JP3023371U - 乾電池式モーターポンプ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 乾電池式モーターポンプ用のキャップにおい
て、１つのキャップで大きさの違う吐出口を収納し、キ
ャップの部品点数を少なくしコストを下げる。また、キ
ャップの角度を変え、薄暗いところで電池式モーターポ
ンプの吐出口を収納しやすい構造を提供する。 【横成】 乾電池式モーターポンプに直径の異なる２種
類以上の円筒を並べたキャップ１を取り付ける。また、
キャップ１が回転するように、乾電池式モーターポンプ
との嵌合部を円形と多角形の突起物によって支える。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、石油、化学薬品、食料品等の各種の液体を大きい（例えば１８リ ットル入りの）容器から汲み出すために使用する乾電池式モーターポンプ装置に 関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来までの乾電池式モーターポンプのキャップは、自動停止装置付き乾電池式 モーターポンプの場合は、吐出ホース先端にあるセンサー管に取り付けられてい るセンサーを固定するクリップに引っかけるものが主流である。また、自動停止 装置が付かない乾電池式モーターポンプにおいても、ホースを止めて置くものが 輪の形になっており、吐出ホースをその輪の中に差し込み支えるものが一般的で ある。しかし、いずれの場合も吐出ホースを下から差し込むことになるので、薄 暗い場所などではキャップの開口部が分かりづらく、容易に吐出ホースを収納す ることができない。また、乾電池式モーターポンプ保管時に吐出ホース先端が剥 き出しになっており、吐出ホース先端に付着している液体が床に滴下したり、埃 や虫が吐出ホース内に侵入するおそれがある。また、吐出ホースの形は、自動停 止装置の付いていない乾電池式灯油ポンプと自動停止装置付き乾電池式灯油ポン プでは、自動停止装置付き乾電池式モーターポンプの吐出ホースにセンサーが付 くといった構造上の違いから、吐出ホースの先端部の径の大きさが違うので、そ れに合わせてキャップの直径の大きさを変えなければならないので、その分だけ 部品点数が多くなりコストが高くなるという欠点があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

この考案は、上記従来の欠点を改良することであり、キャップの部品点数を少 なくしコストを下げること、およびキャップの角度を変えることで、吐出ホース をキャップに差し込むことを容易にするための構造を提供することである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するため、この考案の乾電池式モーターポンプのキャップは 、乾電池式モーターポンプの保管時に、１つの部品で２種類以上の吐出ホースが 差し込めるように、キャップ胴体部の形状を円筒にし、その奥に開口部側の円筒 部よりも径の小さい円筒部を設ける。それによって径の大きさの違う吐出ホース を固定することができる。この構造によって、大きさの違う吐出ホースを１種類 のキャップで固定することができる。

【０００５】 また、キャップの底部は乾電池式モーターポンプとの嵌合部にあたり、その嵌 合部は中心に円形の突起物と、その円形の突起物のそばに多角形の突起物を持つ 。乾電池式モーターポンプの勘合部は円形の突起物を固定するために、その円形 に相似な凹み部を持ち、キャップの角度を固定するために、多角形の突起物を軽 く固定するように、その多角形に相似な凹み部を持つ。これによって、乾電池式 モーターポンプ用キャップが回転し、ある一定の角度で固定することができるの で、乾電池式モーターポンプを薄暗い場所で使用しても、吐出ホースを容易にキ ャップに収納することができるといった構造を提供することである。

【０００６】

【作用】

このようにしたことにより、キャップの部品点数を少なくしコストを下げるこ と、およびキャップの角度を変えることで、吐出ホースをキャップに容易に収納 することが可能である。

【０００７】

【実施例】

この考案の実施例について図面を参照にしながら説明をする。図１（１）はこ の考案の乾電池式モーターポンプのキャップ１の正面図、（２）は左側面図であ る。図２（１）はＡ−Ａ’断面図、（２）はキャップ１の底面図である。図３（ １）は乾電池式モーターポンプ６のキャップ１との嵌合部７の拡大図、（２）は Ｂ−Ｂ’断面図である。図４（１）は自動停止装置付き乾電池式灯油ポンプ８の 吐出口９をキャップ１に固定してある通常の保管時の状態、（２）は自動停止装 置の付かない乾電池式灯油ポンプ１１の吐出口１２をキャップ１に固定してある 通常の保管時の状態である。図５の（１）は自動停止装置付き乾電池式灯油ポン プ８、（２）は自動停止装置の付かない乾電池式灯油ポンプ９のそれぞれ図４の 状態のキャップ１の拡大断面図である。図６はキャップ１が角度を変えるときの 拡大図であり、（１）は０度、（２）は４５度、（３）は９０度というようにそ れぞれ角度を変えたときの状態である。

