JP3023083U - 便座カバーとその収納具 - Google Patents

便座カバーとその収納具

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JP3023083U
JP3023083U JP1995008545U JP854595U JP3023083U JP 3023083 U JP3023083 U JP 3023083U JP 1995008545 U JP1995008545 U JP 1995008545U JP 854595 U JP854595 U JP 854595U JP 3023083 U JP3023083 U JP 3023083U
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利夫 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 各人個別に用意された便座カバーとその便利
な収納形態を提供する。 【構成】 ケース2には、ハンガー3と間仕切り4とが
設けられている。ハンガー3は、ケース2の中央を横切
るように固定され、便座カバー1を並べて吊り下げる。
間仕切り4は、ケース2に収納される便座カバーを1個
づつ仕切り、便座カバー1を出し入れする際に、隣り合
う便座カバー同士が擦れあって傷ついたり汚れたりする
のを防止する。便座カバー1は収納に適した構成にす
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、着座式の便器の使用の際に便座を覆うために用いられる便座カバー とその収納具に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に洋式便器と呼ばれる着座式便器には、腰を掛けるための便座が設けられ ている。これは通常、陶器やプラスチック製であって、着座の際の使用感を高め 清潔さを維持するために、一般家庭では便座カバーを用いてこれを覆うようにし ている。 便座カバーは、このような性格から比較的頻繁に洗濯され、着脱交換が簡便な ことが望まれる。この目的を達成するために、従来、袋状のもの(特開昭61− 238215号公報)、カギホックによる着脱機構を設けたもの(特開昭62− 204718号公報、特開昭63−166100号公報)、通気性を向上させた もの(特開昭62−70890号公報)等が開発され紹介されている。
【0003】 一方、便座カバーは、家族の間で共用することに対する抵抗は比較的少ないが 、他人との間での共用や不特定多数の使用する場所での共用には抵抗があるとす る者も多い。そこで、個人専用の簡易着脱式便座カバー(特開昭55−1438 00号公報)や、使い捨ての便座カバー(特開昭63−128895号公報)等 が開発されている。また、交通機関やホテルの便器には、ペーパーによる使い捨 ての便座カバーが広く採用されていることは、周知のとうりである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、従来の便座カバーには、さらに、次のような解決すべき課題があっ た。 例えば、老人等で、便座カバーを汚しやすい者は、他の家族に知られずに便座 カバーを交換したり、洗濯をしてしまいたいときがある。このような場合には、 個人専用の便座カバーが便器の近くに使いやすい状態で備え付けられていること が好ましい。 また、広く一般に使用されているペーパーによる使い捨ての便座カバーは、装 着が容易でないのと、便座に座るときに風で動いてしまったり、がさついて使用 感が悪く、必ずしも満足のできるものではない。また、使用感のよい物は、コス トが高くて使い捨てには不向きである。
