JP3022352B2 - 基準電圧発生回路 - Google Patents

基準電圧発生回路

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JP3022352B2
JP3022352B2 JP8286566A JP28656696A JP3022352B2 JP 3022352 B2 JP3022352 B2 JP 3022352B2 JP 8286566 A JP8286566 A JP 8286566A JP 28656696 A JP28656696 A JP 28656696A JP 3022352 B2 JP3022352 B2 JP 3022352B2
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昌史 三石
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は基準電圧発生回路に
関し、特に半導体集積回路の製造過程において、外部制
御電圧により出力制御される基準電圧を生成出力して、
製造上の「ばらつき」に対する各種マージンの確認、評
価および選別を行う際に使用される基準電圧発生回路に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の基準電圧発生回路は、例
えば特開平3−283463号公報に示されるように、
半導体集積回路の製造過程等において、製造上の「ばら
つき」に対する各種マージンの確認、評価および選別を
目的として用いられている。以下においては、当該特開
平3−283463号公報において開示されている基準
電圧回路を1従来例として、その動作について説明する
ものとする。図9は、当該従来例の基準電圧回路と、そ
の外部制御端子との接続関係を示す回路図である。図9
に示されるように、本従来例は、出力端子Tout に対応
して、NPNトランジスタQ7 〜Q9 、ダイオードD7
および抵抗R14〜R18とを含む基準電圧回路2と、抵抗
13を介して節点a1 に接続される外部制御端子Ta
よび出力端子Tout に接続される外部制御端子Tb とを
備えて構成される。なお、この基準電圧回路2は、出力
端子Tout から所定の基準出力電圧Vout が出力される
ように、公知のバンドギャップ・リファレンス回路によ
り構成されており、上記の外部制御端子Ta または外部
制御端子Tb の何れかの外部制御端子を制御端子として
用いるかによって、当該基準電圧Vout の出力レベルが
外部から制御調整されている。
【0003】図9において、外部制御端子Tb を制御端
子として使用する場合には、外部制御端子Tb の電圧即
ち外部制御電圧Vb は、出力端子Tout より出力される
基準出力電圧Vout と等しい値となり、図10(b)の
b ーVout 特性に示されるように、当該基準電圧V
out は、外部制御電圧Vb に比例して変化するようにな
る。また、この場合には、外部制御端子Tb を介して基
準電圧回路2に流入する電流Ib の値は、図10(a)
のVb ーIb 特性に示されるようになり、外部制御電圧
b の電圧値が或る電圧VBb よりも小さい制御入力電
圧領域においては、当該外部制御電圧Vb の入力増の変
化に対して、NPNトランジスタQ7 のエミッタ電流が
急激に増大する状態となり、これにより外部制御端子T
b を介して基準電圧回路2に流入する電流Ib の電流量
も急激に増大する。そして、上記の電圧VBb を越える
制御入力電圧領域においては、大きな電流変化がない状
態で電流Ib の電流値が推移している。
【0004】次に、外部制御端子Ta を制御端子として
使用する場合には、外部制御端子Ta の電圧、即ち外部
制御電圧Va は抵抗R13を介して節点a1 に入力され
る。この時の節点a1 の電圧Va1は、外部制御電圧Va
の電圧値を、抵抗R13、R14、R15およびNPNトラン
ジスタQ8 により分圧して設定される電圧値となるため
に、外部制御電圧Va の変化量に対して当該電圧Va1
変化量は小さい変化量となり、これに応じて、出力端子
out における基準電圧Vout の出力レベルの変化量も
小さい変化量となる。即ち、外部制御電圧Va と基準電
圧Vout の関係を示す特性は、図10(b)のVa ーV
