JP3023528U - 可燃物収納タンク - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、消火液として水を介して二重構造
としたタンクを提供することにより火災による延焼を防
止することを目的とするものである。 【構成】 本考案は、一定の空間部３を設けて外側タン
ク２と内側タンク４より構成されるタンク本体１の空間
部３内に水Ａを充填した構成とするものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ガソリン、あるいは灯油などの備蓄として設置される収納タンクに 関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来より備蓄用として設置される可燃物用としての収納タンクは、図２に示す ように、金属製より形成される円筒形状のタンクａ内にガソリンなどの可燃物ｂ が収納されるものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら上記タンクａの場合では、タンクａ周辺において火災が発生した 際には、火災の延焼によってタンクａが加熱され、同タンクａ内の可燃物ｂの温 度が急激に上昇することによる爆発などの危険性がある。 そこで本考案では上記問題点を解消するために、水を介して二重構造としたタ ンクを提供することを目的とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案の上記目的は次の如き構成のタンクによって達成できる。即ちその要旨 は、一定の空間部を設けて外側タンクと内側タンクより構成されるタンク本体の 上記空間部内に冷却および消火するための消火液を充填したことを特徴とする可 燃物収納タンクである。

【０００５】

【作用】

本考案の可燃物収納タンクは、外側タンクと内側タンクとの間に水を充填する ことによって、火災により外側タンクが加熱されるとしても、消火液の水により 冷却され、内側タンク内に収納される可燃物を高温から防ぐと共に、延焼した場 合には消火液として鎮火させるものである。

【０００６】

【実施例】

以下本考案に係る可燃物収納タンクを、その実施例を示す図面を参酌し乍ら詳 述する。 図１に示すように、タンク本体１は、外側タンク２内に一定の空間部３を設け て内側タンク４が設けられる構成とするものである。 そこで上記外側タンク２に、上記空間部３内に連通状とされる水注入口５が設 けられ、その水注入口５より水Ａを注入することによって空間部３内に水Ａが充 填されることとなる。 又６は上記内側タンク２内に可燃物Ｂを注入するための可燃物注入口であり、 ７は可燃物Ｂを排出するための可燃物取り出し口を示すものである。 なお本実施例では消火液として水を注入するものであるが、水の他に種々の消 火液を注入することも可能である。

【０００７】

【考案の効果】

以上述べて来た如く本考案によれば、消火液としての水を介して二重構造のタ ンクとすることによって、火災による爆発などの事故を未然に防ぐことが可能と なる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の断面説明図である。

【図２】従来のタンクの断面説明図である。

【符号の説明】

１ タンク本体 ２ 外側タンク ３ 空間部 ４ 内側タンク ５ 水注入口 ６ 可燃物注入口 ７ 可燃物取り出し口

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 一定の空間部を設けて外側タンクと内側
   タンクより構成されるタンク本体の上記空間部内に冷却
   および消火するための消火液を充填したことを特徴とす
   る可燃物収納タンク。