【0005】 以下に紹介する本考案は、上記の点に着目してなされたもので、それぞれ次の 点を考案の目的とする。 第1の考案の目的は、便座カバー自身の構造のみならず、各人個別に用意され た便座カバーの便利な収納形態を提供することにある。 また、第2の考案の目的は、旅行などに持ち歩くことができる可搬式の使用感 の良い清潔な便座カバーを提供することにある。 また、本考案の第3の目的は、手を汚さずに繰り返し使用できる簡便な個人専 用の便座カバーを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案はそれぞれ以下の構成を備える。 1. 便器本体の上で便座を覆うように使用される便座カバーを、吊り下げて支 持するハンガーと、 複数の便座カバーを前記ハンガーに吊り下げたとき、各便座カバーの間を仕切 る間仕切りと、 前記間仕切りとハンガーとを内部に配置して、複数の便座カバーを一括して収 納するケースとを備えたことを特徴とする便座カバーの収納具。 2. 便器本体の近傍に設置されるものであって、 複数の便座カバーを収納するケースと、 このケースの内部に収納された隣接する便座カバーの間を仕切る間仕切りとか ら成ることを特徴とする便座カバーの収納具。 3. 便座本体と接する面にパッド状の粘着剤面を形成し、 このパッド状の粘着剤面が露出する孔を設けた袋カバーを被せたことを特徴と する便座カバー。 4. 便器本体の上で便座を覆うように使用される便座カバーであって、 便座上で便座に触れない角部を設けたことを特徴とする便座カバー。 5. 一部に折れ線を形成して2つ折り以上に折り曲げ、 ケースに収納したことを特徴とする請求項4記載の便座カバーとその収納具。
【0007】 6. 便器本体の上で便座を覆うように使用される便座カバーであって、 便座本体に触れる側に粘着剤面を形成し、 この粘着剤面に便器本体全面を覆う水溶性の補助紙を貼りつけて固定したこと を特徴とする便座カバー。 7. 便器本体の上で便座を覆うように使用される便座カバーであって、 柔軟性シートと補強板とを積層して構成され、 2つ折り以上に折り畳むための折れ線に沿って、補強板が分割され隙間が形成 されていることを特徴とする便座カバー。 8. 柔軟性シートから成り、2つ折り以上に折り曲げるための折れ線を形成し て、 この折れ線をまたぐように、着脱可能なファスナーを介して補強板を貼り付けた ことを特徴とする便座カバー。 9. 便器本体の上で便座を覆うように使用される便座カバーであって、 便座本体に触れる側に支持固定手段を設け、 この支持固定手段により、便器本体全面を覆う1枚または複数枚重ねの水溶性 の補助紙を、便座カバー裏面に固定したことを特徴とする便座カバー。 10. 補助紙を貼りつけた面を内側にして便座カバーを折り畳むための折れ線 を設けたことを特徴とする便座カバー。 11. 便器本体の上で便座を覆うように使用される一枚の便座カバーを収納す るためのボックス状のケースであって、 側面に、同様の構造のケースを底面を一致させるように重ね合わせたとき、 両者を連結するための連結部材を設けたことを特徴とする便座カバーの収納具 。
【0008】
【作用】
ケースには、ハンガーと間仕切りとが設けられている。 ハンガーは、ケースの中央を横切るように固定され、便座カバーを並べて吊り 下げる。間仕切りは、ケースに収納される便座カバーを個ずつ仕切り、便座カバ ーを出し入れする際に、隣り合う便座カバー同士が擦れあって傷ついたり汚れた りするのを防止する。 他の考案の作用は、以下の実施例中でそれぞれ明らかにする。
【0009】
【実施例】
以下、本考案を図の実施例を用いて詳細に説明する。 (便座カバーと収納具) 図1には、本考案の便座カバーと収納具の実施例斜視図を示す。 図(a)には、便座カバー1と、この便座カバー専用の収納具であるケース2 が示されている。 このケース2には、ハンガー3と間仕切り4とが設けられている。 ハンガー3は、図(a)に示すように、ケース2の中央を横切るように固定さ れ、(b)に示すように、便座カバー1を並べて吊り下げるように構成されてい る。ハンガー3の形状は、便座カバー1の内周面に沿って湾曲しており、便座カ バー1の中央部分を支持して、その変形を防止している。間仕切り4は、(c) に示すように、ケース2に収納される便座カバーを1個づつ仕切るためのもので ある。これにより、便座カバー1を出し入れする際に、隣り合う便座カバー同士 が擦れあって傷ついたり汚れたりするのを防止している。なお、ハンガー3は、 (d)に示すように、全ての間仕切り4を貫通するようにして固定される。