out 特性に示されるようになり、これにより、基準電圧
out の出力レベルの可変範囲は狭い電圧範囲に限定さ
れることが分かる。なお、この場合には、基準電圧V
out の可変範囲を拡大するために、抵抗R13を短絡する
か、または抵抗R13を十分に小さい抵抗値として使用す
ることも考えられるが、このようにすると、基準電圧V
out の変化量が、外部制御電圧Va 即ち節点a1 におけ
る電圧Va1の変化量に略々等しい変化量となり、基準電
圧出力Vout の可変範囲は拡大されるが、図10(a)
のVa1ーIa 特性に示されるように、節点aにおける電
圧Va1を或る電圧VBa を越えて大きい値にしてゆく
と、基準電圧回路2に含まれるNPNトランジスタQ7
およびQ8 と抵抗R15およびR16による帰還ループが稼
働状態となり、抵抗R15およびNPNトランジスタQ8
に流れる電流の増加率が大きくなり、これにより、接点
aを介して基準電圧回路2に流入する電流Ia1が急激に
増大する状態となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の基準電
圧発生回路においては、下記の欠点がある。 (1) 外部制御端子Tb を外部制御端子として用いる場合
には、図10(a)のVb ーIb 特性より明らかなよう
に、外部制御電圧Vb が或る電圧VBb よりも小さい制
御入力電圧領域においては、当該外部制御電圧Vb の入
力増の変化に対して、前述のように、NPNトランジス
タQ7 のエミッタ電流が急激に増大し、外部制御端子T
b より基準電圧回路2に流入する電流Ib の電流量も急
激に増大する。これにより、基準電圧回路2の回路素子
などが劣化・破壊されるという欠点がある。 (2) また、外部制御端子Ta を制御端子として使用する
場合には、外部制御電圧Va に対する基準電圧Vout
可変範囲を拡大するために、当該外部制御電圧Va を電
源電圧レベル以上に大きく変化させる場合には、基準電
圧回路2に流入する電流Ia の電流量が増大し、基準電
圧回路2の回路素子等が劣化・破壊されるという欠点が
ある。
【0006】この場合に、外部制御電圧Va を上げる代
わりに、抵抗R13を短絡するか、または十分に小さい抵
抗値として使用しようとすると、基準出力電圧Vout
可変範囲は拡大されるが、図10(a)のVa1ーIa
性に示されるように、節点a1 における電圧Va1が或る
電圧VBa を越える領域においては、外部制御端子Ta
を介して流入する電流Ia が増大して、同様に、基準電
圧回路2の回路素子などが劣化・破壊されるという欠点
がある。 (3) 更に、上記の欠点を回避するために、外部制御端子
a およびTb の双方を外部制御端子として使用する場
合には、これらの複数の外部制御端子に対応する制御手
段が必要となり、且つ端子数低減対応策に対しては阻害
要因の1つとなるという欠点がある。
【0007】本発明の目的は、外部制御端子による基準
電圧の出力レベル制御に際して、当該外部制御端子より
基準電圧回路内部に流入する大電流に起因する回路素子
の劣化・破壊を防止するとともに、外部制御電圧の変化
量に対する基準出力電圧の可変範囲を所要レベル範囲に
拡大し、併せて外部制御端子数を単一数に低減すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体装置は、
基準電圧の出力レベルを、外部制御電圧により制御して
生成して出力する基準電圧発生回路において、前記外部
制御電圧を単一の外部制御端子を介して入力し、前記基
準電圧の出力レベルを制御調整する第1および第2の電
流を生成して出力する電圧制御回路と、前記第1および
第2の電流を、それぞれ対応する第1および第2の端子
を介して入力し、所定の出力端子より前記基準電圧を生
成して出力する基準電圧回路と、で構成され、前記電圧
制御回路が、カソードが前記外部制御端子に接続され
て、アノードが前記第1の端子に接続される第1の整流
素子と、アノードが前記外部制御端子に接続されて、カ
ソードが前記第2の端子に接続される第2の整流素子と
で構成され、前記基準電圧回路が、コレクタが電源電圧
源に接続されて、ベースが前記第1の端子に接続され、
エミッタが前記第2の端子ならびに前記出力端子に接続
されるNPNトランジスタと、前記電源電圧源と、前記
