JP3022357U - 小物整理具付整理棚 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 棚板のすき間から落ちてしまうような小物や
細い物、または布製の物や大きくて場所をとってしまう
ような物など棚上に載置することが不適当な物品の整理
が容易にできる整理棚を提供すること。 【構成】 左右に対設した脚体間に棚板を架設した置棚
において、水平方向に回動自在の竿杆の基端部を軸支し
たフキン掛けと、線材を曲成してマナ板挿入空間を設け
たマナ板立てと、有底筒状体の背面に係止鉤を設けた小
物立てと、線材をＳ字状に曲成した小物引掛け具とを付
属したことを特長とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は左右両脚体により棚板を支持した置棚において数種類の小物整理具を 付属した小物整理具付整理棚に関する。

【０００２】

【考案が解決しようとする課題】

従来の置棚にあっては、棚板上に載置するだけの機構であり、ゆえに小さい物 や、細い物などは棚板のすき間から落ちてしまい載置することができず、またマ ナ板のように広い面積を占有する物は載置すると他の物が置けなくなるため載置 することができず、またフキンや台拭き等は布製であって形状が変化するため棚 板上には載置し難いなどの諸問題があった。

【０００３】

【課題を解決するための手段】

そこで上記の問題点を解決するために、小さい物や細い物を整理するためには 、底板を設けた筒状の物の背面に棚板に引っ掛けるための引掛鉤を取付けて小物 立てとし、マナ板を整理するためには線材を曲成して側面形状をコ字形にし、脚 体の側面部にそれを取付け、マナ板を脚体に沿って立てるように構成し、また複 数本の竿杆の基端部を１本の軸で夫夫水平方向に回動自在に軸着してフキン掛け や台拭き等の布製品を掛けるよう構成し、さらにＳ字形状に曲成した線材を複数 個棚板に掛止しておたまやフライ返し等を引っ掛ける小物引掛け具とした。

【０００４】

【考案の実施の形態】

考案の実施の形態について図面に従って順次に説明をする。 まず図１は本考案の小物整理具付整理棚の使用状態を示した斜視図であり、Ａ は整理棚本体であり、逆Ｕ字状に形成した脚杆１ａを水平基台１ｂに植立させて 脚体１とし、該脚体１を左右に対設して棚板２を上下２段に橋架し、ネジ３で脚 杆１ａを貫通して棚板２の側枠に螺着している。その整理棚にフキン掛けＢとマ ナ板立てＣ、そして小物立てＤ、小物引掛け具Ｅが取付けられており、それぞれ になべＮ、フキンＨ、マナ板Ｍ、スプーンと箸Ｓ、フライ返しＦが載置または掛 止されている。

【０００５】 次に図２はフキン掛けＢの脚体１への取付け状態を示す斜視図であり、フキン 掛けＢは３本の竿杆Ｂ１の先端部にキャップＢ６を嵌合し（図３を参照）、基端 部Ｂ２の断面形状を四角に形成して合成樹脂を内挿したうえで上下一列に重合配 置してネジ軸Ｂ３にて基部Ｂ４の上下の突出舌片Ｂ５、Ｂ５に軸支し、各竿杆Ｂ １が水平方向に回動自在としている。また基部Ｂ４は矩形の板材の上下左右を同 一側へ折曲して、該上下辺の同一側の端部を延長して上下の突出舌片Ｂ５、Ｂ５ を設け折曲げ縁部の中央を脚杆１ａに嵌合するように半月状に切欠いて、中央部 にはネジ３の挿通孔が設けられており、棚板２の側枠２ａとで脚杆１ａを挟持し 脚杆を経て側枠へネジ３で螺着される。 図３は図２の水平断面図である。