【0010】 (便座カバーの実施例1) 図2には、便座カバー1の具体的な構造説明図を示す。 便座カバー1の断面構造は、図の(a)に示すように、低発泡材6と高発泡材 7と布8とを積層したものである。裏面に低発泡材6を用いたのは、便座カバー の強度を高めるためで、例えば未発泡材と比較したとき体積が15倍から20倍 程度の発泡率のものが適する。中間層に高発泡材7を用いたのは、便座カバーの クッション性を高めるためで、例えば未発泡材と比較したとき体積が30倍から 40倍程度の発泡率のものが適する。上面に布6を貼ったのは使用時の感触を高 めるためである。 この積層構造の便座カバーの全体としての厚みは8ミリメートル程度が適当で ある。この構造により、表面の布8の感触と、高発泡材7ののクッション性と、 低発泡材6の適度な強度が調和して使用感の高い便座カバーを提供できる。 なお、図2(b)に示すように、この便座カバー1には、外周縁から内周縁に 向かって便座本体9の上面に沿うように下降する丸みを帯びた傾斜を設ける。こ れにより、便座カバー1を便座本体上に安定させることができる。上記の構造の 便座カバー1は、熱加圧縮、または、押し切り裁断等により製造する。 図2(c)に示す例では、便座カバー1に、フック孔11を設けた。これは、 便座カバーを洗ったとき、吊して乾燥させるために用いられる。 図2(d)に示す例では、便座カバー1の中央裏面に補強板12を取り付けた 。これは、図1に示すハンガー3に吊したときに自重を支えて全体の変形を防ぎ 、正常な形状を保つためである。この補強板12は、厚みが1〜2ミリメートル 程度のプラスチック板が適当である。さらに、この実施例では、再剥離性の粘着 剤面13が数カ所に形成されている。これは、使用時に横ずれを防ぎ、安定させ るためである。 なお、便座カバーの厚みを、10から12ミリメートル程度にすれば、強度が 増し、補強板12は不要になる。再剥離性の粘着剤面13による力と、素材の柔 軟性により、傾斜を設けなくても安定感があり、クッション性も良好になる。ま た、便座カバーは、便座の形状に応じて、U型だけでなくO型のものとしてもよ い。
【0011】 (収納具の実施例2) 図3には、便座カバーの収納具の別の実施例斜視図を示す。 図(a)に示すように、便座カバーの収納具であるケース15は、その上部開口 が斜めにカットされている。また、(b)に示すように、間仕切り16には、個 別に独立したハンガー部17が固定されている。このハンガー部17は、樹脂成 型などにより製造される。また、各間仕切り16は、ケース15の中に、段差を 付けるように雛壇状に収納されている。この構成により、ケース15の中に便座 カバーを収納したとき、各便座カバーが見やすくなっている。なお、ハンガー部 17はパイプ状にしてもよい。また、例えば便座カバー1をU字状でなくO字状 にすると、比較的強度が増して、そのまま立てかけることもできる。従って、ハ ンガー17無しで、間仕切り16のみをケース15内に設けるようにしてもさし つかえない。
【0012】 (便座カバーと収納具の使用法) 以上の構成の便座カバー1と収納具2とは、次のようにして使用する。 図1に示した便座カバー1を収納したケース2は、便器の近くの手の届き易い 位置に常時配置しておく。使用時には、ケース2から使用者専用の便座カバー1 を取り出して便座の上にセットして、図2に示した再剥離性の粘着剤面13を便 座に軽く押しつける。使用後は、便座から外して、ケース2に戻す。例えば、各 便座カバーにそれぞれ異なる色彩を施しておけば、識別容易で自分の物と他人の 物とを間違えることがない。また、こうして便座カバー1とケース2とを身近に 置いておくことによって、きわめて合理的に使用でき、間仕切り4は、各自の便 座カバーをセパレートするから清潔に使用できる。また、各自自由に他人にきが ねなく洗ったり交換したりできる。
【0013】 (便座カバーの実施例2) 図4には、実施例2の便座カバーの平面図を示す。 この便座カバー1は、内周面に適当な間隔で放射状に切り込み18を形成して いる。この切り込み18は、便座カバー1の上に座ったとき便座の上面に沿って 湾曲するため、便座本体の上面に沿うように下降する丸みを帯びた傾斜を設けた 実施例1と同様に、便座カバーを便座本体上に安定させることができる。従って 、便座カバー自体は、製造時フラットな構造にしておくことができ、製造コスト が安いという効果がある。