第1の端子と前記NPNトランジスタのベースとの接続
点との間に接続される第1の抵抗と、前記第1の端子と
前記NPNトランジスタのベースとの接続点と、所定の
接地点との間に準方向に直列接続されるn個の整流素子
と、前記NPNトランジスタのエミッタと前記接地点と
の間に接続される第2の抵抗と、を備えて構成されるこ
とを特徴としている。
【0009】 または、基準電圧の出力レベルを、外部制
御電圧により制御して生成して出力する基準電圧発生回
路において、前記外部制御電圧を単一の外部制御端子を
介して入力し、前記基準電圧の出力レベルを制御調整す
る第1および第2の電流を生成して出力する電圧制御回
路と、前記第1および第2の電流を、それぞれ対応する
第1および第2の端子を介して入力し、所定の出力端子
より前記基準電圧を生成して出力する基準電圧回路と、
で構成され、前記電圧制御回路が、カソードが前記外部
制御端子に接続されて、アノードが前記第1の端子に接
続される第1の整流素子と、アノードが前記外部制御端
子に接続されて、カソードが前記第2の端子に接続され
る第2の整流素子とで構成され、前記基準電圧回路が、
コレクタが電源電圧源に接続されて、ベースが前記第1
の端子に接続され、エミッタが前記第2の端子ならびに
前記出力端子に接続される第1のNPNトランジスタ
と、前記電源電圧源と、前記第1の端子と前記第1のN
PNトランジスタのベースとの接続点との間に接続され
る第1の抵抗と、アノードが、前記第1の端子と前記第
1のNPNトランジスタのベースとの接続点に接続され
る第1の整流素子と、前記第1の整流素子のカソードと
接地点との間に直列接続される第2および第3の抵抗
と、コレクタが前記第1の整流素子のカソードに接続さ
れ、ベースが前記第2および第3の抵抗の接続点に接続
されて、エミッタが接地点に接続される第2のNPNト
ランジスタと、前記第1のNPNトランジスタのエミッ
タと前記接地点との間に接続される第4の抵抗と、を備
えて構成されることを特徴としている。
【0010】 もしくは、基準電圧の出力レベルを、外部
制御電圧により制御して生成して出力する基準電圧発生
回路において、前記外部制御電圧を単一の外部制御端子
を介して入力し、前記基準電圧の出力レベルを制御調整
する第1および第2の電流を生成して出力する電圧制御
回路と、前記第1および第2の電流を、それぞれ対応す
る第1および第2の端子を介して入力し、所定の出力端
子より前記基準電圧を生成して出力する基準電圧回路
と、で構成され、前記電圧制御回路が、カソードが前記
外部制御端子に接続されて、アノードが前記第1の端子
に接続される第1の整流素子とで構成され、アノードが
前記外部制御端子に接続されて、カソードが前記第2の
端子に接続される第2の整流素子と、で構成され、前記
基準電圧回路が、コレクタが電源電圧源に接続されて、
ベースが前記第1の端子に接続され、エミッタが前記第
2の端子ならびに前記出力端子に接続されるNPNトラ
ンジスタと、前記電源電圧源と、前記第1の端子と前記
第1のNPNトランジスタのベースとの接続点との間に
接続される第1の抵抗と、コレクタが、第2の抵抗を介
して前記第1の端子と前記第1のNPNトランジスタの
ベースとの接続点に接続され、エミッタが接地点に接続
される第2のNPNトランジスタと、コレクタが、第3
の抵抗を介して前記第1のNPNトランジスタのエミッ
タに接続されるとともに、前記第2のNPNトランジス
タのベースに接続され、エミッタが第4の抵抗を介して
接地点に接続されて、ベースが第5の抵抗を介して前記
第2の端子ならびに前記出力端子に接続される第3のN
PNトランジスタと、アノードが前記第3のNPNトラ
ンジスタのベースに接続され、カソードが接地点に接続
される整流素子と、を備えて構成してもよい。
【0011】 また、前記基準電圧回路は、前記第1およ
び第2の整流素子が、それぞれ半導体ダイオード素子に
より形成するようにしてもよい。
【0012】 或いは、前記第1および第2の整流素子
が、それぞれダイオード接続されるMOSトランジスタ
により形成する事も可能である。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明について図面を参照
して説明する。
【0014】図1は本発明の第1の実施形態の構成を示
