JP3022337U - 埋設用道路標識ブロック及び設置用道路標識ブロック - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐久性があり、標識としての作用を発揮する
ブロックを提供する。 【解決手段】 ブロックの上面を情報表示面とし、表示
する情報３を刻設４すると共に、刻設した凹部を着色５
したことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、道路上又は道路に関連した場所に設ける、道路に関する情報を表示 する道路標識であって、ブロック（主にコンクリート製）を利用したものに関す るものである。

【０００２】

【従来の技術】

道路に関する情報を知らせる手段としては、道路面上に直接塗料で描いて表示 するもの、通行に支障とならない道路脇に支柱を立て、上部に標示板を設けて標 示するもの、或いは工事等の一時的情報では道路上に移動可能な立て看板を設置 するもの等がある。

【０００３】 しかし、道路面上に直接描いた標識は、車両の通行に伴い消失し易く、短期的 に補修が必要である。 又、支柱によって掲示するものは見逃し易く、景観との調和問題があり、更に 工事等の路上の看板は通行を制約するもので、事故の発生を回避する配慮が必要 である。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

そこで、本考案は上記の問題点に鑑み、耐久性があり、標識としての作用を充 分に発揮できるブロックを提供せんとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、ブロックの上面を情報表示面とし、表示する情報を刻設すると共に 、刻設した凹部を着色したことを特徴とし、又ブロックの側面に浮き上がり防止 翼を突設することもできる埋設用ブロックとしたものである。

【０００６】 又、側面が底面から緩やかな傾斜面を形成して上面水平面に至り、上面水平面 を情報表示面とし、表示する情報を刻設すると共に、刻設した凹部を着色したこ とを特徴とし、側面に運搬用凹穴を設けることもできる設置用ブロックとしたも のである。

【０００７】 ブロックの上面に情報表示を刻設したため、表示は永続的であり、着色するこ とにより目立ち、看取し易くなる。 そして、道路上に埋設すればドライバーの目に自然と入って認識され、浮き上 がり防止翼は車両の通過圧による変動を防いで埋設状態を維持するものである。

【０００８】 又、設置用ブロックは移動可能であるから、一時的情報伝達に適し、側面を緩 やかな傾斜面としてあるから、車両が乗り上げてもそのまま通過可能となり、衝 突事故等の危険を回避できるのである。

【０００９】

【考案の実施の形態】

本考案の実施の一形態例を図面に基づいて説明する。 図１は埋設用道路標識ブロックを道路の車線上に用いた平面図であり、図２は 同断面図である。

【００１０】 矩形で薄型のコンクリート製標識ブロック１の上面水平面２に路線表示である 情報３が刻設４してあり、刻設４した凹溝に塗料で着色５してある。 図１及び図２では、この標識ブロック１を道路６の中央線上の一部に埋設して あり、上面を路面より稍浮かせて埋設固定しているが、面一としても勿論よい。

【００１１】 又、塗料は発光性や蛍光性のあるものを使用するのが望ましく、或いは蛍光シ ール等で着色したものであってもよい。

【００１２】 図３は、他の実施の形態例を示すものであり、走行路面上に標識ブロック１を 埋設したもので、図４の断面図に示すように、道路面と面一に埋設すると共に、 肉厚で側面下部に浮き上がり防止翼７，７…を突設してあって、埋設の安定を図 ると同時に、車両の重圧等の衝撃による埋設ズレを防止している。８は強度補強 の鉄筋であり、必要により設ければよい。

【００１３】 図５は設置用標識ブロック１０の実施の一形態例を示すものであり、厚みを薄 くすると共に、側面は底面から緩やかな傾斜面１１を形成して上面水平面２を構 成し、上面水平面２は情報３の刻設４及び塗料で着色５したものは、前記埋設用 のものと同様である。

【００１４】 図６は側面に運搬用凹穴１２、１２、１２、１２を設け、手かけとして運搬・ 移動可能としている。 運搬用凹穴１２はインサートナットを埋設して設け、アイボルトを螺合してク レーン等で運搬するものとしてもよい。

【００１５】 この設置用道路標識ブロック１０は、図７又は図８に示すように、道路上に置 いた工事案内や路肩傾斜面に置いて路線案内として利用できるものである。

【００１６】

【考案の効果】

以上のように、本考案の埋設用及び設置用道路標識ブロックは、その情報表示 に耐久性があり、道路標識が道路と一体化し違和感のないものとなり、又設置用 のものでは、道路上の障害物とならず危険を回避でき、移動運搬も容易である効 果を有するのである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の埋設用道路標識ブロックの実施の一形
態例を示す平面図である。

【図２】図１の縦断正面図である。

【図３】本考案の埋設用道路標識ブロックの他の実施の
形態例を示す平面図である。

【図４】図３の縦断正面図である。

【図５】本考案の設置用道路標識ブロックの実施の一形
態例を示す断面図である。

【図６】本考案の設置用道路標識ブロックの実施の他の
形態例を示す正面図である。

【図７】本考案の設置用道路標識ブロックの使用状態を
示す平面図である。

【図８】本考案の設置用道路標識ブロックの使用状態を
示す平面図である。

【符号の説明】

１ 埋設用標識ブロック ２ 上面水平面 ３ 情報 ４ 刻設 ５ 着色 ６ 道路 ７ 浮き上がり防止翼 ８ 鉄筋 １０ 設置用標識ブロック １１ 傾斜面 １２ 運搬用凹穴

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ブロックの上面を情報表示面とし、表示
   する情報を刻設すると共に、刻設した凹部を着色したこ
   とを特徴とする埋設用道路標識ブロック。
2. 【請求項２】 ブロックの側面に浮き上がり防止翼を突
   設した請求項１記載の埋設用道路標識ブロック。
3. 【請求項３】 側面が底面から緩やかな傾斜面を形成し
   て上面水平面に至り、上面水平面を情報表示面とし、表
   示する情報を刻設すると共に、刻設した凹部を着色した
   ことを特徴とする設置用道路標識ブロック。
4. 【請求項４】 側面に運搬用凹穴を設けた請求項３記載
   の設置用道路標識ブロック。