JP3022360U - ステンレスカバー付き無線鉄塔 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 鋼製部材が組立てられたトラス架構を主体と
する塔体が簡単な構成で美化されたステンレスカバー付
き無線鉄塔を提供する。 【解決手段】 基礎Ｂ上に立設された、上部架空地域に
送受信用アンテナＣを具えた鉄骨構造のトラス鉄塔Ａに
おける架空地域下部をトラス鉄塔とほぼ同心状にステン
レス鋼板製円筒体又は多面体で囲繞するとともに、ボル
トで接続した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は地上に立設される無線鉄塔に係るものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来のこの種の鉄塔は、基礎上に立設された型鋼材等より構成された斜材、水 平材等を連結したトラス架構の塔状体を本体とする場合が多く、同本体の架空部 に送受信用アンテナが設置される。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら鋼製部材を複雑に交錯して組立てられた鋼製の塔状構造体が建設 地上に突設されることは、周辺環境との調和を損なうことが多く、美観上からも 好ましくないことが多かった。 本考案は前記従来技術の有する問題点を解決するために提案されたものであっ て、その目的とするところは、鋼製部材が組立てられたトラス架構を主体とする 無線鉄塔が、簡単な構成で美化されたステンレスカバー付き無線鉄塔を構成する 点にある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

前記の目的を達成するため、本考案に係るステンレスカバー付き無線鉄塔は、 基礎上に立設され、上部架空地域に送受信用アンテナを具えた鉄骨構造の塔状架 構における架空地域下部外周に、同塔状架構とほぼ同心状にステンレス鋼板製円 筒体又は多面体で囲繞するとともに、同円筒体又は多面体を前記塔状架構とボル トを介して接続して構成されている。

【０００５】

【考案の実施の形態】

以下、図面について本考案の最も好ましい実施形態について説明する。 Ａはトラス鉄塔で、型鋼材等より構成された部材を組立てて構成され、下端部 は基礎Ｂに定着されている。 トラス鉄塔Ａが上端架空部には送受信用アンテナＣ、避雷針Ｄが設けられてい る。

【０００６】 Ｅは前記トラス鉄塔Ａを同心状に囲繞するステンレス鋼板製円筒体で、塔体の 高さ方向に亘って区分された所要数のステンレス鋼製単位円筒部材を上下方向に 継接して構成され、前記トラス鉄塔Ａとボルトで接続されている。図中Ｆは前記 円筒体Ｅの下端に設けられた管理用出入扉、前記円筒体Ｅ、トラス鉄塔Ａの点検 、修理しうるようになっている。

【０００７】 図示の例によれば前記したように、鉄塔の外周が円筒状のステンレス鋼板によ って掩覆されているので、堅い感じの鉄骨トラス構造等の鉄塔本体が外部に露呈 することがなく、円筒状のステンレス鋼板によって掩覆され、周辺環境を損なう ことのない美しい感じの鉄塔が建設されるものである。

【０００８】

【考案の効果】

本考案によれば前記したように基礎上に立設され、上部架空地域に送受信用ア ンテナを具えた鉄骨構造の塔状架構における架空地域下部外周に、同塔状架構と ほぼ同心状にステンレス鋼板製円筒体又は多面体で囲繞されたことによって、鉄 塔部が外部に直接露出することがなく、前記円筒体によって美化され、周辺環境 の向上に役立つものである。

【０００９】 また前記塔状架構は外周をステンレス鋼板製円筒体又は多面体によって掩覆、 保護されているので、塔状架構の補修作業が雨、風等の気象条件によってあまり 阻害されることがなく、作業環境が向上され、作業性が向上される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るステンレスカバー付き無線鉄塔の
一実施例を示す縦断面図である。

【図２】図１の斜視図である。

【符号の説明】

Ａ トラス鉄塔 Ｂ 基礎 Ｃ 送受信用アンテナ Ｄ 避雷針 Ｅ ステンレス鋼板製円筒体 Ｆ 管理用出入扉

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 基礎上に立設され、上部架空地域に送受
   信用アンテナを具えた鉄骨構造の塔状架構における架空
   地域下部外周に、同塔状架構とほぼ同心状にステンレス
   鋼板製円筒体又は多面体で囲繞するとともに、同円筒体
   又は多面体を同塔状架構とボルトで接続してなることを
   特徴とするステンレスカバー付き無線鉄塔。