【0014】 (便座カバーの実施例3) 図5には、実施例3の便座カバーの裏面図を示す。 この便座カバー1の裏面には、(a)に示すように、数カ所の定められた位置に パッド状の再剥離性粘着剤面19が形成されている。また、(b)に示すように 、この便座カバー1に被せるための袋カバー21には、再剥離性粘着剤面19に 対応する位置に、孔20が明けられており、粘着剤面19を露出させて、その使 用を妨げない構造になっている。パッド状の粘着剤面19は、厚みが袋カバー2 1の厚みより厚くなっており、便座への密着を良好にしている。なお、便座カバ ー1を硬質樹脂を使用した丈夫な物にすれば、粘着剤面無しに袋カバー21を被 せることができる。袋カバー21は、便座カバーと便座本体との間の摩擦力を高 め、安定化させる。また、袋カバー21は便座カバー1よりも洗濯が容易で、清 潔さを保持しやすい。 このほかに摩擦力を高めるための手段としては、便座カバーの便座本体に接す る面の一部または全部に、発泡成型したゴムシートなどを貼り付けるようにして もよい。実験によれば、ゴムシートによって、摩擦力が高まり、上に座っても、 安定で、ずれることは全く無かった。 また、発泡させて、弾力性を高める一方で、表面は気泡が露出しない滑らかな面 にすると、水や汚れが簡単に拭き取れて一層効果的である。
【0015】 (便座カバーの実施例4) 図6には、実施例4の便座カバーの表面図を示す。 図(a)の便座カバー1は、図(b)に示すように、使用される便座本体9の 上面形状に合わせて断面が湾曲している。便座カバー1には、弾力性のある感触 の良い素材を使用する。使用される便座本体9を特定して、専用の便座カバーと することにより、一層安定感のあるものにすることができる。また、(c)に示 すように、便座本体の断面形状はメーカーにより大小があるため、実線のような 断面のものも破線のような断面のものもある。このとき、便器本体の孔のある内 側の部分を便座に沿って湾曲させ、外側は平坦にしておけば、比較的汎用性があ る。便座の孔の大きさはメーカーによる差が少ないからである。
【0016】 (便座カバーの実施例5) 図7には、実施例5の便座カバーの平面図を示す。 この便座カバーは、病院などで各人が個人専用として使用する場合に適した構 造をしている。(a)に示すように、総体的な形は、外周にやや丸みを帯びた略 四角形となっている。 これは、外周のcと符号を付けた角部4箇所が、便座本体に触れないようにする ためである。その便座カバー1は、折れ線AとBのところで折り曲げられるよう に構成されている。便座カバーの材料や構造、製法、再剥離性粘着剤面の形成箇 所等は、図2を用いて説明した実施例と同様でよい。図7の(b)は、便座カバ ーを折れ線Aのところで2つ折りにしたところを示している。図(c)のケース 24は便座カバー1の収納具で、ファスナー25で開閉でき、図(b)に示す状 態で便座カバーを収納することができる。 以上の構成の便座カバーは、次のようにして使用する。 まず、ケース24より、2つに畳んだ便座カバー1を取り出して、便座本体に 触れない角部Cをもって広げて、便座本体の上に乗せる。さらに、図5(a)を 用いて説明したような再剥離性粘着剤面の形成箇所を上から押して、安定させて から、使用する。使用後は、再び角部Cを持って元のように便座本体に接する側 を内側にして折り曲げ、ケース24に収納する。こうすれば、便座に接触した部 分には全く触れずに使用を完了する。また、洗って何回でも使用出来る。これに さらに図5(b)に示した袋カバー21を被せるようにしても良い。また、2つ 折りでなく4つ折りならもっと携帯に便利になる。 以上の便座カバーは、公衆トイレ一般で使用する目的でデザインされているが 、特に病院の入院患者向けとして適する。病院のトイレ使用者は、入院患者、外 来者、病院の従業員等、多様であって、誰もが気持ちよく使用できるとは言い難 い。上記実施例の便座カバーは、きわめて簡単に2つ折りにできる。そのため、 多少大きめであるが、病室からトイレまでの行き帰り、その運搬には支障はない 。