重 ね縫いするのがよい。

【００１３】 その布地１４は、胸間１１の三角形部分と左右のバストアンダー１２，１３に 亘る帯状部分とから一枚布に裁断し、前身ごろ１，後身ごろ２の脇縫いと共に、 両脇を共縫し且つ残余を縁取り縫いすればよい。また、この布地１４は脇間１１ とバストアンダー１２，１３との各部を個別に裁断することにより夫々別に縫着 することもできる。

【００１４】 なお、上述した実施の形態では女性用下着としてキャミソールを例示したが、 これ以外にもテディ，スリップ，ブラスリップ，袖付きスリップ等の如く女性の 上半身に付ける着衣部を有する女性用の下着であればいずれにも適用することが できる。

【００１５】

【考案の効果】

以上の如く、本考案に係る女性用下着に依れば、女性の胸間からバストアンダ ーに亘って流れる汗が上着にまで滲み出さないよう吸汗，発散できるから、多汗 時の体裁を良好なものに保てる。

【００１６】 本考案の請求項２に係る女性用下着に依れば、前身ごろを女性の胸間からバス トアンダーに亘ってフィットでき、バストのホールド性を付与できて女性用下着 の機構を高めることができる。

【００１７】 本考案の請求項３に係る女性用下着に依れば、吸汗，発散用の布地を前身ごろ の内面側に重ね縫いすることから下着本体の形態を変えないで、汗対策，バスト のホールド性を付与する布地を備えて全体を簡単に縫着することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る女性用下着を前身ごろの表面側よ
り示す説明図である。

【図２】同女性用下着を前身ごろの内面側より示す説明
図である。

【符号の説明】

１ 前身ごろ ２ 後身ごろ １０ 下着本体 １１ 胸間部位 １２，１３ バストアンダー部位 １４ 吸汗，発散用の布地

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 汗を広く撥水し、素早く吸汗，発散可能
   な構造の布地を前身ごろの胸間からバストアンダーに亘
   る部位に配置してなることを特徴とする女性用下着。
2. 【請求項２】 汗を広く撥水し、素早く吸汗，発散可能
   な構造を有し、伸縮性に富んだ材質の布地を前身ごろの
   胸間からバストアンダーに亘る部位に配置してなること
   を特徴とする請求項１記載の女性用下着。
3. 【請求項３】 上記布地を前身ごろの胸間からバストア
   ンダーに亘る内面側に重ね縫いしてなることを特徴とす
   る請求項１または２記載の女性用下着。