す図である。図1に示されるように、本実施形態は、ダ
イオードD1 およびD2 を含み、外部制御端子Tcnt
り制御用の電流Icnt の入力を受けて、電流Ia および
電流Ib を出力する電圧制御回路1と、端子Ta および
端子Tb より、前記電流Ia および電流Ib の入力を受
けて、出力端子Tout より所定の基準電圧Vout を出力
する基準電圧回路2とを備えて構成される。即ち、本発
明と従来例との相違点は、図1に示されるように、新た
に電圧制御回路1が付加されていることである。
【0015】図1において、基準電圧回路2を単体で通
常動作させている場合に、端子Taを外部制御端子とし
て使用し、直接端子Ta に制御電圧Va を印加して変化
させた場合における、端子Ta より基準電圧回路2に流
れ込む電流Ia の変化は、図2(a)のVa −Ia 特性
に示されるようになる。即ち、制御電圧Va を或る電圧
VBa よりも小さい電圧レベルとする場合には、電流I
a の絶対値は小さいレベルとなっているが、制御電圧V
a をVBa よりも大きい電圧レベルにすると、電流Ia
は急激に増大する傾向となる。この電圧VBa は、電流
a の値がゼロになる時の端子Ta における電圧値であ
り、基準電圧回路2が単体にて通常動作している時の端
子Ta のバイアス電圧を意味している。同様に、基準電
圧回路2を単体で通常動作させている場合に、端子Tb
を外部制御端子として使用し、直接端子Tb に制御電圧
b を印加して変化させた場合の端子Tb より基準電圧
回路2に流れ込む電流Ib の変化は、図2(a)のVb
−Ib 特性に示されるようになる。即ち、電圧Vb を或
る電圧VBb よりも大きい電圧値とする場合には、電流
b の絶対値は小さいレベルとなっているが、電圧Vb
をVBb よりも小さい電圧レベルにすると、電流Ib
負の方向に急激に増大する傾向となる。この場合におけ
る電圧VBb は、電流Ib の値がゼロになる時の端子T
b における電圧値であり、基準電圧回路2が単体にて通
常動作している時の端子Tb のバイアス電圧を意味して
いる。
【0016】上記のように、異なる性質を持った端子T
a および端子Tb を有する基準電圧回路2に対して、外
部制御端子Tcnt を電圧制御回路1を介して接続する場
合には、図1に示されるように、電圧制御回路1の出力
線は、それぞれを端子Ta および端子Tb に接続され
る。電圧制御回路1は、ダイオードD1 およびD2 によ
り構成されており、ダイオードD1 のアノードは端子T
a に接続され、カソードはダイオードD2 のアノードに
接続されており、またダイオードD2 のカソードは端子
b に接続されて、これらの両ダイオードの接続点は外
部制御端子Tcntに接続されている。
【0017】図1において、外部制御端子Tcnt に印加
される外部制御電圧をVcnt とし、外部制御端子Tcnt
より電圧制御回路1に流入する電流をIcnt とすると、
外部制御電圧Vcnt に対する電流Icnt の変化を示すV
cnt −Icnt 特性は、図2(b)に示されるようにな
る。即ち、電圧Vcnt の値を大きくする場合には、ダイ
オードD1 はオフしてダイオードD2 はオンの状態とな
り、電圧制御回路1より端子Tb に流れ込む少量の電流
b によって、基準電圧回路2の出力端子Toutより出
力される基準電圧Vout の出力レベルが制御されるよう
になり、また、電圧Vcnt の値を小さくする場合には、
ダイオードD1 はオンしてダイオードD2はオフの状態
となり、電圧制御回路1より端子Ta に流れ込む小量の
電流Ia によって、出力端子Tout より出力される基準
電圧Vout が制御されるようになる。
【0018】なお、図1の電圧制御回路1においては、
二つのダイオードを使用して回路が構成されているが、
このダイオードの所要個数は、端子Ta およびTb にお
けるバイアス電圧VBa およびVBb の電圧レベルによ
って規定される。今、当該ダイオードの個数をnとし、
ダイオードのオン電圧をVf とすると、下記の不等式に
よる条件を満たす最小のnの値が、最適なダイオードの
所要個数となる。
【0019】 VBa −VBb <n・Vf ……………………(1) また、電圧制御回路1における外部制御端子Tcnt の引