入院患者は、パジャマやラフなスタイルでこれを持ち歩いても収納ケースの大 きさ等は気にならない。たとえ、お互いに収納ケースを持ったまま立ち話しをし たとしても、さして違和感を生じない。もし、このような便座カバーを使用しな ければ、トイレで座ったそのままの状態で病室に出入りすることになり、これと 比較すると非常に清潔で快適な生活が保証される。 また、上記角部Cは、便座カバー1を便器本体に触れずに取り上げたり収納す るために設けられる。これは、子供用の便座カバーの場合には、例えばパンダの 耳状にして、パンダのような印刷を施して、楽しく取り扱えるようにすることが できる。
【0017】 (便座カバーの実施例6) 上記の実施例では、便座カバーは便器本体に直接接する。しかしこの実施例の 場合、便座カバー自体の汚れも防止できる。そのために、水溶性の補助紙を利用 する。この補助紙を便座カバーと便座本体の間に挟み込んで、便座カバーの汚れ を防止する。 図8には、実施例6のための補助紙の構成説明図を示す。図(a)は、水溶性 紙26の平面図、(b)と(c)は、その折り畳み過程での斜視図である。 図の水溶性紙26は、予め機械により折り畳んである。その大きさは、便座カ バーより一回り大きく選定されている。そして、図(a)の折れ線BとCとで折 り曲げた後、最後に(c)のように折れ線Aで折り曲げて畳んである。 その水溶性紙26の中程には、便器の中央の孔に相当する部分にに切り取り部 27が設けられている。 図9には、この水溶性紙26の使用法説明図を示す。 まず、便座カバー1の再剥離性粘着剤面27のある裏面を手前にして、その上 で水溶性紙26の折れ線Aを開く。ここで図8に示した水溶性紙26の第1面を 便座カバー1に軽く押しつけて固定する。その後、折れ線B、Cを順に開いて、 別の再剥離性粘着剤面27に水溶性紙26の第2面や第3面を軽く押しつけて固 定する。ここで切り取り部27を切り取り、図9の(b)に示すように便座カバ ー1とともに2つ折りにして図7を用いて説明したようなケースに収納しておく 。 この便座カバー使用時には、水溶性紙26を便器本体側にして、便器に直接触 れない便座カバー1の角部Cを持って便器本体上に乗せる。なお、切り取り部2 7は、この使用直前に切り取るようにしてもよい。使用後は、水溶性紙26は便 座カバー1から外して便器の水に流す。あとは、便座カバー1をケースに収納す る。 以上により、便座カバー1は全く便座本体に触れること無く使用でき、より清 潔な取扱が可能となる。再剥離性粘着剤面27は水溶性紙26に接しており、便 器本体に対して本来の粘着力は及ぼさないが、再剥離性粘着剤面27を保持する ためのパッドが水溶性紙26を介して便器本体に押しつけられるから、摩擦を大 きくする作用もあり、安定性は十分確保できる。
【0018】 (便座カバーの実施例7) この実施例も、携帯用に適し、公衆トイレ等で使用するのに便利な構造のもの である。 図10(a)に示す便座カバー1は、先に説明した実施例同様に、全体として 四角形をしており、その四隅は丸みを付けていて、ここが便座に直接触れない構 造になっている。 その中央には楕円形の孔が設けられている。またこの便座カバー1はA,B, C,D線に沿って折り曲げて畳むように構成され、その周囲には折れ線の両端に 相当する部分に切り欠きが設けられて、目印になっている。 この便座カバー1の断面構造を図(b)に示す。 この図に示すように、この便座カバー1は、表面を感触の良い布31とし、裏 面に折れ線A,B,C,Dに沿って隙間33を開けて、1面から8面まで8分割 された樹脂板32が並べられている。上記布31と樹脂板32とは接着剤により 貼りつけられている。また、各樹脂板32には、それぞれ再剥離性粘着剤面27 がパッド状に形成されている。これは、先に説明した実施例同様に便座本体上で のずれ防止と、水溶性紙貼り付けのためである。 図11には、上記便座カバー1を折り畳んだところと、その便座カバー1に貼 り付ける水溶性紙の説明図を示す。 図(a)から(c)に示すように、便座カバー1は、表面からみて、折れ線B 、Dを山折りに、折れ線Cを谷折りにして、最後に折れ線Aの部分で2つ折りに して畳む。これを図(d)に示した収納ケース35に収納する。なお,図10( c)に示した隙間33は、後で説明する折れ線のうち、山折りされる部分では微 小間隔でよい。 図11(e)に示した水溶性紙36は、先の実施例と同様の構成のもので、図 10(a)に示した便座カバー1の裏面に貼り付けられる。使用前は、図11( e)のように図10に示した便座カバー1と対応する折れ線にそって折り曲げて 、図11(d)に示した収納ケースに収めればよい。 この実施例の便座カバーは、補強板例えば樹脂板を使用することによって丈夫 で安定感がよく、また柔軟性シート例えば布を使用して、折り畳みも容易で運搬 し易いという効果がある。
