JP3022359U - ステンレスカバー付き美化鉄塔 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 鋼製部材が組立てられたトラス架構を主体と
する塔体が簡単な構成で美化されたステンレスカバー付
き美化鉄塔を提供する。 【解決手段】 基礎Ｂ上に立設されたトラス鉄塔Ａにお
ける架空地域外周を、同鉄塔とほぼ同心状にステンレス
鋼板製円筒体Ｃ又は多面体で囲繞するとともに、同円筒
体又は多面体とボルト接合した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は地上に立設される送電用鉄塔に係るものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来のこの種の鉄塔は、基礎上に立設された型鋼材等より構成された主柱材間 に、型鋼材等より構成された斜材、水平材等を連結したトラス架構の塔状体より 構成されている場合が多い。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら鋼材を複雑に交錯して組立てられた鋼製の塔状構造体が建設地に 突設されることは、周辺環境との調和を損なうことが多く、美観上からも好まし くないことが多かった。 本考案は前記従来技術の有する問題点を解決するために提案されたもので、そ の目的とするところは、鋼製部材が組立てられたトラス架構を主体とする鉄塔が 簡単な構成で美化されたステンレスカバー付き美化鉄塔を構成する点にある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

前記の目的を達成するため、本考案に係るステンレスカバー付き美化鉄塔は、 基礎上に立設された鉄骨トラス構造の塔状架構における架空地域下部外周を、同 塔状架構とほぼ同心状にステンレス鋼板製円筒体又は多面体で囲繞するとともに 、同円筒体又は多面体と前記塔状架構をボルトで接続して構成されている。

【０００５】

【考案の実施の形態】

以下、図面について本考案の最も好ましい実施形態の一つについて説明する。 Ａはトラス鉄塔で、山型鋼等の型鋼材等より構成された部材を組立てて構成さ れ、下端部は基礎Ｂに定着されている。 Ｃは前記トラス鉄塔Ａを囲繞するステンレス鋼板製円筒体で塔体の高さ方向に 亘って区分された所要数のステンレス鋼製単位円筒部材ａより構成され、前記ト ラス鉄塔とボルト接合されている。

【０００６】 図中Ｄは腕金、Ｅは監視台、Ｆは前記ステンレス鋼板製円筒体Ｃの地上部に設 けられた管理用出入口で、同出入口より作業員が円筒体Ｃ内に出入して、同円筒 体Ｃの点検、修理及び上部構造部分に昇降しうるようになっている。 図示の例によれば前記したように、鉄塔の外周が円筒状のステンレス鋼板によ って掩覆されているので、堅い感じの鉄骨トラス構造、その他の鉄骨架構の鉄塔 本体が外部に露呈することがなく、円筒状のステンレス鋼板に内包され、周辺環 境を損なうことのない美しい感じの鉄塔が建設されるものである。

【０００７】

【考案の効果】

本考案によれば前記したように、基礎上に立設された鉄骨トラス架構の塔状架 構における架空地域下部外周が、同塔状架構と同心状に囲繞されたステンレス鋼 板製円筒体又は多面体で囲繞されたことによって、鉄塔が外部に直接露出するこ となく、同円筒体によって美化され、周辺環境の向上に資するものである。

【０００８】 また前記塔状架構は外周をステンレス鋼板製円筒体又は多面体によって掩覆、 保護され、塔状架構の修理補修作業が雨、風等の気象条件によってあまり阻害さ れることがなく、作業環境が向上され、作業性が向上される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るステンレスカバー付き美化鉄塔の
一実施例を示す縦断面図である。

【図２】ステンレス鋼製円筒体の立面図である。

【符号の説明】

Ａ トラス鉄塔 Ｂ 基礎 Ｃ ステンレス鋼板製円筒体 Ｄ 腕金 Ｅ 監視台 Ｆ 管理用出入口 ａ ステンレス鋼製単位円筒部材

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 基礎上に立設された鉄骨トラス構造の塔
   状架構における架空地域下部外周を、同塔状架構とほぼ
   同心状にステンレス鋼板製円筒体又は多面体で囲繞する
   とともに、同円筒体又は多面体と同塔状架構をボルトで
   接続してなることを特徴とするステンレスカバー付き美
   化鉄塔。