出し点は、ダイオード同士の接続点の何れかを選択する
ことにより実現可能であり、当該外部制御端子Tcnt
オープンとすることにより、内部の基準電圧回路2の動
作を通常動作状態に設定することができる。
【0020】次に、本発明の第2の実施形態について説
明する。本実施形態は、図1の第1の実施形態におい
て、基準電圧回路2の内部構成を具体的に示したもので
あり、図3に示されるように、ダイオードD1 およびD
2 を含み、外部制御端子Tcntより制御用の電流Icnt
の入力を受けて、電流Ia および電流Ib を出力する電
圧制御回路1と、ダイオードD3 、D4 、…………、D
n (nは、ダイオードの個数)、NPNトランジスタQ
1 、抵抗R1 およびR2 を備えて構成され、端子Ta
よび端子Tb より、前記制御用の電流Ia および電流I
b の入力を受けて、出力端子Tout より所定の基準電圧
out を出力する基準電圧回路2とを備えて構成され
る。なお、この第2の実施形態の場合には、基準電圧回
路2の端子Ta は、NPNトランジスタQ1 のベースに
接続され、端子Tb は、出力端子Tout に接続されてい
る。
【0021】図3において、基準電圧回路2より出力さ
れる基準電圧Vout は、ダイオードのオン電圧を第1の
実施形態の場合と同様にVf とするとともに、その個数
をnとし、NPNトランジスタQ1 のベース・エミッタ
間電圧を、当該Vf の電圧値に等しくなるように設定し
てあるものとすると、次式にて与えられる。
【0022】 Vout =(n−1)・Vf ……………………(2) 図5(a)および(b)には、基準電圧回路2の端子T
a および端子Tb における電圧−電流特性が示されてい
る。即ち、図5(a)においては、図3における外部制
御端子Tcnt における電圧−電流の関係を示すVcnt
cnt 特性が実線にて示されており、また基準電圧回路
2の端子Ta を外部制御端子とした場合のVa −Ia
性、ならびに端子Tb を外部制御端子とした場合のVb
−Ib 特性が、それぞれ破線にて示されている。これら
の電圧−電流特性図より、基準電圧回路2の端子Ta
よび端子Tb を外部制御端子とした場合の電流Ia およ
びIb の電流値に比較して、電圧制御回路1の外部制御
端子Tcnt における電流Icnt の電流値は、外部制御電
圧Vcnt の広範囲にわたる入力電圧レベルに対して小さ
い電流値に抑制されていることが分かる。また、図5
(b)には、図3の外部制御端子Tcnt における外部制
御電圧Vcnt に対する基準電圧Vout の出力レベルの関
係を示すVcnt −Vout 特性が実線にて示されている。
即ち、第1の実施形態の場合と同様に、外部制御電圧V
cnt の値を大きくする場合には、ダイオードD1 はオフ
してダイオードD2 はオンの状態となり、電圧制御回路
1より端子Tb に流れ込む小電流Ib によって、基準電
圧回路2の出力端子Tout より出力される基準電圧V
out の出力レベルが制御されるようになり、また、外部
制御電圧Vcnt の値を小さくする場合には、ダイオード
1 はオンしてダイオードD2 はオフの状態となり、電
圧制御回路1より端子Ta に流れ込む小電流Ia によっ
て、出力端子Tout より出力される基準電圧Vout の出
力レベルが制御されるようになる。
【0023】次に、図4は、本発明の第3の実施形態の
構成を示す図であり、第2の実施形態の場合と同様に、
図1の第1の実施形態において、基準電圧回路2の内部
構成を具体的に示したものであり、ダイオードD1 およ
びD2 を含み、外部制御端子Tcnt より制御用の電流I
cnt の入力を受けて、電流Ia および電流Ib を出力す
る電圧制御回路1と、ダイオードD5 、NPNトランジ
スタQ2 およびQ3 、抵抗R3 、R4 、R5 およびR6
を備えて構成され、端子Ta および端子Tb より、前記
電流Ia および電流Ib の入力を受けて、出力端子T
out より所定の基準電圧Vout を出力する基準電圧回路
2とを備えて構成される。なお、この第3の実施形態の
場合には、基準電圧回路2の端子Ta は、NPNトラン
ジスタQ2のベースに接続され、端子Tb は、出力端子
out に接続される。
【0024】本実施形態の各端子における電圧−電流特
性は、第2の実施形態の場合と全く同様であり、図5