【0019】 (便座カバーの実施例8) 図12には便座カバーのさらに別の実施例を示す。 図の実施例では、感触の良い布地40を便座カバー1の素材としている。中央 には楕円形の孔を明けて、便座本体に接する側には、多数の小面積の再剥離性粘 着剤面42が形成されている。破線は折り目で、周囲には折り目を明確にして折 りやすくなるように切り欠きが設けられている。この部分は、図10に示した実 施例と同様である。 また、この実施例では、布地40が柔らかいので補強板41が使用される。こ の補強板41は、例えばプラスチックシートにより構成される。そして、布地4 0には、補強板41を、衣服やバッグ、靴紐の代用として広く使用されているい わゆるマジックファスナー43を利用して一体化する。この補強板41には、中 央に折り目があって、便座カバー1とともに8つ折りに折り畳むことができる。 こうして、図11で説明したのと同様にして折り畳みケースに入れて持ち運ぶこ とができる。 この実施例の便座カバー1は、柔軟性シート例えば布地40を使用しているか ら何度でも洗って繰り返し使用できる。なお、洗うときは補強板41を取り外す と良い。多数の点状の小面積の再剥離性粘着剤面42を形成したのは、比較的柔 らかい布地40を便座本体上に安定に固定するためと、洗浄の際に布地40をし なやかにして洗いやすくするためである。 なお、この便座カバー1にも、先に説明した水溶性紙を貼り付けて使用するこ とができる。
【0020】 (便座カバーの実施例9) 図13には、便座カバーの次の実施例を示す。 図の(a)は、この実施例の便座カバー1の主要部断面図である。 この便座カバーは、感触の良い布51あるいは植毛した生地を表面に使用して いる。また、これに、塩化ビニールシート52と、発泡樹脂53と、塩化ビニー ルシート54とを順に積層している。塩化ビニールシート52と54は、高周波 ウエルダによる熱融着で貼り合わせするために使用された。発泡樹脂53は、ク ッション材である。 図13の(b)には、その便座カバーの更に別の主要部断面図を示した。 図に示すように、この便座カバー1も折り畳みを容易にするために、谷折り側 に凹部が生じるようにプレスされている。また、この便座カバーには、何枚も積 層した水溶性紙を支持固定するための止めボッチ56が裏面に頭を出すように埋 め込まれている。水溶性紙は1枚でもよいが、例えば30枚〜40枚程度積層さ れる。 図13の(c)には、便座カバーの表面の状態を図示した。 この便座カバー1の中央には孔58が明けられており、谷折り側と山折り側の 線に沿って折り畳むことができる。 図14(a)には、上記便座カバー1の裏面図を示す。 この図に示すように、この便座カバーの裏面には、先に説明した止めボッチ5 6が例えば左右に4個ずつその端を飛び出させている。ここに図14(b)のよ うな水溶性紙60を固定する。この水溶性紙60には、ちょうど止めボッチ56 の位置に対応するように、止めボッチ用切れ目61が左右に8個設けられている 。中央には便座カバー1と対応する孔62がある。 この水溶性紙60を上記止めボッチ56を利用して図13(c)に示したよう に支持固定し、図14(c)に示すように折り畳んでケース等に収納する。 これを使用するときは、便座カバーを広げて、便座本体に水溶性紙60が密着 するように便座カバーをのせる。使用後は、便座本体に接した水溶性紙60を1 枚はがして便器に流す。あとはまたもとどおり折り畳んでケースにしまう。図1 3の(c)に示したように、折り目となる部分には、谷折り側に凹部が生じるよ うにプレスが施されているので、簡単に折り畳みができる。 