【０００６】 次に図４はマナ板立てＣを取付けた斜視図であり、マナ板立てＣは垂直杆Ｃ１ 、Ｃ１を脚体１の前後幅より若干広く前後に配し、該垂直杆Ｃ１、Ｃ１の下端部 より外方へ折曲して夫夫水平杆Ｃ２、Ｃ２とし、さらに上向きに折曲して立上が り杆Ｃ３、Ｃ３を形成してその上端部を連結部Ｃ４によって連結してマナ板の挿 入空間Ｃ５を形成している。また棚本体への取付けは、前記夫夫垂直杆Ｃ１、Ｃ １の上端部を互に向き合うよう前後方向に折曲して脚杆１ａの内側において下向 きに折曲してコ字形の鉤部Ｃ６、Ｃ６を形成し、側枠２ａに設けられた溝部２ｂ に上方から挿入して嵌合することにより、脚体を跨いで内側部に係止されている 。

【０００７】 図５は小物立てＤと小物引掛け具Ｅを棚板２のパイプ２ｃに引掛けて吊設して いる斜視図であり、小物立てＤは複数の長円孔を設けた板材を略四角の筒状体Ｄ １に形成し、底板Ｄ２を取付け、背部に係止鉤Ｄ３を固着して、パイプ２ｃに吊 設してある。一方、小物引掛け具Ｅは、線材を略Ｓ字状に曲成したもので小さい 円弧の部分をパイプ掛止鉤Ｅ１とし、大きい円弧の部分を物品掛止鉤Ｅ２として ある。

【０００８】 図６は、棚板２の伸縮途中におけるパイプ部分の水平断面図であり、パイプ２ ｃ…の内側に小径パイプ２ｄ…が摺動自在に内嵌合してあるため棚板２の全長が 伸縮可能である。

【０００９】

【考案の効果】

以上説明したように、夫夫の各整理具は置棚に対して取付位置を適宜に変更す ることができ、棚板上に載置するには不適当な小物や細い物または布製の物等の 整理をすることが容易にでき、台所用品の整理整頓を置棚の周囲に整然と行える 。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一形態の使用状態を示す斜視図であ
る。

【図２】フキン掛けの取付部を示す斜視図である。

【図３】図２における水平断面図である。

【図４】マナ板立ての取付部を示す斜視図である。

【図５】小物立てと、小物引掛け具の取付状態を示す斜
視図である。

【図６】棚板のパイプ部分の水平断面図である。

【符号の説明】

１…脚体 １ａ…脚杆 １ｂ…水平基台 ２…棚板 ２ａ…側枠 ２ｂ…溝部 ２ｃ…パイプ ２ｄ…小径パイプ ３…ネジ Ａ…整理棚 Ｂ…フキン掛け Ｂ１…竿杆 Ｂ２…基端部 Ｂ３…ネジ軸 Ｂ４…基部 Ｂ５…突出舌片 Ｂ６…キャップ Ｃ…マナ板立て Ｃ１…垂直杆 Ｃ２…水平杆 Ｃ３…立上がり杆 Ｃ４…連結部 Ｃ５…挿入空間 Ｃ６…鉤部 Ｄ…小物立て Ｄ１…筒状体 Ｄ２…底板 Ｄ３…係止鉤 Ｅ…小物引掛け具 Ｅ１…パイプ掛止鉤 Ｅ２…物品掛止鉤 Ｎ…なべ Ｈ…フキン Ｍ…マナ板 Ｓ…スプーンと箸 Ｆ…フライ返し

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 前後両脚杆を水平基台に植立させて脚体
   とし、左右に対設した前記両脚体間に棚板を橋架してな
   る置棚において、複数本の竿杆の基端部を軸支して各竿
   杆が水平方向に回動自在としたフキン掛けを、脚杆を経
   て棚板に止め付け、また線材を折曲したマナ板立てを棚
   板側端部に係止し、有底筒状体の背面に係止鉤を設けた
   小物立てを棚板に係止し、線材をＳ字状に曲成した小物
   引掛け具を複数個、棚板に掛止し、かつ棚の全長が伸縮
   可能である小物整理具付整理棚。