(a)には、図4における外部制御端子Tcnt における
電圧−電流の関係を示すVcnt −Icnt 特性が実線にて
示されており、また基準電圧回路2の端子Ta を外部制
御端子とした場合のVa −Ia 特性、ならびに端子Tb
を外部制御端子とした場合のVb −Ib 特性が、それぞ
れ破線にて示されている。これにより、電流Ia および
b の電流値に比較して、電流Icnt の絶対値が外部制
御電圧Vcnt の広範囲の電圧値に対して小さい電流値と
なっていることが分かる。
【0025】また、図5(b)には、図4の外部制御端
子Tcnt における外部制御電圧Vcnt に対する基準電圧
out の出力レベルの関係を示すVcnt −Vout 特性が
実線にて示されている。これにより、第1および第2の
実施形態の場合と同様に、外部制御電圧Vcnt の値を大
きくする場合には、ダイオードD1 はオフしてダイオー
ドD2 はオンの状態となり、電圧制御回路1より端子T
b に流れ込む小電流Ib によって、基準電圧回路2の出
力端子Tout より出力される基準電圧Vout が制御され
るようになり、また、外部制御電圧Vcnt の値を小さく
する場合には、ダイオードD1 はオンしてダイオードD
2 はオフの状態となり、電圧制御回路1より端子Ta
流れ込む小電流Ia によって、出力端子Tout より出力
される基準電圧Vout が制御されるようになる。
【0026】また、図6は、本発明の第4の実施形態の
構成を示す図であり、基準電圧回路2としては、公知の
バンドギャップ・リファレンス回路が用いられている。
本実施形態の場合には、基準電圧回路2の端子Ta は、
NPNトランジスタQ4 のベースに接続されており、端
子Tb は、出力端子Tout 接続されている。図7は、図
6の各端子における電圧−電流特性である。即ち、図7
(a)には、図6における外部制御端子Tcnt における
電圧−電流の関係を示すVcnt −Icnt 特性が実線にて
示されており、また基準電圧回路2の端子Ta を外部制
御端子とした場合のVa −Ia 特性、ならびに端子Tb
を外部制御端子とした場合のVb −Ib 特性が、それぞ
れ破線にて示されている。従って、第1、第2および第
3の実施形態の場合と同様に、電流Ia およびIb の電
流値に比較して、電流Icnt の絶対値が外部制御電圧V
cnt の広範囲の電圧値に対して小さい電流値となってい
ることが分かる。更に、図7(b)には、図5(b)と
同様に、外部制御端子Tcnt の外部制御電圧Vcnt に対
する基準電圧Vout の出力レベルの関係を示すVcnt
out 特性図が実線にて示されている。本実施形態にお
いても、外部制御電圧Vcnt の値を大きくする場合に
は、電圧制御回路1より端子Tb に流れ込む小電流Ib
によって、基準電圧回路2の出力端子Tout より出力さ
れる基準電圧Vout が制御されるようになり、また、外
部制御電圧Vcnt の値を小さくする場合には、電圧制御
回路1より端子Ta に流れ込む小電流Ia によって、出
力端子Tout より出力される基準電圧Vout の出力レベ
ルが制御されるようになる。
【0027】更に、図8は、本発明の第5の実施形態の
構成を示す図であり、ダイオード接続されるMOSトラ
ンジスタMd1およびMd2を含み、外部制御端子Tcnt
り制御用の電流Icnt の入力を受けて、電流Ia および
電流Ib を出力する電圧制御回路1と、端子Ta および
端子Tb より、前記電流Ia および電流Ib の入力を受
けて、出力端子Tout より所定の基準電圧Vout を出力
する基準電圧回路2とを備えて構成される。なお、本実
施形態においては、基準電圧回路2は、MOSトランジ
スタM0 と、ダイオード接続されるMOSトランジスタ
d3、Md4、……‥、Mdn(nは、MOSトランジスタ
の個数)と、定電流源CS1 と、抵抗R12とを備えて構
成されており、端子Ta はMOSトランジスタM0 のゲ
ートに接続され、端子Tb は、基準電圧回路2の出力端
子Tout に接続されている。
【0028】図8において、本実施形態の場合には、図
3の第2の実施形態の場合と同様に、基準電圧Vout
出力レベルは、MOSトランジスタのゲート・ソース間
電圧をVgsとすると、次式により与えられる。