なお、水溶性紙60は、30枚とか40枚ずつ重ねて止めボッチ56に固定さ れる。この水溶性紙60を1枚ずつはがすときに、のこりの水溶性紙60がばら ばらにならないように、水溶性紙は互いにクリップや接着剤やミシン目によりま とめられていることが好ましい。また、折り畳みのために、折り目が付けられて いても良い。また、止めボッチ56の一端が図13のように便座カバー1に埋め 込まれていると、発泡樹脂53等の弾力性により、水溶性紙60の止めボッチ用 切れ目61にはめ込みやすく、かつ、水溶性紙60を弾力で挟んで支持するため 水溶性紙が少なくなるまで支持力がゆるまないという効果もある。
【0021】 (便座カバーの実施例10) 図15には、便座カバー1に水溶性紙の束を支持固定するための別の実施例を 示す。 図の(a)は便座カバー1の裏面を示し、その4隅には、帯状の再剥離性粘着 面65が形成されている。ここに、図15の(b)に示すような水溶性紙70の 束を貼り付ける。水溶性紙相互間も図15の(c)に示すように側面に塗りつけ た接着剤により、互いにバラバラにならないようになっている。 こうすれば、先に示した実施例と同様に水溶性紙を1枚ずつはがしながら便座 カバーを使用することができる。 なお、便座カバーの素材は、実施例9のものと同様でよい。図13のような断 面構造にすれば、水で簡単に洗うことができ、布等で拭き上げて清潔に使用でき るし、洗浄後室内で簡単に乾く。
【0022】 (便座カバーの収納具の実施例3) 図16は、便座カバーの収納具の実施例斜視図を示す。 例えば家庭で、家族がそれぞれ個人用の便座カバーを使用する場合には、既に 説明したような仕切り板付きのケースを便座本体の近くに据えつけるとよい。 しかし、例えば家族の一部が便座カバーを購入して使用し、その後残りの家族 が自分もその便座カバーを使用したいと望むことがある。このとき、予め例えば 4人の家族数分だけ便座カバーを収納できるケースを買っておけばよいが、不足 する場合には、改めて適当な大きさのケースが必要になる。 この場合、ちょうど4人分のケースを再度購入するか、あるいは、余分のスペ ースがあっても大きめのケースを購入する。しかし、狭いトイレに不必要に大き なケースは置きたくない。 この実施例は、このように、後から便座カバーを追加した場合にも、その収納 に困らないように、1個の便座カバー1に1個のケース80を組み合わせている 。しかも、このケース80は何枚もその底面81を一致させるように側面82を 重ね合わせて連結して使用する。このケースの側面は、ちょうど先の実施例で説 明した仕切り板になる。ケース80の材料は例えば、防水性の表面加工をしたダ ンボール紙等を使用する。 連結の方法は、図のように、一方には横長の孔83を明け、他方にはその孔8 3に差し込むような舌片84を設ける。この孔83の位置をケース80の適当な 場所に配置すれば、ケース80の内側に突き出した舌片84は、便座カバー1の 出し入れの邪魔にはならない。これにより、ケースを好きなだけ、自由に積み重 ねて必要最小限のスペースに配置できる。 なお、このようなケースの連結部材は、例えば粘着性のテープや、スナップ式 のボタン、マジックファスナー等、任意のものが使用できる。
【0023】
【考案の効果】
以上説明した本考案の便座カバーは、それぞれ清潔で繰り返し使用でき、使用 感も良いため、特に個人専用のものとして適する。 また、それをハンガーや仕切り板等を用いてケースに収納するようにすれば、 家族がそれぞれ自分専用の便座カバーを上手に保管して使うことができる。 更に、折り畳んでケースに収納したり、持ちやすくしたり、水溶性紙等を用い ることによって、より清潔に各自が病院などの公共のトイレで、自分専用の便座 カバーを使うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の便座カバーと収納具の実施例斜視図を
示す。
【図2】便座カバー1の具体的な構造説明図を示す。
【図3】便座カバーの収納具の別の実施例斜視図を示
す。
【図4】実施例2の便座カバーの平面図を示す。
【図5】実施例3の便座カバーの裏面図を示す。
【図6】実施例4の便座カバーの表面図を示す。
