JP3022487U - 電動ワックス掛け機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】容易に均一な研磨精度を得る電動ワックス掛け
機を提供する。 【解決手段】電動モータ２から伝達される動力を減速さ
せるギヤヘッド３と、そのギヤヘッド３で減速された動
力をさらに減速させる一組の歯車４と、それらの減速し
た動力で回転するとともに下端面が弾性材料５５で被覆
された滑らかな曲面である回転板５と、電動モータ２、
ギヤヘッド３及び前記一組の歯車４を保護するととも
に、一組の歯車４と回転板５との間で回転軸に対して垂
直な面方向に延びる鍔部７ａを有するカバー７とを備
え、回転板５の下端面に、布がＯリング６にて離脱可能
に固定されていることを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、ワックス掛け機に関する。このワックス掛け機は、自動車の塗装面 にワックスを掛ける際に、好適に用いられる。

【０００２】

【従来の技術】

ワックス研磨作業は、ワックスをスポンジや布に塗り採り、そのスポンジ等を 塗装面上で回転運動させながら移動させ、塗装面にワックスを塗布しながら研磨 する。

【０００３】 従来、そのようなワックス研磨作業は、人の手でなされている。しかし、その 作業は大変な手間と労力を要するので、実開昭６０−１６１４７０号公報では、 洗浄や除塵と共用された電動のワックス掛け機が提案されている。

【０００４】 この電動のワックス掛け機は、電動モータと、電動モータから伝達される動力 を減速させる一組の歯車と、その減速した動力で回転するとともに下端面が弾性 材料で被覆された滑らかな曲面である回転板と、電動モータ及び前記一組の歯車 を保護するカバーとを備えている。

【０００５】 そして、この電動のワックス掛け機を用いてワックス研磨作業をするには、弾 性材料の上にワックス液を均一に塗り、本体の電源を入れる。すると、電動モー タが駆動して、その回転出力が小径及び大径からなる一組の歯車を介して減速さ れ、回転板へと伝達される。そうして、自動車の塗装面にその回転板の下端面を 当てて、静かに移動させ、塗装面にワックスを塗布しながら研磨する。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記従来の方法では、ワックスの研磨精度が不均一となるばか りか、塗装面が傷ついたり、切削されたりする事例も報告されている。 本考案の目的は、容易に均一な研磨精度を得る電動ワックス掛け機を提供する ことにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

その目的を達成するために、この考案の電動ワックス掛け機は、 電動のワックス掛け機であって、電動モータから伝達される動力を減速させる ギヤヘッドと、そのギヤヘッドで減速された動力をさらに減速させる一組の歯車 と、それらの減速した動力で回転するとともに下端面が弾性材料で被覆された滑 らかな曲面である回転板とを備えたことを特徴とする。

【０００８】 そして、この電動のワックス掛け機を用いてワックス研磨作業をするには、弾 性材料の上にワックス液を均一に塗り、本体の電源を入れる。すると、電動モー タが駆動して、その回転出力がギヤヘッドで減速され、更に、小径及び大径から なる一組の歯車を介して減速され、回転板へと伝達される。そうして、自動車の 塗装面にその回転板の下端面を当てて、静かに移動させ、塗装面にワックスを塗 布しながら研磨する。

【０００９】 このように、回転出力が、ギヤヘッドと一組の歯車との組み合わせで２重に減 速されることとなるので、従来ものと異なり、ワックス研磨作業に適切な低速回 転を実現できる。

【００１０】

【考案の実施の形態】

本考案の電動ワックス掛け機を図面の実施の形態とともに説明する。図１は、 実施の形態の電動ワックス掛け機の断面図で、図２は、実施の形態の電動ワック ス掛け機の斜視図で、図３は、実施の形態の電動ワックス掛け機の右側面図（一 部断面を含む）で、図４は、実施の形態の電動ワックス掛け機の底面図である。

【００１１】 電動ワックス掛け機１は、電動モータ２と、電動モータ２から伝達される動力 を減速させるギヤヘッド３と、そのギヤヘッド３で減速された動力をさらに減速 させる一組の歯車４と、それらの減速した動力で回転するとともに下端面が弾性 材料５５で被覆された滑らかな曲面である回転板５と、電動モータ２、ギヤヘッ ド３及び前記一組の歯車４を保護し、一組の歯車４と回転板５との間で回転軸に 対して垂直な面方向に延びる鍔部７ａを有するカバー７とを備えており、更に、 回転板５の下端面に、布（図示省略）がＯリング６にて離脱可能に固定されてい る。