【0029】 Vout =(n−1)・Vgs ……………………(3) 基準電圧回路2の端子Ta がMOSトランジスタM0
ゲートに接続されており、端子Tb がMOSトランジス
タM0 のソースおよび出力端子Tout に接続されている
ために、外部制御端子Tcnt 、端子Ta および端子Tb
における電圧−電流特性は、図5に示される電圧−電流
特性と同様の特性を示すようになる。また、この電圧制
御回路1に含まれるダイオードとして、それぞれダイオ
ード接続されたMOSトランジスタMd1およびMd2を用
いることにより、当該基準電圧制御回路1を、フルCM
OSプロセスを介して実現することが可能となる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、外部制
御端子より外部からの基準電圧制御用の制御電圧を入力
して、一対の制御用電流を出力する電圧制御回路を備
え、当該一対の制御用電流を、基準電圧回路内の性質の
異なる二つの端子に対して制御入力することにより、前
記外部制御端子に印加される広範囲レベルの制御電圧に
対応して、当該外部制御端子より内部の回路素子等に流
入する電流を極小電流に抑制しつつ、基準電圧回路より
制御出力される基準電圧の出力レベルの変化量を、前記
外部制御端子に印加される制御電圧の変化量に対応して
十分に大きくすることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の構成を示す図であ
る。
【図2】第1の実施形態の各端子における電圧−電流特
性を示す図である。
【図3】本発明の第2の実施形態の構成を示す図であ
る。
【図4】本発明の第3の実施形態の構成を示す図であ
る。
【図5】第2および第3の実施形態の各端子における電
圧−電流特性および電圧−電圧特性を示す図である。
【図6】本発明の第4の実施形態の構成を示す図であ
る。
【図7】第4の実施形態の各端子における電圧−電流特
性および電圧−電圧特性を示す図である 。
【図8】本発明の第5の実施形態の構成を示す図であ
る。
【図9】従来例の構成を示す図である。
【図10】従来例の各端子における電圧−電流特性およ
び電圧−電圧特性を示す図である。
【符号の説明】
1 電圧制御回路 2 基準電圧回路 D1 〜Dn ダイオード R1 〜R18 抵抗 Q1 〜9 NPNトランジスタ M0 、Md1〜Mdn MOSトランジスタ Tcnt 外部制御端子 Tout 出力端子 Ta 、Tb 端子 CS1 定電流源

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基準電圧の出力レベルを、外部制御電圧
    により制御して生成して出力する基準電圧発生回路にお
    いて、 前記外部制御電圧を単一の外部制御端子を介して入力
    し、前記基準電圧の出力レベルを制御調整する第1およ
    び第2の電流を生成して出力する電圧制御回路と、 前記第1および第2の電流を、それぞれ対応する第1お
    よび第2の端子を介して入力し、所定の出力端子より前
    記基準電圧を生成して出力する基準電圧回路と、で構成
    され、 前記電圧制御回路が、カソードが前記外部制御端子に接
    続されて、アノードが前記第1の端子に接続される第1
    の整流素子と、 アノードが前記外部制御端子に接続されて、カソードが
    前記第2の端子に接続される第2の整流素子とで構成さ
    れ、 前記基準電圧回路が、コレクタが電源電圧源に接続され
    て、ベースが前記第1の端子に接続され、エミッタが前
    記第2の端子ならびに前記出力端子に接続されるNPN
    トランジスタと、 前記電源電圧源と、前記第1の端子と前記NPNトラン
    ジスタのベースとの接続点との間に接続される第1の抵
    抗と、 前記第1の端子と前記NPNトランジスタのベースとの
    接続点と、所定の接地点との間に準方向に直列接続され
    るn個の整流素子と、 前記NPNトランジスタのエミッタと前記接地点との間
    に接続される第2の抵抗と、 を備えて構成されることを特徴とする基準電圧発生回
    路。
  2. 【請求項2】 基準電圧の出力レベルを、外部制御電圧
    により制御して生成して出力する基準電圧発生回路にお