【図7】実施例5の便座カバーの平面図を示す。
【図8】実施例6のための補助紙の構成説明図を示す。
【図9】水溶性紙26の使用法説明図を示す。
【図10】実施例7の便座カバーの平面図を示す。
【図11】実施例6の便座カバー1を折り畳んだところ
と、その便座カバー1に貼り付ける水溶性紙の説明図を
示す。
【図12】実施例8の便座カバーの平面図と断面図を示
す。
【図13】実施例9の便座カバーの平面図と断面図を示
す。
【図14】実施例9の便座カバーの裏面図を示す。
【図15】実施例10の便座カバーの平面図を示す。
【図16】便座カバーの収納具の実施例3の斜視図を示
す。
【符号の説明】
1 便座カバー 2 ケース 3 ハンガー 4 間仕切り

Claims (11)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 便器本体の上で便座を覆うように使用さ
    れる便座カバーを、吊り下げて支持するハンガーと、 複数の便座カバーを前記ハンガーに吊り下げたとき、各
    便座カバーの間を仕切る間仕切りと、 前記間仕切りとハンガーとを内部に配置して、複数の便
    座カバーを一括して収納するケースとを備えたことを特
    徴とする便座カバーの収納具。
  2. 【請求項2】 便器本体の近傍に設置されるものであっ
    て、 複数の便座カバーを収納するケースと、 このケースの内部に収納された隣接する便座カバーの間
    を仕切る間仕切りとから成ることを特徴とする便座カバ
    ーの収納具。
  3. 【請求項3】 便座本体と接する面にパッド状の粘着剤
    面を形成し、 このパッド状の粘着剤面が露出する孔を設けた袋カバー
    を被せたことを特徴とする便座カバー。
  4. 【請求項4】 便器本体の上で便座を覆うように使用さ
    れる便座カバーであって、 便座上で便座に触れない角部を設けたことを特徴とする
    便座カバー。
  5. 【請求項5】 一部に折れ線を形成して2つ折り以上に
    折り曲げ、 ケースに収納したことを特徴とする請求項4記載の便座
    カバーとその収納具。
  6. 【請求項6】 便器本体の上で便座を覆うように使用さ
    れる便座カバーであって、 便座本体に触れる側に粘着剤面を形成し、 この粘着剤面に便器本体全面を覆う水溶性の補助紙を貼
    りつけて固定したことを特徴とする便座カバー。
  7. 【請求項7】 便器本体の上で便座を覆うように使用さ
    れる便座カバーであって、 柔軟性シートと補強板とを積層して構成され、 2つ折り以上に折り畳むための折れ線に沿って、補強板
    が分割され隙間が形成されていることを特徴とする便座
    カバー。
  8. 【請求項8】 柔軟性シートから成り、2つ折り以上に
    折り曲げるための折れ線を形成して、この折れ線をまた
    ぐように、着脱可能なファスナーを介して補強板を貼り
    付けたことを特徴とする便座カバー。
  9. 【請求項9】 便器本体の上で便座を覆うように使用さ
    れる便座カバーであって、 便座本体に触れる側に支持固定手段を設け、 この支持固定手段により、便器本体全面を覆う1枚また
    は複数枚重ねの水溶性の補助紙を、便座カバー裏面に固
    定したことを特徴とする便座カバー。
  10. 【請求項10】補助紙を固定した面を内側にして便座カ
    バーを折り畳むための折れ線を設けたことを特徴とする
    請求項6又は9記載の便座カバー。
  11. 【請求項11】 便器本体の上で便座を覆うように使用
    される一枚の便座カバーを収納するためのボックス状の
    ケースであって、 側面に、同様の構造のケースを底面を一致させるように
    重ね合わせたとき、 両者を連結するための連結部材を設けたことを特徴とす
    る便座カバーの収納具。
JP1995008545U 1995-07-24 1995-07-24 便座カバーとその収納具 Expired - Lifetime JP3023083U (ja)

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