【００１２】 ギヤヘッド３は、電動モータ２の回転軸に固定された小径の歯車（図示省略） と、それと噛み合う大径の歯車（図示省略）からなる。又、一組の歯車４も同様 に、小径の歯車４ａとそれと噛み合う大径の歯車４ｂからなり、小径の歯車４ａ はギヤヘッド３の大径の歯車に連結され、大径の歯車４ｂは回転板５に連結され ている。

【００１３】 回転板５は、下端面以外は硬質の樹脂からなる。そして、その側面には、Ｏリ ング６の溝が形成されており、そのＯリング６の溝にＯリング６をはめ込むこと で、布を回転板５の下端面に固定する。従って、布は、ワックスの汚れや目詰ま り等で劣化しても、容易に交換することができる。尚、回転板５の円周部はカバ ー７から突出しており、両横側から見ることができる。 カバー７の鍔部７ａは、手を添えて作業できるように設けられてたものであり 、本考案の電動ワックス掛け機１の作業性を向上させる為のものである。

【００１４】 実施の形態の電動ワックス掛け機を用いて、自動車の塗装面にワックスを掛け るときの作用効果を以下に示す。

【００１５】 回転板５に研磨用の布を置き、周囲をＯリング６で押さえて固定して、その布 の上にワックス液を均一に塗る。本体のコンセントを電源に差し込むと、本体に 通電されたことを表示するランプ８が点灯する。

【００１６】 スイッチ９を入れると電動モータ２が駆動して、その回転出力がギヤヘッド３ で減速され、更に、一組の歯車４を介して減速され、回転板５へと伝達される。 このように、回転出力が、ギヤヘッド３と一組の歯車４との組み合わせで２重に 減速されて、回転板５に伝達されることとなるので、ワックス研磨作業に適切な 低速回転を実現できる。従って、ワックスの研磨精度を均一にでき、ワックスの 効果を最大限に引き出すことができる。

【００１７】 そうして、自動車の塗装面にその回転板５の下端面を当てて、静かに移動させ 、塗装面にワックスを塗布しながら研磨する。回転板５の下端面が、弾性材料５ ５で被覆されているので、曲面を有する自動車のボディーにも柔軟に対応するこ とができ、又、両横側に回転板５の円周部が見えるので、窓枠やワイパー等の障 害物を回避してワックス掛け作業をすることができる。

【００１８】

【考案の効果】

本考案は上記構成を備えるので、容易に均一な研磨精度を得る電動ワックス掛 け機を提供する。

【００１９】

【図面の簡単な説明】

【図１】実施の形態の電動ワックス掛け機の断面図であ
る。

【図２】実施の形態の電動ワックス掛け機の斜視図であ
る。

【図３】実施の形態の電動ワックス掛け機の右側面図
（一部断面を含む）である。

【図４】実施の形態の電動ワックス掛け機の底面図であ
る。

【符号の説明】

１ 電動ワックス掛け機 ２ 電動モータ ３ ギヤヘッド ４ 一組の歯車 ５ 回転板 ６ Ｏリング ７ カバー ８ ランプ ９ スイッチ

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 電動のワックス掛け機であって、電動モ
   ータから伝達される動力を減速させるギヤヘッドと、そ
   のギヤヘッドで減速された動力をさらに減速させる一組
   の歯車と、それらの減速した動力で回転するとともに下
   端面が弾性材料で被覆された滑らかな曲面である回転板
   とを備えたことを特徴とする電動ワックス掛け機。
2. 【請求項２】 更に、電動モータ、ギヤヘッド及び前記
   一組の歯車を保護するカバーを備え、そのカバーが、一
   組の歯車と回転板との間で回転軸に対して垂直な面方向
   に延びる鍔部を有する請求項１に記載の電動ワックス掛
   け機。
3. 【請求項３】 回転板の下端面に、布がＯリングにて離
   脱可能に固定されている請求項１又は２に記載の電動ワ
   ックス掛け機。