    いて、 前記外部制御電圧を単一の外部制御端子を介して入力
    し、前記基準電圧の出力レベルを制御調整する第1およ
    び第2の電流を生成して出力する電圧制御回路と、 前記第1および第2の電流を、それぞれ対応する第1お
    よび第2の端子を介して入力し、所定の出力端子より前
    記基準電圧を生成して出力する基準電圧回路と、で構成
    され、 前記電圧制御回路が、カソードが前記外部制御端子に接
    続されて、アノードが前記第1の端子に接続される第1
    の整流素子と、 アノードが前記外部制御端子に接続されて、カソードが
    前記第2の端子に接続される第2の整流素子とで構成さ
    れ、 前記基準電圧回路が、コレクタが電源電圧源に接続され
    て、ベースが前記第1の端子に接続され、エミッタが前
    記第2の端子ならびに前記出力端子に接続される第1の
    NPNトランジスタと、 前記電源電圧源と、前記第1の端子と前記第1のNPN
    トランジスタのベースとの接続点との間に接続される第
    1の抵抗と、 アノードが、前記第1の端子と前記第1のNPNトラン
    ジスタのベースとの接続点に接続される第1の整流素子
    と、 前記第1の整流素子のカソードと接地点との間に直列接
    続される第2および第3の抵抗と、 コレクタが前記第1の整流素子のカソードに接続され、
    ベースが前記第2および第3の抵抗の接続点に接続され
    て、エミッタが接地点に接続される第2のNPNトラン
    ジスタと、 前記第1のNPNトランジスタのエミッタと前記接地点
    との間に接続される第4の抵抗と、 を備えて構成されることを特徴とする基準電圧発生回
    路。
  3. 【請求項3】 基準電圧の出力レベルを、外部制御電圧
    により制御して生成して出力する基準電圧発生回路にお
    いて、 前記外部制御電圧を単一の外部制御端子を介して入力
    し、前記基準電圧の出力レベルを制御調整する第1およ
    び第2の電流を生成して出力する電圧制御回路と、 前記第1および第2の電流を、それぞれ対応する第1お
    よび第2の端子を介して入力し、所定の出力端子より前
    記基準電圧を生成して出力する基準電圧回路と、で構成
    され、 前記電圧制御回路が、カソードが前記外部制御端子に接
    続されて、アノードが前記第1の端子に接続される第1
    の整流素子とで構成され、 アノードが前記外部制御端子に接続されて、カソードが
    前記第2の端子に接続される第2の整流素子と、で構成
    され、 前記基準電圧回路が、コレクタが電源電圧源に接続され
    て、ベースが前記第1の端子に接続され、エミッタが前
    記第2の端子ならびに前記出力端子に接続されるNPN
    トランジスタと、 前記電源電圧源と、前記第1の端子と前記第1のNPN
    トランジスタのベースとの接続点との間に接続される第
    1の抵抗と、 コレクタが、第2の抵抗を介して前記第1の端子と前記
    第1のNPNトランジスタのベースとの接続点に接続さ
    れ、エミッタが接地点に接続される第2のNPNトラン
    ジスタと、 コレクタが、第3の抵抗を介して前記第1のNPNトラ
    ンジスタのエミッタに接続されるとともに、前記第2の
    NPNトランジスタのベースに接続され、エミッタが第
    4の抵抗を介して接地点に接続されて、ベースが第5の
    抵抗を介して前記第2の端子ならびに前記出力端子に接
    続される第3のNPNトランジスタと、アノードが前記
    第3のNPNトランジスタのベースに接続され、カソー
    ドが接地点に接続される整流素子と、 を備えて構成されることを特徴とする基準電圧発生回
    路。
  4. 【請求項4】 前記第1および第2の整流素子が、それ
    ぞれ半導体ダイオード素子により形成される請求項1乃
    至3記載の基準電圧発生回路。
  5. 【請求項5】 前記第1および第2の整流素子が、それ
    ぞれダイオード接続されるMOSトランジスタにより形
    成される請求項1乃至3記載の基準電圧発生回路。
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