【０００８】 自動停止装置付き乾電池式灯油ポンプの吐出口９と、自動停止装置の付かない 乾電池式灯油ポンプの吐出口１２では、自動停止装置付き乾電池式灯油ポンプ８ にはセンサーが付くといったようなポンプの構造の違いがあるので径の大きさが 違う。そこで径の大きさの違う吐出口を１つのキャップ１で収納するために、キ ャップ１の構造を、開口部３より奥にある円筒部５の径を開口部側円筒部４の径 よりも小さくする。このように径の大きさの違う円筒の組み合わせにすることに より、径の大きさの違う吐出口を１つのキャップ１に収納できるようになる。

【０００９】 吐出口を差し込む方式のキャップ１であるので、ポンプの吐出口９と吐出口１ ２はキャップ１によって覆われている。そのため自動停止装置付き乾電池式灯油 ポンプ８や、自動停止装置の付かない乾電池式灯油ポンプ１１などを保管してお くときに吐出口からの埃や虫の侵入を防止することができる。また、吐出口はキ ャップ１によって上向きに固定されているので、吐出口９または１２の内壁に付 着した灯油が床に滴下することがない。

【００１０】 また、キャップの底部は乾電池式モーターポンプとの嵌合部２にあたり、その 嵌合部は中心に円形の突起物と、その円形の突起物のそばに多角形の突起物を持 つ。乾電池式モーターポンプの嵌合部７は円形の突起物を固定するために、その 円形に相似な凹み部を持ち、キャップ１の角度を固定するために、多角形の突起 物を軽く固定するように、その多角形に相似な凹み部を持つ。これによって、乾 電池式モーターポンプ用キャップ１が回転し、ある一定の角度で固定することが できるので、乾電池式モーターポンプを薄暗い場所で使用しても開口部３の位置 が分かるので、吐出口９または１２を容易にキャップ１に収納することができる 。

【００１１】

【考案の効果】

以上説明したように、この考案の乾電池式モーターポンプ用のキャップは、そ の構造から吐出口の形によらず同じ部品で済むので、部品点数が少なくなりコス トを下げることができる。また、キャップの角度を変えることができるので、薄 暗い場所などでもキャップの開口部が分かりやすく、容易に吐出ホースを収納す ることができるという作用効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】乾電池式モーターポンプ用キャップの（１）正
面図、（２）左側面図である。

【図２】（１）は図１（２）のＡ−Ａ’断面図、（２）
はキャップの底面図である。

【図３】（１）は乾電池式灯油ポンプのキャップとの嵌
合部の拡大図であり、（２）はＢ−Ｂ’断面図である。

【図４】乾電池式灯油ポンプの通常保管状態であり、
（１）は自動停止装置付き乾電池式灯油ポンプ、（２）
は自動停止装置の付かない乾電池式灯油ポンプのときの
正面図である。

【図５】（１）は図４（１）のとき、（２）は図４
（２）のときのキャップの拡大断面図である。

【図６】キャップの角度が（１）０度、（２）４５度、
（３）９０度、のときの状態の平面図である。

【符号の説明】

１ キャップ ２ キャップの乾電池式灯油ポンプとの嵌合部 ３ キャップの開口部 ４ 開口部側円筒部 ５ 開口部より奥の円筒部 ６ 乾電池式灯油ポンプ ７ 乾電池式灯油ポンプのキャップとの嵌合部 ８ 自動停止装置付き乾電池式灯油ポンプ ９ 自動停止装置付き乾電池式灯油ポンプの吐出口 １０ 自動停止装置付き乾電池式灯油ポンプの吐出ホー
ス １１ 自動停止装置の付かない乾電池式灯油ポンプ １２ 自動停止装置の付かない乾電池式灯油ポンプの吐
出口 １３ 自動停止装置の付かない乾電池死闘油ポンプの吐
出ホース １４ センサーを固定するクリップ

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】吐出ホースの先端を開口内に着脱可能に支
   持するとともに吐出口を覆う、直径の異なる２つ以上の
   円筒を並べたことを特徴としたキャップを備えた乾電池
   式モーターポンプ装置。
2. 【請求項２】吐出ホースの先端を開口内に着脱可能に支
   持するとともに吐出口を覆う、円筒の中心軸に直交する
   軸の廻りに回転することを特徴としたキャップを備えた
   乾電池式モーターポンプ装置。