JP3023409U - 水洗便器の臭気排出装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】水洗トイレの排便時の臭気を便器内において完
全に吸収し、且つ外部に排出する。 【構成】便器１の上部内周に送風装置２を、下部に吸収
装置３を設けると共に、そのそれぞれに送風管６と送風
機Ｘ、排気管７と排風機Ｚを接続したことを特徴とす
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

水洗トイレ内の臭気を外部に排出するようにした水洗便器の臭気排出装置に関 するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、水洗便器内の使用中の臭気の外部への排出については、主として換気扇 などが用いられている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上述の従来技術の換気扇などは、概ねトイレルームの窓際に備えられており、 スイッチｏｎで回転する換気扇の排気作用によって、ルーム内の臭気を外部に排 出している。 しかしながら、トイレルームの臭気の根元は排便時の便器内から発生するもの であるから、かなり離れた位置にある換気扇では到底十分な効果は得られない。 しかも、排便時の臭気が便器内から発生上昇してから換気扇に吸収される途中 で、排便中の人体顔面を通過することとなり、否応なく臭気の直撃を受けざるを 得ない。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

そこで本考案は、排便時の便器内から発生する臭気が、上昇してくる直前に捕 捉して外部に排出するものである。従ってトイレルーム内は勿論、排便中の人体 顔面にも臭気が通過しないものである。即ち、発生する臭気を便器内のみで排出 処理可能としたものであって、便器１の上部内周に下向きで楕円状の送風装置２ を設け、下部に熊手状の吸収装置３を設けたことを骨子とするものである。

【０００５】

【作用及び実施例】

以下図面に基づいて説明する。便器１の上部内周に楕円状の送風装置２を設け 、下部に熊手状の吸収装置３を設ける。該送風装置２には多数の送風孔４が下向 きに窄設されており、該吸収装置３にも多数の吸収孔５が窄設されている。また 、両者はそれぞれ送風管６と送風機Ｘ、排気管７と排風機Ｚに接続している。 しかして排便を行う前に、送風スイッチＡ及び排気スイッチＢ、ヒータースイ ッチＣをｏｎする。送風機Ｘは作動し、送風管６を経由して送風装置２の送風孔 ４より便器内下方へ強力送風を行う。この時、送風管６の途中に設けられた電熱 ヒーター装置Ｙも加熱されており、従って前記の送風は温風となり冬期の暖房が 得られる。（冬期以外はヒータースイッチＣをｏｎしない）また同時に、排風機 Ｚも作動し、排気管７を経由して吸収装置３によって便器内の臭気を強力に吸収 排気する。 従って、排便時に発生して上昇する臭気は、上部から送風押圧され、下部で吸 収排気されることとなり、ほぼ完全な形で臭気の捕捉と排除が実施できる。

【０００６】 尚、前記送風装置２及び吸収装置３は、従来便器に後付け装置としてもよく、 便器製造段階で設計制作してもよい。また、水洗装置は全く従来通りであって、 本考案によって支障を受けることはない。

【０００７】 また、便器１の周縁上部の数箇所と、便蓋８の表裏中央に芳香剤収容部Ｅ・Ｅ を設けて、芳香効果を一層高めることもできる。

【０００８】

【考案の効果】

上述のように本考案は、送風装置２及び吸収装置３を便器１内に装備すること によって、排便時に発生する臭気を上昇・拡散させることなく、その便器内のみ にて吸収排気処理可能とした画期的な完全臭気排出装置である。従って衛生的で 快適な排便が行え、健康的な日常生活を保つことができる有益考案を提供するも のである。

【０００９】

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の実施状態を示す概略側面図。

【図２】 本考案の送風装置の要部を示す平面図。

【図３】 本考案の吸収装置の要部を示す平面図。

【符号の説明】

１ 便器 ２ 送風装置 ３ 吸収装置 ４ 送風孔 ５ 吸収孔 ６ 送風管 ７ 排気管 ８ 便蓋 Ａ 送風スイッチ Ｂ 排気スイッチ Ｃ 電熱ヒータースイッチ Ｘ 送風機 Ｙ 電熱ヒーター装置 Ｚ 排風機 Ｅ 芳香剤収容部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】便器１の上部内周に、多数の送風孔４を有
   する楕円状の送風装置２を設け、下部に多数の吸収孔５
   を有する熊手状の吸収装置３を設けると共に、そのそれ
   ぞれに送風管６と送風機Ｘ、排気管７と排風機Ｚを接続
   したことを特徴とした水洗便器の臭気排出装置。